若干のオカルト成分、塩が甘くなる百合成分が含まれます。ご注意ください。
Act-Extra 「IS学園七不思議(前編)」
「遅くなっちゃった……織斑先生に怒られちゃう」
その女生徒は遅くまでアリーナで訓練機を使ったIS操縦の練習を行っていた。入学してから、何度もISが空を飛ぶ姿を見てきたが、自分も早く華麗に空を舞ってみたいと思い、こうして熱心に練習に励んでいた。
一年生でも今年は特にすごい人が多い。一組のセシリア・オルコット、アイズ・ファミリアをはじめとしたトーナメントや代表戦でもすごい戦いを見せてくれた人たち。専用機持ち、というのはやはり憧れだ。学園に入ったからには、やはり専用機を持てるようになりたい。
とはいえ、規則の時間を過ぎてまで訓練に励んでいるとあの怒らせると怖い織斑千冬の雷が落ちてしまう。それは避けたい、切実に。
「はやく戻らなきゃ………あれ?」
アリーナの出口に向かおうとしたとき、その女生徒の目の前にひとつの機影が現れた。誰か訓練に来たのだろうか。しかし、もう使用時間は終了だし、それにいったいいつ来たのだろう。この時間は自分だけしかいなかったはずだ。女生徒は不思議に思いながら、その影を注視する。
「あのー、もう使用時間は終わ………り……」
重厚な音を立てて歩いてくるその機体。訓練機として使われている打鉄だ。見慣れた機体ではあるが、女生徒はすでにその機体を見てはいなかった。いや、違う、見てはいるが、見えない。そう、……。
操縦者がおらず、ISだけが動いていた。
「ひっ!?」
まるでくり抜かれたかのように機体の中心にいるべき操縦者が、そこには存在していなかった。透明人間がISをまとっているかのように、機体だけが耳障りな金属が擦れる音を立てながら動いている。操縦者がいないゆえに、各部のパーツがまるでバラバラになった人体パーツをよせあつめているかのような不気味さを醸し出していた。
ギシ、キシ……キシ、ギシ……。
そんな音が、女生徒の耳に入り、脳へと伝わるときにはそれは恐怖の音として認識される。身体を覆うはずの鎧が、ヒトガタをしているだけにまるで中身をくり抜かれた人間のように見えてしまう。
「ひ、あ……! え、あぅ……!?」
悲鳴すら上げられないほどに混乱する頭が、早く逃げろと警告する。しかし、身体はいっこうに動かない。そんな女生徒を目掛けて。
「ydmjakf.........diddkeyk!!」
言葉ですらない、ナニカを発し、女生徒へ向かっていった。
「き、きゃああああああああっ!!!!!」
***
「ななふしぎ?」
コテン、と可愛らしく首をかしげるアイズに萌えながら簪が「そうだよ」と答える。
簪の部屋で放課後にお茶とお菓子を楽しみながらみんなで楽しく雑談していると簪から最近よく耳にする噂話として「学園七不思議」なるものの話題が上がった。
アイズは簪に後ろからぎゅっと抱きしめられ、さらに横からラウラに腕を絡められながらそんな話を聞いている。こんなべったりとくっつくほどのスキンシップは既に当たり前で、はじめはいろいろ突っ込んでいた鈴も今は平然とそんな様子を見ている。むしろこの二人がアイズにくっついていない姿の想像がつかない。
それになんだかんだいって鈴も萌えキャラのアイズをよく抱きしめているのでとやかく言えなかった。
セシリアも慣れたのか、さして気にする素振りも見せずに優雅に紅茶を飲んでいる。
「うん、今うちのクラスでもけっこう噂になっててね。はい、クッキー。あーん」
「あーん、……もきゅ」
「姉様、こちらもどうぞ」
「もきゅ、もきゅ」
リスのように頬張らせながら簪とラウラにクッキーを食べさせてもらう。完全に餌付けされているようにしか見えない。セシリアは無言でデジカメを取り出してごくごく自然にそんなアイズの愛らしい姿を記録する。こっちも手遅れのようだ。
「で、なんなの? その、ななふしぎって」
「よくある噂話よ。小学校とか中学校じゃ、けっこうどこもあるんじゃない? あたしも昔そんな話聞いたことあるわよ」
「それを題材にした映画やアニメもあるよ。今度貸してあげるね。あ、怖いのは平気?」
「ん、ボク、そういうの強いから大丈夫。むしろ弱いのはセシィ……」
「なにを言いいいいますか。私も平気で、ですわよ?」
「声が震えてるわよセシリア。へぇ、あんたそんな弱点が……」
がくがく震えながら紅茶を飲むセシリア。その口端から紅茶が垂れていることにも気づいていないほど動揺しているようだ。そんなセシリアの弱点を知った面々が生温い視線を送る。
「で、どんな内容なの?」
「動く人体模型、増える階段、トイレの花子さん、……」
「オーソドックスねぇ。花子さんって何人姉妹なのかしら」
「でもIS学園ならではっていうのもあるよ」
「へー?」
「あのね、『無人の訓練機』っていうんだけど」
簪はアイズの頭を優しく撫でながら説明する。
曰く、IS学園にある訓練機『打鉄』のある機体が、なぜかまったく動かすことができない。その機体は欠番状態となっているが、夜にアリーナで一人で訓練をしていると、操縦者もいないのに無人で動き出して襲いかかってくるというものらしい。
「そ、そんな訓練機が勝手に動くなどありえませんわ」
「ありえないから、不思議なんじゃないの?」
「ふむ、そういえば軍にいたときも、なぜかそんな噂を部下がしていたときがあったな。どこも似たようなものなのだろうか」
ビビるセシリア、適当に流す鈴、真面目に解析するラウラなど、三者三様の反応を見せる中でアイズは簪の話を誰よりも純粋に楽しんで聞いていた。学生生活自体が初めてのアイズにとって、こうした俗っぽい話もとても面白いものだった。
「でも面白いじゃない。たしかにIS学園ならではね。よし、それじゃ確かめに行ってみましょっか」
「あ、ボクもいきたい!」
「姉様、お供します」
「大丈夫、なにかあっても私が守るからね」
「あ、あの、そんなことはやめに……」
「なによセシリア。愛しのアイズが行くのにあんたはいかないの?」
「…………………行きますとも!」
やけくそ、といった感じにセシリアが表明する。しかし、その頬はしっかりと引きつっていた。
「ふふっ。セシィって怖い話昔から苦手だったよね」
「へぇ、……やっぱりちょっとだけ意外。アイズ、ケーキだよ」
「もきゅもきゅ、………みゅ?」
「姉様、頬にクリームが」
「ありがと、ラウラちゃん。あむ」
と、なにを思ったのか、いや、おそらくはなにも考えずにアイズはラウラの手を掴み、その指ですくめとったクリームごと指を咥えた。
「っ、姉様!?」
「くちゅ、あむ、ん、おいし」
ラウラがびっくりしながらアイズに舐められた指を見つめた。その手の知識が乏しいためにうまく言葉が出てこないラウラであったが、見ていた全員はその行為「指チュパ」を凝視していた。仲のいい女子同士でもさすがにここまでの行為に発展するのはかなり珍しい。………だよね?
「あ、私の指にもクリームが」
「露骨ね、あんた」
わざと指(しかも三本)にクリームをつける簪に鈴がすかさずに突っ込む。そんな言葉は聞こえないというように簪はアイズに指チュパされてだらしなく表情を緩めている。背景に百合の花が咲いている光景が幻視できそうであった。
そして当然の如く、それをメモリーカードに記録するセシリアであった。
***
噂の出処とされている第三アリーナ。既に使用可能時間は過ぎており、五人は無断で忍び込んでいた。バレれば千冬に恐ろしい説教を受けることになるが、バレなきゃ問題ないという理論武装をして静かにアリーナを見渡している。
普段賑わい、アイズたちも何度も使用しているアリーナだが、今の静まり返るこの場所はまるで別世界のようにも見える。
目の見えないアイズも、違った空気を感じて少し緊張していた。
「ほんとだ、なんか不気味な気配がする……」
「………、みなさん、逃げましょう」
「セシリア、ビビリすぎよ。雰囲気出るのは当然……」
「違います。アイズは『気配がする』と言ったのです。ならば………それは、なにかがいるということです」
そう断言するセシリアに、一同の空気が変わる。
目の見えないアイズは、誰よりも気配や敵意といったものに敏感だ。それが超能力級の精度であることはここにいる全員が知っている。そんなアイズが、気配がすると言い切ったのだ。
それは、つまりここになにか不気味なものがいる、という確かな疑念となる。
「姉様、私の後ろに」
ラウラが武器を取り出してアイズを背に庇う。ちなみにこの武器というのは以前セシリアが投擲したあの『ISブレードも受け止められるすんごい櫛だよ!』である。カレイドマテリアル社から所属祝いとして送られたものだった。
「アイズ、気配はしっかり感じるのですか?」
「うん、感じる。でも、なんだろ。人……じゃない」
「まさかマジもんの幽霊ってか?」
「で、でも噂だと出てくるのは無人の訓練機じゃあ……」
「しっ! …………金属の摩擦音?」
全員が耳を澄ませると、少しづつ音が近づいてくることを察する。その音は、金属が擦れるような耳障りな音で、一度それに気づいてしまえば、耳から離れない音だった。
そして、アリーナからピットに続く道、今は暗く非常灯のわずかな灯りに照らされたそこから、ひとつの影がゆっくりとその輪郭を明らかにさせていった。
それは、全員が知っていた。いや、この学園で知らない者はいないだろう。誰もが触れたことがあるであろう訓練機、純国産の鎧武者を思わせるような外見。その機体名は『打鉄』。
しかし、その機体は異質であった。中身がくり抜かれたように、そのヒトガタの中心部がなかった。本来ならば、それを纏う人間だけがいなかった。
なのに、動いている。抜け殻と同じはずの無人の機体が、動いて近づいてくる。
「ひっ!?」
「嘘でしょう……マジで……?」
アイズを除く全員が驚愕に目が見開かれる。あまりにも常識はずれ、あまりにも現実離れ、あまりにも信じられない光景。
見えないアイズだけは、その無人の『打鉄』の気配をただじっと感じ取っていた。そこに、なにかがあると確信しているように、アイズは見えないなにかを感じ続けていた。
やがて我に返った鈴が前に出て叫ぶ。
「ええい、ならばあたしが相手になってやるわ! 起きなさい『甲龍』! ………あれ?」
鈴が『甲龍』の待機状態であるブレスレットを見つめるも、まったく変化がない。ISは起動せずにただ沈黙している。
「『甲龍』!? どうしたの、なんで起動しないの!?」
さすがの鈴もこれには焦る。いくらなんでも生身でISを相手取れるわけがない。さきほどまでの威勢はあっさりと消沈した。
「くっ、私のISもダメだ!?」
「こ、こっちも!」
「『ブルーティアーズ』……なぜ反応しませんの!?」
全員のISが原因不明の未起動状態となっていることに、全員の顔色が青くなる。いざとなればISがあると思っていたが、そのISがなぜか動かない。
これはなんだ、まさか幽霊の呪いとか、そんなオカルトが現実になったのか、そんな不安が全員を襲う。
「あ、やばっ」
無人の『打鉄』がまっすぐにこちらを向いた。完全に捕捉されたようだ。あのブースターの起動音は、気のせいじゃない。
「走れ! 全力で逃げろ!」
未だにぼーっと立っているアイズを鈴とラウラが持ち上げ、Uターン。全力でアリーナの出口へと逃走する。脇目もふらない完全逃亡である。
こうして学園でも上位に位置する五人は、たった一機の『打鉄』の前に一矢報いることすらできずに逃亡するのだった。
***
「ありえないありえないありえない、あの無人機でもあるまいし、訓練機が勝手に動くなんて、せ、制御系はどうやって? まさか遠隔操作できるように改造してあるとか……いや、そんなまさか、ならば操縦データの送信はどこからどうやって……そもそも起動条件を満たしていないのになぜ……」
部屋に戻るなり布団をかぶって震えながらぶつぶつと超常現象を否定する根拠を必死に探すセシリア。
そんなセシリアの隣に座りながらアイズが慰めている。普段とまったく逆の光景であった。
「セシィ。そんなに怖がらなくても大丈夫だよ」
「だ、だって無人機が勝手に動いたんですよ!? ありえません! こ、これが噂に聞くポルターガイストですか!? て、寺、そうです! 寺生まれはいませんの!?」
「うーん、たしかに人じゃない変な気配はしたけど、そんな悪いものじゃなかったと思うけどな、ボク」
実際、アイズが感じた限りでは確かに不可解な今まで感じたことのない気配であったが、敵意や悪意といったものは感じられなかった。機械ゆえ、と言われればそれまでだが、アイズはどうしてもあの訓練機が悪いもののように思えなかった。
「ほらほらセシィ。あんまり取り乱してると髪がボサボサになっちゃうよ? セシィのこの絹のような髪がそうなるのはもったいないよ。えっと、『君にはいつまでも綺麗な姿を見せて欲しい』……だよ?」
「うぅ、どこでそんな歯の浮くような台詞を覚えましたの?」
「えっとね、たてなしおねぇちゃん」
アイズの交友関係の広さも相変わらずのようだ。そしてその誰からも可愛がられているのだから、さすが天然癒し系といったところか。
「うーん、どうすればいいかなぁ。あ、そうだ。セシィ、手を出して?」
「……? なにをしますの?」
「えっとね、…………あむっ、くちゅ」
「!!」
セシリアの細く白磁のような指にアイズの舌が這う。そのままゆっくり口に含んでぺろぺろと舐め続ける。
恐怖とかどうでもいいくらいにセシリアの頭が沸騰した。
「ア、ア、ア、ア、アイズ!? ななななにをしますの!?」
「あむ? 鈴ちゃんがセシィにもしてあげると喜ぶよって。『指チュパ』っていう日本にある好意表現なんだって。日本っていろんな文化があるね」
セシリアの脳内でドヤ顔で親指を立てる鈴の姿が浮かぶ。イメージ上のムカつくほどのドヤ顔の鈴に罵倒を浴びせ、そして褒め称えた。よくやった、そしてこのアイズはヤバすぎる。
セシリアの指とアイズの口を唾液の糸がつないでいる。それをアイズがペロッと舐めとる。
天然癒し系、小動物系、マスコット系、さらにエロティック系まで追加された今のアイズの破壊力はずっと一緒にいたセシリアをしても防御不可能な域にまで高められていた。おそらく簪やラウラでも耐えられずに気絶するだろう。
「嬉しい? じゃあもっとしてあげるね!」
しかも無自覚というのがまたいい。無垢ゆえの危うさ、背徳感溢れる今のアイズは誰にも見せないで独占してやると思いながら、セシリアはアイズへの愛を限界突破させていた。
「ああ、可愛いアイズ………一生離しませんわ!」
セシリアも、もういろいろとダメだった。
***
翌日、放課後になり昨夜の面々が再び集まっていた。一日も経てば全員が落ち着いたようで、パニックになることなく昨日のアリーナでの出来事を話し合う。
「私、よく調べてみたんだけど………動かないのは、あれは訓練機の『打鉄』の七号機。原因不明で起動せずに眠っているっていうのはほんとみたい。うちのクラスで訓練機使った演習があったんだけど、そのとき見てみたけどたしかにどこも不具合はないはずなのに起動しなかった。先生もわかっていたみたいで、その機体だけが使われなかったけど」
「じゃあ、ずっと前からってこと?」
「三年前からだって」
「そのときなにかあったのかな?」
「それも調べた。学園でなにかあったってことはなかった、んだけど……」
「それ以外であったの?」
「うん。ある生徒が、夏休みの帰省中に事故で亡くなってる。当時はけっこう騒がれたみたいだけど、ISが絡んでたりはしない」
「うーん、なんともいえないわね」
全員が首を捻りながら、あの訓練機はなんだったのかを考える。たしかに目で見てしまった以上、間違いや勘違いでは済まない。
「そういえば、みなさんの機体は?」
「今はちゃんと動くわ」
「私もです」
「私も。結局、起動しない不具合が出たのはあのときだけみたい」
今では全員の機体は問題なく起動できる。調べても特に不具合もなく、本当に原因不明としかいいようのない事態であった。
「マジで呪いとか、そういうの?」
「日本の怨霊はレベルが高いと聞いたが、まさかこれほどとは……クラリッサの言った通りだ」
「浄霊とか、そういうのはできませんの、鈴さん?」
「なによ、発勁で浄霊(物理)しろっての? そこまで気は万能じゃないわよ。それにIS相手にするなら、ISが使えなきゃどうしようもないでしょ」
それほどまでにISというものは強力なものなのだ。生身で立ち向かえる人間など、いるかどうか。一部できそうな人間がいるが、それは例外中の例外である。
「簪さん、その訓練機のデータはありますか?」
「うん、そういうと思って、はい」
簪からその訓練機のスペックデータやメンテナンス記録の書かれた記録データを受け取り、じっとそれを見通していく。簪の言うとおり、見たところおかしな点や不具合があるようには見えない。しかし、事実としてそれは動かないのだ。
最後に動いたのは、記録上では三年前。それ以降、データ上ではずっと未起動状態のままだ。
「機体違いってことはないと思う。ちゃんとナンバーが書かれていたし、はっきり見たもの」
「ますます不可解ですね。やはり、その三年前になにかあったと思うべきですが」
「ま、だからこうやって調べてるわけだけど」
そうやって全員が頭を働かせるが、情報不足でまったく検討もつかない。そうして悩んでいる姿が珍しかったのか、一人の女生徒が声をかけてきた。
「一年の専用機持ちが集まって悩み事?」
「あら、薫子先輩」
声をかけてきたのは黛薫子。新聞部の副部長であり、一学年上の先輩だ。取材として何度かインタビューをされたこともあるため、全員が何度か会話をしたことがある。
「どうしたの? またアイズちゃんがなにかしたの?」
「薫子センパイ、ボクはそんな問題児じゃありません」
しかし、そのアイズの言葉に頷く人間はこの場にはいなかった。アイズは少し拗ねてしまう。
「あ、でも先輩なら知ってるかも」
「ん、なにを?」
「動かない訓練機って知ってますか? あたしたち、昨日それに遭遇して調べてるんですけど、何か知りませんか?」
「おお、あれに遭遇したんだ? 私も何回か張り込んだことがあったんだけど、なかなか出会えなくてねぇ………もちろん情報はあるよ。過去に特集したこともあるし」
「是非教えて欲しいのですが」
「そうねぇ、全員の写真一枚で手を打つわ」
それくらい大したことのない五人はアイズを中心に全員でアイズを抱きしめるという愛くるしい写真を提供する。この写真は後日、新聞の一面を飾り、発行部数をあげる要因となる。
そんな代償を支払った五人は、薫子から三年前から続くあの訓練機の詳細を聞くことに。
そしてそこで聞いたのは、過去にこの学園にいた一人の女生徒………鷹野奈々の記録であった。
長くなったので後編へ続きます。