「じゃあこれはどうだ死ぬのはおまえだ戦線。」
「なんかあたしが死ぬみたいじゃない。」
「他にはない?」
「じゃあ走馬灯戦線。」
「死ぬ直前よ、それ。」
「絶体絶命戦線。」
「絶体絶命じゃない。」
「無敵艦隊。」
「戦線じゃなくなってるし・・・。」
あれからどのくらい時間がたったのだろう、黒子は騒がしさで目を覚ます。
日向「ライト兄弟。」といった直後、少女がバキッと日向が殴り。
???「大喜利じゃないのよ。」
大山「それよりも彼と黒子さん起きたみたいだよ。」
ツッコミを入れたところで大山が黒子に気づく。
???「新しい戦線の名前は置いといて、みんなこの2人は新人よ
女の子の方は日向君の話がホントなら超能力を持ってるらしいわ。」
一同「「「「ええええ。」」」」
と黒子そっちのけで話が進む中、ある男子生徒が
???「勝手に俺を仲間にするなよ、俺はこの世界からおさらばするんだよ!!!」
と大声を出し、寝ていたソファから起き上がる。
???「消えるんですか、今この世界に存在しているのに?」
と眼鏡をかけた知的そうな男子が言う。
???「ああ、そうだよ。」???「抗いもせず消されると?」???「ああ。」
???「抗いもせずフジツボになると?」???「ああ・・・、ってフジツボ!?」
???「へっ、魂が人間にだけ宿ると思ったら、大間違いだぜ。」
???「そんなまさか!?」
とやりとりを呆然と見ていた黒子だが、目の前の上の制服がぼろぼろの男子生徒を見て
ふと思う、あの男子は消える事を望んでいるということは、日向が言っていた勧誘に失敗した
男子生徒ではないのか、また昨夜はとりあえず日向たちを信用しようと決めたがそれは仲間になるという事だ、この男子のように仲間になる事を拒み、
この世界から去る道だって選択肢としてある。
よし、この男子と共に行動しようと思った瞬間、脆くもその思いは潰える。
???「来世があるとして、俺はフジツボになるのか?」
???「仏教では魂は人だけに宿るものではないそうよ。」
黒子「人間以外に生まれ変わる来世は勘弁して欲しいですわ・・・。」
とぼやいたところで、少女が男子に迫る。
???「この作戦本部に居る間は安全よ、ただし仲間にならないんだったら
即刻出て行ってもらうわ
天使に襲われるかもしれないし、またここに入ろうとしたらトラップが作動するわ。」
???「はあ!?ふざけんなよ・・・。」
???「仲間になるんだったら、トラップ回避の合言葉を教えるわ、さぁどうする?」
男子は額に握りこぶしを当てて、考え、そして決意したのか。
???「ああ、仲間になるよ!!!」と答えた。
黒子{ええ!?、わたくしはどうなりますの、まずいですわ、この世界のこともよくわからないのに
孤立するのだけは避けませんと、他に頼れそうな方はいなそうですし・・・。}と悩んだが黒子も意を決し、黒子「わたくしも仲間に入れてくださいまし。」と言った。
???「合言葉は神も仏も天使もなしよ、ようこそ死んだ世界戦線へ2人とも歓迎するわ
やっぱりこの名前のほうがしっくり来るわね、元に戻すわ。」
???「私の名前はゆり、この死んだ世界戦線のリーダーよ。」
ゆり「まずはメンバーを紹介するわ、この部屋にいる人以外にも校内には数十人潜伏してるのよ。」
ゆり「あなたの前に居るのが日向君、見た目のとおりチャライわ。」
日向「よろしくなって、チャライって言うなよ!!!」
ゆり「体格がいいのは松下君、柔道五段だから、みんな敬意を持って松下五段と呼んでるわ。」
ゆり「そこの眼鏡をかけてるのは高松君、利口そうに見えるけどアホよ。」
ゆり「そこにいるのは大山君、特徴が無いのが特徴ね。」
大山「ようこそ戦線へ。」
???「カモーンレッツダンシング!?」
???「踊らねぇよ・・・。」
ゆり「その人なりの挨拶よ、彼はTK、誰も本名を知らない。」
ゆり「ソファにもたれかかってるのは岩沢さん、陽動部隊のリーダーよ。」
ゆり「部屋の隅であさはかなりって言ってるのが椎名さん。」
ゆり「最後に残った彼が藤巻君よ。」
藤巻「藤巻だよろしくな、ゆりっぺ野田のやつがまだ残ってるぜ・・・。」
ゆり「あれ野田君はどこにい・・・。」
とゆりが言いかけたところで、突然ドアが開く
???「小僧ここにい・・・。」と言いかけた所で横からハンマーが
???「ぐあぁ」と少年を校舎の外に弾き飛ばした。
ゆり「・・・、今のが野田君よ、他のメンバーは後で紹介するわ、あなたたちの名前は?」
???「名前?、俺は音無。」
ゆり「下の名前は?」
???「う~ん、わからない。」
日向「こいつも記憶喪失か、大丈夫そのうち思い出すさ。」
ゆり「こいつもってこっちの女の子も記憶喪失なの?」
黒子「わたくしは黒子と申しますの、音無さんとちがって苗字が思い出せないのですが
わたくしは徐々に他の事を思い出せてますわね。」
音無「そっか新入り同士で共通点もあるし、よろしくな黒子さん。」
黒子「黒子でいいですわ、さん付けはなんだか落ち着かないので、こちらこそよろしくお願いしますわ、音無さん。」と全員の自己紹介が終わり、新人同士の黒子と音無は握手を交わす。
こうして2人は死んだ世界戦線のメンバーとなった。
スローテンポで話を展開させますので、台詞を短縮してます。
こんな感じで作っていきます。