現状ストックづくりに精を出しています。
「くっくっく。ほんとにおもしろいガキだった。まさかあそこまで混乱するとは。そう思わんか鈴蘭?」
「そうですね。」
アパートから出た男・伊織高瀬は鈴蘭に話しかけた。
引き留めようとした明久だが伊織の「悪の組織だ」という言葉に頭が処理能力を超えてしまい立ったまま動かなくなってしまった。
そこを悠々と素通りしてきたわけである。鈴蘭も一瞬期待してがっかりしたのだが、今では学年1のバカと言われている吉井君なら仕方ないと納得していた。
現在アパートの前である。
アパートの前には真っ白な車体に真黒な窓のごつい高級車が止まっていた。
「こんななりだがなかなか速いんだぞ。運転してみるか?」
「私免許なんか持ってません」
「そうか。面白そうだな。運転してみろ。」
(うわぁ、ほんとにいろいろと駄目だこの人)
伊織は眼帯少女(沙穂というらしい)と一緒に後部座席に座りそこから一方的に操作方法を教えてくる。
「ああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!」
「どうやらバカガキが再起動したようだな。来ないうちに車を出せ。あのバカガキまで巻き込みたくないだろう」
「はい」
意気消沈と答えた鈴蘭。
「エンジンかかりましたけど・・・・・」
「なら踏め」
ドンッ
ガンッ
激しい音とともに交差点の交番に止めてあったパトカーに車は激突した。何も知らない鈴蘭がアクセルを底付きするまで踏んだからである。
「あ、あ、あ、ぶ、ぶつ、パト、パトパト・・・・・・」
「君はほんとに愉・・・・・!!」
伊織が笑っていたが尻すぼみとなる。
伊織の視線を追ってみると助手席の窓から明久の顔が逆さにのぞいていた。
どうやら先ほどの鈍い音は明久が車の上に飛び降りた音らしい。
「はぁ。鈴蘭入れてやれ。こうなっては置いていくわけにもいくまい。」
伊織に言われて明久を鈴蘭は入れてやる。
明久を入れはしたのだが車の窓を怖い顔したお巡りさんがコンコンと叩いてくる。
「あのあのあのあの・・・・・・」
「構わん、踏め」
「え?」
「いいから踏め」
踏んだ。車はパトカーを押しのけながら進み始めた。
「ちょっと警察に喧嘩でも売るつもりですか?!」
明久がなんか言ってるが伊織はとんと相手にしない。
「警察なんてどうとでもなる。それよりも問題は君だ。3階から飛び降りるなんてどういう了見をしている。」
ちなみに鈴蘭に対してはどんな状況でも「踏め」としか言わなかった。
ナビのさすままに目的地を目指すしかないのである。
さらにその間に伊織の口車に乗せられ明久は鈴蘭を助けるために仕事を手伝う約束までしてしまっていた。
さすがは学年きってのバカである。
当の明久を言いくるめた伊織は悠長に電話までし始めた。
「ああ、どうも。ええ、僕ですよ。・・・・・・ああそれですか。察しがいいですね。いや運転しているのは僕じゃありませんよ。・・・・・吾川鈴蘭、年齢は16歳。まあそこそこみられる女の
子です。さらにもう一人吉井明久こちらも16歳。とてもバカそうな面をしたバカガキです
よ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ええ、ええ。ではそういうことで、総理。」
「「ぶっ」」
「どうした鈴蘭、明久。」
「そ、そそそそうりってぇ?」
「なんだいまどきの高校生は内閣総理大臣も知らないのか?」
「知ってるけどなんであんたが総理と電話できるんですか?」
「そうですよー」
「それと君たちは現時点で政府のブラックリストに載ったからな。」
「「え?」」
「君たちは警察以上に公安から狙われる身となったわけだ。いやはやこの年でテロリスト扱いとは恐れ入るよ。」
「もういやだーーーーーー」
「裏切ったな社長。」
「定番だが裏切られるほうが悪いと返しておこう。」
いろいろと先のことも決まっているのになかなか書きあがりません。
文章力のないのが悲しいです。
早く明久に本格的な戦力を上げたいです。
次回投稿は来週中となる予定です。
感想待ってます。