双星の雫   作:千両花火

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Act.11 「戦いの時」

 かくして、クラス対抗戦のときはやってきた。一組代表の一夏の対戦相手は、何の因果か、二組代表凰鈴音。一夏にとっても鈴にとっても、この一戦は決勝以上の意味を持つものであった。

 一夏もピットで準備を整えながら、静かに目を閉じてコンセントレーションを続けている。その気迫は見送りにきた箒も声をかけ辛いほどだった。やがてアナウンスが響き、一夏が目を開けて身体を屈伸させる。まるで一流のアスリートのような雰囲気を醸し出す一夏に、千冬も少しだけ感心したような視線を向けていた。

 

「大丈夫なのか、一夏」

「ああ、やれることは全部やった。あとはそれをあいつにぶつけるだけだ」

 

 一夏は実力も経験も、自分が鈴に勝っているとは思っていない。重要なのは、現状をしっかり把握すること。セシリアやアイズにみっちり鍛えられた一夏は、これまでのシゴキ……ではなく訓練を思い出しながら鈴との戦いに向けて思考をシフトする。

 

「……よし、行くぜ!」

 

 白式を纏い、アリーナへと飛び立つ。観客席で見ているだろう、セシリアとアイズのためにも、応援してくれる箒やクラスメートたちのため、そしてなにより再会した鈴のためにも、一夏は全力で戦う決意を胸に戦場へと飛び立った。

 

 

 ***

 

 

 観客席ではそれぞれのクラスの生徒たちが声援を送っていた。一組もそうだが、二組の生徒たちも代表である二人に精一杯の声を送っている。鈴も一夏も、クラス全員の総意の上で代表となったとよくわかる光景だった。

 セシリアとアイズはクラスの面々とは別に、最後列からアリーナを見下ろしていた。アイズはいつものようにセシリアの手を握って、会場の空気を感じている。

 

「どうなるかなぁ、ボクが鈴ちゃんと戦った率直な感想だと、九割方、鈴ちゃんが勝つけど」

「同意ですね、過去に戦ったときの鈴さんでさえ、今の一夏さんよりも実力は上でしょう。あれから実力もかなり伸ばしたようですし、一夏さんの勝率は高く見ても一割に満たないでしょうね」

 

 二人の分析は辛辣だったが、それは正しい。テストパイロットを務める二人はこうした戦力分析に私情はいっさい挟まない。しかし、応援していることも事実、一夏が鈴に勝つにはどうすればいいかを考え、できるかぎりのことを一夏に伝えてある。

 

「さて、どっちが勝つかなー……それにしても鈴ちゃんも気合入ってるなぁ」

 

 一夏とほぼ同じタイミングで姿を現した鈴の気迫もアイズの感覚をひしひしと刺激してくる。清々しく心地よい気合だ。

 そして鈴の技術の高さを身をもって知っているアイズとしては、この戦いの鍵は突き詰めればある一点に思えた。

 

 一夏が一度でも鈴に攻撃を当てられるのなら、勝てる可能性が出る。

 

 一夏の最大火力にして最大の武器、零落白夜。相手のシールドエネルギーに直接大打撃を与えるそれは、たとえ劣勢であっても一度の攻撃で逆転が可能という代物だ。こういう武器は怖い。どんな実力差があっても覆される手段を有している相手と戦うのはプレッシャーが常につきまとう。

 鈴とて、一夏のISの情報は得ているだろう。ならば敗北の可能性を完全に潰すためには一度も一夏の攻撃を受けずに完封することが必要となる。

 それでも鈴の勝率のほうが高いのは揺るがない。

 

 しかし、一夏にはこの短期間でできる限りのことを伝えてある。仮想敵としてセシリアとアイズという二強と密度の高い戦闘を繰り返してきた。遠近で最強格の二人はこれ以上ない相手となった。

 経験の量は圧倒的に足りない、しかし、経験の質は可能な限り高いものとなったはずだ。あとは、それをどれだけ活かせるか。それが一夏に求められるもの。

 

「わくわくするね」

「ええ。さぁ、一夏さん、見せてください。あなたの実力……」

 

 

 

 ***

 

 

 

「懐かしいわねぇ、一夏」

「そうだな」

 

 アリーナの中央で対峙する二人は昔話をするように楽しそうに笑い合っていた。

 

「あんたとは何度か喧嘩もしたわねぇ。あたしの五勝二敗で勝ち越しだったかしら」

「おい、あと二回は負けてるだろ」

「細かいこと気にしてんじゃないわよ。でもまぁ、IS戦でははじめて。久しぶりの再会のお祝いとしては上等じゃない?」

 

 過去でも、鈴は武術を嗜んでおり、男性と女性の体格差や筋力さをもってしても覆せない実力があった。一夏は女の鈴相手に本気で殴ったことなどないが、本気でやっても鈴には勝てなかったかもしれないと今でも思っている。

 しかし、今回はIS戦だ。身体能力も重要な要素だが、それだけで勝てるわけではない。目の見えないアイズがあそこまでの実力を身につけていることが証だろう。

 

「ま、今回はおもいっきりやれるでしょう? あたしは代表候補生、あんたはルーキー。あんたは挑戦者なのよ。……遊んであげるわ。かかってきなさい」

 

 鈴は主武装の「双天牙月」を両手に構える。一夏も即座に雪片弐型を握り締めた。

 

「セシリアとアイズに鍛えられたんでしょ? みせてみなさい、あんたの実力」

「見せてやるさ、だから………一撃で終わるなよ、鈴っ!!」

「こちらのセリフよ一夏ァァーッ!!」

 

 試合開始のブザーと共に両者が動く。正面切っての激突かと思われたが、一夏は違う行動を選択した。

 一夏が初手に選んだ行動は、ブーストによる下降だった。鈴の視界から一瞬、一夏の姿が消える。しかしすぐさま下方へ動いたと判断して目を向けると、そこにはまっすぐこちらに突っ込んでくる一夏の姿があった。

 

「地面使って三角飛びとは、面白いことするじゃない!」

 

 人にはできない、ISだからこそできる機動。地面を壁に見立て、力技で地面で跳ねて死角となる下方から接近する。相手の死角を付いて接近する機動。おそらくアイズの機動を模倣したのだろうと予測をつける。だが、こんな小手先の機動に騙される鈴ではない。

 即座に振りかぶり、両手にもった二本の青龍刀を叩きつけるように振り下ろした。しかし、一夏もその迎撃は予想していたのだろう。無理やり機動を変えて攻撃範囲をかすめるように回避し、すれ違いざまにブレードを添えるように突き出す。スピードの乗った機動がそのまま攻撃力に転換され、突き出したブレードが鈴の左腕の装甲とぶつかり火花を上げた。

 予想以上の一夏の動きに鈴が顔をしかめながらも感心する。

 

「技術で足りない分はISのスペックで強引に補う、ね。それもセシリアの教え?」

「使えるものはなんでも使う。ISの性能はその最たるもの、だそうだぜ」

「正論ね、でもそれを使いこなせるかどうかが、一流と二流の違いってわけよ!」

 

 鈴は一夏には到底真似のできないような動きで翻弄する。それはまるで独楽のようだった。回転、とにかく回転。両手に持つ青龍刀は遠心力により破壊力が増し、まるで暴風のように一夏に襲いかかる。止まらない竜巻と化した鈴に下手な攻撃ははじかれるだけに終わるだろう。攻撃力の上乗せ、そして防御もかねる動きに一夏はただただ距離を取るしかない。

 しかし、諦めの色は一切ない。焦ることなく様々な角度から攻撃を仕掛け、弾かれながらも隙を探していく。

 

 二人の戦いは激しい動きとは裏腹に、冷静な読み合いへとシフトしていった。

 

 

 

 ***

 

 

 

「やりますね、隙が出やすい大型武器の弱点を無くして、さらに威力を底上げしていますね」

「ほうほう……やっぱあのときも全力じゃなかったかぁ」

「しかし、一夏さんもよく食らいつていますね。今のところ、致命的なダメージも受けてませんし、ちゃんと冷静に相手を観察しています」

 

 一夏を鍛えたセシリアとしても、あそこまで鈴に対抗してみせる一夏には及第点以上の評価を与えていた。鈴の実力は接近戦ならアイズと張り合うほどだ。その土俵で戦う様は見事だ。

 

「でも鈴ちゃん、まだ衝撃砲も使ってないでしょ?」

「ええ、余裕があるのは鈴さんですね………おや、衝撃砲解禁ですか」

 

 一夏がふっとばされる様子を冷静に見守るセシリア。さすがに不可視の衝撃砲を初見で見切るのは難しいだろう。

 まぁ、気配だけでなんとかしてしまう規格外が隣にいるのだが、アイズはいろいろと特殊すぎるのでやはり一夏の真価が問われるのはここだろうと、どうやって対処するのか楽しみに観戦を続けるのであった。

 

 

 

 ***

 

 

 

「衝撃砲を見切り始めてる……?」

 

 白式を狙う衝撃砲の命中率が目に見えて落ちていることに鈴は意外そうに呟く。たしかにアイズにもセシリアにもあっさり対処されてしまった武装だが、それでも牽制武器としては一流だし、素人相手ならこれだけで完封できるものだ。

 一夏は圧倒的に経験が足りない。だから衝撃砲を攻略する技術はまだないと思っていた。

 

「セシリアがなにか仕込んだ? ………一夏、なにをしたの?」

「大したことはしてない、見えない弾丸の攻略法を聞いて実践してるだけだ」

「攻略法、ね」

 

 鈴とて、この見えない衝撃砲の弱点などわかっている。自分の武器は最強だ、なんて思う操縦者は二流、いや三流だ。利点と欠点を正しく理解してこそ一流。だから鈴も一流であるべく、自己分析を欠かしたことはない。

 空間圧縮を利用して不可視の砲弾を放つ衝撃砲の弱点。まずひとつ。発射にはタイムラグが生まれること。なのでセシリアみたいな早撃ちをするには向かない。

 そして、これがおそらく一夏が聞いたという攻略法、それは……。

 

「あたしの目ね」

 

 見えない砲弾の照準をつけるものは、鈴の視線だ。着弾地点を強くイメージすることで照準し、発射させる。つまり、……。

 

「鈴、おまえの視線の先が着弾ポイントなんだろう!?」

「お見事」

 

 言うのは簡単だが、視線でそれを見切るのは並大抵のことじゃない。セシリアは技術で、アイズは感覚で為してしまうが、一夏はその類まれな戦闘センスで為している。鈴はその潜在能力の高さに強い関心を覚えた。このままなら、一夏は二人の言うとおり確実に化けるだろう。

 鈴は一夏の戦闘センスに、胸の高鳴りが止まらなかった。わくわくする、楽しい。もっと楽しく戦いたい。そう思いながら、鈴は全力を出す決意をする。

 

「だけど、それだけじゃあたしは倒せないわ!」

 

 鈴が動く、衝撃砲は狙いをつけずに、適当にバラまくように発射しながら接近する。命中率を捨てて牽制のみに狙いを変えたのだ。これにより一夏は見切ることなど無意味となり、ただただ自身の勘を信じてランダム回避を繰り返す。

 

「あははははは一夏ぁぁ! あんた強くなったわねぇ!」

「昔に戻ってるな鈴! テンション上がると高笑いする癖治ってないのかよ!」

「あたしはあんたとこうやってじゃれあいたかったのよ! 弾がいないのは残念だけど、ここまで楽しませてくれるなんて最高ね! さぁもっと楽しみましょうか、一夏ぁ!」

「弾はいつも止める側だったけどな! そしてお前はいつも助長する側だ!」

「じゃあ今は思う存分遊べるってわけね! くらいなァァァァーーッ!!」

 

 激しい剣戟を繰り返す鈴と一夏、その戦いは次第に技術も駆け引きもない、じゃれあいのような泥試合へとシフトしていく。斬られる前に斬れ、防御など知らん、隙がなければ殴って作れ、そんなまるで闘犬がぶつかり合うような試合に観客たちも息を呑む。見ているだけで力が入る肉弾戦。

 おおよそ、セシリアにもアイズにもできない戦い方。見守るセシリアも苦笑しながら二人の決闘を見つめている。

 

「あーあ、見えなくてもわかるよ。あれはもう完全に振り切れちゃってるね」

「そうですね、まぁ殴り合いも戦術のひとつではありますが」

「でもいいんじゃない? なんか、二人とも楽しそう」

 

 アイズの感覚が伝えてくる。アリーナの中央から感じる二人の熱意、気迫、笑い声、それらすべてが戦う二人の感情を告げている。

 

 

 “愉しい”、と。

 

 

 それを感じ取っているアイズも、うずうずとしてしまう。楽しそうに遊んでいる姿を見て、混ざりたいと思うような、そんな子供みたいな衝動を与えてくる一夏と鈴に、どこか羨ましい気持ちを抱く。

 

 昔………今はあまり思い出すことも少なくなったほどの、まだ小さいとき。セシリアと一緒に、泥だらけになるまで駆け回った記憶が励起される。それは、もしかしたらアイズの人生で一番無邪気に楽しんでいたときの記憶かもしれない。

 

 生まれを恨み、生きていることを憎み、死ななかったことを妬んだ過去の自分の手を握り、すくい上げてくれたあの手をアイズは今も忘れない。その手につれられ、今のあの二人のようにただただ愉しんだ日々。

 それを思い出したアイズは、少し感傷的な気分になった。無意識のうちに、セシリアの手をぎゅっと強く握り締める。そうして、いつものように力強く握り返してくれるこの手に感謝する。

 

 いつもこの手が側にある。それがアイズを支える最たるもの。

 

 この手の価値を、知っている。そして、同時に儚さも知っている。

 

 この手を無くしかけたことのあるアイズは、今このときに一層の感謝を捧げ――――――。

 

 

 

 

 

 

 「――――ッ……!?」

 

 

 

 

 

 

 

 アイズの第六感ともいうべき感覚が、跳ねるように覚醒した。過去に感じたことのある、ヘドロのような粘着質なこの感じ。悪意や敵意、そんな人を害することのできる黒い念を込めたようななにかが向けられている。そんな嫌なもの。

 

 確かじゃない。でも、ずっと以前に感じたことのあるもの。アイズにとって二度目の悪夢を見せたものと、同じ感じのもの。それが、近くに来ている――――?

 この不安が入り混じった違和感は消えることがなかった。

 アイズは探るように自身の感覚を研ぎ澄ませる。なにかおかしい。アイズの形容しがたいこの感覚が未だに告げている。

 なにか、悪意のこもったなにかに、見られている。首の裏がひりひりとするように、言い知れない危機感がじわじわとアイズの感覚を侵していく。

 でも、気のせいと思えば思える程度の些細なもの。しかし、アイズはこの感覚を無視できない。

 

「セシィ、……嫌な感じがする。うまくいえないけど、よくないものが近くにいるみたいな」

 

 セシリアはアイズのその他人には決して理解できない感覚をバカにしない。むしろ、その感覚は無視すれば手痛いことになる危険が高い。セシリアは限定的にISを起動、ハイパーセンサーを最大にして周囲を索敵するも、一夏と鈴以外のIS反応はないし、爆発物のような危険物もいまのところ察知できない。この会場内は、一見すれば特に怪しいものはない。

 

 そんな神経を張り詰めていたとき、それが鳴った。

 

 ピリリリ、とアイズの懐の携帯電話が鳴った。見た目はただの携帯電話でも、これも中身は別物、外装だけ擬態しているが中身は束が魔改造した「ISで殴っても壊れないよ!」(カレイドマテリアル社正式登録商品名である)という名称の通信機である。ちなみに来年発売予定であるため、ある意味で機密品だったりする。

 そして、これが鳴るということは、カレイドマテリアル社からの緊急連絡である。

 

 アイズはすぐさま指の感触を頼りに通話ボタンを押す。

 

 

『エマージェンシーだよアイちゃん!』

 

 相手は束だった。アイズの聴力にはイリーナの声も感知していた。どうやら束やイリーナといった面々が一緒にいるらしい。電話越しに聞こえる音からは他にも多くの人間が慌ただしく動いている様が感じ取れる。

 見ればセシリアの同じ緊急連絡用の通信機にも連絡が入っている。セシリアの会話相手はイリーナのようだ。

 

「束さん、なにがあったんですか?」

『そっちに未確認機が向かってる』

「未確認機? ISなんですか?」

 

 嫌な感じはそのせいだろうか、しかし、未確認機といってもIS学園は不可侵の領域といっても過言じゃない施設だ。シールドバリアーをはじめ、防衛設備も段違い。そんな場所を襲撃しようとでもいうのか、それともただ単に偵察なのか。

 

 セシリアも難しい顔をしてイリーナからの情報を吟味している。

 

「防衛隊が壊滅?」

『そうらしい。まぁ、もともと牽制の意味合いしかない防衛隊だ。それは大したことじゃない。ISには違いないだろうが、おそらく性能はそこまで高くはないだろう。問題なのは………数だ』

「数?」

『同型と思しき未確認ISを全部で12機確認した。ステルス処理されているせいで確認が遅れた』

「っ……!? 三個小隊規模……!」

 

 冗談じゃない。それはもう軍が襲ってきたようなものだ。いったいどこのバカがしかけてきたというのだ。防衛隊を殲滅したということは、穏便な理由ではあるまい、マシな理由でも威力偵察、最悪はこの学園の破壊か。

 

『あと数分で接敵する。未確認機はおそらく、以前のあの忌々しい“アレ”だろう。こちらからのオーダーは………わかってるな?』

 

 イリーナからの、まるで恫喝するような声の確認にセシリアは即座に頷く。

 

「もちろんです。まずは確認を、そして」

 

 隣では既にレッドティアーズtype-Ⅲを展開したアイズが空を見上げている。セシリアも即座にISの展開準備をする。

 

「……すべて破壊します」

 

 通信機を仕舞い、ブルーティアーズtype-Ⅲを展開する。

 ISに備えてある通信機能により、千冬に即座に連絡する。緊急性を理解してもらうため、あえて千冬のいる管制室の一部をハッキングして通信する。

 その間にアイズが周囲の生徒たちに避難するように言っている。

 

「こちらセシリア・オルコット。織斑先生、応答願います」

 

『………なんの真似だ、オルコット。回線を奪ってまで……』

 

「緊急につきご容赦願います。こちらに未確認IS十二機が接近中です。即座に試合の中止、生徒たちの避難を要請します」

 

『なんだと?』

 

「あと一分もしないうちに接敵します。接敵と同時に私とアイズで防衛行動に移りますので、なるべく早く避難を済ませてください。避難完了と同時に敵機を殲滅します。………ああ、私の言葉が嘘でない証拠が来たようです、それではよろしくお願いいたします」

 

 通信をカットするとすぐに機体を飛行させ、空中で姿勢制御、スターライトMkⅣを狙撃形態で構える。その隣で、アイズが叫んだ。

 

 

 

「………セシィ、来た! 上方から二機!」

 

 

 

 次の瞬間、会場に張られたシールドが大出力のビームによって破壊された。




次回はついにティアーズ二機の本領発揮。徐々に敵勢力との戦闘も行われていきます。

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