バカと俺と召喚戦争   作:流離のコガラシ

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3話

問題(国語)

以下の意味を持つことわざを答えなさい

(1)得意な事でも失敗してしまう事

(2)悪い事があったうえに、更に悪い事が起きる喩え

 

姫路瑞希の答え

『(1)弘法も筆の誤り』

『(2)泣きっ面に蜂』

 

教師のコメント

正解です。他にも(1)なら“河童の川流れ”、“猿も木から落ちる”、(2)なら“踏んだり蹴ったり”や“弱り目に祟り目”などがありますね。

 

吉井明久の答え

『雄二も木から落ちる』

 

教師のコメント

坂本君は猿ということでしょうか?おっと裏面に補足がありました。

『雄二は猿ではなくゴリラ』

坂本君は吉井君にとってゴリラ扱いなんですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

「坂本。ところでさっき言ってた、策ってなんだ?」←俺

「ああそれか。それは、姫路だ」←坂本

「たしかに姫路はAクラス並みみたいだけど、一人じゃ話にならんだろ。」←俺

「姫路を甘く見てもらっちゃ困るぜ。姫路は学年の5本の指には、はいるからな。」←坂本

確かに、5本の指に入るのは、すごいだろう。しかし、

「姫路、一人じゃ勝てんだろ。他に誰かいるのか?」←俺

「ああもちろんだ。おいムッツリ―ニ来い。」

「なんだ。俺は忙しい。」←土屋

忙しいと言ってるくせに、カメラで姫路のパンチラを狙っている。

「見ての通りだ。」←坂本

「見ての通りってどういうことだ?しかもなぜ土屋がムッツリ―ニなんだ?」←俺

「ムッツリ―ニは、人よりも断然エロに興味があるのに、口では興味ないって言ってる。だから寡黙なる性識者(ムッツリ―ニ)だ。」

「俺はエロになんか興味ない。」

すきま風が吹き込んできて、姫路のスカートがめくれる。

「ブッシャーーーーー」←土屋

「ムッツリ―ニーーーーーーー早く輸血を!!」←吉井

土屋の鼻から鼻血が、勢い置く放出ている。て言うか大丈夫なのだろうか。

「まっ、見ての通りだ。ムッツリ―ニはちょっとしたエロでも、鼻血をだしてしまう。しかし性の知識が豊富で、そのせいか、保健体育だけはAクラスに匹敵する。」←坂本

なるほど。これからはムッツリ―ニって呼ぼう。そう言ってる間にも、吉井が輸血を終えている。なぜか手慣れているようだ。いつも、やっているからだろうか?

 

 

「あいつらのことは、ほっといて次に進めよう。他の戦力は、数学はBクラスの島田だ。」←坂本

「ハロハロー。ウチは数学はできるから、数学はまかせて。」←島田

「まあ、他の教科はFクラスの平均だからな。」←坂本

坂本がぼそっと、言っている。

 

 

 

「そして、我がFクラスのエース、明久だ。」←坂本

「やっと僕の紹介か。」←吉井

「吉井って頭いいのか?」←俺

「こいつは観察処分者だ。」←坂本

「ん、それってバカの代名詞じゃないの?」←俺

「よく知っているな。「雄二、そこは否定してよ。」←吉井

「バカなのは本当だろ。」←坂本

「僕のどこがバカだって言うんだい。」←吉井

「あんたは全部バカでしょ。」←島田

「島田さんまで…」←吉井

「だったら、明久。大化の改新が起きたのは何年だ。」←坂本

大化の改新といえば、無事故の改新で645年だ。

「ぼ、僕がそんなの間違えるわけないじゃないか。」←吉井

「だったら早く答えろ。」←坂本

明久が難しい顔している。

「明久はこんなんも解けないほど、バカだ。しかし、観察処分者の召喚獣は、物理干渉能力があって、教師の雑用に使われるため、操作がうまい。認めたくないが召喚獣操作は、学年で一番うまい。

まあ、その代わりフィードバックがあって召喚獣が、ダメ―ジをうけると、自分もダメージを受ける。だから、生贄としてはサイコーなわけだ。」←坂本

「ちょっと雄二。僕を生贄にする気、まんまんじゃないか!!。」←吉井

「当り前だろう。俺は、お前が痛がってるのを、見るのが大好きだ。」←坂本

こいつら、二人は本当に、友達なんだろうか。

 

 

 

 

「ところで雄二よ。それだけでAクラスに勝てるほど、甘くないじゃろ。」←木下

「俺も木下に賛成だ。これだけで勝てるとは思えない。」←俺

「真田よ。」←木下

「なんだ。木下。」←俺

「ワシは、双子でのう。まぎわらしくなるといけんから、秀吉と呼んでくれればよいぞ。」←木下

「わかったよ。秀吉。ところでお前って双子なんだ。」←俺

「そうじゃ。姉はAクラスにおるのじゃ。」←秀吉

「へー、Aクラスに…。お前とは大違いだな。」←俺

「しかし、秀吉には演劇があるからね。」←吉井

「演劇ねえ…」←俺

「そんなことより、作戦を発表する。」

「作戦?」←吉井

「ああ、まず今日はDクラスに試験召喚戦争を挑む。」←坂本

「Dクラス?Aクラスじゃないの?」←吉井

「今の戦力じゃAクラスに勝てない。お前は、こんなことも分からんのか。やっぱりバカだな。」←坂本

「Dクラスに手を貸してもらう、ということだろ」←俺

「ほう。分かるやつがいたか。」←坂本

「どういうことですか」←姫路

「バカじゃないの。坂本も真田も。他のクラスと一緒に戦うなんて、できないことぐらい知ってるでしょ。」←島田

「島田、だからお前も、吉井みたいにバカなんだよ。」←俺

「さり気に僕が、バカにされたような。」←吉井

「じ、じゃあどういうことか、説明しなさいよ!!。」←島田

「このクラスが、Aクラスに勝つには、一騎討ちしかない。しかし、普通に交渉しても、危険な一騎打ちなんてしない。だから、Dクラスとかを使って、攻める姿勢を見せるんだろ。いくらAクラスだからって言って、雑魚を何回も倒すのは面倒だからな。授業が潰れて補習が増えるし。」←俺

「けど、負けたクラスは、3カ月宣戦布告できないのよ。それぐらい、知ってるでしょ!!」←島田

「はあー。やっぱお前バカだな。追い詰めたところで、相手に和睦をさそってみるんだろ。だよな、代表さん。」←俺

「説明する手間が、省けたな。こいつが言ったように、Aクラスには、一騎討ちでいく。だから、最低でもDクラスとBクラスぐらいは、利用したい。ということで、明久。さっそく今日の1時から試験召喚戦争が、できるように宣戦布告してこい。」←坂本

「ちょっと待って。下位クラスが上位クラスに、宣戦布告するときって、絶対、ぼこられるよね。」←吉井

「大丈夫。安心しろ。上位クラスがそんなことするわけないだろ。」←坂本

坂本が見え見えの嘘を、言っている。さすがの吉井でも、

「そうだよね。じゃあ行ってくるよ。」

あっさりだまされてた。吉井、さっき坂本が、吉井が痛めつけられるのを見るのが大好きとか、言ってただろ。まあいいや。

「試験召喚戦争のルールや、召喚獣の扱い方があまり分からないから、誰か教えて。」←俺

「なら、これでも読んどけ。」←坂本

召喚獣マニュアルっという本を渡された。まあ、暇だし読んどくか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

召喚戦争のルールや召喚獣の使い方を、一通り読み終わったとき、ぼろぼろになった明久が戻ってきた。

 

 

 

 

 

 


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