魔法少女リリカルなのは~カレイドの魔法…少年?~ 作:朱羽総長
…すいません、終わりませんでした_○/|_ 土下座
趣味で書いてるのだから気にしちゃ駄目だと思いつつも、最近お気に入りも減っていくし、色々とネガティブになってるような…。
とまぁ、そんなどうでもいい話はそこらへんに捨てといて、今回は苦手な説教話。
それと、今日中にオリストのラストを投稿します。
これは必ずです。
ではどうぞ!
咄嗟にエメラルドが障壁を張ってくれたおかげで、ダメージはなくただ吹き飛ばされただけだった。
「何が」
「アハッ、アハハ」
後ろを振り向くと、すずかが玉座を離れ立っていた。
ただその目は、真っ赤に染まりどこか狂ったような笑い声を上げていた。
「すずか…?」
「悠斗、しゃがめ!」
カイトさんが剣を振るい斬撃を放った。
「カイトさん、駄目だ!」
障壁を張ろうとすると、それよりも早くすずかは腕を振るいアルクェイドと同じ技を放ち打ち消した。
「アルクェイドを通して、すずかさんに力が…?死徒化に似た現象が起きているのかもしれません。ですがそんなこと…」
「そんな、すずかが」
「ちっ」
「あっ、させない!」
斬りかかろうとするカイトさん、その前に立ち塞がる。
「まだ邪魔するか、悠斗。このまま放っておくとアレに匹敵する脅威が増えるだけだ」
「だからって」
「…人生の先輩として教えてやる。いいか、救いたいものを全て救うなんて出来ないんだよ」
その顔は、どこか悲しそうだった。
過去に体験したかのような。
「お前は、一人の友人と多くの他人、どちらを救いたいんだ」
「そんなの…選べるわけが」
「…なら、どけ。せめてオレの手で始末してやる」
そう言ってこちらへと踏み出すカイトさん。
その右側から、アルクェイドがカイトさんにタックルをかました。
「なっ!?」
そのまま二人は、壁を突き破り廃墟になりかけの校舎へと消えていった。
「自身の
「うん。チャンスだ」
カイトさんかアルクェイド、どちらかが戻って来るまでの間にすずかを説得?できればこの状況を変えられるかも。
「すずか!」
すずかの前に立ち呼び掛ける。こちらには一瞥もせず、空いた穴へと歩きだす。
「すずか!僕だ、悠斗だ!」
脚を固定して、前へと回り込む。
「ゆ、うと…くん?」
「そう!良かった、まだ意識が」
ホッとしたのもつかの間、拘束を破り蹴りを叩き込まれた。
服とか障壁のおかげでノーダメージだが、威力が強過ぎる。
衝撃だけは抑えられず壁へとぶつかる。
視界へと滑り込むかのようにすずかが目の前に現れた。
「ガッ!?」
片手で首を抑えられ、もう片方の手で鳩尾を殴られた。
障壁と服こそあれど、ほぼゼロ距離からの一撃はそれらを無視して身体へと衝撃による激痛を与えた。
(明らかに人間の出せる、力じゃ、ない…)
激痛に膝をつく。
両腕を掴まれ、すずかはこちらへと目線を合わせるためにしゃがむ。
「ゆうとくん……………す…て」
「えっ?…ッ!」
「悠斗様!!」
すずかが何かを言ったかと思うと、首筋への鋭い痛み。そして、エメラルドの声を最後に意識は消えた。
『はい、バッドエンド√入りましたー!』
『全く愚かな○○ですね。お友達を助けるとかカッコつけてたくせに』
『そんな可哀想な○○に一度だけ同情してあげます』
『だから、』
『さっさと、
「ハッ!」
一瞬、意識が飛んでたらしい。
膝立ちのままだが、すずかが目の前で頭を抑えながらうずくまってる。
エメラルドは無く、転身も解けている。
「す、ずか」
手を伸ばそうとしたが、力が入らない。
「ゆう、と、くん…私を、殺して」
顔を上げたすずかは、朱い目に涙を貯めそう言った。
「さっきの、会話、きこ…えてたよ?ゆ、うとくんでも、出来るならおね、がい…!」
「そんな、こと」
右腕に力が戻ってきた。左ももう少しだろう。
「なのはちゃん、ゆうとくん、他にも色々な、ひと、傷つけ、て、苦しめて、もう、どうしていいかわからないよ!?」
こんなすずかを見るのは初めてだ。
瞳は朱く、唇からは血が垂れてる。
「すずか、僕は人殺しになる気は」
「人?違うよ、化け物だよ!」
頭を抑えてた手を横に振るう。それだけで、壁を抉った。
「誰かを傷つけ、人の血がないと生きれない、そんな存在だよ?だから、私は!!」
「お前は人だ!!!」
すずかは、ビクッと身体を震わせた。
「誰かを傷つけたことを悲しんで、後悔して、涙を流す。そんなのは、化け物じゃない!」
脚に力を込める。
「化け物っていうのは、自分の意思で傷つけ、それを楽しむような奴のことだ」
両手を地面に付け立ち上がる。
「仮にすずかが、自分の意思でやったって言っても信じない。さっきのすずかの言葉は、涙は、思いは、初めて見せてくれたすずかの本音だ!」
フラフラな足取りで近づく。
「それに、さっき言ったじゃないか。ホントの気持ちを」
肩膝を付きすずかの肩を掴み、視線を合わせる。
そのまま片手で両腕を抑えて、
「えっ…」
もう片方の手で頭を抑え、首筋へと押し付けた。
出血してる首筋へと。
「あっ、ア、アァ」
「血が必要?ならいくらでもあげる。多くの人を傷つけた?なら一緒に謝りに行こう。だから、ホントの気持ちを隠さないで」
すずかの首に掛かってるジュエルシードが発光し始める。
それを握り締め、引きちぎり、
「煩い、黙ってろ!!」
そう叫ぶと、光は
石を適当なところへ投げ捨てると同時に、再び首筋へと痛みが走る。
5秒程して、すずかが離れた。
「戻れるかな…?」
「戻れるよ」
「許してくれるかな…」
「許してくれるよ」
「私は、人間でいいのかな…?」
「すずかは人間だよ。だから、もう一度聞かせて。ホントの気持ち」
「悠斗くん、助けて…!」
「助けるよ、必ず」
すずかの後ろ、ざっと距離200メートル程の場所へとアルクェイドが現れた。
所々傷があり、再生してるようだが速度が遅い。
「エメラルド」
「はい。それと、悠斗様これを」
いつの間にか戻ってきてたエメラルドを手に、いつの間にか解けてた転身をし、すずかを庇う様に立ち塞がる。
エメラルドが渡してきたのは、クラスカードの束。
消えてたと思ったら、探してくれてたのかな。
今はどうでもいいか。
「
エメラルドが形を変え、一振りの西洋剣に変わる。
「さぁ、月夜の悪い夢は終わらせて、明日を迎えにいこう」
あとがきのなんか変なの、今回は省略。
感想、特に表現とかこうしたら?みたいなアドバイスお待ちしております。…いや、もうほんとに。
それではまた後ほど。