そこに突如としてやってきた「支援任務」。
彼女ら姉妹は見事任務を全うする。
至らぬ点等多々あるでしょうがそこは、
笑って流していただけると幸いですが、誤字、文脈の不明瞭等有りましたら、気軽にツッコンでください。
小生には、文才ありませんから。
その日、執務室に二人の艦娘が呼ばれた。
彼女らは、今回の特別海域遠征攻略における影の功労者だった。
提督は今まで彼女らを、ただの数あわせとして扱い対応は徹底して事務的で冷たいものだった。
艦艇が揃った際には平然と輸送艦といっては波止場に押し込めたのだ。
私達はまだ戦える、私達の方がもっと上手く戦える、あんな欠陥戦艦などと違う。
なぜ提督は、あんな欠陥戦艦をいつまでも旗艦に据えておくのだ。
きっと提督は気付いてくれると信じて。
そう思い、彼女らは波止場で出撃命令が出るのを待ち望んでいた。
ただ、正当な評価を求めて。
そしてついに下される出撃命令。
彼女らは歓喜した。
それがたとえ裏方としての主力打撃艦隊支援であっても彼女らは任務を見事全うした。
そして、提督は彼女らを褒めその労をねぎらった。
彼女らにとってそれは初めてのことだった。
そう、報われたのだ。
彼女らの中にから熱いものが込み上げてきた。
堪える目頭から流れ出てくるのは、涙。
今この瞬間に、彼女らの苦悩の日々は終わったのだ。
しかし、次の瞬間。
その表情は先程彼女らを労っていたものと違い非常に厳しい表情に変わっていた。
「もしも嫌なら断ってくれても構わない」
提督は彼女らに新しい任務を通達した。
妹を航空戦艦に改装後、新しい艦娘を強化するものだった。
ここで断れば、自分達姉妹はこれから先も裏方に徹しなければならない。
もしくは、次の特別遠征までずっと波止場での係留。
華々しい任務ではないが、これからは提督の彼女らを見る目が変わるだろうと思い。
彼女らは、提督のその表情と任務の内容に拍子抜けしつつ任務を受けることにした。
提督は、彼女らの快諾を聞きくと肩の荷が降りたように表情を弛緩させ
「ありがとう」
と、つぶやき彼女らに感謝した。
その後、執務室を後にした彼女らの表情は明るいものだった。
姉の名は、伊勢。
妹の名は、日向。
彼女らは、大和の近代化改修に使われた。
大和が近代化改修を受けるのを見届けた一人の艦娘が、提督に寄り添い耳元でそっとささやいた。
「大和級、長門級がそろっても、これからもお願いしますね」
提督は艦娘に顔を向ける。
そこには、提督にとって変わらぬ笑顔を向ける艦娘がいた。
彼女は、提督の元に始めて着任した戦艦級の艦娘であった。
彼女の砲戦能力。
そして、夜戦での戦いぶりに着任して間もなかった提督は彼女に魅了された。
「彼女とならどこまでもいける。何だってやれる」と。
だがいつからだろうか、鎮守府に他の艦娘が集まり、戦力が充実した頃だっただろうか?
提督は彼女の笑顔が怖く感じるようになっていた。
続けて彼女がささやく。
「さぁ、これから伊勢日向牧場を作りましょう」
提督は、彼女のささやきにただ従うだけだった。
リアルにやったけど物投げないで。
このSS、大和ちゃんをお迎えして3時間後にしたことを仕事中にプロト仕上げて書いた話。
伊勢姉妹は提督初戦艦である扶桑お姉さんの甘言(夜戦)でもって、不遇なの知っているから、近代化改修される際に発する扶桑姉妹と提督への呪詛とか、それに「伊勢、日向には負けたくないの」とか言って笑顔で立ち会う扶桑お姉さんとか、「まぁ、輸送艦にしては、いい素材だ」とか、言って伊勢級牧場を言われるがままに立ち上げることにした提督の笑顔とか、山城ちゃんが扶桑お姉さんの裏を実は知らなかったりとか想像するとシコれる。
筆者は大和ちゃんのために駆逐艦を17隻犠牲にしました。
小生はブラ鎮をやってしまったことに若干後悔してます。