IS IF もしも一夏があの守銭奴ステータスだったら【休載中】   作:縞瑪瑙

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 今年最後の更新です。
 境ホラは単にオパーイと外道とキチ〇イだけじゃない。政治とかもあるんですよ、ええ。今回はそれを少しでも出せたらいいかなと思います。これを演出する過程をどうするか迷いに迷ってこうなりました。たかだか宝石にはこれが限界……ではどうぞ。
 


第五話 守銭奴の画策

 IS学園一年一組のクラス代表決定戦が終了し、一夜が明けた。今日も春らしい暖かな日差しが降り注いでいた。

 だが、そんな明るい天気とは全く逆の心情で朝を迎えた人物がいた。セシリア・オルコットである。イギリス代表候補生にして、今年度のIS学園の主席入学者だ。加えて、昨日のクラス代表決定戦において、ISを用いた決闘において織斑一夏に敗北した操縦者でもある。

 

「…………」

 

 一年生寮の自室へと持ち込まれた巨大なベットの上で、窓からの光に目を瞬かせる彼女の表情は、沈痛を通り越して悲惨だった。決して顔面が目も当てられないほど醜い状態なわけではなく、単に落ち込んでいるだけだ。

 終わった……そう彼女は心の中でつぶやいた。

 昨夜のことだ。代表候補生用に確保されている回線を通じて、本国の候補生担当官からお叱りを受けたのだ。一週間前の宣戦布告がその時ノータッチだったのはどうせ素人相手なのだから勝てるだろうとの自信があったのだろう。実際、セシリアも素人に負ける気はしなかったし、素人相手でも気を抜かずに試合を行った。

 だが、それでもイギリスの看板に泥を塗ったことは間違いないだろう。少なくとも、『一番最初に男性に負けたISとIS操縦者』と烙印を押されることは明白だった。

 これでは、ヨーロッパにおけるISの開発計画である『イグニッション・プラン』においてイギリスはかなりの遅れをとったことになる。開発計画の名の元、ヨーロッパ全体が協力しているように見えるが、その実態としては技術競争であり、政治的な意味合いが強くあった。IS=軍事力という単純式は成立しないが、性能と個人の技量がISにおいては物を言う。より強いISを保有することが影響力の拡大につながることは確かで、そのために様々な手を尽くしている状態だ。現在の開発競争においてトップを走るのは、イギリスが開発したティアーズ・モデル、ドイツが開発したレーゲン・モデル、イタリアのテンペスタⅡ・モデルの三種。そのどれもが第三世代兵器を搭載した最新モデル。開発の差は僅差だった。

 そんな中に最新モデルのティアーズ型が敗北したというニュースは、マイナスにしかなりえないものだ。おそらくこれを口実としてほかのモデルを開発した国から攻撃を受けることになるだろう。そうなった場合、イギリスはBT適性が高いセシリアと言えど、代表候補生からの除名を考えなければならないだろう。

 既に本国からお叱りの連絡は受けていた。敗北したことについてもだが、クラスの前であれだけの大言を吐き、専用機を与えられておりながらそれを中破にまで攻撃を受けたことも非難された。実際、ブルーティアーズはデータの吸出しと修復のために本国からの技術者待ちとなる。

 自分は本国の使用人であるチェルシー・ブランケットと連絡を取り、帰国するようなときになった時にすぐに動けるように準備をするように依頼した。

 昨夜のことはよく覚えていないが、大体夜の一時ごろにベットへと身を沈めた記憶があるので、睡眠時間はおよそ六時間といったところだろう。

 とにかく、今日は学園に行かなくてはならない。どのような結果が下りるかは不明だが、少なくとも今日の昼頃には決定して、通知が来るだろう。

 

 

 

 

     ●

 

 

 

 さて、セシリア・オルコットの事を詳細に語る前に、もう一人重要な人物がいたので、そちらを優先しよう。

 クロエ・クロニクルのことだ。條ノ之束の元からやってきた、銀髪ロリ盲目系毒舌守銭奴である彼女は、そのまま学園に残った。それにはいくつもの理由があった。

 まず、篠ノ之束の所から来た自分にはもうすでに尾行が付いていることを挙げた。これでは学園から一歩外に足を踏み出した瞬間に、世界中の汚い仕事をする組織から狙われてしまうと指摘したのだ。

 

「実際に、もう学園内にいる段階でも数人ほど私にくっついてますね……誰かは言いませんけど、誰かの指示に従うだけの人形は嫌いですね」

 

 また、彼女が他の理由として挙げたのは、一夏のISである「白面稲荷金式(仮)」の存在だった。第五世代型のそれを整備し、点検することができるスタッフは現状クロエしかいない。また、表向き中立のIS学園では国や組織の機密に関係することに対して当事者に黙秘権と情報開示に対する拒否権が認められている。一夏とクロエはこれを適用し、『白面稲荷金式(仮)』の情報を機密として扱うようにも要望した。

 

「私の所属先について明確な決定がなされていない以上、データをタダで恵んでやるわけにもいかん。一時的にではあるがデータは私自身が保有し、管理権限を持つこととしたい」

 

 一夏がはっきりと述べた正論には反論の余地はなかった。クラス代表戦終了から一時間も経たないうちに各国からの問い合わせがIS学園へ相次いだのだが、これは全てクロエが一夏から権限を委譲された代役として却下した。一夏がそのデータなどの所有権を自分から放棄しない限り、誰も正当な手段では手に入れることはできないのだ。一部からは一夏が公売にかけた映像などを理由に情報開示を求める組織や国も多くいたが、あれは一夏がセシリアの所属であるイギリスの許可をとった上で自分から開示したものだ。今更要求しても後の祭りである。

 さらに彼女が理由として挙げたのは、IS学園との間に成立した契約だった。

 

「私、クロエ・クロニクルは一時的にではありますがIS学園の整備課の特別顧問としてここに雇われることになりました」

 

 それを見せられた千冬は念のため学園長に確認をとったが、なんと一夏が入学した直後に一夏本人から学園長と人事課に提案がなされていたのだった。ISを開発した篠ノ之博士が派遣してきた整備士と箔が付いた以上、学園も日本政府も邪険に扱うわけにはいかず、学園のISの整備補修やその他いくつかの事案を解決することを対価としてクロエの雇用を認めた。これにも批判の声が上がったが、各国もまたごり押しや取引で自国の操縦者を諜報員代わりに雇用させている以上強くは出れなかった。

 そうして、諸処の対応を済ませた一夏とクロエに、千冬は呆れ顔で言った。

 

「一体どれだけ準備を整えたんだ、お前は……」

「出来うる限り、だ。後腐れも、面倒なことも無しにしたいのが私の本音だからな。金がかかる」

 

 相変わらずの返答を受け流した千冬は、ふと思い出したことがあった。先程のISを用いてのクラス代表決定戦で一夏はある武器を使用していたのだ。

 

「しかし、あの雪片は一体どこから? 開示された情報ではあれは装備していなかったが……」

 

 そういえば、とその場に居合わせた箒も疑問を覚えた。千冬がかつて世界一に輝いたのはあの雪片によるところが大きい。だが、単一使用能力までも再現してしまう武器など聞いたこともない。唯一の例外はISを開発しその神髄を理解している束か、それとも全く新しい第五世代の技術なのか。一夏が肯定したのは後者の方だった。

 

「第五世代系統の中でも、私のISは金銭を用いることで過去の事象も介入することができる。確か、暮桜は現在コアを日本政府に返却し、その他部品は起動しないようにしたうえで保管されているはずだ」

「ああ、その通りだ」

 

 実際、千冬は自分の愛機を引退後に解体処理してもらっていた。コアを返却し、暮桜はデータの抜き取りを行った。しかし、千冬はぜひそれを譲り受けたいという学園の要望に応じ、主要な機構を抜き取った上で学園に飾られている。そこにはもちろん雪片も含まれていた。

 

「機構が抜かれているにしろ、そこに本体があるならば、介入して全盛期の力を振るわせることも可能だ。いわば、あの雪片は織斑教諭がかつて使っていた情報を金銭で再現させた『偽・雪片』といったところだ」

「もっと正確に言うと、金銭の力で雪片が持つ『過去』という事象に介入して、タイ○風呂敷のようにしたわけ。一夏が織斑先生と身内だから『家族割り』が適用されて安く済んだね。多分、一夏の名義で銀行口座には使用分の代金が振り込まれているんじゃないかな?」

「……わかった、もういい……色々ツッコミたいが我慢しよう」

 

 

 

 

 

      ●

 

 

 

「えっ?」

 

 そんな間の抜けた声が、セシリアの口から漏れた。

 

「えっ?」

『ですから、正式発表はまだですが一応あなたは代表候補生としてIS学園に在籍してもらいます。あと、ブルーティアースに関しては若干の仕様変更があるので、いったん帰国してください。その時に修復とデータの吸出しもしますので』

 

 てきぱきと今後のスケジュールを述べる担当官をぽかんと見つめながら、セシリアの脳内は半分停止状態、半分火事場状態だった。

 

「えっ?」

 

 三度目の間の抜けた声に、流石の担当官も眉を顰めた。

 

『……いつまでボケっとしているんですか?』

「え……いや、あの……てっきり候補生から降ろされるかと思いまして……その予想外すぎます」

『? いつ貴女に候補生からの除名の話が行きましたか?』

「ですから……」

 

 セシリアの説明がしばらく続いた後、担当官はああ、と頷いた。

 

『その件に関してですが、処々の話し合いの結果、チャラということで話が付きました』

「はっ?」

 

 

 

    ●

 

 

 

「え、では、あの金髪ロールは学園に残るのか?」

「教師織斑に言ったように後腐れも、面倒なこともないようにしたいのが私の本音だ。だから、少し手を回した」

 

 夕食の席で、少し豪華なメニューを食べながらも一夏は向かいに座る箒の声に返答した。

 代表決定の通知を受け、その日の夕食は箒やクロエとともに食べていた。その席で話題になったのは、対戦相手のセシリアのことだった。

 

「しかし、あれだけ看板に泥を塗ったのに、わざわざ候補生にしておくのか?」

「それだけの価値をオルコットが持っている状態になったからこそ、だな。

 まずはオルコット自身が、イギリスにいる中でも最高クラスのBT適性の持ち主であることがあげられる。第三世代型ISの開発が進んでいる中で、あれほどの適性の持ち主は金の草鞋を履いて探しても出てこない。実際、二年生のイギリス代表候補生を差し置いて専用機を受領しているのもそのためだ」

 

 第三世代兵器全体に言えることは、ISおよび操縦者との相性の良さが稼働率に大きく影響してしまうことだ。BT兵器もその例にもれず、適性の高い人間を血眼になって探していた。そんな人材は惜しかったのだ。

 さらに、と一夏は続けた。

 

「オルコットは初見で未完成状態とはいえ第五世代のISと戦った。初心者に負けたといえばそれまでだが、実質機体の性能差で私が勝利したところが大きい。もっと言えば、あの第五世代武装“商売礼賛(サンクト)”なしでは確実に私は負けた」

「わけのわからないシステム積んだガンダムに、ビットを持ったワンオフ機程度では勝てないってことです。中の人的にも」

「メタな発言はやめろ!」

 

 クロエがしたり顔で言いかけたことを箒が渾身の突込みで止めた。うちゅうのほうそくがみだれる。

 

「話を戻そうか。敗北したとはいえ、第五世代機との戦闘経験を持っている以上、今後のことを考えればイギリスは彼女を放り出すのはもったいないわけだ」

「もったいない?」

「うむ。ISは建前は戦争に使われないが、軍用機が作られている。ある意味核以上の抑止力だ。

 今後、第三世代のISはどの国も持つようになるだろうし、そうすれば次に開発競争が起きるのは第四世代、第五世代になる。あと十年もすれば、それくらいになるだろうな。その時に備え、第五世代に関する情報や対策法の構築を急ごうとする。そうした場合、直接戦闘をした彼女の意見は貴重なものになる」

「む……確かに。しかし、かなり打算的だな?」

「実際、十年後には年齢的なことなど含めて彼女はISを降りることになるだろうな。だが、教導官などになれば後継に伝えることもでき、第五世代実用化においては運用法などを立案できる。そういった利益があるなら、今は損しておいても構わない、ということだ」

 

 クロエが一夏のコップにお茶のおかわりを注ぎ、箒のものにも注いだ。それに礼を述べた箒は、聞いたことを整理しながらも喉へと落とした。

 

「で、私との戦闘で得られたものはそれ以外にもあった。現段階でイギリスが得られる最大の利益はこれだろうな」

 

 それは、と一夏はお茶を飲んでのどを潤すと席を立った。

 

「BT兵器の完成と実用化へのステップだ。ここからは詳しいクロエに頼もうか。私はデザートを狩って来る」

「待て一夏、なんだか字が違うぞ!? それと私は抹茶プリンだ!」

「箒様もだいぶ慣れましたねぇ」

 

 席を立つ一夏を見送り、しみじみというクロエは、何処からともなく空中ディスプレイを投影した。

 

「さて、一夏に代わって説明しましょうか。

 BT兵器は第三世代兵器で、さらにいえば精神感応(サイコ・シンパシー)も関わる、非常に扱いにくい分野です。ただ、その使用法に関してヒントを得たのです」

 

 ディスプレイに表示されたのは、曲線のグラフだ。最初はほぼ横ばいに推移しているが、グラフの右に進むにつれい、徐々に右上がりになっていく。これは? と目で問う箒にクロエは答えた。

 

「BT兵器及びBTエネルギーの稼働率です。ちょっと表には出せない方法で測らせてもらいましたが、かなり向上してます」

「……?」

「箒様は知識が疎いのでストレートに言いましょうか。操縦者が緊張状態・極限状態になると稼働率が上がります」

 

 いいですか、とクロエは前置きした。

 

「稼働率が上がり始めたのは、ダメージを受け、一夏に追い詰められていった時からです。行ってみれば、火事場の馬鹿力といいますか、操縦者の集中力が上昇したわけですね。

 もし、あのCV 〇かなが学園にとどまれば、今回の試合に負けたことに対する風当たりが強くなるでしょう。ですが、その分彼女は成果を出さねばと気を入れるでしょう。プレッシャーにもなるでしょうが、稼働率が上がることはほぼ間違いないです」

「かなり荒療治だな……胃に穴が開くんじゃないか?」

「それくらいは自己責任でしょうね。あれだけの大言を吐いたのですから。

 とにかく、これでイギリスは損をしながら結局得をしたわけです。名前は傷がつきましたが、イグニッション・プラン推進の名目で彼女を引き抜かれる心配もなくなり、自国のISは完成へと近づく。いいところしかありません」

 

 流石はイギリス、転んでもただでは起きない。二枚舌三枚舌を平然と使い、利益をかっさらっていったのだ。

 

「そういった利益が得られるので、セシリア・オルコットは学園へ留まれたのです」

「戻ったぞ。箒、これは私のおごりだから気にすることなく食べるといい」

 

 箒に抹茶プリンを差し出すと、自分はチョコレートケーキを持った皿を二つ持ってきて、一つはクロエの前に置いた。

 フォークを手に黙々と食べ始める幼馴染の守銭奴に、箒はふと思ったことを尋ねた。

 

「なあ、一夏。まさかお前は全部計算ずくだったのか?」

「ん?」

 

 一夏は先程、面倒なことは避けたいといった。その面倒なこととは、果たして自分自身のことだけに限ったことだったのか。しかし、この守銭奴キャラがそこまで考えることができたかどうかは甚だ疑問だ。何しろ、体は金でできている、とか言いそうで困るほどなのだから。そこの判断はどうにもつかない。

 

「オルコットのことなど知らんよ、考えたのは金のことだな」

「……期待した私が悪かった!」

「そう褒めるな。それより就任パーティーがあるらしいな」

「それならさっさと戻らないか」

「箒も参加してくれるか、礼はイギリスの菓子だ。イギリス料理でもデザートと紅茶だけはうまい」

「……なぜ、イギリスの菓子なんだ?」

 

 クロエがどこからともなく菓子箱を下げて持ってくると、箒が疑問の声を上げた。しかも一つや二つではない。小さい体で上手にバランスをとりながら歩いているので、まるで箱が動いているように見えるくらいだ。

 

「オルコット家は元貴族で、いくつもの会社を抱え込んでいてな、両親がすでに死去しているためにオルコットはその地位を引き継いで企業を束ねている。さらに言えば、自分が代表候補生であることなどを理由として資産を狙う『親族』を黙らせて当主の座についているわけだな」

「では……もしも降ろされると……」

「自称『親族』に資産から所有するものを根こそぎ持っていかれるな。実際、オルコットの采配で潰れてもおかしくはないが生き延びているケースが多くあった。ここまで言えばわかるだろう」

「あ……」

「私が感謝されるのは妙にむず痒い気もするが、イギリスの企業とつながりを得たのは大きいな」

 

 これで、何も考えていないかのようにふるまっていたのだから、この守銭奴は訳が分からない。金が大事なのか、そうでないのかも、不明だ。

 

 ……まったく理解できないな、うん。

 

 自己完結した箒は、前途多難となりそうな明日以降の学園生活を考えた。

 半ば強制的にいれられたIS学園であるが、退屈することなく過ごせそうだと、らしくもないポジティブ思考ができた。

 

 ……悪くはないか。

 

 菓子折りを抱えてよろけるクロエを支えてやりながらも、箒は一夏と食堂を出た。久しぶりに、自然に笑いが出た気がした。

 

「……撮影成功。これは高値で束博士に売れる!」

「これを売った資金であと十年は戦えるよ!」

「おいそこ!」

 

 箒の突込みが、守銭奴カップルへと入り、食堂に悲鳴が響いた。

 賑やかに、今日も日が暮れていった。

 

 

 

 




 今年も最後の更新を無事終えることができました。ええ、マジでギリギリな投稿です。明日はパソコンに触れるのは絶望的ですし、三が日も忙しくなりそうです。
 今回本編では、あの戦闘の結果の後処理的な話になりました。普通の展開では悪役が強制送還されて、後々にライバルとして復活! みたいになりますが、境ホラに毒されるとこう書きたくなりました。実際、ISが国防戦力として使われるなら、こういう判断もありかなと妄想しました。セシリアが企業を持っているというのは原作でもそれとなく書かれてましたし、ネイトみたいな立ち位置と思いました。一夏がそこまで考えていたかは敢えて言いません。
 次回は閑話をはさんで鈴襲来の予定です。では、良いお年を。

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