死神達の恋歌   作:yatenyue

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注意!!!!
ブリーチ連載の須王修宇と神代魅が主人公デス



 桃や吉良、阿散井が学院時代、檜佐木卒業後のお話です。



ねぇ


貴方に護りたいものはありますか?




オリジナルキャラ過去中篇
光と闇の狭間 序章  と第一話 変革の時


 

 

 

光と闇の狭間

 

 

 

≡序章≡

 

 

 

 

 

 

2つの場所で別れた

二組の男女

 

 

ひとつは北流魂街80地区更木

 

ひとつは西流魂街1区「潤林安」

 

 

 

 

 

 

「魅。

 

どうしてもなるんだな

死神に。」

 

「うん」

 

薄い茶色の髪をおさげにした17程の少女・魅

と14,5に見えるアッシュの色の髪の少年・修宇。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いってくるねー

しろちゃん」

 

「おぉーいってこい

寝小便ももー」

 

 

どじそうな小柄な少女・桃と小さな銀髪翡翠瞳の男の子・冬獅郎

 

 

 

 

今物語が始まる

 

 

 

 

魅にとって少年が全てだった

 

桃にとって死神になるのは最初は護るためそして

憧れの人に会うために変わっていったのだった

 

修宇にとっても魅と同じはずだった

 

 

冬獅郎にとって

桃は大切な幼なじみで姉で妹だった。

 

 

今交わる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このことを聞いた時

 

 

心臓が止まるかと思った。

 

 

 

 

第一話

 

 変革の時

 

《side 神代 魅》

 

 

私は神代 魅。

 

真央霊術院4回生特進学級に入っています。

 

 

同期はうーん皆が知っている人なら

阿散井 恋次

吉良 イヅル

雛森 桃

 

かなぁ

 

あっ別学級もいれるなら

朽木 ルキアさんも同期かな

 

 

故郷と呼びたくない場所

更木から離れて

 

早くも4年目である。

 

 

唯一の心残りは、残して来た

 

大事な

 

大事な

 

家族であり

 

異性………………

 

 

 

須王 修宇。

 

 

私は大切だから

 

護れる力が欲しいと思ったの

 

だって私の方がお姉さんらしいから

 

まあ 見た目だけで思考は修ちゃんいや修宇の方が大人っぽいと思うことが多いんだけど………

 

 

修宇は私の恩人で大切な人だから

 

 

-回想-

 

 周りは赫の世界

 

 血

 

 お腹すいたなー

 

 でも見つかったら殺される

 

 物騒な男達の怒声が止み、

 

 近づいてきた足音

 

 必死に身を潜めた過去の私

 

 なにもかもが怖くて

 

 恐くて

 

 恐怖の対象だった。

 

 「お前大丈夫か?腹減ってんの?」

 

そう声をかけて私を助けてくれたのが修宇だった。

 

 

 

 

見た目は私よりずっと幼くて

 

 だけど誰よりも

 

  格好よくみえた。

 

 修宇はただの

 

 錯覚だ

 

 吊橋効果だっていうけど

 

そうはおもわない

 

 

 

これが私の最初で最後の恋だって

 

 

 

 信じてるから

 

だから護れる力を求めて

 

死神になることを決めたんだ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは耳にしたふとした会話が始まりだった。

 

 

 

「そういや

 

 

知ってるか?

 

 

流魂街で虚による死亡事件が立てつづけに起こったらしいぜ。」

 

 

 

音が止んだ気がした

それは私の錯覚だったんだけど…

 

全ての雑音が

 

 

排除された………………………

 

 

 

 

 

うちのクラスは特進なだけに

 

半分以上 4分の3を占めるのは貴族出身だ。

 

 

流魂街出身は4分の1にも満たない。

 

 

 

 

私はただ一つの感情に突き動かされて

 

 

 それを話した当の本人の胸ぐらをつかんでいた。

 

 

「どこでよ。どこか襲われたのっ!!」

 

躊躇いも遠慮もすべて勘ぐり捨てて

 

 一部の流魂街出身者も不安そうな瞳をして成り行きを見守っている。

 

 

「苦・・し

 

  北流魂街79地区草鹿と80地区更木だよ話っ…」

 

 

力が抜けた

 

強く握りしめたはずの手には感覚がなく、

 

強く握りしめた掌からは食い込んだ爪から流れる血が流れた。

 

 「     嘘だ     」

 

 

周りの流魂街出身者にはそんな危険区域出身者はいない。

 

いて 最低40地区だ。

 

例外の恋次は79地区戌吊だけど。

 

誰も私に出身なんて知らない

 

だって  仲は良いけど

 

 

  そこまで

 

 

    私の中に入ってきてほしくなかった

 

 

 更木では、裏切り、殺人、強盗、傷害の宝庫だ

 

 

 そこでの癖のせいで完全に信用できなかった。

 

 

 

 そんな私が嫌いだとも感じた。

 

 

 

      声にならない声で

 

  呟いた

 

 

         

 

 

修宇

 

 

 

「どうしたの、魅。」

 

 

安心した様子の桃ちゃんが言う。

 

 

私のことを知らないっていうのも知ってる

 

 

だけどすごく

 

 

  理不尽だけど

 

 

      なんで修宇がって

 

 

 

 いらつきを隠さず

 

 「私の出身が、更木なの。」

 

 

 桃も、イヅルも、恋次も、

 

 

   息をのんだ。

 

 

 

 「魅ちゃん、たしか男の子を残してきたって言ってなかった?

 

 私と同じで大切な家族を。」

 

 家族

 

 そんな言葉では言い表せない

 

 修宇は私のすべてなんだから

 

 

 

無言で首を縦に振った。

 

 「行こう、魅ちゃん。

 

    大事な人なんでしょ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もしいなかったら…

 

 

 と思うと

 

 

  とても怖い。

 

 

 

 彼は私のすべてだから…………

 

 

 

 でも前には進めないから…

 

 

 癖のように魅は太いおさげを結ぶ紐を指に絡ませた。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――

 

 

ときどき休みながらついたここ・更木。

 

 

ボロボロの家屋棟に、地面には所々に古い血の痕。

 

 

変わらない荒れ果てたこの地

 

懐かしい

 

人には汚い所でも、

 

   修宇と出会った場所だから

 

 

そこからは少し離れた少し古い家屋。

 

その扉は壊れていた。

 

 

「あれ? 

 

  扉が壊れてる」

 

 

その家の中に入ると、

 

  割れた食器に切り裂かれた布

 

 

 明らかに襲われた跡だった。

 

 

 

そこによく見ると明らかに最近ついたような血痕があった。

 

 

 凍りついた。

 

 すごくすごく

 

 その痕はぽつぽつと続いていた。

 

 

 それは家の裏手の森のほうへ続いていた。

 

 私はその痕を急いで追う。

 

 一緒に来た桃ちゃんたちのことなんて忘れて

 

 

 森に入る私。

 

 吉良「ちょっ」

 

 

 血痕を追うにつれ、その血の痕はどんどん大きくなっていく

   

 

 

 

  

 

 「誰だ?」

 

 

 少し警戒したような

 

 聞き覚えのある声が、

 

 

 

 

 世界に色が、音が、戻った気がした。

 

 

 

 

 「修・・宇?」

 

 

 

 

 私はその方向へと駆け出した。

 

 

 そこにいたのは、

 

 

 別れた時より成長した 最愛の人

 

 16、7に見える青年が

 

   腕から血を流して木の根元に座っていた。

 

 

 「魅…か?」

 

 「よかった…無事で」

 

 修宇と違い、私は別れてから成長していないんだけどそれは置いといて。

 

 修の腕の傷は、相当深かったけど、修宇が死神学校(霊術院)に行くって言い出した時はびっくりしたな~~~

 

 私が入学した時はあんなにいかないって言ってたのに

 

 

 

 「虚はどうしたの?修宇」

 

 「あ、ああ 二人がかりで倒したんだよな」

 

 「誰と? 更木に協力してくれる人なんていないし」

 

 「いや、知らね。見る奴だった。

 

 この地区のやつにしては、いい着物着てたし、向こう隣りの潤林安のやつじゃね?

 

 銀髪のチビだったぜ」

 

 走る私について来た桃ちゃんは

 

 

 「ええ!!!

 

    それ本当?」

 

 

 修宇は吉良君に任せて、一区の潤林安に向かう桃ちゃんについていく

 

 

 「桃ちゃんの出身だよね、そこ。

 

その子に心当たりでもあるの?

 

  知ってるんだったらお礼とか言いたいんだけど…」

 

 そして一軒の家屋についた。

 

 その家の前には幼いという言葉が似合う

 

 銀髪に翡翠眼の少年。

 

 

 「しろちゃんっ!!!!」

 

彼に桃ちゃんが声をかけた。

 

 「桃…か。学校はどうしたんだよ死神の」

 

 

 「しろちゃん、入ったらいけないっていう

あの森に入ったでしょ」

 

 「ああ、入ったよ、悪かったな」

 

 生意気そうに返す少年。

 

 まるで姉弟のようだった。

 

 「もー危ないでしょ」

 

 「ちょうどよかった

 

 俺受けるから、死神学校」

 

 

 でもちょっと私も桃ちゃんもへこんだのは

 

 入学前1年以上かけた試験勉強を完璧にしてしまっている

 

 幼馴染にだった。

 

 

      side end

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《side 須王 修宇》

 

(元々の口調は悪いです。 十三隊に入ってからは、荒事が面倒で敬語に近くなっています)

 

 

 

 魅が霊術院に行ってから、4年が経った。

 

 

 あいつがいなかった前に戻っただけなのに

 

 

 あいつがいないだけでなんでこんなに不安に

 

 

 寂しく感じるんだろう・・・・?

 

 

 

 魅のやつが、最近俺がいないときに少し帰ってきたらしくて、

 

 霊術院の教科書を読みだす。

 

 (逆にいないことを確認してから、帰っている。

 

 会うと決心が揺らぎそうだから。

 

 帰らないという選択肢もあったが、教科書が使わないのがたまるためと気配だけでも感じたいので戻っている)

 

  静かで、暇だから読むようになったので、もう覚えてしまった…

 

 三って書いているから3回生分までかな。

 

 そして、いつも思う。

 

 

 あの優しい魅に、

 

    こんな危険なことができるのか…?と

 

 

 もう日が沈みかけている。

 

 ウォーーー

 

 

 なにかのうめき声のような声が響いてきた。

 

 

 嫌な悪寒と違和感と共に現れ出たのは

 

 

    異形の化け物。

 

 

 「げっ

 

   これが虚ってやつかよ。」 

 

 一見、海洋生物か何かなような

 

     虚。

 

 

 《ほぉー、昨日のやつらと違ってうまそうなやつだな。そこらのやつらとは大違いだ。》

 

 

 虚は、触手のようなものを伸ばし、おれを捕らえようと襲ってきた。

 

 それを必死によけるが、その時、いつもこの時間になると来る、あいつが、魅が可愛がっていた一匹の犬だった。

 

 

 

 犬は懐くからって言ったのに………

 

 そちらに向いた触手からその犬を守るため体を張って守る。

 

 

 修宇の右腕に触手がからみつき、思いきっり締め付けられる。

 

 ボキッ

 

 

 

 何かが折れるような音が響いた。

 

 

 とっさに、覚えている鬼道を使う。

 

 「っつ、

 

   くっそ

 

    破道の四、白雷っ!!」

 

 

 いくら、周りの家屋が少ないと言っても、被害が出る。

 

 そう判断した俺は、自分の家を出、だれもいないはずの森へと誘う。

 

 そして、森のある程度奥、ていうかこれ以上は違う地区に入るしな、に着た途端止まる。

 

 

 

 

 

 

《ほぉ、やっと諦めたか。

 

  わしの血肉と「ならねぇよ。

 

 

  破道の三十三 蒼火墜っ!!」

 

 俺がそう唱え、打った時自分の打ったのとは違う方向に、鬼道を虚に向かって撃ってきた。

 

 死神か…?

 

 そう思い見た方向には、10歳前後に見える少年の姿…

 

白銀の髪に翡翠色の瞳。

 

でも確かに感じる霊圧の濃さ…

 

 隊長か副隊長かと思った・・・

 

「大丈夫か、お前」

 

「あぁ、それよりお前~~~~

 

     打てるか?」

 

  「あぁ」

 

俺達2人は、虚に向き直った。

 

《うまそうなやつがもう一人か?

 

  どうした?諦めたのか?》

 

 「諦めるわけないだろっ!!

 

   破道の三十一 赤火砲

(しゃっかほう)っ!!」

 

 

 俺が虚の気を引くうちに、少年は鬼道の詠唱をする。

 

 彼の霊力なら、俺の詠唱破棄の数倍十数倍の威力になるだろう。

 

 

「“君臨者よ 血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ 真理と節制 罪知らぬ夢の壁に僅かに爪を立てよ“

 

    破道の三十三 蒼火墜っ!!!」

 

 予想どおりの威力だった。

 

 正直二人でないときつかったかもしれない。

 

 けっこうこいつ動きが多様で触手が数十はあったからね

 

 

 

 こんなやつらと戦う死神・・

 

      魅はその死神になりたい・・

 

  そう言っていた。

 

 あいつは俺が好きというけれど

 

 

      俺があいつをどう思っているか

 

 まだわからないでも

 

 

 

    守ってやりたいと思ったんだ。

 

 

 

      -1  endー

 

 

 

 

 

 




 この時点でのしろちゃんは、もう松本さんにあって(松本さんはこのとき11番隊です)

 死神になると決めて、桃ちゃんが置いて行った教科書をすべて読破し、

 暗記しています。

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