死神達の恋歌   作:yatenyue

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おい(ーー)は、おいが線で消されているということ設定です


風の結んだ絆 炎の笑顔 6, 毒(どく)されていく風(カゼ)

         ≪side 明良≫

 

 

 

 「・・・おい(ーー)、おい(ーー)

 

 ~~~~~

 

   おい」

 

 

 「あ、・・何?明良?」

 

 「何じゃないよ、風。さっきから、読んでるのに全く返事しないし、本当どうしたんだよ、最近ぼーっとしていることが多いぜ。

 

授業も身が入っていないし

 

SA落ちたら仕事にも任務にも支障あるだろ」

 

任務が家でも精霊術師としての仕事、

 

仕事がそれぞれの副業のことである

 

 風の場合声優業とモデル業である。

 

 「あー、うんありがとう」

 

 いつもより覇気もないし、反応も遅い風。

 

 任務があったのかもしれないが僅かに感じたのは、魔の気配

 

 

 本当にかすかで俺もただの残り香だと思ったんだ。

 

 

――――――――――‐―ー

 

         ≪side 風≫

 

 ねむい

 

 どうしようもなく

 

 

 放課後帰宅前

       

 

 僕は思った。

 

     「あ、あの…風サン・・」

 

  女の子の聞き覚えのある声…

 

 これは明良のはとこの、・・雛桜留依。

 

 

 

 「…なんですか?」

 

 「あの~~~」

 

 

      

 

 

 

    声が遠い

 

 

  

 

  そして僕の意識は彼方へと遠ざかった。

 

 

         ――――――――――――――

 

 「姉様っ大好き」

 

 幸せだった時

 

   

 

  「嘘だ姉さまが死んだなんて」

 

  幸せが絶望に変わった時

 

 

 「…姉様は即死じゃなかった?

 

皐月さんや由宇さんと違って…?

 

なら…姉様を殺したのはあいつらじゃないか」

 

 

 赫いアカイ血

 

 

 

 飲み込まれる

 

 

 

 

 何度もなんどもナンドモ

 

 繰り返されるユメの中で

 

 風(ふう)はまどろんでいた

 

  

 

 

 その水色の瞳はうつろで涙が幾筋も流れていた。

 

    ―――――――――

 

 

≪side 留依≫

 

 

 「風さんっ風さんっ

 

 どうしたんですかっ

 

 

     明良っ!!!

 

         風さんが…」

 

 

 会わせてもらえるように頼んで、2人きりになるのが、恥ずかしかったので一緒にいてもらった明良に助けを求める。

 

 

 

 「バカっ 

 

     揺らすな、よく集中しろ。

 

 風から感じる強くなった気配に。」

 

 「ふっ  はい」

 

 泣きそうになりながら留依はその言葉に従う。

 

 留依の心的外傷(トラウマ)に触れたのだ。

 

 

 突然、今までそばにいる人がいなくなるというトラウマ、恐怖に

 

 

 

 

  「・・・・これって、魔の気配ですか?」

 

 「迂闊だったよ。

 

 あいつの最近の様子からして夢魔(ナイトメア)だ。

 

 しかもたぶん、希少な方のタイプだ。

 

 家に運ぶよ

 

     俺がこいつの夢に入る。

 

  

 

   「私も行くっ」

 

 

 留依、お前はまだ完全に立ち直れていないだろう、美月さまの死から。

 

 夢魔にそういうのは目ぇつけられるだろうが」

 

 

 そして、有無も言わせなかったのだ。

 

 

 

 

 留依が自宅から呼んだ車‐リムジン-に乗って急遽家へと帰ったのだ。

 

 

 

 

-----------ー-‐--

 

 

         -  6 endー

 

       

 

 

 いよいよ次はこの中篇一番のシリアス話です。


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