魔法少女リリカルなのは~カレイドの魔法…少年?~   作:朱羽総長

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久しぶりでかなり苦戦しました。
数ヶ月書かないだけでここまでなんて。
今後の事に関してはあとがきにて少し。

というわけで予定ではあと10話ほどで終了予定です。
では、どうぞ。



なのはVSフェイト〜前編〜

数日後…

 

 

「眠い…」

 

 

朝早くから海鳴の臨海公園に来ていた。

ここが一番援護しやすく、結界を張るとはいえ周囲への被害が少ない場所だからだ。

 

 

「なのはは?」

 

「さっきからあそこだよ」

 

 

臨海公園に接する海の上、それなりの高さの位置にレイジングハートを握りしめて立っていた。

 

 

「フェイトへは?」

 

「連絡はアタシがした。もうすぐ来る筈」

 

 

アリサが拾った犬、それはアルフだった。

 

 

『フェイトの様子がおかしいんだ』

 

 

アルフからもたらされた情報から、主犯はプレシア・テスタロッサ。

彼女の居る場所は『時の庭園』。

移動する拠点であるそれを特定する為の作戦を決行することになった。

アルフが参加したことであっちが来るのを待つのではなくフェイトへと一騎打ちの果たし状をデバイスへと送ってもらった。

応じなければジュエルシードは管理局の本局へ運ぶ、と脅し付きで。

 

 

『こっちもOK!』

 

『いざという時は僕も出る』

 

 

アースラはここの様子を見つつ、周囲への警戒と『この後のこと』を考えて待機してもらってる。

 

 

「来た!」

 

 

転移魔法で現れたのはいつもと同じバリアジャケットのフェイト。

ただいつもと違うのは目が虚ろなのと首から下げているパープルの宝石を使ったネックレス。

 

 

(何あれ、何の宝石かわからないし変な力を放ってる…)

 

 

そんなことを考えてるとなのはがフェイトへと近づいて行く。

 

 

「フェイトちゃ…」

 

『プロテクション』

 

 

なのはの呼びかけは途中で途切れた。

何故ならフェイトが顔色1つ変えずに斬りつけて吹き飛ばしたからだ。

咄嗟にレイジングハートが防御をしたから怪我こそしてないが、吹き飛ばされたなのはは水柱を上げて海へと沈んでいった。

 

 

「なのは!」

 

「フェイト……」

 

 

ゆっくりとフェイトがこちらへと降りて来る。

その虚ろな目で顔色1つ変えずに口を開いた。

 

 

「勝負は私の勝ち。ジュエルシードと、悠斗を貰っていく(・・・・・・・・)

 

「はい?」

 

 

何を言ってるのだろうか、この子は?

隣でアルフもユーノも困惑…いや、アルフはそうでもないな。

 

 

「なんで僕を?」

 

「知る必要はない。さぁ、ジュエルシードとy」

 

 

言葉は最後まで続かなかった。

フェイトの足元から出現した桃色の光の柱が彼女を呑み込んだからだ。

そして、海中から桃色の光を放ちながら彼女が空へと舞い戻る。

 

 

「まだ…終わってないの」

 

 

髪は濡れ、息は荒くなってる。

それでも、その眼は死んでいない。

砲撃をギリギリで回避したフェイトへと向けられる。

 

 

「勝負なの、フェイトちゃん!」

 

 

空で2人の魔法少女が激突した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上空で桃色と黄色の光と爆発が連続して起こる。

見た所なのはの防戦一方といったところかな。

砲撃を放つもフェイトはそれを避け、接近する。

なのははすぐさま魔力弾で迎撃するが、それらさえも回避しデバイスを振り下ろす。その一撃を障壁で防御されるとまた距離を取り直す。

この繰り返しだ。

 

 

(エメラルド、気づいてる?)

 

(はい。周囲に変に魔力が流れてますね。まるで霧のように)

 

 

薄く、上の戦いに気を取られていると気づかないくらいの魔力反応が公園に満ちている。

一応、警戒してクロノ達に連絡したほうが、いや、気づいてるとは思うし大丈夫…かな。

 

 

 

 

 

「はぁ!」

 

 

振り下ろされる鎌の一撃をレイジングハートの柄で受ける。

一瞬の鍔迫り合い、魔力弾を四発生成し放つもかわされる。

高速で私の周りを旋回しながら、魔力弾を放ってくる。

それらを防御する。

 

 

(レイジングハート、仕掛けは?)

 

[終わってます。いつでもどうぞ]

 

 

その言葉に心のなかで頷きつつ、魔力弾を放っていく。

左側から集中的に攻めていく。

攻撃を避けるように右へと逃げていく。

 

 

「!?」

 

そして、逃げた先には設置したバインドがある。

 

 

「ディバイン…バスター!」

 

 

動きの止まった所へと砲撃を撃ち込む。

直撃、巻き起こった爆風。

 

 

「これで……!?」

 

 

四肢をバインドで拘束された。

そして、爆風の中から無傷のフェイトちゃんが出てくる。

 

 

 

 

「防御璧ですかね?あのペンダントから発生しています」

 

「じゃあ、さっきまでの魔力弾が防がれなかったのは?避けてたけど」

 

「一定以上の攻撃に反応する物では?…ですがあれはこの世界の魔法の類では無さそうです」

 

「ということは、魔術?」

 

 

ユーノ達から少し離れてコソコソと会話する。

魔術のことは言っても仕方ないし。

 

 

「物作り、マジックアイテム作成のようなスキル、もしくはそういった宝具でしょう」

 

 

そして、見上げた空では決着が着こうとしていた。

 

 




いかがでしたか?

さて、今後のことですが、昔のスマホを掘り出して構想を一から練り直しました。
そこで問題点がいくつか浮上しました。

詳しくは次のあとがきでご報告します。

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