バカと俺と召喚戦争   作:流離のコガラシ

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7話 吉井と姫路と愛妻弁当

以下の問いに答えなさい

『女性は( )を迎える事で第二次成長期になり、特有の体付きになり始める』

 

姫路瑞希の答え

『初潮』

教師のコメント

正解です。

 

土屋康太の答え

『初潮と呼ばれる生まれて初めての生理。医学用語では、生理の事を月経、初潮の事を初経という。初潮年齢は体重と密接な関係があり、体重が1.5kgに達する頃に初潮を見るものが多い為、その訪れる年齢には個人差がある。日本では平均12歳。また、体重の他にも初潮年齢は人種、気候、社会的環境栄養状態などに影響される』

教師のコメント

詳しすぎです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Dクラスへの試験召喚戦争の次の日、簡単に言うと回復試験期間、1日目。この文月学園では召喚戦争後、2日間、回復試験期間がある。10教科、正確に言うと総合科目いれて11教科、全部消費したとしても、2日間あれば十分、回復できる。そのかわり、授業の時間を減らすので補習の時間が増える。上位クラスが試験召喚戦争、したくない理由もここにある。現にここにも

 

「回復試験なんてやってられないよ。」←吉井

ったくめんどくさいのは分かるが、こちらから召喚戦争を挑んだのだ。しかたあるまい。

「Aクラスを奪うためだ。少しは我慢しろ。そんなことよりお前は三角形の面積の公式でも覚えとけ」←坂本

「なにを言ってるんだ雄二!!僕だって三角形の面積の公式ぐらい言えるよ。底辺×高さでしょ」←吉井

「÷2が足りない。」←ムッツリ―ニ

「・・・」←吉井

「吉井、お前良く高校入れたな。」←俺

「何を言ってるんだい昴君。僕はこう見えても頭良くてね。さっきのもアメリカンジョークだよ。」←吉井

「坂本、こいつはそんなに頭が悪いのか?」←俺

「ああ、どうしようもないぐらい屑だ。」←坂本

「雄二、僕のどこがクズなんだい。365°どこから見ても美少年じゃないか。」

「明久よ。5°おおいじゃろ。」←秀吉

「実質5°…」←ムッツリ―ニ

「もうみんな嫌い!!」←吉井

吉井は正真正銘のバカだったようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

やっと午前の授業が終わった。このクラスだと真面目に受けてるのが、俺と姫路と島田と秀吉だけだからな。他のやつらは、大体グラビアやエロ本読んでるし、ムッツリ―ニは姫路のパンチラ狙ってる。坂本は自分の興味がないことは全くやらないから寝ている。というわけで俺と姫路と島田と秀吉だけで授業を受けている感じだ。しかし、島田は数学以外はバカで秀吉に関しちゃ全教科バカだ。だから結局のところ、俺と姫路だけが授業を受けている感じだ。教師たちも気の毒だな。こんなクラスに教えるなんて。まあそんなことは、どうでもいい。今はメシだメシ。

 

「いただきます。…。ごちそうさま。」←吉井

今のはなんだ!?食べ始めたかと思ったら、次には食べ終わったぞ。

「ああ、おなかすいた。」←吉井

「どうしたのじゃ。明久よ。昼食があるじゃろ。」←秀吉

「秀吉。もう食べ終わったよ。」←吉井

「食べ終わったじゃと!!ちなみに明久よ。何じゃたんじゃ?」←秀吉

俺も気になるところだ。あんな短時間で食べ終わるなんて…

「ああ、塩と水と油だよ。」←吉井

えっなんて言った?塩と水と油?聞き間違えだよな。

「すまん明久よ。もう一度言ってくれんかの。」←秀吉

「塩と水と油だよ。」←吉井

聴き間違えじゃなかったようだ。ちょっと待て塩と水と油って…

「明久よ。塩と水と油って食べ物ではないじゃろ。」←秀吉

俺の疑問を秀吉が言ってくれた。

「いや実はね、ゲームに使っちゃてね。」←

やはり吉井はバカだった。

「明久君。お昼ないんですか。」←姫路

「うんちょっとね…」←吉井

姫路の前ではいいところ見せたいのか、言い訳している。そうなってる時点んで、見苦しいのが分からないのか。

「よろしければみなさん。明日お弁当作ってきましょうか?」←姫路

「いいの!!姫路さん!!」←吉井

吉井、目がキラキラしてるぞ。

「分かりました。じゃあみんなで明日のお昼、食べましょう。」←姫路

というわけで明日は姫路が、みんなの分作ってきてくれることになった。そんなことより今日のメシだメシ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして次の日の昼

正確に言うと回復試験期間2日目。

「やったー姫路さんが作ってきてくれたの楽しみだな。」←吉井

「瑞希、こんなところで吉井にアピールなんて…」←島田

島田がぶつくさ文句言ってたのは興味ない。っというわけで俺たち(俺、秀吉、島田、坂本、吉井、ムッツリ―ニ)は屋上にいる。なぜ屋上かって?そりゃあFクラスで食べると命の危険にかかわるからだ。今は姫路が弁当を教室にとりに行って、俺たちは先に屋上に来ている。

「姫路の弁当かの。楽しみじゃの。」←秀吉

「楽しみ…」←ムッツリ―ニ

そういう俺も楽しみだったりする。昔から俺の両親は海外の仕事で弁当なんて自分以外で作ったことがない。

どんな弁当か楽しみだな。

 

「お待たせしました~」←姫路

おい、いくら吉井のためだって張り切りすぎだろ。おせち料理とかいれるやつじゃないか。

「瑞希…頑張ったわね。」←島田

「よくこんな作ったな…」←坂本

「すごい量…」←ムッツリ―ニ

「はい、朝早くに起きて頑張っちゃいました。」←姫路

「ありがとう。姫路さん。」←吉井

「それじゃさっそくいただくとするか。」←坂本

坂本がエビフライを取ろうとすると、横からムッツリ―ニがひょいっと横取りしてしまった。

「おいムッツリ―ニ。人のをとるなこの野郎。」←坂本

そんなことお構いなしにムッツリ―ニはエビフライを食べた…と同時に倒れた。ぶるぶると痙攣している。どっどういうことだ。

「あれ土屋君どうしたのですか?」←姫路

「ああたぶん、あまりのおいしさに倒れちゃたんだよ。」←吉井

吉井それは、無理あるぞ。さすがの姫路でも…

「そうなんですか。よかった」←姫路

あっさりだまされた。おい姫路きずけよ!!ムッツリ―ニ青くなってるぞ。

「姫路に島田。二人ともお茶を買ってきてくれないか。」←坂本

どうやら女子にはこの料理は食べさせないらしい。

「分かったわ。瑞希、行くわよ。」←島田

 

女子がお茶を買いに言ってる間にどうするか。

「おい真田。これをどう思う。」←坂本

「どうもこうもこれには毒が入っているようだな。しかも作った本人がいれたようだな。」←俺

「どうするのじゃこの料理。」←秀吉

「明久。どんなのにも勝つ最高のスパイスがある。」←ムッツリ―ニ

「ムッツリ―ニ生きてたんだね。」←吉井

「俺はこの程度じゃ死なない。」←ムッツリ―ニ

そういってるが実際は青くなってふるえている。

「最高のスパイスとは愛だ。それさいあれば、どんな毒にでもか…て…る。ドサッ」←ムッツリ―ニ

「ムッツリ―ニーーーーーーーーー」←吉井

とうとう向こうの世界に行ってしまったようだ。

「ムッツリ―ニ、愛さえあれば何でもできる!!。おりゃーーー」←吉井

といい坂本の口に突っ込む。

「ウグッ、グハッ」←坂本

「何をするのじゃ明久よ。大丈夫かの。雄二よ。」←秀吉

坂本は抵抗をやめている、というか向こうの世界に行ってしまったようだ。

「お待たせしました。っあれ?」←姫路

姫路たちが戻ってきたようだ。

「お弁当ね。雄二がおいしいおいしいって言って食べちゃたんだよ。」←吉井

「よかった。けど明久君が食べてないんじゃ…あっそういえばデザート作ってきてたの、忘れてました。今から教室に取りに行ってきます。」←姫路

「「「げっ」」」

「ほらみんな喜びなさいよ。せっかく瑞希が作ってきてくれてるのよ。」←島田

なにも知らない島田がノー天気にいうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてその後、生き返った俺たちは、坂本と吉井が作った、女子には姫路の料理を食べさせない、っと言う条約に、勝手に加えられてしまった。

 

 


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