バカと俺と召喚戦争   作:流離のコガラシ

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5話

問題(科学)

『ベンゼンの化学式を答えなさい』

 

姫路瑞希の答え

『C6H6』

教師のコメント

簡単でしたかね

 

土屋康太の答え

『ベン+ゼン=ベンゼン』

教師のコメント

君は化学を舐めていませんか

 

吉井明久の答え

『B-E-N-Z-E-N』

教師のコメント

後で土屋君と一緒に職員室に来るように

 

真田昴の答え

『C6H4Cl2』

教師のコメント

それはパラジクロロベンゼンです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「みんないくよ。」←吉井

「なんでお前についていかなきゃ、いけないんだよ。」←バカ

「俺は、中堅隊で秀吉と、いっしょがよかった。」←バカ

「なんなら、俺も回復試験で姫路と、いっしょに受けようかな。」←バカ

みんな吉井の言うことを、聞く気がない。吉井を隊長にしたのは、まちがえじゃないだろか。

「ちっ、仕方がない。中堅隊も一緒に行ってくれ。」←坂本

「おいおい、そんなんで良いのか?」←俺

「今回は時間稼ぎが、目的だからな。姫路が回復すればいい。」←坂本

「分かった。よし、行くぞおめーら。」←俺

「えー真田かよ。」←バカ

「真田って誰だ。」←バカ

誰もついてこようとしない。こんなクラスで大丈夫か?仕方がない秀吉に頼もう。

「おーい、秀吉様。」←俺

「なんじゃ、真田よ。あと、ワシに様を、付けるにはやめてくれるかの。」←秀吉

「あー、ちょっとこれを、バカたちに言ってくれるか。」←俺

そう言って、耳打ちをする。

「分かったのじゃ。」←秀吉

これで大丈夫だろう。

「皆よ、ワシに続いて来るのじゃ。」←秀吉

「「「任せとけ。」」」

「お前、さっき。行きたくないとか。言ってただろ。」←バカ

「何を言ってる。俺は最初から、やる気まんまんだったぞ。そんなことより、お前こそ…」←バカ

「お前こそ何言ってる。俺は、最…」←バカ

まったく、醜い争いが始まった。秀吉が一言、言うだけでこれなんだから。しかし、これで連中も戦うだろう。

「僕、もう死にたい。」←吉井

そんな中、吉井がそう呟いてた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

教室を出ると、もうDクラスがそこまで来ていた。バカの争いを止めるのに、てこずっちゃたなー。仕方がない。

「「「試験召喚獣サモン。」」」←モブたち

おっと早速、戦いか。召喚戦争では、相手に戦う意思があるのに、逃げたら補習になってしまう。助かったことに数学だ。それじゃあ、

「しk「「「試験召喚獣サモン」」」←吉井、島田、秀吉

先を越されてしまった。

Fクラス 数学 

島田 248点

吉井 23点

秀吉 35点

 

Dクラス 数学

モブA 162点

モブB 149点

モブC 135点

 

島田はさすが数学が得意なだけあってBクラス並みだ。相手もFクラスであんな高得点で、びっくりしている。

「なんで、Fクラスはバカの集まりじゃないのか!?」モブA

「しかし、よく見ろ。あとの二人は、米粒レベルだぜ。」モブB

その通りだ。吉井と秀吉は、いないに等しい。さすがはFクラス、よくこんな憎い点が取れるもだ。そんなことを、思っているうちに、島田が一匹倒している。吉井は使い慣れているだけあって、うまい。

「0点になったものは、補習!!」←西村先生

西村先生が戦死した生徒を、かつぎあげている。なんだあの化け物は。

「鬼の補習なんて、嫌だ―」←モブA

鬼の補習って何なんだろう。あとで坂本にでも、聞いておこう。

「まずい、これでは俺も鬼の補習だ。援軍を頼む。」←モブC

そんなことを、言ってると、島田が残りの召喚獣も切り戦死させる。

「いやだー。鬼の補習なんて~」←モブBC

いつの間にか戻ってきた、西村先生に二人ともかつぎあげて行かれる。だから何なんだ。あの教師は。

「ちょろいもんね。」←島田

「さすがだな。しかし敵がまた来たぞ。」←俺

「お姉様~。美春が助けに来ました。」

「げっ、美春!!」←島田

あれは誰だ?お姉様って島田のことか?

「どこにいるのです。お姉様のペッタンコの胸を狙う豚どもは!!」

なるほど、そういうことか。

「島田、妹を大切にしてやれよ。」←俺

「妹じゃない。これは清水美春。私の体を狙ってくる…」←島田

「そんなことより、お姉様。一緒に豚どもを倒しましょう。」←清水

島田も大変そうだな。吉井はというと…

「アキちゃん好きです。」

「ちょっと待ってよ。玉野さん。」←吉井

何やってんだ。状況が全く読めない。

「早く召喚してください」←モブ教師

「ほら、早く召喚しようよ」←吉井

「仕方ないですは。」←清水

「「「「「試験召喚獣サモン」」」」」←モブD~Fと美春と玉野

Dクラス 数学

清水 132点

玉野 174点

モブD~F平均150点

これはちょっときついか。俺たちも、バカたちを連れてきたような…

すっかりビビって逃げていた。戦力にならねーな。これなら、吉井や秀吉のほうがまだましだ。

「真田、後ろから援護お願い。」←島田

数学は、点数があるから、俺も戦うか。

「試験召喚獣サモン!!」←俺

そう言って、出てきたのが、両手に木刀で学ランだ。これじゃ吉井と同じだな。

「Fクラスの豚がいくら増えようとも…」←清水

Fクラス 数学

真田 375点

「なんよ、あの点数!?」←清水

島田のBクラスで、驚くのだから無理もない。味方からもどよめきがおきる。

「すごいよ。昴君。昴君がそんなに頭いいなんて。」←吉井

「すごいのじゃ。ワシの10倍はあるぞ。」←秀吉

まずは、清水の召喚獣に切りつけに行く。っとミスって島田の召喚獣も一緒に切ってしまう。

「なんですわのー」←清水

Dクラス 数学

清水 0点

「何でウチもなの―。」

Fクラス 数学

島田 0点

あっ、ミスっちゃったなー。

「0点になったものは、補習!!」←西村先生

「真田、おぼいてなさい!!」←島田

「あーすまん。召喚獣の扱いこれが初めてで。」←俺

「お姉様と一緒なら鬼の補習何て、へっちゃらですわー。」←清水

西村先生にまた連れて行かれる。ごめんよ。わざとじゃないんだ。

 

 

 

そんなとき、

「遅れてすみません。試験召喚獣サモン!!」

姫路が到着したのであった。

 

 

 


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