バカと魔王と澱の神   作:アマガキ

13 / 29
予告した通りの投稿です。

今回はあまり話が進みません。

そしてほとんど原作と違いはありません。

明久の記憶がなぜないのかわかった人とかいませんよね?



第十二話 開戦前

皿洗いを終え、のんびりしていた明久だったがそこで放送が入った。

 

≪総員会議室に集合しろ≫

 

会議室というのいつもの教室のような部屋のことである。

 

明久がそこにつくと、沙穂、伊織、リップルラップル、鈴蘭、みーこがそろっていた。

 

「遅かったな、明久」

 

「すみません、道に迷ってて」

 

「そうか」

 

そして伊織は説明を始めた。

 

それによると、聖騎士団一つと勇者、異端審問会のシスター一人が来るらしい。

 

「「ってめちゃくちゃヤバいじゃないですか?!」」

 

鈴蘭と明久はそろって突っ込む。

 

「まあ、そのために君のスペックアップをしたわけだ」

 

それを聞いた鈴蘭の顔には影が差している。

 

「そういや吾川さん改造手術されたって・・・」

 

「いわないで!!」

 

どうやら相当にひどかったみたいだ。

 

あのドクター相当だったようだ。

 

「そういえば普段ドクターは誰かれなく改造したがるんだが、明久には見向きもしなかったな」

 

「そこまでなんですか?」

 

「そこまでだ」

 

「まあラッキーとでも思っておきますよ」

 

「そうだな」

 

 

 

 

 

 

 

その頃

 

神殿教会教会

 

 

「これが聖騎士団」

 

「はい、第十一聖騎士団です」

 

「翔希さん彼らの旗頭として、聖女様奪還をよろしくお願いします」

 

 

 

現在の状況を説明するには時を少し巻き戻す。

 

 

伊織に逃げられた翔希はクラリカとともに神殿教会に呼び出されていた。

 

「あなたが翔希さんですね?勇者としてのご活躍は常々聞いております」

 

「初めまして。フェリオール司教」

 

(この人がクラリカの上司にして異端審問会二部の部長)

 

テレビで最近有名なフェリオール司教と会っていた。

 

「聖女様を連れ戻すために聖騎士を送るのはクラリカから聞いていますね?」

 

「はい」

 

横でクラリカがばっちりっすと親指を立てているが気にしないでおこう。

 

「その陣頭指揮をあなたにやってもらいたいのです」

 

「俺にですか?」

 

翔希は戸惑う。

 

本来勇者とは一人または数人の仲間とのパーティを率いて戦うものである。

 

それが聖騎士の軍団を率いるなど・・・

 

「心配しなくても大丈夫です。特殊部隊のように緻密な作戦などを頼むわけではありませんから。要

は旗頭になっていただきたいということです」

 

「はあ」

 

「つまりお飾りってことっすよ。たかだか高校生にそんなむちゃくちゃ頼みませんっすよ」

 

身もふたもないことをクラリカは言う。

 

翔希も実際そう思うのだが面と向かってケタケタ笑いながら言われると・・・

 

「「はぁー」」

 

二人そろって嘆息する。

 

「どうしたんすか、二人とも?」

 

「クラリカ少し黙っていなさい」

 

「はーい」

 

フェリオール司教も注意するが全然懲りた様子はない。

 

気を取り直してフェリオール司教は話を続ける。

 

「聖騎士は進めの指示でそれぞれがベストを尽くしてくれます。あなたが心配することはありませ

ん」

 

「だったらなおさら俺なんか・・・・」

 

「いえこの戦いでは聖騎士ではかなわないような敵が現れると思います」

 

「聖騎士でもかなわないような敵・・・・・?」

 

「はい。今回の敵は第二世界の悪ではなく第三世界の闇だということです」

 

「・・・・わかりました。勇者として謹んでお受けします」

 

 

 

 

 

 

そして現在に至る。

 

そういうわけで彼の眼前には二百人近い聖騎士が並んでいた。

 

第十一聖騎士団

 

東南アジアにてあまたの海賊どもをサメのエサへと変えてきた精鋭部隊。

 

翔希もフェリオール司教より渡された勇者らしさの漂う戦闘服に着替えている。

 

しばらくしてその場には音もないのにものすごい風が吹き始めた。

 

そして突如それは姿を現す。

 

不可視不可聴結界を解かれ軍用ヘリが轟音と共に現れた。

 

機種に描かれた天使のノーズアートに群青色に白く抜かれた十字架の塗装。

 

それが四機もだ。

 

「すごいな・・・」

 

そうとしか言えなかった。

 

「わああああ!ヘリコプターっすよ!」

 

笑顔でクラリカが駆け回っているが気にしないでおこう。

 

「大陸から呼び寄せるのに苦労しましたが、この四機もこれからあなたの指揮下に入ります」

 

「ええ・・・・大丈夫です」

 

これにより移動手段も整ったことで勇者率いる聖女救出部隊はいつでも出動可能となったわけであ

る。

 

「吾川は必ず俺が助けて見せます」

 

「翔希さんヘリっすよー」

 

「あなたを信じております。勇者殿」

 

「司教様ヘリってカッコイーっすね!」

 

「フェリオール・アズハ・シュレズフェルの名においてわが第十一聖騎士団に命じま・・・・」

 

「こんな鉄の塊が空を飛ぶんすねー」

 

「「・・・・・」」

 

「つまんないお話をさっさと切り上げて早く乗ってみたいっすよー」

 

「・・・・・クラリカ」

 

「なんすか?」

 

「あの修道院に戻ってみますか?」

 

普段優しい人が怒ると怖い。

 

それが笑顔のままならなおさら。

 

とてつもない迫力が彼からは漂っていた。

 

クラリカも震えている。

 

「おっお慈悲おー。修道院だけは」

 

修道院は恐ろしかったらしい。

 

「・・・・ではお説教で勘弁してあげましょう。覚悟して帰ってきなさい」

 

「はい!」

 

(大丈夫だよな?)

 

少し不安になる翔希であった。

 




なんか今回は内容が薄くて済みません。

それとやっぱりあとがきは一人でやることにしました。

これでまだ一巻半分くらいです。
早く終わらないと雄二・ムッツリーニ・秀吉が出てきません。
彼ら三人にも闇の世界にかかわってもらうことになります。
もしくは原作開始前で既にかかわっています。
バカテスサイドにも入らないといけないし終わりが見えません。
ちなみに鉄人も・・・・・・・

まあ頑張ります。

感想・意見・誤字などがありましたらご自由にお書きください。待っていますから。

次回投稿は十二月一日日曜日を予定しています。

次回 「伊織は人を人とも思わないやつだからな」

   

   「いっけえ野郎ども!!」



   「バカがのこのこと来おって」

   

   「どんだけパワーが・・・・」

 
   「ドリルが腕でギュンギュンいうよりましです」


第十二話 「開戦と会議と改造」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。