俺はいつも一人だった。昔、この世界に生を受けたときから、今に至るまでほとんどずっと。
見た目こそ、日本人だったが、生まれつき恐ろしく目つきが悪かった。
その上、物心ついたときにはかなりの身体能力があったからな。
人間離れしてたって自分でも思ったよ。
父さんはそんな俺を嫌い、遠ざけた。
周りのやつらもほとんどが異端である俺を遠ざけようとした。
何かあったら俺のせい。人を助けても、俺が悪いように言われてきた。
俺がなにをしたんだ。
俺はただみんなと仲良く、普通の友達のように過ごしたかっただけだった。
でもほとんどは、目を合わせただけで逃げる。ひどいときは泣きだす始末。挙句何もしてないのにしかられた。
俺の唯一の理解者は母だった。異端といわれた俺が言うのもあれだが、母さんは変な人で、俺のことをよくかばってくれた。
ある日どうして俺のことを遠ざけようとしないのか聞いたんだ。
そしたら、なにがあっても俺は自分の子供、見捨てることは無い。心配しなくて良いと言ってくれた。
柄にも無く、俺は泣いちまったんだよな。なんせ俺は初めて家族を家族だって思えたからな。
そっから出来る限り母さんと一緒に過ごした。手伝いもしたし言うことはちゃんと守った。
母さんもそんな俺と一緒にいてくれた。
ま、他のやつらは俺の事を嫌ってたから、田舎に俺だけ引っ越して生活していたんだ。
時折母さんも来てくれたし、特に寂しくは無かった。
母さんが病気で死ぬその日までは。
原因が何だったのか、本当ははわからない。病気だったとは思うからそう考えてはいるけど大人は教えてくれなかった。
遺産はほとんど受け継いだが、葬式にさえ出られなかった。ひどい世の中だ。
いつもいてくれた母さんが居なくなったことがわかるたびに、これが死ってことなのか、なんて思ってたわけだ。
俺は母さんが最後に病院で会った時言った言葉を忘れず、ずっとそれを守って生きていこうと思った。
『他人になにを言われても自分がやってきたことを後悔しないように生きなさい』
その言葉を胸に生きてきた。そしてこれからもそう生きると俺は決意していた……。
もっとも今まで苦労の連続。
親がいなくなったことで、更に生活が苦しくなるし。揶揄するやつはじっとみたら逃げたけど。
目つきが悪いから人が来ない。だから友達が殆どいねぇんだ、はっはっはっはぁ……。
それでも俺はがんばってる。世の中ままならないことばっかりだけどな。
一回だけ車酔い体験したことあるんだよな~。あれは辛かった。
ああ、俺の名前は闇討護ってんだ。よろしく。
そして俺の住んでる田舎の名は―――――
――――――八十稲羽市。
ということではじめました。ちなみにアットノベルスではイザナギという名前で投稿しております。
まぁ、駄文ですが、暇つぶしにでも読んでいってください。
文章変えました。四月十三日