前回のあらすじ
あ、ありのまま今起こった事を話すぜ・・・俺は謎の空間で神を名乗る糞爺に転生させられ原作キャラに憑依転生してしまった・・・な、何を言ってる分からねーと思うが俺も何をされたのか分からなかった・・・
頭がどうにかなりそうだった・・・転生とか二次創作とかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ、もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・
(いい加減現実逃避はやめたほうがよいぞ?)
「うっさいわ!!誰のせいでこんな事になってると思ってんだ!!」
(儂のミスとしてもまさか原作キャラに憑依するとは思ってなかったのじゃ、お主一人では心配じゃから儂はお主のサポートをする事にする)
サポートって具体的に何するんだ?
(お主が憑依したキャラ、フランドール・スカーレットは原作ではその持っていた能力を危険視されずっと地下に幽閉されていた悲しい過去を持つキャラなんじゃよ。まぁ儂が読む二次創作ではあまりそう言うのは見なかったんじゃがの・・・)
いや最後の絶対いらないだろ。
(お主のおる世界では丁度紅霧異変が終わって少し日数が経過しとる。それまでは地下に幽閉されておったらしいが今では元の部屋に戻されてここに住む者達とは仲良くやっているようじゃ)
「へーそうなのか」
なんだ特に心配する事はなかったな、ずっと幽閉されてると聞いた時は少しビビったが仲良くしているなら俺としても嬉しいものだ。転生する時期がこの頃で本当によかった。
「それで主要キャラって事は何か能力持っているんだろ?フランの能力って何だ?」
そして俺は一番疑問に思っていた事を聞いてみた。幽閉される程危険視されていたのだからさぞかし凄い能力なんだろうな。
(フランドール・スカーレットの能力は『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』じゃ)
「え・・・ありとあらゆるものを?」
(まぁ簡単に説明するならDBのブロリーとほぼ同じ戦闘力&破壊力を持ってるという事じゃ)
なにそれ俺この姿で「俺は悪魔だァ・・・」とか言ったりするの?凄い恥ずいんですけど。
(そしてさっき言ったサポートじゃが、お主はこの東方のキャラに関しては全くの無知、存在すらも知らないのじゃ。じゃから分からないキャラと遭遇した時お主の脳内で軽く説明する。まぁ用するにぺパマリのものしりと思ってくれればよい)
「なるほど、理解した」
(それとさっき言った能力は危険じゃからお主が使っても暴走しないようにしておく。そうしないとヤバいからのう)
「ああ、サンキュ」
さてどうしようか・・・この建物の中を探索してもいいが、館っていう以上とても広そうだし迷いそうだからなぁ・・・
「とりあえず、疲れたし寝るか・・・」
俺はベットに身を投げ、そのまま眠った。
~2時間後~
「・・様・・・フラ・・・様」
ん・・・誰だ?人が気持ちよく寝てるっていうのに。
俺は重い瞼を開けると俺の目の前に銀髪の髪をしたメイドさんが居た。
「起きられましたか、フラン様。夕食のお時間です」
「え、あぁ有難う・・・」
(おい、爺。この綺麗なメイドさんは?)
(その綺麗なメイドの名は十六夜 咲夜じゃ。紅魔館の主であるレミリア・スカーレットに仕えるメイド長で、紅魔館に住んでいる唯一の人間じゃ。実質的に紅魔館の一切を取り仕切る立場におり、家事一切をほぼ一手に引き受けておる紅魔館のメイド長でファン達からはPAD長の愛称で親しまれておるぞ)
(だから最後のやついらねーだろ)
俺は脳内で爺にツッコミを入れつつ目の前のメイド長を見る。綺麗な人だな・・・メイドなんて生きてるなかでも見たことないからなんか新鮮だな・・・
「あ、あのフラン様?私の顔に何かついているのですか?」
ヤベッ、つい見つめてしまった・・・
「い、いや綺麗な顔だったからつい見とれてしまって・・・」
「き、綺麗!?」
咲夜が驚いたような声をあげ、顔を隠し何か呟きはじめた。
(あ、あのフラン様がわ、私の事き、綺麗って・・・う、嬉しいけどなんか頬が熱いしむ、胸が苦しい・・・)
「あ、あのー咲夜?だ、大丈夫?」
「ッ!だ、大丈夫です。夕食のじゅ、準備ができておりますので一緒に向かいましょう」
「う、うん、い、行こうか」
(なぁ爺、咲夜がさっき何か呟いていたけど何かあったのか?)
(自分の胸に聞け)
(???)
爺の声が急に低くなった事を疑問に思いながら俺は咲夜に連れられ食堂に向かった。
そして食堂に入ると本を持った引きこもりのような女の子と俺と同じ位の身長で俺とは違う黒い翼を生やした女の子が既に椅子に座って待っていた。
「ご苦労様、咲夜。じゃあ料理を持ってきなさい」
「はい、畏まりました。お嬢様」
そう咲夜が頷くと咲夜の姿が一瞬で消えてしまった。
(なぁ爺。咲夜の能力はなんだ?)
(彼女の能力は『時間を操る程度の能力』まぁ簡単に説明するとジョジョのDioと同じという事じゃ)
(なるほど、把握)
俺は爺の説明に納得し、用意されていた椅子に座った。そして俺はさっき咲夜に料理を持ってくるように命じていた女の子が気になり爺に聞く事にした。
(彼女はレミリア・スカーレット。紅魔館の主でもありさっき説明した紅霧異変を起こした人物でもあるのじゃ。一応フランの姉でもありファン達からはおぜう様、うー☆、カリスマ(笑)の愛称で親しまれておる)
(だから最後のいらねーから)
俺はそうツッコミを入れつつ、別の椅子に座って本をずっと読んでいる女の子の事が気になりまた爺に聞くことにした。
(彼女はパチュリー・ノーレッジ。レミリアの友人でもありいつもヴアル図書館に引き籠っている魔女じゃ。ファン達からは紫もやし、むきゅーの愛称で親しまれておる)
(・・・もう何も言うまい)
俺がそんな感じであきれていると、咲夜が料理を持って戻って来た。皿には豪華な料理が乗っており俺の食欲を刺激した。
「それじゃあいただきましょうか」
レミリアがそういうとレミリアとパチュリーは料理を黙々と食べ始めた。
「いただきま・・・」
(ちょっと待つのじゃ!!)
俺は用意された料理をフォークで刺し、食べようとすると急に脳内に爺の怒声が響き俺の行動を止めた。
(何だよ?俺腹減ってんだから静かに食べさせろよ全く・・・)
(いや儂としても言ったほうがいいか悩んだんじゃが一応言っておこうと思っての・・・)
そう言うと爺は一呼吸おき衝撃の事実を俺に伝えてきた。
(お主が今食べようとしていた料理・・・人間を食糧に加工した物を使っておるのじゃ)
(ゑ、これ全部人間だったの・・・か?)
(そうじゃ)
へーそうなんだー・・・ってそんな事言ってる場合じゃねえ!!ど、どうしようだ、だってこれ料理だけど元は俺と同じ人間だった訳だろ・・・で、できねぇ実質共食いだよ・・・これ。
(咲夜に頼んで普通の食材を使った料理を出して貰うのじゃ。これを切り抜ける唯一の手段はそれしかなかろう・・・)
(りょ、了解)
「咲夜ーちょっと来てくれないかな!」
俺がそう言うと一瞬で目の前に咲夜が現れた。
「はい何か御用ですか?フラン様?」
ど、どうしよう。い、言いずれぇ・・・で、でもここで言わないでいつ言う!!
「そ、その今日は普通の食材を使った料理が食べたいなーなんて」
「普通の食材?パチュリー様の料理に使っている食材の事ですか?」
「そ、そうそれそれ!」
「畏まりました」
そう言うと咲夜の姿が消えた。
俺は密かに安堵していると姉であるレミリアが話しかけてきた。
「珍しいわね、フラン。貴方がそんな事を言うなんて」
「た、たまにはそういう気分になるんだよ。姉さん」
俺がそう返すと、レミリアが急に目尻に涙を浮かべこっちを見ていた。え、俺なんかしたか?
「も、もう一度言って」
「え、どうした「いいから早く!!」たまにはそういう気分に「それじゃなくて最後の言葉よ!!」えーとね、姉さん?」
俺がその言葉を言うとレミリアが自分の座っていた椅子から飛び降り俺の所まで走って来て急に俺を抱きしめてきたった・・・ってえ!?
「ど、どうしたの姉さん!?」
「やっと、やっとそう呼んでくれたのね!!嬉しいわフラン!!」
(おい爺、俺には状況がさっぱり分からないんだが・・・)
俺は突然の出来事が理解できず、唯一の頼みの綱である爺に聞いた。
(フランとレミリアは原作だと凄く仲が悪くてのぅ・・・この頃はまだレミリアとはぎこちなく姉さんと呼んでおらんかったのじゃろう)
そうだったのか・・・。俺は未だに俺の事を抱きしめているレミリアを抱き返した。
「大丈夫よもう貴方を幽閉したりなんてしないわ、もうずっと一緒だから・・・」
「有難う・・・姉さん」
そんな俺達の光景を眺めていたパチュリーは笑ってこう呟いた。
(よかったわね・・・レミィ)
龍夜「と言う訳で第二話でした~フランは咲夜にフラグを建て、レミリアとの絆をを取り戻しましたね」
フラン「あの後、咲夜が戻って来た時は大変だったよ・・・急に慌てふためいて「か、カメラにこの光景を残さないと!!」って必死な顔してそう言っていたから・・・」
龍夜「愛されてますねぇ~2828」
フラン「か、からかうなよ///」
フラン「そんな訳で今回もこんな駄文を見てくれた方ありがとう」
龍夜&フラン「「それではまた次回お会いしましょう」」