どうか読んでください。
僕の師匠でもあり、生徒会副会長も務めている。百合先輩は性欲拳の21代目当主でもある。
師匠の紹介をするためには性欲拳について話さなければならない。
《性欲拳》ある特定の条件を満たせば人間の身体能力を劇的に上げる事が出来る格闘流派である。その特定の条件とは、それ性欲である。
僕も性欲拳を習っている。一回だけ発動が出来たが、そのトリガーとなったのは姉さんの「帰ったら一緒にお風呂に入ろうよ。」という嬉しい過ぎて死にそうになる発言だった。
その場にいた姉さんを襲おうとした不良10人ほどを一分で動けなくすることが出来た。
ちなみに僕の師匠は性欲拳を発動すると虎の群れを1人で倒したらしい。
そんな人間離れした師匠はとある性癖がある、そのせいで僕は何回も師匠と戦う事になった。
それは師匠がレズだからだ。そして姉さんが好きなのだ(性的な意味で)。
おっと、現実から目を背けるのはもうやめよう。目の前敵(師匠)をどうやって倒すか考えないと。
「我が弟子よ。今日は互いに休戦といこうやないか、三人で弁当をたべようや。」
敵(師匠)は驚くべき発言をしてきた。休戦だと、この前は弁当を賭けて血で血を洗う戦いをしたのになんなんだ、この態度の変化は。もしかして姉さんを落とす策があるのか。
何かあると考えた僕だが一緒に生徒会室に行く事にした、だって戦いたくないのに。
生徒会室には姉さんが弁当箱を開けて待ってくれていた。
「弟くん、遅いよ。あれ百合も来たの?じゃあ一緒に食べようよ。」
そう言って姉さんはニッコリと笑った
可愛いすぎる。その笑顔は僕達を殺すだ。隣の師匠も恐らく今死にそうになっているはずだ。すると師匠は座ってMy箸を取り出した(いつでも姉さんの弁当を食べるために毎日持ち歩いているそうだ。)
「弟くん、ちゃんといっぱい食べるんだよ育ち盛りなんだから。」
姉さん、気遣いありがとう。うん、僕はいくらでも食べるよ。多分姉さんの料理ならどんな大食いの人にでも勝てる自信がある。
さてと、今日の弁当の中身は卵焼きにおにぎりと漬物や色んな冷凍食品のおかずだ。
まず師匠に取られる前に卵焼きとおにぎりと漬物は死守しないと。なぜなら姉さんの手作りのおかずと姉さんのエキスが入った漬物は冷凍食品がゴミのように感じるほど美味しいのだ。
そして、この昼食は戦場なのだ。僕は気を引き締めて戦いに挑んだ。ー師匠、今日こそあなたを越えてやる。そして姉さんの手料理を食べるのだー。
戦いは圧倒的だった。僕の箸に挟まれた卵焼きも師匠の性欲拳を使った箸さばきによって奪われた。
僕は冷凍食品しか食べれなかった。
姉さんのおにぎりが、姉さんの卵焼きが、姉さんの漬物が師匠の胃袋に入り体の一部となる瞬間を僕は黙って見ていることしか出来なかった。弱い、僕はどうしてこんなに弱いんだ。
僕は昼休みの終了を告げるチャイムを聞きながら絶望するしか出来なかった、午後の授業は頭の中になど残る訳がない。
僕はもっと修行しないといけない。
放課後は生徒会なので少し元気になった、姉さんに会えるからだ。
僕は希望に胸を弾ませながら廊下を歩いていた。何か周りが騒がしけど、そんな事どうでもいい。
早く行かないと、生徒会室に。僕の女神が待っているオアシスに。
「生徒会の人ですよね、お願いします。剣道部が道場で建て込もっているので何とかしてください。お願いします。」
ポニーテールのかわいらしい女の子が声をかけてきた。まぁかわいらしいと言っても姉さんにはまったく敵わないのだが、一応仕事のようなので返事をしないければ。
「わかりました、でも対処は生徒会長に報告してからなので少しばかり待ってくださいね。」
僕はそう言って生徒会室に急いだ。剣道部の奴らめ、僕がオアシス(生徒会室)に行くのを遅らせやがって少しお仕置きしないといけないな。
僕が生徒会室についてドアを開けようとすると……、鍵が閉まっていた。あれ?いつもは誰よりも早く姉さんが来て鍵を開けおいてくれるのにホームルームでも長引いたのかな?
僕が生徒会室の前で待っていると放送が流れた。
「生徒会のバカ共よ、生徒会長は預かった。返して欲しければ道場に来い。特に会計の小鷹は必ず来い。」
どうやらゴミ(剣道部)は僕に用事があるようだ。何か恨みを買ったかな?
それにしても姉さんにを拉致するとは………。
「どうやら、息の根を止めてほしいようだな。」
僕はゴミ掃除のために道場に向かった。
今日って生ゴミの日だったかな?
皆さん、感想や評価をお願いします。
あと次回は一応主人公が必殺技?を出します。
どうか、どんな技でも暖かい目で読んでください。