合う合わないは皆様の判断にお任せしますがちょいちょい入れていくつもりです。
そして初オリキャラが登場します。
翌日、俺は改めて水鏡先生の部屋を訪れた。水鏡先生と軽く挨拶してから1つの部屋に案内された。中に入ると雛里ともう1人がいた。朱里がいないのを見ると恐らくは徐庶だろう。
「お兄さんが夏侯恩さん?ボクは徐庶、字は元直、真名は優里だよ。」
「初対面なのに真名を預けていいのか?」
「構わないよ、雛里が許してるならお兄さんはいい人だって事だからね。」
「そうか、なら預かるぞ優里、俺は夏侯恩、字は子雲、真名は冬椿だ。」
「冬椿さんだね、ボク的にはお兄さんの方が呼びやすいからお兄さんでいいかな?」
「ああ、好きに呼んでくれて構わない。」
徐庶、優里との挨拶を済ませてから俺は2人と半刻程雑談に費やした。
雛里も優里も幼いながらもかなり知に優れているのが雑談してるだけでも分かる。優里は更に武も多少優れているらしく、水鏡学院に賊が来た時には優里がほぼ1人で倒していると雛里が話してくれた。
この2人は是非とも俺達の元に置きたいな。だが無理強いはしない。あくまでも本人の意思で来て貰いたいからな。さて、そろそろ本題に入るとするか。
「雛里、優里、2人は水鏡学院を出たらどうするつもりだ?」
「……私は……まだ分からないでしゅ……はう……。」
「ボクも決めてないよ、しばらくは大陸を回ろうかなと思ってるけどね。」
「2人とも、俺達の元に来る気は無いか?2人の才なら軍師として充分だ。」
「あわっ!?私と優里ちゃんが陳留の軍師でしゅか!?」
「へぇ……雛里から聞いてたけど、陳留の将軍様から直々に勧誘に来るなんてね。」
「勿論無理強いはしないし今すぐ答えを出す必要も無いぞ。ゆっくり考えて答えを出してくれれば構わないからな。」
俺はそう言って席を外す為に立ち上がる。
「お兄さん、何処か行くの?」
「考えるのに俺が居たら良くないからな、それに日課の鍛錬をしたいんだ。」
俺は2人を残して部屋を出る。
外に出る為に廊下を歩いていくと向こうから朱里が歩いてくる。俺と朱里は何も言わずに擦れ違う。そして数歩歩いてから朱里が話しかけてきた。
「子雲さん、私は陳留には行きません。」
「ああ、あの部屋に居なかったのが答えなんだろう?孔明。」
「私は負けませんから、必ず子雲さんの上に行ってみせますから。」
「いつか、この大陸を掛けて勝負だな、孔明。」
俺と朱里はそれだけ言葉を交わしてまた歩きだした。
朱里はいずれ俺達の最大の壁として立ちはだかるだろう。だが負ける訳にはいかない、俺達が乱世の覇者になるんだからな。
俺は雛里と優里と話をしてから数日程水鏡学院に留まった。
日課である鍛錬をしながら、男手が無いので力仕事を引き受けたり、時には水鏡先生に頼まれて生徒に教えたりする事もあった。
やはり朱里は俺の授業には来なかったが雛里は毎回来ていたな。水鏡先生の認める程の知なのに俺に教わる事など無いと思うんだがな。
日課の鍛錬に優里が加わる事もあった。優里は撃剣の使い手で中々の腕前だった。華琳や春蘭、秋蘭には少し劣るが充分に一軍の将として通用する実力を持っている。その上朱里と雛里と同等の知を持っているのだからとても優秀だな。
今日も朝の鍛錬を優里と共にしてから薪割りや離れた町への買い出しに出掛け、戻ってからは生徒達が俺に質問に来るのに答えていた。
今は与えられた自室でくつろぎながらこれからの事を考えていた。
(そろそろここを立たなくてはならないな、襄陽から南に向かえば袁術の領地だな。新しい情報だと孫堅の領地が袁術の領地に呑み込まれているが何があったのか……直接会えればいいが……。)
そんなことを考えていると雛里の声が聞こえた。
「冬椿さん……お風呂の順番ですよ……。」
「そうか、わざわざ済まないな雛里。」
「……あの……冬椿さん……その……。」
「……どうかしたのか?」
「雛里はお兄さんと一緒にお風呂に入りたいんだってさ。」
「あわっ!?優里ちゃん!?」
「……雛里……いくらなんでもな……。」
「……ダメでしゅか……?」
「うっ……し、しかし……水鏡先生の許可無くは……。」
「それならさっき雛里が水鏡先生に許可を貰ってましたよ?」
「……冬椿さん……ダメでしゅか……?」
ウルウルした眼で俺を見てくる雛里。その眼や仕草が昔の秋蘭とそっくりだ。正直その眼をされると弱いんだ、物凄い罪悪感に駆られる。
「……今日だけだぞ……?」
「……!?……はいっ!!」
「よかったね雛里、勇気を出した甲斐があったじゃん。」
「うんっ……ありがとう優里ちゃん……。」
「さて……いくぞ雛里。」
雛里と一緒に浴場に向かうと何故か優里も付いてきた。
「何故優里も付いて来るんだ?」
「ボクも水鏡先生に許可を貰ってあるんだよ?雛里はよくてボクは除け者にするの?」
「優里ちゃん……冬椿さん……優里ちゃんも一緒に……3人で入りませんか……?」
「……分かったよ……優里も今日だけだからな……。」
「流石お兄さん、心が広いね。」
そんな訳で3人で浴場に来た。流石に一緒に着替えるのは不味いので俺が先に着替える事にした。優里は一緒に着替えても構わないと言ってきたがそれだけはやめさせた。
俺は服を脱ぎ腰に手ぬぐいを2枚巻いてから2人に入ってくる様に伝えると先に湯に浸かる。少しして2人の足音が聞こえてきた。
「お兄さん、お待たせ~。」
「と……冬椿さん……お待たせしました……。」
「ああ、2人も湯に浸かれよ……」
2人も湯に浸かってから向き合うと何とも気恥ずかしい空気になる。
「お兄さん、可愛い女の子2人とお風呂に入ってるんだからもっとはしゃげばいいのに。」
「はしゃげるか、優里はもっと恥じらいを持てよ、もっとちゃんと隠してくれ。」
「おっ、やっぱりお兄さんも男だねぇ、ほらほら。」
「なっ!?やめろ!?腕にしがみつくな!?」
優里の体は同い年の筈の雛里より明らかに成長している。恐らく華琳よりも出る場所は出ている。そんな体で腕にしがみつかれたら腕に感触が……だからやめてくれ……抑えるのに必死なんだ……。
「ゆ……優里ちゃん……えいっ!!」
「おっ、おい!?雛里!?」
「……優里ちゃんに……負けたくないです……!!」
「何を張り合ってるんだ!?頼むから離れてくれ!!」
雛里の体は年相応だが、僅かに膨らみかけた場所が腕に……駄目だ!!何も考えるな!!無心になれ俺!!
「ほらほら、どうなの?お兄さん。」
「冬椿さん……。(ウルウル)」
「た……頼むから……やめてくれ……耐えろ……俺の理性よ……!!」
2人はまるで張り合うかの様に俺の腕に胸を押し付けてくるので俺は必死に理性を保った。
結局理性は持ちこたえたが長く湯に浸かっていた為全員のぼせてしまい、遅いのを不信に思った水鏡先生に助けられ、意識が回復してから3人揃って水鏡先生にお叱りを受ける事になったのだった。
オリキャラ徐庶登場です。しかもいきなり雛里と一緒に冬椿を悩ませました。
三國無双のキャラにうまく恋姫無双の展開に持ち込ませるのは大変ですがなんとかやっていきます。
こういうお色気場面をちょいちょい出していくつもりですが、似合わないからやめろとかもっと濃い絡みが見たいとかありましたら活動報告やメッセージにお願いします。
次回は水鏡学院から出立します。