転生先はNARUTOの世界~狐の姿を捨てたキツネ~ 作:nagatsuki
といっても今回も短めです。
なんか段々と短くなってるな・・・
私は、夜空を見上げる。白狐一族の集落にある、小高い丘の上は夜空を見るのに一番適しているので私はそこいるのだ。夜空に浮かんでいるのは、"大きくて明るくて丸いもの"。太陽ほどではないが、他の砂粒みたいな星たちよりも、明らかに存在を示すような星。つまり、"月"である。
◆◆◆
六道仙人は死んだ。短い生だった。人間から見ると長生きだったが、悠久の時を生きる白狐から見ると、光が目の前を通り過ぎるようにその生は一瞬だった。
でも、六道仙人が生きたこの一瞬は、絶対に忘れられない一瞬だ。六道仙人が少年だった時に、私が研究した内容を教え、六道仙人がそれを昇華させたときは、とても嬉しかったし、楽しかった。六道仙人が旅に出たあとは、寂しさにくるまれたこともあったり、今どうなっているのかと、心配もした。私は、師として六道仙人を育て上げた。そしてまた、母代わりにもなった。私は彼にできることをすべてした。
その六道仙人は、世界中に忍宗を広め、また平和にしようと努力した。平和にはならなかったが、その行動だけでも、世界はかなり変化しているだろう。
そして六道仙人は、自身に封印されている十尾をありったけの力を用いて、十尾の力を9つに分け、それを世界各地に分散させ、十尾本体を宇宙空間に飛ばした。それが新しく出来た星、"月"である。
六道仙人は、最後に後継者を次男に選び、死んだ。
◆◆◆
「お姉ちゃん、ほんとに行くの?」
私は後ろを振り向く。そこにいたのは私の弟である白天と白仙がいた。とくに白仙は不安げな顔をしている。
私は旅に出ようと決めたのだ。六道仙人が旅して、何を見てきたのかを、私も見てみたいからだ。そしてまた、私自身も強くなるかもしれない。そう思って、私は旅にでるのだ。
「うん、行くよ。集落とお母さんを頼むね。あなた達も九尾なんだし、白狐一族を引っ張っていきなさいよ」
「わ、分かったよ、お姉ちゃん」
「しかし、旅か・・・臆病でハリネズミな白仙には無理だね」
「兄ちゃん、僕ハリネズミじゃないよ!!狐だよ狐!!」
「さて・・・そろそろ私行くかな」
「「いってらっしゃい!!」」
「うん、行ってきます」
古代編・・・完
古代編完了です。
次から戦国時代編と木ノ葉創設編になります。
あと小説のボリュームもあげていこうと思います。