ペルソナ4ザゴールデン 平和を望んだ異端者   作:無幻

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鳴上の訪問

どうにか退院することができた。

入院費を払う為に一回戻ってきたがまぁ関係ない。

久しぶりの我が家、だ。ただちょっと広すぎる。ぶっちゃけどこの金持ちだって位に。

 

「もっとも、全然懐かしいって気がしないんだよな」

 

二週間、短いような長い時間。

昨日まで雨降ってたからか霧出てたけど問題なかった。雨のほうがこの腕だと問題だし。

その後、なにをするでもなく、俺は眠ることにした。幸い二、三日は家で休むようにいわれてるし、今日は土曜で明日は日曜。

とりあえずの問題は無い。今は夜だからご飯を作る必要も無い。

 

家は、やっぱ落ちつくな。

んじゃ。お休み。………ZZZZZZ。

 

次の日

 

今現在昼になるかというところ。片手がきかなきゃまともに料理なんて出来ない。ある程度は使えるようになる前は、カップメンですますしかない。と、いうわけでお湯を温めている。

今日はチキンラーメンだ。というかこれしかなかった。片手じゃ卵が割れないので断念。……ちくせう。

と、なんかチャイムがなった気がした。

 

「どちらさまだ?」

「闇討」

「って鳴上じゃん、どした?」

「いや、見舞い。病院にいってみたが退院昨日ってしらなかったんだ」

「……だれから住所聞いた?」

「病院のスタッフのひとだ。どこに住んでいますか? と聞いたら教えてくれた」

「ふーん、意外と律儀なんだな」

「もっと早く来れればよかったか?」

「別に。あがるか? 人を喜ばせられるようなものはなんもない家だけどな」

「お邪魔します。……なんかなってるぞ」

 

あ、しまった、お湯沸かしてんだった!?

 

「やば、お湯!」

 

駆け出した、そして、どうにかとめた。

 

「なにしてるんだ?」

「や、この手だと料理も出来ないからな。ラーメン作って食べんの」

「……俺が作ろうか?」

「作れんの!?」

「ああ、一応な」

「んじゃ頼むわ。……ありがとな、鳴上」

「いや、問題ない」

 

鳴上ってかっこいいよな。ちょっと変な顔してたけど。

こういうこと普通にできるあたりすごいかっこいいねぇ。

テキパキと料理を始める鳴上をみながらそう思った。

ふと頭の中になにかが浮かんだが、それはハッキリと浮かばずに霧散した。なんだったんだろうか。

 

顔を上げると鳴上がいた。豚のしょうが焼きができたみたいだ。

 

「……? できたぞ」

「お、うまそうだな。……ん、うまい。濃い目の味付けが一番だな」

「そうか。冷蔵庫、薄味のやつじゃなくて濃い味ばっかりだったからな」

「大丈夫。野菜もちゃんととってっから」

「そういう問題か?」

「そういう問題だよ」

 

そのまま鳴上と雑談しながらすごした。

 

鳴上視点?

 

絆が変わった、か。愚者の絆が、特捜本部としての絆じゃなく、闇討との絆に変わったというのか?

絆が変わることもある、か。闇討の感謝に触れて、仲がよくなった気がした。

……いい関係が築けそうな気がした。 目つきは悪いけど、いいやつなんだな。

 




友情フラグをたてました。
道化師が欲望に変わったのと同じ感覚で愚者の絆が特捜本部ではなく、闇討の絆に変わりました。
んなことあるか! というツッコミはなしで。


まったく関係ないですが、なるかみ、とうつより めいうえ としたほうがやりやすいと感じるこのごろ。

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