魔法少女リリカルなのは~カレイドの魔法…少年?~   作:朱羽総長

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テスト期間なう。
…なにしてんだろ。進級かかってるのに( ・_・)

まぁ、今回はかなりムリヤリかなぁと思わなくはないのでお気をつけて。
では、どうぞ。


お茶会終了

 海鳴市

「で、着いたぞ」

『はいはい、こちら暇人二号』

「仕事しろよ」

『してるわよ。あんたの案内』

「そうかい」

『じゃあ確認するわよ。あなたの任務は?』

「この海鳴に落ちた石っころと闇の書の監視だろ?」

『正解。ついでに闇の書に関してはなんかしようとする奴は管理局の人間でも排除していいそうよ』

「石のほうは?」

『アースラをそっちに向かわせるからほっといていいそうよ』

「アースラ?…あぁ、なるほど。じゃあ今ドンパチやってるのも放置でいいな」

『結界張ってるならいいでしょ』

「適当だなぁ」

『うるさいわね。仕方ないでしょ、今部隊長も我らが特攻隊長も留守なんだから』

「は?この任務出したのその特攻隊長だよな」

『なんか、「大連続狩猟行ってくるー!」って叫んで仕事行ったわ』

「意味わかんね」

『ついでに、さっき10メートル級のドラゴン山積みにしててっぺんでピースしてる写真きたわ』

「流石だわ」

『これ終わったらオフなんだって』

「あー、ドラゴンも可哀想に。オフ前だとあの人容赦ないからなぁ」

『ちなみに出てったの一時間前』

「なんかもう驚けねー。てか部隊長はどうしたよ」

『三提督とお茶して、上層部に悪戯してくるって』

「…さて、石と闇の書の監視頑張りますか」

『あ、そういえば後で画像送るからその人物は排除しなくていいそうよ。あと石っていうのやめなさい』

「闇の書に関してはりょーかい。けど、石って言ってなんか問題ある?」

『一応あれロストロギアよ?』

 

 

「でも、たったあれっぽっち(・・・・・・・・・)の魔力込められてるだけの石だろ?」

 

 

『…はぁ、もうどうでもいいわ。頑張れ』

「頑張る。通信終わり」

 

 

 

悠斗side

 

 迷子状態からなんとか抜け出し、庭を走っていた。

 

「なのはさんが交戦中のようです」

「交戦!?ジュエルシードの暴走体と?」

「いえ、魔導師のようです。数は二人。場所は少し離れてますね」

「暴走体のほうは?」

「このまま行けば到着します」

 

 少し速度を上げる。暴走体のほうを先にどうにかしよう。

 

「到着……と、」

 

 猫だ。でかい猫が倒れてた。

 

「なに…これ…?」

「暴走体かと」

 

 顔のほうへ周る。

 

「あっ、この子一番懐いてた子だ」

「そういえばそうですね」

 

 一応警戒して、転身して猫に触れる。

 撫でながら簡単に治癒魔術を掛けていると目を覚ました。

 

「ニャア」

「お、起きた」

 

 顔をこすりつけてくるが、サイズがサイズなのでほんの少し浮かないと対応出来ない。

 

「さて、危険性はないしなのはのほうに急ごうかな」

「この子は置いとくんですか?」

「あー、どうしようか」

 

 多分このままにしたら追いかけてくるし、また眠らせるのも…。今は落ち着いてるけど、暴れ出すかもしれないし。

 

「…ねぇ、エメラルド。この猫、人乗れるよね?」

「まぁ、このサイズですし」

「人が乗れるってことは、言い方悪いけど乗り物だよね」

「そうですね…まさか!」

 

 腰のカードホルダーからカードを出し、猫を空いているもう片方の手でなでる。

 

「協力してくれる?」

 

 問いかけると頷いた。

 

「ありがとう」

 

 

 

なのはside

 

 女の子の魔力弾をよけ、男の子の攻撃を防いで、また避ける。時々当たるか、掠るけど、それを続ける。 

 そうやってる内に、猫さんからだいぶ離れた場所にきた。

 

「はぁ、はぁ…」

「なのは、反撃するんだ!攻撃しても非殺傷にされてるから大怪我はしないはず」

「うるせぇ!」

 

 男の子が火の玉を放ち、下にいたユーノくんを攻撃する。

 

「レイジングハート!」

『ディバインシューター』

 

 魔力弾が男の子目掛けて飛んでいく。

 男の子は避ける素振りも見せない。

 魔力弾は男の子に当たり、当たった箇所は炎に包まれた。

 

「えっ…?」

 

 驚いて、止まってしまった私目掛けて黄色の魔力弾が直撃する。

 そのまま地面に落ちる。

 男の子が少し降りてきて、口元を少し緩めながら言った。

 

「残念だったね。俺の体は炎で出来ててな、攻撃は基本効かないんだよ」

 

 空にいる女の子のほうを向く。

 

「こいつはこっちで捕獲しとくからフェイトはあの猫のとこに戻れ」 

「捕獲…?放置でもいいんじゃ…」

「この先邪魔されないようにだよ」

 

 さらに近づいて来ようとする。

 ユーノ君のほうを見ると、赤いバインドで縛られていた。

 体も重い。どうしようかと考えていると、なにか大きな、それこそ怪獣映画で聞こえそうな地響きが聞こえてきた。

 

「…あん?」

「あれって…」

 

 二人の視線の先をなんとか向く。そこにはこちらに駆けてくるさっきの猫さんがいた。

 

「はっ、わざわざ来てくれるとはな!なら先にやるか」

 

 男の子が炎を片手に集め始めている。

 なんとかしないと。そう考えたが、

 

騎英の(ベルレ)… 」

 

 聞こえてきたその声に、安堵して

 

手綱(フォーン)!!! 」

 

 意識を手放した。

 

 

悠斗side

 

「見えた!」

 

 猫に乗り、エメラルドのガイドに従って進むとなのはと他二人の姿が見えた。

 女の子の攻撃でなのはが落ちた。

 

「なのは!」

 

 僕の声を聴いてか、猫が速度を上げた。

 こちらに気づいた男の子がなにやら炎を集めている。

 

限定展開(インクルード)、ライダー! 」

 

 エメラルドの型が変わり、鎖付きの短剣が現れる。

 さらにそれは手綱へと変化していき、猫に装備される。

 クラスカード『ライダー』、その真名メデューサの宝具が一つ。

 

騎英の(ベルレ)… 」

 

 あらゆる乗り物を乗りこなし、対象の能力を1ランク上げる黄金の手綱。

 

手綱(フォーン)!!! 」

 

 さっきよりも速くなった、強化された猫の突撃は男の子に技を放たせる間もなくぶつかり、吹き飛ばした。

 

「なん…で!?…」

 

 そんな声が聞こえたが無視した。

 方向を転換し、女の子も狙うがこちらは回避された。

 あまりこの猫に無理をさせるのも悪いと思い、なのはの近くで停止させ降りる。

 背後から接近する気配。

 速い。なのはに比べたらかなり。

 でも、英霊に比べたら遅い!

 

「くっ!」

散弾(ショット)!」

 

 障壁を背中に張り、彼女の攻撃が弾かれたのを声と音から理解し、振り返りざま散弾を撃つ。

 全てかわされ、距離を取られる。

 牽制用に撃ったから当たらなくてもいいんだけれど。

 煙で姿を確認出来ないが、さっきの行動から接近型。

 先端に魔力をブレード状にして構える。

 

「予想はついてるけど、目的はなに?」

 

 煙が晴れ、顔が見えた。

 相手は金髪のツインテールで美少女といえる顔立ちをしていた。

 あちらもこっちを確認したようだが、

 

「えーと………」

「…………………………………」

 

 何だろう…顔赤くして、こっち見たまま固まってる。

 

「おーい」

「……はっ!」

 

 顔の前で手を振ったら、なんとか我にかえったらしい。

 すぐ距離を取った。速いな。

 

「えっ、えっと、あの、」

「ちょっと落ち着いたら?」

 

 

 数分後。

 

「蒼崎悠斗です」

「フェイト・テスタロッサです」

 

 まだ顔は赤いが落ち着いたようなので自己紹介。

 

「で、テスタロッサさんは」

「フェイトで…いいです」

「じゃあ、フェイトはやっぱりジュエルシード狙い?」

「は、はい」

 

 名前で呼んだらさらに赤くなったが、無視しよう。

 

「なら持ってっていいよ」

「……えっ?」

 

 驚いた顔でこっちを見た。と、思ったらすぐ俯いた。

 

「な、なんで?」

「まぁ、こっちの封印出来る人は気絶中だし、目が覚めるまで放っとくのも危険だし、後はそっちのお仲間ダウンさせちゃった謝罪ってのが理由かな」

「別にあれは仲間じゃありません」

 

 即答だった。なんか可哀想に…。

 

「勝手について来て、俺の嫁とか言って馴れ馴れしくしてきたけど、ジュエルシード集め手伝ってくれるとかで仕方なく一緒にいただけです」

「そ、そう」

 

 前言撤回。頭がいっちゃってるようだ。

 

「それじゃあ、おいで」

「ニャア」

 

 猫がやってきて近くに寝転がる。

 撫でてあげながらフェイトのほうを向いて言う。

 

「ほら、今の内に」

「は、はい!」

 

 その後は、ジュエルシードを封印してもらい、なのは達が起きない内に帰らせた。

 倒れてた男の子は、エメラルドが「邪魔ですね」と言ってどっかに転移させた。

 そして、なのは達の目を覚まし、猫(元に戻った)を連れてアリサとすずかのとこに戻った。

 

「その子凄い懐いてるね」

「うん、何でだろ?」

((毛並みが金色だからでしょ))

 

 すずかと話してると、他二人が変なこと考えてる気がした。

 

「けど、離れないなぁ」

 

 そう、さっきの猫が頭に乗っかって離れないのだ。

 

「いっそのこと、飼ってみる?」

「いいの?」

「うん。悠斗君なら信頼できるし」

「じゃあ、飼おう。名前は?」

「最近拾った子だからまだ決めてないんだ。任せるよ」

 

 いや、名前つけてあげようよ。拾った時にさ。

 

「そうだなぁ…」

「ちなみにメスだよ」

「じゃあ『レン』にしよう」

「「「早っ!?」」」

 

 別に黒でも銀でもないけど、猫でメスとなるとその名前しか浮かばない。

 その後は少し話して、今日は解散となった。

 なのはと恭也さんと別れて、家への帰り道、どこからか明るい音楽が聞こえてきた。

 

「どこから…」

「はい、もしもし」

「えっ!?」

 

 エメラルドがアンテナ生やして、どっかと話してた。

 リングの部分に0から9までの数字と、受話器のマークが2つ見えた。

 …電話?いや、そのモードいる?

 

「それでは…悠斗様」

「なに?」

「いいニュースです。黒化英霊が見つかりました」

「えっ、ほんと」

 

 確かにいいニュースだ。ライダー倒してからあんま見つかんなかったし、戦力は増やせるときに増やしたい。

 

「あの狂…居候からの情報です。間違いないかと」

「いま、狂人って言いかけてなかった?」

 

 否定しないけど。

 

「そして、少し悪いニュースです」

「…は?」

 

 カメラを出し、映像を映し出した。

 そこには一人の人物が映っていた。

 

「これは少し辛いかと…悠斗様、わかりますよね?」

「…………………」

 

 開いた口が塞がらなかった。

 

「…エメラルド場所は?」

「海鳴温泉です」

「遠いね…、それとわかってるよ」

 

 映像の人物、彼女を指差して告げる。

 

「最優のクラス、セイバー。騎士王アルトリア」

 

 

 

 




今回は宝具、ならびにあっさりリタイアした男の子について。

今回の宝具
クラスカード『ライダー』真名 メデューサ
宝具 騎英の手綱(ベルレフォーン)
ランク:A+   種別:対軍宝具
あらゆる乗り物を制する黄金の手綱。
乗り物だけでなく、幻想種さえも操れる。
また、乗り物の能力を1ランク上げる。
本来はペガサスに使われることが多いが、今回は巨大化した猫に使用。

男の子
文山 大助(ふみやま だいすけ)
転生者。
容姿は銀髪イケメン(想像に任せます)
特典
メラメラの実(不完全)
ワンピースの悪魔の実、火拳さんにあこがれたがポイント不足で、ランクB以上の攻撃は通る。
インテリジェントデバイス 『フレイ』
女型人格のデバイス。大助を嫌っており、従いながらも他のマスター候補を捜索中。

と、まぁこんな感じです。
次はいつも通り未定。
無印さっさと終わらせないと…。
はやくオリジナルに入りたい。
ってか、その前にA'sか。

感想、アドバイスお待ちしてます。

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