魔法少女リリカルなのは~カレイドの魔法…少年?~   作:朱羽総長

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お久しぶりです。
かなり時間が空いてしまいました。
言い訳させてもらうと、テストあったり、ここから無印終了までの構想案が纏めて消えてたりしてたからです。

今回から無印後半。
この話の後からかなりオリジナル混ぜるかもしれません。…一から考え直しなので。

あと、今回は人によっては好ましくない展開かもしれません。ご注意下さい。


地下訓練と管理局

 

 

『時空管理局?なんだっけそれ?』

 

 

すずかの事件から数日。

身体の疲労も完全に無くなり、今日の午後には同じく回復したなのはとジュエルシードの捜索に出かける予定だ。

…随分と久しぶりな気がするのは気の所為?

 

 

『説明してなかった?』

 

『されたかもだけど、もう一回お願い』

 

 

朝起きて朝食を食べたりしてると、ユーノから念話がきた。

なんでも時空管理局とかいう組織が来てるんだとか。

 

 

『簡単に言うと、あらゆる世界を行き来する警察…のようなもの。裁判所も混ざってるね』

 

『なんか、裏が多そうな組織だね』

 

 

裁判所と警察が混ざってる組織なんて、悪事働いてももみ消されそうなイメージがある。

 

『確かに悪い噂もあるけど、管理局無しではいられないというのも現状かな』

 

『で?それがどうしたの』

 

 

念話をしつつ、クラスカードを数枚持ち地下へと降りる。

今は居候勢がどっかに避難という名の旅行に行ってるから誰もいない。

 

 

『あっちから接触してきて、色々と事情を伺いたいと』

 

『それ、何時に終わりそう?後、言いたくないことは言わなくていい?』

 

 

今日は夕飯をはやての家で食べる約束だから。

最近は、アリサやすずかが遊びに時々遊びに行ってたのが原因か、行く頻度も減った。

どことなく寂しいけど良いことだと思う。

 

 

『今日の探索は辞めにして管理局との会合を優先しようと思うんだ。本当に言いたくないならいいと思うよ』

 

 

地下への階段を降りる。

居住区のようになってる廊下を抜け一番広い部屋へとたどり着く。

 

 

『分かった。じゃあ、後で』

 

 

たどり着いた部屋、そこは特典で貰った訓練場だった。

 

 

「最近ボコボコにされまくりだからなぁ」

 

「一気に敵のランク上がり過ぎですよね、まぁ元々高いんですけど」

 

 

という訳で訓練だ。

とりあえずカードを使った練習をやって、その後はカード無しでの訓練をやろう。後者を重点的に。

 

 

「おっと」

 

 

カードを取り出して歩き出した瞬間、靴紐がほどけた。

転身してしまえば特に問題ないけど、一応直しておこう。

そう思い近くにあったテーブルにカードの束を置き、壁に寄って靴紐を結び直した。

 

この時、なにか違和感があったような気がしたけど気の所為だと思い無視した。

 

 

「よし!やろうか…な?」

 

 

しゃがんでいた体勢から立ち上がるとおかしなことに気が付いた。

 

 

「テーブルが、ない…?」

 

 

カードを置いていたテーブルが消えていた。確かにこの壁に付いていたのに。

 

 

「エメラルドー、どこー?」

 

「こ、ここ…です」

 

 

服の内側から出てきた。いつの間に…?

表情なんて無いけども、この数年で何となくエメラルドの状態はわかるようになった。

 

 

「眠い?」

 

「恥ずかしながら、新形態を幾つか考えて少し寝不足で…」

 

(寝不足あるんだ…)

 

 

心が読まれてるとわかっててもそう思わざるを得なかった。

 

 

「ところでさ、テーブルが消えたんだけど知らない?」

 

「…?悠斗様、何を言ってるんですか?ここにテーブルなんて最初からありませんよ?」

 

「…アレ?」

 

 

そうだ。ここにはテーブルなんて無かった。本当に久しぶりだから忘れてた。違和感の正体はそれか。

ならさっきのテーブルは…。

 

 

ゴゴゴゴッ!と地響きが聞こえたと思ったらどこからかアナウンスが流れた。

 

 

『これより、シミュレーションシステムを起動します。初起動のため説明いたします。これはルーム内に設置された台座へとクラスカードを置いていただくことで起動します』

 

 

周囲の風景が変わっていく。

白い壁で覆われてた部屋が西洋風の街並みに変わる。

 

 

『ランダムで造られた仮想空間にて、台座へと置かれたクラスカードのデータを読み取り英霊を再現いたします。なお、戦闘力に関しては黒化英霊の二分の一程度を想定しております。戦闘で敗北した場合、治療を施して最初からやり直しとなります』

 

 

つまり…あのテーブルが台座で、この街並は仮想空間だと。

そして黒化英霊を再現するのか。

あと説明長い。

 

 

『クラスカードを七枚確認。フィールドは西洋圏、旧市街地を設定』

 

 

七枚。いや、まさか七体出てくるとか言わないよね?

 

 

『終了条件 サーヴァントの全滅』

 

『カウントスタート。5…4…3…2…1』

 

 

 

『スタート』

 

 

 

直後、光の奔流に呑み込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は久しぶりに悠斗くんと探索の予定だったけど、お休みして時空管理局とかいう人達に会うことに。

 

 

「悠斗、遅いね」

 

「うん、いつもなら遅れてもメールとかしてくれるのに」

 

 

いつもの待ち合わせ場所である公園のベンチに座りながらユーノくんと一緒に悠斗くんを待つ。

 

 

「もうすぐ約束の時間だよ」

 

 

会う約束の時間の15分前に元々集まる予定だった。

全然来ないから空き缶を使った魔力弾の操作練習をしてたけど、空き缶が木っ端微塵になってしまい終わった。

 

 

「あっ、メール」

 

 

携帯のバイブレーションを感じメールを開く。

 

 

『from 悠斗

to なのは

件名 なし

さk言ってテくDaサイ、奥レr』

 

 

暗号文…?

 

 

「すまないが、高町なのはさんであってるか」

 

 

ふと顔を上げると男の子がいた。

 

 

「えっと、高町なのはです」

 

「そっか。なら良かった。時空管理局のクロノ・ハラオウンだ」

 

「ユーノ・スクライアです」

 

 

この人が時空管理局の人らしいけど、私より少し年上の男の子だ。

 

 

「話をする前に場所を変えたいが構わないか?こちらの責任者にも会わせたい」

 

「構いません。なのはもいいよね」

 

「うん」

 

「了解した。それじゃあ行こう」

 

 

そして私達は転移した。

 

 

 




訓練システム
…全員倒すまでエンドレス。負けたら最初から。


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