魔法少女リリカルなのは~カレイドの魔法…少年?~   作:朱羽総長

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今回からめちゃくちゃ設定入りますσ(^_^;


転生と特典

 どーも。神さんに転生させてもらってから5年経ちました。

 明日は5歳の誕生日です。

 いやー、たった5年で色々とあったなぁ。

 生まれて2年で親が死に、姉と2人っきり。そこからは各地を転々として、去年海鳴市へやってきた。

 …ジャングルとか孤島とか行ったときはどうしようかと思ったけど。

 

「悠斗、お姉ちゃんちょっと出かけてくるから。明日には帰ってくると思う」

「わかった。いってらっしゃい」

 

 そういえば名前は変わらなかった。

 前世同様、碧崎悠斗(あおざきゆうと)になった。

 さっき話しかけてきたのは僕をジャングルとかに連れてった唯一の肉親、姉の碧崎

紅音(あおざきあかね)。5才年上なのだがちょくちょくいなくなる。前は1ヶ月帰って来なかったこともある。

 親が死んだ時にかなり沈んでたけど、怪しまれない程度に2才を演じて慰め続けた結果復活。

 

 さて、姉が出かけてしまったから家には一人。

 隣の家に居る女の子も今日は病院だったような。車椅子で生活するの大変だろうな。

 床に寝っ転がる。

 

「ひまー…」

 

…………………………

 

「ハッ!……寝てた」 

 

 いつの間にか寝ていたようだ。

 今の時刻は20時。最後に覚えてた時間はたしか14時だから、6時間も寝てたことになる。

 

「夕飯作ってしばらくしたら寝よう」

 

 姉がちょくちょくいないせいか家事はとても得意だ。

 夕飯を食べ、テレビで暇をつぶし、布団に入る。

 

「…寝れない」

 

 昼寝したせいか全く寝れない。

 どうやって寝ようか考え始めると、

 

 ピンポーン。

 

 呼び鈴がなる。

 こんな時間に誰だ?

 

「はい」

「宅急便です」

 

 こんな遅い時間にわざわざ届けるか、普通。現在の時刻0時。

 ドアを開け、5歳児でもギリギリ持てる箱を受け取る。

 

「僕宛て?」

 

 箱を開ける。

 すると中には…

 

「初めまして、マスター」

 

 六芒星を緑色のした鳥の羽がつけられたらリングで飾られたナニカが話しかけてきた。

 

「…………………」

「おや、マスターではないのですか?って、何故閉めるので」

 

 パタン

 

 箱を閉めて背を向ける。

 神さん、確かに任せちゃったけどさ、これは無いでしょ。

 あれと共に戦えと?いや、みた感じあの二本とは違うみたいだけど…

 

「どうかしましたか?」

「うわぁ!?」

 

 いつの間にか背後に迫ってた。

 

「ところで碧崎悠斗さんはどこでしょうか?」

「僕だけど…」

 

 あっ、停止した。

 確かに中性的な顔だし、髪も長いけど男だよ?

 

「おっ、」

「お?」

「男の娘ですか!?」

「うん、男の子だけど」

 

 なんか食い違ってる気がしなくもないけど。

 ともあれまずは何故か興奮してるこれを止めようか。

 

 

 しばらく経ち、目の前にはさっきの羽生やした六芒星リングが浮かんでいる。

 

「改めて自己紹介を。私はカレイドステッキのエメラルドです」

 

 一礼してくる。こちらも礼しながら考える。

 カレイドステッキ

 それは「プリズマ☆イリヤ」に出てくる魔術礼装。

 クラスカードと呼ばれる物を集めるために主人公達が使うのだが、それに宿っている精霊の性格がはっちゃけてたんだよなぁ。

 

「ちなみに私はあの二本をベースに創られた特別型です。性能も私の方が上です」

 

 性能が上。それは元からチート級の更に上ということになる。

 性格は…大丈夫だろうか。

 

「問題ありません。性格、口調はほとんどサファイアをベースとしていますから」

 

 なら、大丈夫…かな?

 って、あれ?

 

「心読めるの?」

「はい。プライベートなことはあまり聞こえないようになってますが意思疎通の向上のために搭載されてます」

 

 便利なのか不便なのか…。

 後で考えよう。

 

「えっと他に特典は?」

 

 この杖だけということもあり得るが聞いておいて損はないだろ。

 

「ダンボールの中に本が数冊入っています。あとはその内わかるでしょう」

 

 本?なんの?

 疑問に思いながらもダンボールを探る。

 エメラルドが入っていた下に本が数冊あった。

 

「えーっと、『猿でも出来る初級魔術』、『宝石魔術のススメ』、『好きな異性の落とし方』」

 

 最後のが疑問だが、置いておこう。

 魔術か。確かに役立ちそうだ。

 

「それと」

 

 エメラルドが声をかけてくる。

 

「ここは『魔法少女リリカルなのは』の世界なので魔術回路はありません。リンカーコアから魔力を使い発動します」

 

 リリカルなのは、そういえばそんな名前だったような。

 昔見た魔法少女アニメ。

 

「あと、私もインテリジェントデバイスという扱いになってます」

 

 そうなのかー、と流す。デバイスとかいわれてもよく分からんしレイジングハードとかと同じと考えよう。

 なんか名前が違う気がするけど。

 

「あっ、そういや、カレイドステッキがあるってことは…」

 

 原作ではカレイドステッキは英霊の力が込められた七枚のクラスカードを集めるために使われていた。

 ならクラスカードも…

 

「えぇ、まぁ、一応」

 

 言葉を濁すエメラルド。

 何かあるのだろうか。

 

「実はクラスカードですが…」

「うんうん」

 

 

 

 

「この世界に五十枚以上存在してます」

 

 

 

「うんう…はっ?」

 

 思考が止まった。

 

 やりすぎです、神さん。 

 




次の更新は未定。
バトルパートになるかと。
感想、アドバイス頂けるとありがたいです。

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