魔法少女リリカルなのは~カレイドの魔法…少年?~ 作:朱羽総長
相変わらずの駄文ですが、どうぞ
「…生きてる。すんごい痛いけど」
「生きてますね」
ライダーの宝具。それを前に魔眼で動けなくなった僕達は死を覚悟して、襲い来る衝撃に身を構えてた。
そして、衝撃は来た。
横からの桃色の砲撃による衝撃が。
吹き飛ばされ、地面を転がり、ボロボロになって宝具を回避した。
オマケに何故か魔眼も解けた。
「視界から消えたからか?」
「それよりも服直します。それなりの対魔力製だったのに、片腕分吹き飛ばされるとは」
横からで良かった。正面からだったらトラウマになってたかも。
起き上がって状況確認。
「あれ、なのはは?」
「…サーチ完了。約二キロ先です」
二キロ先からでこの威力とか。
なのは…恐ろしい子!
それはそれとして、ライダーだが、ペガサスは消えて地面に立っている。魔眼もまた隠したようだ。
僕との距離はおよそ600メートル。
中心に大きなクレーターがある。
「流石に宝具連発は無理なようです」
「なら、訓練パターンその1で行こう」
カードを一枚取り出し、口にくわえてクラウチングスタートの体勢をとる。
「おーい、おん!(よーい、ドン!)」
強化した足で走る。全力疾走。
ライダーは鎖を振って攻撃してくる。
迫る短剣を杖で弾いて、一気にライダーの懐へ。
くわえてたカードを片手に持ち直す。
「
エメラルドが禍々しい槍へと姿を変える。ヴラドの槍だ。
戦闘パターンその1。
「格闘でごり押し!」
槍と短剣がぶつかり合い、離れ、またぶつかる。
参考にするのは今まで戦ったランサーの動き。
時折蹴りが来るが、ガードして槍で突く。
それを続けている内に、ライダーが下がった。
(来るか!?)
片手を地面に、もう片方はバイザーに。
面を上げると同時に、バイザーを外した。
「それを!」
下を向いていた顔が持ち上がろうとした瞬間に僕は行動に移った。
顔を上げたライダーの魔眼の先には誰もいない。
「待っていた!」
ライダーの体を後ろから槍が貫く。
ライダーの後ろへ転移し、心臓目掛けて突き出した。
ライダーの体が霧状に消滅して、カードだけが残った。
「ライダーゲットっと…」
結界が崩壊を始め、元の河辺に戻った。
服装を戻して、その場に座り込む。
「疲れたー!」
「お疲れ様です。今回も昨日に続き怪我が無くてなによりです」
「前のアーチャーが異常だったんだよ。障壁は砕かれるし、魔力砲も砕かれるし…」
以前大怪我負ったアーチャー戦を思い出しながら、エメラルドとしばらく話していると。
「悠斗くーん」
「あ、なのは、ユーノ。二人ともおつか…グハッ!」
「怪我無い!?大丈夫!?」
なのはの声がしたので、その方向を向いて声をかけると、運動音痴のなのはがそう感じさせないスピードで突っ込んできた。
さらに押し倒されて体触られまくった。
「いや、大丈夫だから、落ち着いて…力強い!離れない!」
「…はぁ、はぁ、はぁ」
「息が怖い!?エメラルド、ヘルプ!」
「わかりました。…エメラルドチョップ!」
「あだっ!?…はっ、私は何を?」
エメラルドの一撃で我を取り戻したらしい。
この後、自分のやったことを思い出して暴走しかけたなのはにもう一撃振り下ろされたことは余談だろう。
「それで、ジュエルシードは回収できたんだよね?」
「うん」
なのはを完全に落ち着かせてから、数分後。本来の目的であった買い物を済ませて帰宅中。
「悠斗君」
「何?」
「…今回のことでね、改めてジュエルシードの危険性を知ったんだ。家を潰して広がっていく根っことか、街にそれが広がってくのとかね」
まぁ、確かに危険だよな。怪獣映画みたいとか思っちゃったけど。
「結界があったから誰も怪我してないけど、無かったら大変なことになってたと思うの。だから私は、ユーノ君のためだけじゃなく、私達の街の為に、必ず集めるって決めたの」
「……」
「だから、その、」
「手伝うよ」
「えっ」
「元々手伝うって言ってたし、それにそんな危険なことになのはだけにやらせるつもりはないよ。なのはは、(友人として)大切な人だし」
「た、た、たい、きゅう…」
「えっ、ちょっ、なのは!?」
「…若いですね」
にやけ顔で倒れたなのはは、帰ってくるのが遅いということで探しにきた恭也さんによって連れていってもらった。
なんとも締まらない一日だった。
おまけ
じばらくしたある日。
「そういえばなのは」
「何?」
「あの時の砲撃ってタイミング良かったけどどうして?」
「あれ?あれは、悠斗君が危ないって気がして」
「えっ、見てた訳じゃないの?」
「ううん。あえて言うなら勘」
…恐ろしい。
さて、今年中にもう一話行けるだろうか…。
クリスマスもお正月もネタはあるけど、キャラが出揃ってないからなぁ。無理か。
感想、アドバイス頂けるとありがたいです