魔法少女リリカルなのは~カレイドの魔法…少年?~   作:朱羽総長

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仮面ライダー鎧武見る→仮面ライダーブレイド見る→まどマギ見るってやってたらいつの間にか12月に。

と、とりあえず短いですが投稿。


明日か明後日に長めの投稿します。


圧倒的な力

 

背中へと全力の蹴りを喰らい、廊下でのたうち回る。

背骨がやられてないことが奇跡だが、何本かは折れたらしい。

痛みに苦しんでると、背中のマントを引っ張られ、上へと投げつけられた。

 

 

「かっ…」

 

 

天井に亀裂を入れ、体勢も直せないまま落下していく。

その腹へと、全力のアッパーを決められた。

 

 

「………!…!?」

 

 

声にならない声をあげながら、階層を突き抜けていく。

遂に屋上へと飛び出し、速度が落ちたことで、体勢を整えようと身体に鞭を打ち、空中で仰向けになる?

 

 

視界に映ったのは、両腕をクロスしその爪から黒い波動を放出させてるアルクェイドだった。

 

 

アルトシューレ。

唇がそんな風に発音してたのを、なんとなく理解し、

 

 

放たれた黒い斬撃に襲われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目を開ける。天井に大きな穴が空き、そこから朱い満月が見えた。

どうやら、ほんの少し意識が飛んでたようだ。

身体の痛みが無い。

エメラルドが超回復をかけてくれたんだろう。

一日三回までの治療をこの治癒をしたということは、しないとヤバイ状況だったのだろう。

傷や骨折は治っても身体の疲労は消えない。

身体が重い。首を動かすのがやっとだ。

周囲を見回すと、玉座に縛られてるすずかが映った。なんの偶然か最初の場所に落ちたらしい。

 

 

「ゆ、うと…くん?」

 

 

すずかが、光を無くした目でこちらを見た。

 

 

ゾワリと、周囲の魔力が更に濃くなった気がした。

 

 

(すずか…?)

 

 

すずかのほうを見てると、突然首を抑えられた。

視線を元に戻す。アルクェイドがいた。

首を抑え、空いている右腕を振り上げている。

 

 

(絶体絶命ってこういうことかな。勝てる気がしない)

 

 

右腕が振り下ろされれば、確実に死ぬ。

クラスカードは、いつの間にかケースごと消えてた。

 

(ここからの逆転は、絶望的かな。それこそ奇跡でも起きない限り)

 

 

右腕が振り下ろされた。それが、ゆっくりと見える。

終わりか、すずかを助けられなかったな、そんな漠然とした言葉が頭に浮かんだ。覚悟を決めるかのように、ゆっくりと目を閉じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シネナイ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

肉を裂く音と、顔にかかる液体。

 

けれども痛みが来ない。

 

不思議に思い、目を開ける。

 

 

「えっ…」

 

 

そこに映ったのは

 

 

宙を舞う腕と、右腕を無くしたアルクェイド。

そして、なにも無い空間から生えていた剣だ。

 

 

アルクェイドは、すぐさま距離をとり右腕の切断面を抑える。

謎の剣は、ゆっくりと下へと降りていき、それに合わせて裂け目が広がっていった。

 

 

「へぇ、カートリッジを一ダース使ったかいはあったかな、こりゃ」

 

 

裂け目から現れたのは、一人の男。黒と赤のコート。手に持つは漆黒のどこかメカメカしい長刀。

朱い髪をかきあげて、

 

 

「それなりに強そうなのがいる」

 

 

そう言った。

 

 




活動報告更新しました。



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