問題児たちとチート無限のバグキャラが異世界から来るそうですよ?   作:飲茶

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最近筆が全然進まない.....................。


VS 十六夜

というわけで、なんやかんやで十六夜と戦うことになってしまった。

 

あれから、やはりというべきか黒ウサギと女性店員さんは猛反対した。

飛鳥は心配半分好奇心半分で今回は中立だったけど。

 

まぁ、白夜叉も賛成したから結局やることになったんだけどな。

 

 

どうやら白夜叉も何らかの形で俺のことを試そうとしていたらしい。

まぁ、ぶっちゃけ俺は見た目だけだとただの幼女だからしょうがない。

 

 

 

 

 

 

 

「ようお姫様、準備はできてるか?」

 

「う...........ん。」

 

俺と十六夜はいま白夜叉の持つゲーム盤の一つ、白夜と夜叉を表現した世界の中にいた。ちなみに白夜叉達はここにはいない。余計な介入がないよう十六夜と二人だけにし、責任は全て十六夜がもつらしい。

 

 

 

白い雪原や凍った湖畔はなかなか綺麗なものだ。しかし.................やはり異常というべきは水平に白い太陽が廻っていること。

 

その白い太陽は遠く薄明の空にただ一つの星として存在していた。

 

 

 

さて、この光景を見て地味に感動しているのは置いておくとして...............................。

 

 

 

「じゃあもう一度確認しておくぞ。

 

制限時間は30分、それまでに俺に実力を認めさせればお姫様の勝ちだ。

 

反対に俺が実力不足と判断した場合にはお姫様の負けだ。

 

勝ったらギフトゲーム、負けたら家事、分かりやすいだろ?」

 

「う...............ん。」

 

 

「じゃあ、始めるとするか。」

 

十六夜はぐるぐると肩を回しながらイイ笑顔でそう言う。

 

「あ.......い。」

 

俺もファイティングポーズをとりそれに応える。

 

「じゃあ・・・・・・・いくぜ!」

 

ドンッ!!!

 

脅威的な脚力で十六夜が一気に俺に向かって飛び出す。

 

逆に俺は高さ10m程度の跳躍をして十六夜の真上をとる。

そして、

 

「く....ら、え。」

 

必殺!

羅漢適当に右パンチィィィィィィィィィ!!

 

 

ズドォォォン!!

 

 

(おお、すげぇ。)

 

今ので辺り全てがクレーターなる。

 

 

この『羅漢適当に右パンチ』は、ジャック・ラカンが実際に使っていた強力な拳撃で相手を押しつぶす技だ。

 

十六夜はどうなった?

 

流石にこれぐらいじゃやられないだろうーーーーーーー

 

と、考えていた俺の耳がヒュッ!と風切り音を捉えた。

 

俺は反射的に前転をしてその場から離れる。

 

「おおっと、これを避けるか。」

 

それはやはりというべきか十六夜の脚。

それをちら見しながら一度大きくバックステップして距離をとる。

 

そしてまたお互いに向き合う。

十六夜は学ランはボロボロだがどうやらダメージはほとんど負っていないようだ。

 

間一髪避けやがったか。

 

「やるな、お姫様。正直期待以上だぜ。」

 

「............................ど、も。」

 

「さぁて、どんどんいくぜ!」

 

そう言うと十六夜はまだ猛ダッシュで距離を詰め蹴りを放つ。

 

...................もうここまでくると蹴り一つでも立派な凶器だよな。

 

 

俺は今度は跳ばずに両腕をクロスさせて蹴りを受け止める。

さらにそこから足首を掴み、脇の下に挟み込んで回転しながなぶん回す。

 

 

フハハハハハハハハ!

これがジャイアントスイングだ!(片足だけど)

 

そして手を離すと

 

「うおぉおぉおぉおぉおぉ〜〜〜〜〜!?」

 

とか叫びながら十六夜は吹っ飛んでいった。

 

いやぁー、俺の身長がかなり小さいから超低空飛行してるぜ。

 

 

ドォォォォン!

 

どっかの障害物に十六夜がぶつかったらしい。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・戻ってこないな。

 

 

 

 

 

 

3分経過(体内時計)

 

 

・・・・・・・・暇だ。

十六夜が全然戻ってこない。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・っは!?

まさか場所が分からなくなったのか!!

 

 

遭難!?遭難なのか!?

 

 

まずいまずいまずいまずいまずい..................

 

な、ならば!

 

 

はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

 

 

俺はどんどん気合と集中力を高めていく。

イメージするのは黒。

 

ただただ黒く暗い破壊の塊。

 

 

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!

 

 

やがて俺の周りの空間が揺れ始める。

 

 

俺は今、重力魔法を発動させ空間そのものを歪めている。

 

これもジャック・ラカンが使用した技の一つ、その名も『大次元破り』だ。

ジャックは原作で、理論上脱出不可能とされていた結界空間を破っている。

ならばこのゲーム盤も破れるはず!

 

 

 

うぉぉぉぉーーーーーーー!!!

 

ピシ、ピシピシ

 

空間が壊れ始める。

 

もう一息!

 

 

 

ふんぬぁぁぁぁぁ!!! 「ふう、かなり飛ばされたぜ。」

 

 

「..........え?」

 

ピシピシピシ..................................

 

 

「あん?

 

何が起こって

 

 

 

ピシピシピシピシピシピシ..............

 

 

一気に空間全体に亀裂がはしる。

 

そして、

 

 

 

 

 

 

バキャアアアアアアアアアアン!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白夜叉のゲーム盤がぶっ壊れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、俺は白夜叉に全力の土下座を披露した。

 

白夜叉は笑って許してくれた。

どうやら完全には壊れていないようで直せばまた使えるらしい。

 

しかし、黒ウサギと女性店員さんにはめちゃくちゃ怒られた。どうやらすごく心配してくれたらしい。

 

......................なんか心があったかくなった。

 

 

反対に十六夜にはめちゃくちゃ大爆笑された。

ちきしょー!!

 

 

あと飛鳥には抱きつかれてあちこち触られた。

だんだん荒い息遣いになっていく飛鳥には恐怖を覚えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで・・・・・・・おんしの判断は?」

 

自身の私室に全員が集まったことを確認し、白夜叉は十六夜に問い掛ける。

 

「はっ!あんな面白いもんまで見せてくれたんだ。もちろんお姫様の勝ちだよ。」

 

「ふむ、そうか

 

おんしたちもそれでよいかの?」

 

 

「は、はい。」

 

「わかりました..................。」

 

「ええ。」

 

よし!これで俺もこれからおもいっきり戦えるぜ!

 

 

 

 

「そうかそうか、では新しい門出の祝いじゃ。これをやろう。」

 

パパンッ、と白夜叉が手を叩くと光り輝くカードが俺の眼前に現れた。

 

 

シルバーブラウンのカードにラキア・ギフトネーム

''千の顔を持つ英雄(ホ・ヘーロース・メタ・キーリオーン・プロソーポーン)''

 

 

(やっぱりこれがギフトか)

 

俺はカードを手にとりしまう。

 

「ギフトカード!白夜叉様、よろしいんですか?」

 

黒ウサギが興奮したような顔で言う。

 

たしか正式名称は''ラプラスの紙片''だっけ?

 

 

「ははは、よいよい。

 

 

さて、ラキアよ。これからおんしは''ノーネーム''の一員じゃ。

今の''ノーネーム''が打倒魔王''を掲げている以上いずれは魔王とのゲームが待っている。

 

それでもなおギフトゲームに出るのならば一言だけ言っておこう....................死ぬなよ。」

 

 

白夜叉の顔は真剣そのものだった。

 

だからこそ俺も、

 

 

「う.........ん、あり....................,が、とう」

 

 

真剣にそれに応えよう。

 

白夜叉はそれを聞きニッコリと笑う。

 

「それとな、たまには遊びに来るんじゃぞ。

 

 

じゃないと寂しくて泣いてしまうからの

 

 

こやつが。」

 

ビシッ!

 

 

「なっ!?

私は泣いたりなどしません!」

 

「むう、そんなに顔を真っ赤にして否定せんでも............................図星だったかの?」

 

「オーナー!!」

 

 

 

 

女性店員さんはツンデレさんでしたとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ところで何で俺は十六夜にお姫様って呼ばれてるんだ?)

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか。
楽しんでもらえたら幸いです。


ここでご報告

なんと!もうストックがなくなってしまいました。

やはり週一はきつい~_~;
というわけで次回からは不定期更新になるかも.............。

それでは!

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