もしも騎士王の直感スキルがEXだったら   作:貫咲賢希

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第六話 燦爛

  

 別れの日は眩しかった。

 雲ひとつない空、今まで生まれ育った場所を離れ、自分は別の家の人間となる。

 父も母も、姉も、桜にとって今日から他人となるのだ。

 迎えの車が来る。車の窓から覗かせた老人は自分を見て、にやりと嗤った。

 それを見てしまった桜は怖くて逃げ出したくなったが、父が優しい笑顔で背中を押した。

 大好きだった笑顔。今までずっと自分達も見守ってくれていた笑顔だ。ここまで来て、自分が我儘を言えば、父を困らしてしまうだろうから、桜は勇気を振り絞って前に進んだ。

 

「―――」

 

 なんと言われたのか憶えていない。

 ただ、振り向いた時、一つ上の姉が真っ直ぐと自分を見ていた。

 宝石のような眩しい瞳。自分と違って出来た姉を、桜は幼い心にして嫉妬し、同時に大好きだった。

 その姉が真っ直ぐとこちらを見ている。

 なんなのか? 桜が訊ねる前に、姉が自分の髪に結んでいたリボンをほどき、自分に差し出した。

 それは姉のお気に入りの品だった。自分が何度も貸してくれてとねだっても、頑なに渡すことを拒んだ宝物を自分に渡そうとしている。

 姉はなにも言わない。ただ、真っ直ぐとこちらを見ているだけだった。いや、その瞳が微かに潤んでいるが、それが零れることがなかった。

 思わず、泣きそうになったが、桜は頑張って湧きあがる想いに堪えながら、リボンを受け取った。

 それは遠い過去。遠坂桜が間桐桜になり、桜にとって地獄が始まった記録。

 彼女にとって、それから先の事の出来事は語るも憚れるほどのおぞましいもの。

 だが、始まりの日は、未だ彼女にとって色褪せない大切な思い出だった。

 

 *

 

 桜は眼を覚ますと知らない天井を見た。

 否、そう思ったが、直ぐに見覚えのある天井だと気づく。だが、洋館のような天井は衛宮家のものではないが、彼女が住んでいる間桐の屋敷のものでもない。

 桜は起き上がると直ぐに見覚えのある顔を見つけて、ここがどこであるのか気づく。

 自分を見ていたのは遠坂凛。そして、ここは遠坂の屋敷で在り、記憶に間違いがなければ自分の部屋だった場所だ。

 

「桜、起きた?」

「ねぇ―――遠坂先輩、なんで」

 

 他人行儀で訊ねてきた桜を凛は一瞬切なげに見た後、直ぐに真剣な眼差しを彼女に向けた。

 

「単刀直入に言うわ。桜、貴女は負けたの」

「え?」

「正確には負けたのは間桐の家。サーヴァントであるライダーは私たちと契約を交わして、協力関係になったわ」

 

 それを訊いた瞬間、桜は信じられなさそうに顔を強張らせた。

 自分とサーヴァントであるライダーとの間には信頼関係があると信じていた。静かな物腰や自分を気遣う彼女の優しさを桜は好いていた。そんなライダーが簡単に自分を裏切るなんてとても信じられなかった。

 そんな桜の内心を察していた、凛は付け加えるように語る。

 

「先に彼女の名誉のために言うと、実際のとこライダーは桜を裏切っていないわ」

「え?」

 

 ますます訳が解らず混乱する桜に対して、凛はゆっくりと彼女を真っ直ぐ見据えたまま話を続ける。

 

「ライダーの仮初のマスターであった慎二も私達に捕まっている。今頃、ライダーに折檻、調教、躾けでもされているころかしら? 当主である間桐臓硯にも既に刺客は放っている。流石のあの妖怪でも、アイツらには逃げられないでしょう。

 そして、桜―――」

 

 自分の名前が呼ばれて、桜はビクっと身体を振るわせるが、凛は彼女の様子に構わず事実を告げる。

 

「貴女の身体を蝕んでいた刻印虫もセイバーの宝具で全て除去したわ」

「え?」

 

 思いもよらない言葉に桜の思考は一瞬停止する。

 

「貴女には悪いけど、間桐臓硯に直ぐ悟られるのを避ける前に、油断していた貴女を、正確には貴女の中の刻印虫を襲わせてもらったわ。そして、貴女が意識を失ったのは体内の一部であった心臓の刻印虫を失った反動でしょうね。

 まぁ、気を失ったおかげで、セイバーが残りの刻印虫を素早く駆除できたわ。そして、気を失った貴女はそのままライダーにここまで運ばれた」

「そんなこと―――」

「できるのよ、セイバー、アーサー王の持つ聖槍ロンゴミアントは狙ったものだけを貫くことができるのよ。

 嘘だと思うなら体内の魔力回路に異常がないか確認してみなさい。桜だって、酷いやり方だったとはいえ魔術師として育てられたならできるでしょ?」

 

 言われるまま桜は体内の魔力回路を調べ、自分の身体を蝕んでいた刻印虫の存在が綺麗に居なくなっていたことを確認して、更に驚愕した。

 信じられなかったが、事実である。しかも、貫かれたとは言っても自分には特に外傷らしいがないのが更に驚くべきことだった。

 それぞ、アーサー王の持つ聖槍の力だった。

 狙い穿つ必勝の赤槍(ロンゴミアント)

 この赤い聖槍は自身が認識したものを、障害などを無視して貫くことができる。

 例えば、いかに強靭な盾や鎧があっても、防護をすり抜けて目標を突き刺すことができるのだ。

 この槍の力を使い、嘗てのアーサー王は強固な鎧で固められていたモードレットの守りを素通りして貫き殺した。

 更に、この力を利用すれば味方が敵に捕まっていても、味方を無傷のまま背後の敵に攻撃を与えることが可能であり、今回の様に他の臓器を傷つけず、特定の部位だけ刺すことも可能なのだ。

 彼女の主兵装は剣のため、必要な時でしか使用されないが、まさしく宝具と呼ぶに相応しい、狙ったものだけ(、、)を貫く聖槍といえる。

 ちなみに桜の体内に燻っていた刻印虫の位置を特定できたのは、セイバーの直感スキルの賜物だ。仮に他の誰かがこの槍を使っても、体内の刻印虫を殺しはできるが、それにはそれなりの時間が掛かったことだろう。

 桜の体内にいた刻印虫がいなくなった。凛の言葉が正しければ、彼女を支配していた間桐臓硯の企みも潰える。

 すなわち、桜は自由の身となったのだ。

 突然の出来事で未だ事態を把握しきれておらず呆然とした桜へ凛は告げる。

 

「これから間桐の家は遠坂の傘下になる。そこにいる人間も、魔導も、全て遠坂の所有物よ。だから――」

 

 一瞬、桜は自分が何をされたのか分からなかった。

 

「―――これからは、私が桜を守らせてもらえないかしら?」

 

 気づけば、凛がようやく手に入れた宝物かのように桜をそっと抱き寄せていた。

 

「桜がいっぱい辛い思いをしているのに、私は気付けなかった・・・・・・そうね。

 だからこそ、守らないと。

 桜を犯す悪、桜を責める悪、桜が思い返す過去、全部から桜を守るわ。

 限られた人の前でしか笑えなかった貴女が――――。

 ――――それ以外の誰かの前でも、いつか、強く笑えるように」

「――姉、さん――」

「ごめんね、こういう勝手な姉貴で。

 ・・・・・・それと、ありがと。

 そのリボン、ずっと着けていてくれて、嬉しかった」

 

 凛の一つ一つの言葉、彼女から伝わる温もりが桜の身体に染み渡る。

 思えば、誰かにこうやって優しく抱きしめて貰ったのはいつ以来だっただろうか?

 自分に触れる温かな体温、心地よい気持ち。

 ああ、そうか。ずっと私はこれが欲しかったんだ。

 

「姉、さん」

「うん」

 

 しがみつく様に、もう離れないように桜は凛の背中に手を廻した。

 

「ずっと痛かった。ずっと冷たかった。先輩の前でしか、私は、私じゃなくて、怖くて、虚しくて」

「うん」

「ホントは姉さんのこと恨んでいた! 私が辛い思いもしているのに、姉さんばかり綺麗な毎日を過ごして、輝いていて、羨ましかった!」

「うん」

 

 凛は静かに桜の吐露を受け止める。そんな凛に抱き寄せられたまま、桜は瞳に涙を溢れさせ、更に強く姉にしがみつきながら溢れる思いを撒き散らす。もはや彼女自身、何を伝えたいのか定まっていなかった。

 

「姉さんと違って、私は悪い子で、汚れていて、誰かと一緒にいることなんてしちゃいけないのに、甘えていて、でも、そんな人達を裏切っていて、そんな汚い私を隠してて!」

「うん」

「いつかそんな私のことを先輩たちに知られるのが怖くて、でも、そんな自分が、消えるのも嫌で!」

「消える必要ないわ。私の傍にいて」

「姉さん! 姉さん! 姉さん! 姉さん! 姉さん!!」

 

 桜は何度も姉の呼びながら、迷子の子供が探していた人間を見つけた時の様に泣きじゃくった。

 そんな桜を凛は静かに抱きしめたまま―――。

 

 

 

 ―――計画どおり。

 凛は桜に見えないところでにやりと嗤う。

 

 

 

 これで桜は大丈夫だ。可愛い妹を虐めた爺と餓鬼には然るべき罰も与える準備もできている。

 残るサーヴァントは二騎。いや、勢力的に考えるならただの一組のみ。その気になれば今夜でも落せるところだ。

 だが、焦る必要もない。時間に限りはあるのだが、それまでに準備は整うだろう。

 そもそも、最後の一組に関しては自分の仕事ではない。自分のコレからの仕事は最後の仕上げのために準備をすることだ。その後事を考えると凛は笑みを隠すことができない。

 必死に縋りながら泣く妹の横で姉がくつくつと楽しそうに嗤う。

 一見、二人の抱擁は光輝くように美しいのだが、なにか色々と台無しだった。

 

「悪魔だ。赤い悪魔がいる」

 

 屋敷から帰り、以前桜の部屋だった場所を綺麗に掃除した後、問答無用で叩きだされたアーチャーはそんな二人の様子を扉の隙間から冷汗を浮かべながら見ていた。

 

「えぐぅ! ひぃん! 桜、よかばぁずね!」

 

 隣にいるライダーはアーチャーと見えているものが違うらしく、感激あまり涙と鼻水を垂らしていた。

 

 *

 

「はっ!」

「どうかしたのか、セイバー?」

 

 いきなり顔を強張らせたセイバーを、士郎は心配そうに窺うが、彼女は何でもないように首を横に振るう。

 

「いえ。ただ、私の恋敵が別の道へ歩いたようです」

「はぁぁ」

 

 理解不能だったが士郎はとりあえず相槌をついた。

 

「二人とも、なに立ち止っているの!!」

 

 そんな二人の先頭を歩いていたイリヤが責めるように睨む。

 三人は冬木の新都にあるショッピングモールがいた。

 

「今日はセイバーの服を買いに来たんだから、さっさと次の場所に行くわよ」

 

 イリヤの言葉通り、三人は霊体化できないセイバーのために服を買いに来たのだが、士郎は口をへにする。

 

「とは言ってるけど、流石に買いすぎだろ、コレ」

 

 そう言いながら士郎は両手にぶら下げている紙袋を軽く手で上げる。

 既に士郎たち三人は何軒か店を回って数着の服を買っていたのだ。

 士郎も最初のほうは、着せ替え人形のようにセイバーやついでにイリヤまでも次々と服を試着し、その度に照れ隠しながら精一杯の賛辞を二人に送って、セイバーは嬉しそうに、イリヤは満足そうにそれぞれ笑って、楽しい時を過ごしていた。

 だが、一軒一軒増えるごとに士郎の疲労の色が浮かび上がる。

 そんな義弟を軟弱者を言わんばかりにイリヤが厳しい顔で指を刺す。

 

「甘い! 甘いわよ、シロウ! だから、貴方はアホなのよ!」

「なんでさ」

「女の子の服はそれこそ何処ぞの慢心王の宝物ようにいっぱいあっても困ることないのよ! それにシロウもセイバーの色んな姿を見られて嬉しいでしょ?」

「それは、まぁ――」

「あ、あの、イリヤスフィール―――」

 

 士郎の発言に内心喜びながらも、セイバーが彼に助け船を出す様にイリヤに進言する。

 そのセイバーにイリヤは困った笑みも浮かべた。

 

「だから、イリヤで良いって言っているでしょ?」

 

 イリヤは随分とセイバーに気を許しているため、自分の愛称を呼ぶことを彼女に許していた。むしろ、それを呼ばなければ拗ねる。

 

「あ! すみません。その、イリヤ」

「うん、なに?」

「その、私のために買ってくれているのは嬉しいのですが、これは流石に多いといいますが、貴女にも悪いでしょう」

 

 士郎が持っているセイバーの服たちは全部イリヤの金で購入したものだった。

 最初は士郎の金で買うつもりだったのだが、それだったらどうせ大したものも大した量も買えないとイリヤが言って、彼女はすぐさま自身のメイドに連絡し、黒いカードを持ってこさせるとそのままメイドを追い返し、すぐさま士郎とセイバーを連れて街に出かけた。

 セイバーも色々と買ってもらえるのは嬉しいのだが、流石に量や価格を考えると気が引けている。

 しかし、そんな彼女を余所にイリヤは満面の笑みを浮かべて言った。

 

「なに言っているの。セイバーは私の義妹になるかも知れないんだし、この際遠慮は抜き」

「ふへ?」

「まぁ、それを抜きにしても私はセイバーのことが気に入っているから幾らでも服を買ってあげるけど、そうやって言ったほうが受けとってくれるかな?」

「いえ、その、確かに私はシロウが好きですが、そそ、それはまだ私の片思いでして」

 

 しどろもどろで言うセイバーに対し、イリヤは悪戯な笑み浮かべながら士郎を見る。

 

「そう? でも、私の見たところじゃあシロウも満更じゃないと思うんだけどなぁ」

「え?」

「いきなり、そんなこと言われても反応に困るだろ」

 

 誤魔化すように曖昧な返答をした士郎だが、そんな彼を見た途端、セイバーは茹で蛸のように赤らめて顔を俯かせてしまった。

 セイバーの直感スキルのランクはEX。

 例え、一見素気なくされても、内心を理解してしまう彼女は、士郎が自分に対して満更じゃないことを感づいてしまったのだった。

 そんな彼女の様子に自身の内心が知られたことに気づいた士郎も気まずそうに頬を染める。

 顔を赤らめながらチラチラと相手を見ては、視線を逸らしてしまう二人。

 その光景に周りは『リア充爆発しろ』と内心罵り、イリヤは『何この二人可愛い』と萌えていたのだった。

 

 




*本作オリジナルサーヴァントステータス*

【CLASS】剣騎士(セイバー)

マスター:衛宮 士郎
真名:アルトリア
性別:女性
属性:秩序・善

Heigihy/Weight:154cm・42kg
Blood type:unknown
Birthday:unknown
Measurements:B73・W53・H76

筋力:B
耐久:C
俊敏:C
魔力:B
幸運:B
宝具:EX

■保有スキル
魔力放出:A
 武器、ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出事によって能力を向上させる。華奢な体躯の彼女が、数々の英雄と渡り合えるのはこのスキルのおかげ。

カリスマ:B+
 軍団を指揮する天性の才能。カリスマの希有な才能である、一国の王としてはBランクは十分と言える。そこに「萌え要素」が追加されて、カリスマが強化された。

直感スキル:EX
 “常時”、自身にとって最適な展開を“感じ取り、理解する”能力。
 研ぎ澄まされた第六感と瞬時な判断で、森羅万象を理解する力はもはや未来予知そのもの。
 

恋する戦乙女:A++
 愛を力を与える。初めて女として人に恋をした彼女は、意中の相手のためなら自身の力以上の能力を発揮する。
 衛宮士郎に関する限定的な局面のみ、彼女にはバーサーカーのAランク『狂化』に匹敵するほどの高い戦闘力ボーナスを獲得できる。
 ただし、それによって理性が奪われる場面もある。

■宝具

風王結界(インビシブル・エア)
ランク:C 
種別:対人宝具 
レンジ:1~2
最大補足:1人
 不可視の剣。
 シンプルではあるが白兵戦において絶大な効果を発揮する。
 強力な風の魔術によって守護された宝具で、剣自体が透明というわけではない。
 また、その風を利用し、強力な一撃や飛行も可能とする。

狙い穿つ必勝の赤槍(ロンゴミアント)
ランク:B
種別:対人宝具 
レンジ:1~3
最大補足:1人
 赤き聖槍。
 自身が認識したものを、障害などを無視して貫くことができる。
 いかに強靭な盾や鎧があっても、防護をすり抜けて目標を突き刺すことができる。
 また、味方が敵に捕まっていても、味方を無傷のまま背後の敵に攻撃を与えることが可能であり、他の臓器を傷つけず、特定の部位だけ刺すことも可能。
 彼女の主兵装は剣のため、必要な時でしか使用されない。 


約束された勝利の剣(エクスカリバー)
ランク:A++~EX
種別:対城宝具
レンジ:1~99
最大補足:1000人
 光の剣。
 人造による武器ではなく、星に鍛えられた神造兵装。
 聖剣というカテゴリーの中では頂点にたつ宝具である。人々の“こうであってほしい”という想念が地上で蓄えられ、星の内部で結晶、精製された“最強の幻想(ラスト・ファンタズム)”。
 所有者の魔力を”光”に変換し、収束・加速させることにより運動量を増加させ、神霊レベルの魔術行使を可能とする聖剣。
 また所有者のコンディション次第で威力も変化する。

全て遠き理想郷(アヴァロン)
ランク:EX
種別:結界宝具
防御対象:1人
 エクスカリバーの鞘の正体。
 魔法の域にある宝具であり、鞘を展開し、自身を妖精郷に置くことであらゆる物理的干渉、並行世界からのトランスランナー、多次元からの交信(六次元まで)をシャットアウトする。
 また自己修復機能もあり、所持者の老化も抑える。



*補足
 ロンゴミアントに関してはまったくの本作オリジナル能力。FGOで出るより早く出したので今更変えれません。
 伝承でも鎧をまとっているモードレッドを貫いたという聖槍ということなので、こんな能力にしました。
 四次の際には持っていても使う機会がなかった、防御力無視の貫通攻撃ということで。

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