魔法少女リリカルなのは~カレイドの魔法…少年?~   作:朱羽総長

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知らない内にお気に入りが250超えてて驚きです。
ありがとうございます。そしてこれからもよろしくお願いいたしますm(_ _)m

さて、オリストです。
では、どうぞ




朱月のヴァンパイア
すずかの奇行


 

「すずかの様子がおかしい?」

 

 

温泉旅行から数日。本日は、学校をサボって月村邸へと来ていた。

 

 

「そう。はい、これ」

 

「あむっ。…で、どんな感じなんですか」

 

 

なんでもすずかの様子がおかしいとかで、忍さんに呼ばれたからだけど。

 

 

「えっと、あっ、これもどうぞっと」

 

「はむっ。…なんか恭也さんににらまれそうですね」

 

「まぁ、しょうがないでしょ。両手を猫で埋めつくされてたら」

 

 

屋敷について、椅子に座った途端に猫が殺到し(主に金色)膝の上に両手ごと数匹の猫が乗ってるのだ。

かなり重い。

なので、忍さんに出されたケーキを食べさせてもらってる。

 

 

「で、すずかの様子だけどね。なんていうか、怖い?」

 

「怖い?てか、なんで疑問系なんですか」

 

「私も感じたことの無い雰囲気だからよくわからないのよ。口数少ないし、表情もなんかぼーっとしてるというか」

 

「…何か怒らせるようなことしましたか?」

 

 

温泉旅行から一昨日まで、急に風邪ひいて休んでたからすずかとは会ってない。

昨日行ったときは、休みだったし。

 

「うーん。心あたりが…」

 

「ないんですか?まぁ、それならそれで」

 

「ありすぎて」

 

「なにやってんですか」

 

 

この人の性格的に無いってことはあり得ないとは思ったけど。

 

 

「あと、なんらかの理由といえば…」

 

「?」

 

 

チラッとこっちを見てくる。

 

 

「なんでもないわ。で、悠斗君にはそれとなく探って欲しいのよ」

 

「わかりました。じゃあ、今から学校行きますね」

 

 

今日はすずかも行ってるそうだし。

 

 

「御願いね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学校に遅れていき、なのはの休みに驚きながら、すずかの友達等に聞いてみたけど多くが違和感を感じていた。

 

 

『話しかけられなかった』

 

『最近ずっと怖い』

 

『授業とか勇気出して話しかければ会話出来るけど、全然笑顔みせない』

 

 

といったような意見がいくつか上がったのだが、もっとも多かったのは『怖い』。

避けられてるのか?って思ってしまうほど、すずかと話すタイミングがない。

 

 

「それでわたしなんですか?先輩」

 

「仲いいよね。桜」

 

 

放課後の図書室。そこに週4の頻度でいる二年生の『三咲 桜』を訪ねてみた。

名前と顔が間桐 桜に似てるけど、無関係だろう。そうであってほしい。

よくすずかとここで話してるのを何度も見てるから何かわかるんじゃないかと。

なのはは風邪で休み。アリサは、家の都合で今週は休み。

 

「月村先輩なら、きてませんよ。このごろ」

 

「そっか」

 

 

妙に大人びているが、なのはとかもそんな感じだしもう気にしないでおこう。

 

「あっ、月村先輩に会ったらこれ渡しておいてくれませんか?」

 

「うん?いいけど、これは?」

 

「今月の新刊がやっと届いたそうで、月村先輩の好きなシリーズの最新刊です」

 

 

もう放課後だし月夜邸にいけば会えるかな。持ってけば少しは変わるかも。

 

 

「わかったよ。預かるね」

 

「お願いします。あ、あと明日はここにいないので」

 

「何か用事?」

 

「大したことじゃないんですけど、わたし天体観測好きなんです。で、明日は綺麗な満月らしいので色々と準備しないと」

 

「へぇ、満月ね…」

 

 

そういやあんま見たことないな。

というか気にしてらんなかったような。命懸けで。

 

「じゃあ、これで」

 

「うん。さよなら」

 

 

さてと、月村邸に向かいますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

追い返されました。

いや、この言い方じゃ誤解されそうだな。

月村邸に行ったら、インターホンごしに、

 

 

『申し訳ありません。本日はお嬢様方は外出しておりますので、明日またお越しください』

 

 

と、ノエルさんに言われてしまった。

なんか冷たいけど、ある意味普通かな。あの人は。

 

 

「で、持ち帰ってきたわけですか」

 

「まぁ、ね」

 

 

すずかに渡す予定の本も渡せず、仕方ないので持ち帰ってきた。

 

試しにあらすじを読んでみるとファンタジー恋愛物。西洋の貴族と極東の平民の物語。

女の子向けともあって、当然バトルなどないに等しい。

妖怪とかも出てくるし、同じようなものだが魔物やら神話系の生物まで出てくる。

中でも多く出てくる単語は、『吸血鬼』。

fateにもヴラドとか、吸血鬼、ヴァンパイアの性質持ちがいたな、なんて思いながら適当にページを捲ってると、

 

 

「ん?」

 

 

折り畳まれた紙がちょうど真ん中のとこに挟まってた。

前の人が栞代わりに使ってたのだろうか。

紙を手に取り、開いてみた。

 

 

『満月の晩

朱き月とともに

幼き姫は学舎に』

 

 

 

「なんだろう?これ」

 

 

メモってわけじゃなさそうだし、かといって暗号だとしても誰が借りるかわからない本に入れる馬鹿なんて…あるかも。

周りが大人びてて意識してなかったけど、ここ小学校だ。

ふざけてやるのもいるだろう。

 

 

「気にしないのが一番かな」

 

 

元のページに挟み、足元にすり寄って来てるレンの相手をすることにした。

 

 

 

翌日。すずかに会うことは成功したのだが、

 

 

「おはよう…悠斗君…」

 

「お、おはよう」

 

 

なんだこれ。明らかにテンション低すぎる。

目が死んでるし、常に無表情だ。

こんなときに親友二人はいないし、本も忘れるし。

 

一体何があったのだろうか?

 




次は、長くなるかもしれません。
内容不安定ですいません。

感想、アドバイス頂ければありがたいです。

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