IS-突き進め!変態紳士-   作:「旗戦士」

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今回は生徒会のお話し。
本格的に会長とか参戦させたいです。


変態紳士、課外活動

<8月中旬、IS学園・中庭>

 

 

日差しが高く照り付ける夏のある日。

一応生徒会役員である俺は会長に電話で呼び出され、一旦学園へ戻ることにした。

 

会長曰く「生徒会の課外活動」らしいが、詳しいことは学園で話すという。

気になるな、一体何なのだろうか。

 

 

「ま、まさか課外活動という名目で二人きりでR18的な事を……!? 」

「はーいそんなことないからねー仕事してねー」

 

 

俺の頭の中で膨らんだ妄想は一瞬にして消え去る。

会長、少しは想像したっていいじゃないですか。

年頃の変態紳士ですよ俺。

 

今回俺達が向かった先は学園の中庭にある庭園であった。

生徒会の意見箱に"中庭の庭園の雑草が半端ないので取ってほしい"との要望を受けたので、こうして夏休みに生徒会活動として出払う事になったのである。

 

そして現在、俺は生徒会の全員で雑草むしりをしている真っ最中だ。

いや本当にR18的な展開であって欲しかったなぁ。

 

 

「あついー……。溶けるぅー……」

「こら本音、もうすぐだから頑張りなさい」

 

「うん……。お姉ちゃん水ちょうだい……」

「はい。一緒に頑張りましょ? 」

 

 

暑さにうなだれる本音ちゃんを励ます虚さん。

やはり姉妹というものはいいな、特にこの姉妹は。

 

姉妹丼というのを一度食してみたい。

口に出したらフルボッコにされそうだが。

 

 

「会長! そろそろ休憩にしませんか? 」

「うーん……そうねぇ。もうすぐお昼時だし、お昼ご飯も兼ねて休憩にしましょうか。山田先生、休憩入っても大丈夫ですか? 」

 

「はい、大丈夫ですよ。この日の為にお弁当作ってきたんです! 」

「おーっ! まやせんせーの手料理だー! 」

 

 

もう12時という事で会長にお昼ご飯を提案してみると、なんと意外にあっさり承諾してくれた。

しかも真耶先生の手作りとは……。

この変態紳士、生き恥を晒した甲斐があったというもの!

 

メシマズ耐性はセシリアで出来てるから問題ないぜ!

ダークマターでもポイズンクッキングでもなんでも来いよ!

 

 

「その……これです。え、えへへ。ちょっと形とか悪いかな……って思うんですけど」

「いや、先生。これ普通に美味しいです。特にこの唐揚げとか本当に美味しいですよ」

 

「本当ですか!? 良かったぁ……」

「先生、毎日俺の味噌汁作ってください」

 

「あ、それは無理です」

「即答じゃねぇか」

 

 

一瞬にして儚い幻想が砕け散る(二回目)。

あと何度俺は地面に膝を着けて落ち込めばいいのだろうか。

隣で本音ちゃんが励ましてくれてるのが幸いだ。

 

涙を流しつつもなんとか真耶先生のお弁当を食べ終え、再び作業に戻る俺達。

心がイマジンブレイクしそうである。

 

 

 

「さ、この調子で次も頑張りましょうか」

「ねぇねぇかいちょー? 」

 

「ん? どうしたの本音ちゃん? 」

「もう面倒だからチェーンソーで全部刈り取っていい? 」

 

「仕舞ってきなさい」

「えぇー」

 

 

制服のどこから取り出したのかわからないが、彼女の手には確かに起動済みのチェーンソーが握られていた。

普通雑草除去とかって芝刈り機を使うもんじゃないだろうか。

 

しかし本音ちゃんがチェーンソーを持つとデッド〇イジングとかロリ〇ップチェーンソーとかが連想されるな、しかも敵側の方の。

 

あ、でも本音ちゃんにチェーンソーで殺されるのもアリかもしれない。

ごめん嘘。

 

 

「本音ちゃん、僕のチェーンソーを使ってみたらどうだい? 」

「彰久くんのはホチキスでしょ」

 

「じゃあ本当にホチキスか試してみますか? 」

「ちょっとやめて本当に脱がないで彰久くん!? 」

 

 

色々とやけくそになったので制服のベルトを取り始める俺。

イマジンブレイクした俺の心にはもう何も残されていないのでマイサンを青天に晒すことなど造作もないのである。

 

だがその行動も虚しく、普通に会長にその場で抑えられた。

さすが生徒会長なだけある。

 

 

「草薙くん、その場で脱いだらお母さんの方に今の言動と行動全てお伝えしますよ? 」

「すいませんそれだけは勘弁してください惨殺されます」

 

「あっきーのお母さんそんなに怖い人なんだね」

「凄まじい勢いで彰久くんが山田先生に土下座したわ」

 

 

そりゃ母ちゃん生身で一個中隊と渡り合うしなぁ。

その内ISと戦いだしそうで怖い、我が母ながら。

 

俺の土下座後に再び生徒会のみんなは作業へと戻り、なんとか夕方までには作業を終わらせることができた。

こんなに体を動かしたのは中学時代の部活以来である。

 

 

「みなさんお疲れさまでした! 生徒会活動の方に記録しておきますね! 」

「ありがとうございます、山田先生。ほら本音、立って」

 

「あぇふぇぇ……。もう立てない……」

「そんな本音ちゃんの姿を見て俺のビームスマートガンが起動した」

 

「そのビームスプレーガンを仕舞いましょうか彰久くん」

「ビームスプレーガンは言い過ぎです会長」

 

 

活動が終わったことを真耶先生に報告すると、先生は冷えた麦茶を俺達に渡してくれた。

コップを渡す時に見える谷間と本音ちゃんのスカートの中が見えそうで見えないチラリズムから思わず俺の股間のビームスマートガンが反応する。

 

会長、俺のマイサンの大きさ見たことあるんですか?

相当でかいですよ?

 

 

「というわけで、みんなお疲れさま。今日はもう帰って大丈夫よ、ありがとう」

「はい、お疲れさまでした。また紅茶でも飲みましょうね、会長」

 

「うん。あ、そうだ。彰久くんは話があるから私について来てちょうだい」

「ま、まさか本当にえっちな事してくれるんですか!? ちょっと俺シャワー浴びてきます! 」

 

「そろそろいい加減にしようか? 」

「ごめんなさい会長」

 

 

会長にも土下座で謝っておこう。

というか今日俺は何回頭を地面に着ければいいのだろうか。

正直おでこが痛い。

 

 

というわけで俺は寮へと帰る本音ちゃんと虚さんに別れを告げ、俺は会長について行く形となった。

エロイベントないのは変態紳士にとってキツイ所業である。

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<生徒会室・夕方>

 

 

会長に連れて行かれたのはいつもの生徒会室であった。

夕日に映る会長は何故かとても妖艶で、思わず俺は唾をのみ込む。

 

会長……。

俺は今、あなたに貞操をささげても大丈夫です……。

 

 

「あなたをここに呼び出したのは、他の専用機持ちの子たちに知らせてもらうためよ」

「と、いうと? 」

 

 

「専用機持ちというのは色々と国の代表を任されたりするものでね、それ相応の強さを誇っていなければならないの。だけど君たちは銀の福音を倒したといえど、まだまだ未熟。"代表候補生"という肩書きに見合うような強さになってもらう為に、私自ら訓練を施します」

 

「会長との訓練ですか……。なるほど、呼び出したのはそれについてだったんですね」

「そういうこと」

 

 

 

どうやら真面目な雰囲気なので下ネタは控えておいた方が良さそうだな。

空気を読むのだけは得意なんだよね。

 

つまりは「専用機持ちを強くするためにめっちゃ強い会長が訓練します」というわけか。

確かに俺や一夏は基礎戦術ぐらいしかわからないもんな。

 

 

 

「会長との訓練とは……。お手柔らかに頼みますよ、会長」

「うふふ、お姉さん手加減できるかしら? 」

 

「すいません会長、"加減"のところを"コキ"って言葉に変えてもう一度お願いします」

「調子乗んなよお前」

 

 

逆生徒会〇員共とはよく言ったものである。

主に下ネタ言うのが俺オンリーだが。

 

せっかく真面目な雰囲気になったのにも関わらず下ネタをぶっ放すのも紳士クオリティ。

しかし会長に胸倉掴まれるのも悪くはないな。

 

 

「あ、そうそう。あなたにもう一つお知らせよ」

「ん、なんでしょうか? 」

 

 

気を取り直して胸倉から手を離してもらうと、会長は次の本題へ。

多分今日一番疲れてるんじゃないだろうか。

 

 

「ラーク・メカニクス社の片桐さんから、"フライルーのデータが欲しいから一度本社に来てほしい"とのこと。時間は今週の土曜日ね」

「了解です。それじゃ、お疲れさまでした」

「はい、お疲れさま。今日はありがとね」

 

 

 

なるほど、片桐さんから呼び出しか。

そういやフライルーになってからラーク・メカニクスに持って行っていなかったからな、妥当な時期といえば妥当だろう。

 

そんなことを頭の片隅で思いながら俺は会長に別れを告げ、生徒会室を出た。

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<同刻、ラーク・メカニクス社・研究室>

 

 

 

同じ頃、ラーク・メカニクス社の研究室。

前々から進められていたデュノア社との共同開発事業の為、春から夏にかけて作業は順調に進んでいき、現在"Zガンダム"の試験機が製作されていた。

 

まだ試験段階の為か全体的なカラーリングは成されていないが、既に全身部分は出来上がっているので後は起動してシステムフォーマットを行うだけである。

 

 

「いやはや、さすがだね。片桐くん。まさか新規の機体を数か月で作り上げてしまうとは」

「デュノア社の協力あってこそですよ。彼らの技術には本当に驚かされます」

 

「君の技術の高さにも驚きだがね。作業の方は順調かな? 」

「もちろんです。あとは武装とシステムを最適化するだけですよ」

 

 

作業を行う彼らを見守るのはラーク・メカニクス社の技術顧問、片桐恭弥とデュノア社の現代表取締役、アルフレッド・デュノアであった。

二人はまだ起動せずにいる"Zガンダム"を見据えると、自然に顔が綻んでいく。

 

そんな二人に後ろから声を掛ける人物が一人。

 

 

「お父さん、準備出来たよ」

「そうか、了解した。……しかし、本当にいいのか? シャル」

 

「うん。これは私自身が望んだ事だから。覚悟は出来てる」

「……わかった。ただ無理だけはしないでくれ、シャル」

 

 

そう、"Zガンダムのテストパイロット"としてこの場に呼ばれたシャルであった。

しかし彼女がこの任に就くのにも納得がいく、この機体はラーク・メカニクス社とデュノア社が共同開発して作り上げた機体なのだから。

 

シャルは父と言葉を交わすとZガンダムの前へと立つ。

既に武装とシステムフォーマットは済んでいた。

 

 

 

 

 

 

「行くよ、ゼータ」

 

 

 

 

今、一人の少女が機体へと乗り込む。






シャルのIS変更です。
まあ彼女だけ第二世代だったので第三世代載せてもいいんじゃないかと思ってZになりました。

精神崩壊)はないです。

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