魔法少女リリカルなのは~カレイドの魔法…少年?~   作:朱羽総長

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気がつくと評価がついてた…。
こんな駄文を読んでくださってる方々に感謝を。
今回は短いですが、エピローグ的なものと考えてください。


つかの間の平和

 

 

一夜明けて、セイバー戦の翌日。

 

 

「優斗!速く来なさい!」

 

 

アリサ、なのは、すずかの三人娘と土産を探しに町に来ていた。

 

 

「あぁ、うん。先行ってて」

 

 

テンションの上がってるアリサがさっさと行ってしまい、それをすずかが追いかけ、なのはは此方を心配そうに見ながら追いかけてる。

 

そして、僕はゆっくりと歩いてる。

 

 

「走ろうかなぁ」

 

「駄目ですよ。朝、全身筋肉痛と腹部と右腕からの出血で大騒ぎしてたのに」

 

 

そう。朝起きて背伸びしたら、全身を筋肉痛が襲い、痛みに悶絶して転がってるとそのせいで、腹部の傷が開いた。

 

で、それに驚いて血を止めれる布を探してたら机に右腕ぶつけて傷が…。

 

 

「今は薬で痛覚減衰してますけど、無茶はしないでください」

 

「わかってるよ。だけど、ウー姉には感謝しないと。こんな薬をこっそり入れといてくれたんだから」

 

 

居候の1人を思い浮かべて言う。

 

あのあとの話をしよう。

僕は、セイバーへととどめを刺した後に糸が切れたかのように寝てしまったらしい。

無事だったエメラルドによってなのはとフェイトは九割回復してる。残り一割?疲労とか、そんなものらしい。

 

で、僕の番なんだが、治療出来なかったそうだ。

なんでも、魔力を弾いてるだとか、なんとかでよくわからない。

あの夢幻召喚(インストール)の副作用だろうか?

ちなみに、戦ってる間の記憶はある。

ポッケから、セイバーのカードを取り出す。昨日手に入れたのではなく、使ったほうだ。

 

簡単な応急処置をして、エメラルドによるアルフとの交渉の結果、ジュエルシードを譲る代わりにこのカードとキャスターを手に入れた。

 

 

(だけど、こんなのも英霊扱いか…いや、反英霊か?)

 

 

キャスターのカードの中の存在を思い浮かべて、思った。

あと、決めた

 

 

(極力使わないでおこう。下手したら全裸だ…)

 

使ったら、全裸か女装。

恐すぎる。

 

 

(で、こっちはこっちで謎だし)

 

 

セイバーのカード。

その力の存在は、緋弾のアリア主人公の遠山金次。通称キンジ。

武装探偵、通称『武偵』を育成する学校の生徒。

特異体質で、『ヒステリア・サヴァン・シンドローム』略して『HSS』を持っている。

性的興奮をトリガーに全神経が約30倍になるというもの。

だけど、昨日はそんなもの(性的興奮)なんてなかったような…?

思い出せたのはそれだけだし、もう一度HSSになればまた変わるかもしれないけど…

 

 

(って、そんなこと考えてる場合じゃないか)

 

 

みんなを追わないと!

 

 

 

 

 

 

 

 

「すずか、次あっち行かない?」

 

「うん」

 

 

案の定というか、なんというかなのはちゃんははぐれてしまったし、優斗君はどっかに行っちゃった。

アリサちゃんは、私がしっかりと見てないと。

 

 

「ん?」

 

なんとなく気になったのは、ひっそりとある路地裏。

人気もなく、昼間なのに暗い危険そうな場所。

 

なのに、何かに惹かれるように身体が動く。

路地裏の大体真ん中らへん。そこまで進むと、カードのような物が落ちていた。

 

「なんだろ、これ?えっとba…」

 

「すずかー?」

 

 

ハッ、アリサちゃんいたんだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?

 

 

「ここ、どこだろう?」

 

 

高町なのは。現在迷子です(*`・ω・)ゞ。

 

と、ふざけてる場合じゃない。

 

 

 

(念話で…って今日は魔法禁止なんだった)

 

 

昨日の怪我を、エメラルドさんに治してもらった際に、

 

 

「1日3回までの、傷一つ残らない特殊超回復を施したのでちょっとした疲労以外は治りました。けど、少なくとも1日は魔法の使用禁止です。色々、危ないですから」

 

 

って言ってたの。

今のことで、思い出したけど昨日の優斗くん。

血まみれで、前の時よりも酷いことになってた…。

フェイトちゃん。強かった。優斗くんが介入してくれなかったら負けてた。

 

 

「強く…なりたいな」

 

 

ポツリと呟いた。

 

 

「なにやってるの?なのはちゃん」

 

「優斗くん!?」

 

 

いつの間にか、すぐ近くまで来ていた。

 

「あそこのアクセサリー屋さんに、二人ともいるから、行こう?」

 

「えっ、優斗くんはなんでここに?」

 

「二人に会ったはいいんだけど、アクセサリー屋に入ってったから居心地悪くてね。周辺散歩してたら、なのはちゃんを見かけたから」

 

「そっか」

 

「うん。行こう」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

 

「優斗、これどう思う?」

 

「似合ってると思うけど、髪の色と同じってのはどうなのかな?」

 

「優斗君、こういうのは?」

 

「へぇ、月のペンダントかー。いいと思うよ」

 

「優斗くん、これ!」

 

「星の…ピアス?まだ早いんじゃないかな」

 

 

優斗様、大忙しですね。

昨日は、あんなことがあったのに。

 

昨日のセイバーとの戦いは、途中から見てました。

けど、夢幻召喚ですか。

おかしいですね?あれを使えるようになるための神がつけた条件、それはクリアしてないはずなんですが…?

厳密には、3分の1はクリアしてますが。

 

 

(もしかすると、私にも伝えられてないことがあるかもしれませんね)

 

 

ひとまず今は、つかの間の平和を楽しみますか。

 

 

 

 

 

 




次から、オリストです。
優斗がヒステリアのことを思い出せないのは、転生してからかなり時間が経ってるのと、fate関係ばかり集中して覚えてたからです。

感想、アドバイスいただければありがたいです。

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