姫ノ湯始めました   作:成宮

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やばい、上手くかけない。
脳内の桂花はこんなに可愛いのに、なんで文章にできないのだろう


目を覚まして

「会ってみたい人?そうだな、劉備玄徳・・・かな」

 

 三国志、から連想する人物といえば劉備、曹操、孫権あたりが出てくるのではないだろうか。他にも諸葛亮や趙雲、関羽や張飛などが先に出てくるのは、とある本が原因であろう。

 その中でも劉備を口に出したのは、あの波瀾万丈な人生を歩んだ彼は実際にどのような人物であったのかを直接見てみたかったからだ。

 

『りゅうびげんとく』

 

 桂花は紙とともに首を傾げた。どうやら思い当たる節がないらしい。

 

「今は誰も知らないかもしれないけど、いずれこの大陸に名を轟かせるだろうね」

 

 歴史の流れをたどることとなるならば、まず間違いないだろう。場合によってはすでに義勇軍を立ち上げ戦線に赴いているかもしれない。

 

『おぼえとく』

 

 頬をふくらませながらソッポを向く桂花。いきなりよくわからないことを言われれば不機嫌にもなるだろう。俺だっていきなり『及川が将来神世界の神になって、文字通り世界を股にかけるハーレム野郎になる』と言われても何言ってんだこいつってなりますよね。

 

 そんな不機嫌な猫の斜めになった機嫌を元通りに戻すべく、桂花にじゃれついた。そっぽを向いているため気づかれることなく近づいた手は脇に吸い込まれ、そのまま刺激を与える。

 手足をばたつかせ、必至に逃げ出そうとする桂花を無理やり抱きとめ動けないようにする。そうすなわち、くすぐりである。

 笑い声がない分かなりシュールな映像となっているが、キニシナイ。

 ほら効果はてきめん、ふくれっ面はあっという間に笑顔にチェンジ。うっすらと汗をかき、ほんのりと桜色に染められた頬、早く細かい荒い呼吸と、どことなく色っぽさが漂っているけどおかしなところはどこもない。

 あとで脇腹をつねられたり、ジト目で睨まれたりするのだがそんな姿も可愛らしい桂花ちゃんなのでした。

 

 

 

 

 

 

「おはよう、気分はどう?」

 

 時間で言えば朝なんてとっくに過ぎ去っているのだけど、と心のなかで付け足した。やはり時間がどうあれ、目を覚ました人にかける第一声は、おはようなのだと思う。

 黒髪の少女は視点をこちらに向け、寝ぼけた眼はじいっと俺の顔を見続ける。こちらは敵意をないことを示すべく、ふにゃっとした笑顔を浮かべた、つもりである。さすがに及川のように鏡でキメ顔の練習とかしたことはないので自信はないが、たぶん大丈夫だと思う。

 しかしキメ顔の練習はまだいいとして、土下座の練習をしているのはいかがなものか。「なーなー、どう、この土下座。誠意伝わってこうへん?」とか、謝罪の練習をしている時点でどーしようもない気がしなくもないのだが。いったい何をやらかし、誰に謝罪するつもりだったのだろうか。・・・世間?

 元の世界に戻れた時に、友人から犯罪者にランクアップしていないことを祈りつつ、いまだ言葉を出すことなくこちらを見続けている少女の額に手を当てる。

 

「熱は、まだ少しあるみたいだね。なにか、口にできそうかな?」

 

 少女の額はほんのり温かく、うっすらと汗をかいていた。あれだけの大怪我だったのだから、未だに身体から熱が引かなくても仕方がない。重要なのは、このあとも栄養があるものを食べて、しっかりと寝て、ゆっくり体を休ませることなのだから。

 

「・・・おみず、が」

 

「水ね、すぐ持ってくるから少し待ってて」

 

 彼女の要望に答えるため立ち上がる。部屋を出る際に振り返ると彼女はこちらをじっと見つめていた。先程までのぼやけた感じとは違い、多少なりとも目に力が感じられる。これならば思ったよりも早く元気になるかもしれない。

 

 急ぎ足で台所につくと、なにやらチャームポイントである猫耳フードを被った桂花が、隅でもぞもぞと動いている。

 何をしているのか確かめるため、そろりそろりと背後から近づく過程で、甘い匂いが漂っていることに気がついた。これはつまみ食いだろう。

 

「さて、なにをしているのかな?」

 

 後ろから両肩をしっかりと掴む。びくっと身体を強ばらせ、恐る恐るといったふうにこちらに向けた顔には、口元にべったりと茶色いソース。

チョコだ。

 以前箱の隅から見つけ、嬉々として桂花に勧めてみた。彼女は好奇心と警戒心をむき出しにした猫のようにじっと見つめて決して手を付けなかったチョコレート。残念に思いながら涼しい場所にしまったチョコを、結局は好奇心に勝てずに食べてしまったようだ。そして思いの外口にあったようで、あったチョコレートの大半がすでに失われていた。

 

「美味しかった?」

 

 ぶんぶんと大きく首を縦に振ることで肯定する。その瞳には、もっと、もっとと書いてあるようであったが、残念ながら無い袖は振れぬ、諦めてもらうしかない。桂花はそれを知るとため息を付き、名残惜しむように、体温によって溶けて手にこびりついたチョコをペロペロと舐め、しゃぶりついた。そこはかとなくエロい。

 なんともエロスとは奥深いものである、気がしないでもない。

 さて、満足気にしている桂花には悪いがそろそろ衝撃の事実を述べるお時間である。

 チョコレートのバカ食い、このコトから導かれる答えは明らかである。

 

「太るよ」

 

桂花は何を言っているのかわからない、といったふうに首を傾げた。

 

「デブるよ」

 

幸せの絶頂、といった表情が固まった。というかデブるで通じるのか。

 

「胸から大きくなるなんて迷信。脂肪は腹から来る」

 

 固まった顔が徐々に真っ青になる。『食べたもの全部胸の栄養になっちゃって、またサイズ上がっちゃった』とか都市伝説。事実なら現代社会の胸のヒエラルキーはもっと恐ろしいことになっている。そしてまさしく貧乳はステータスだ、希少価値だ状態になっていてもおかしくはない。まぁ食生活の変化によって日本人女性も胸の平均サイズは上がってきているとかいないとか。

 ちなみにダイエットは胸から痩せていくというのは本当だろうか。もし現代に戻れたら調べてみよう。

 

 ちなみにセクハラではありません。決してコレはセクハラではありません。

 

これでよし。これで問題ないはず。

 

 絶望に打ちひしがれている桂花の肩をそっと抱く。できるだけ、優しく優しく。

 

「大丈夫。ふっくらとした桂花も俺は好きだよ」

 

 そう呟いた瞬間桂花は飛び出すようにしてこの場から消え失せた。響く足音は次第に小さくなっていく。

さて、桂花はどちらだろう。

 俺に好きと言われて、真っ赤になって逃げ出したのか。

 デブった未来の自分を想像し、カロリーを消費するために一目散に動き出したのか。

顔を見る暇もなかった俺にはその答えを知る由もない。

 

「ちょっと悪趣味じゃないか。荀攸さんはむしろ少しくらい太ったほうがいい。今のままでは身体に悪影響を及ぼす」

 

「それ、あまり患者本人には言わないほうがいいよ。場合によっては必殺の一撃になりうるからな」

 

「・・・・?どういうことだ?」

 

 桂花を入れ替わるようにして、華佗が現れた。どうやら話を聞いていた彼の考えは当然医者の視点であった。女性に対して太れは医者からの言葉でも結構来るものがあると思う。まぁそう言われる人は大抵太りたくても太れない体質だったり、特別な病気であったりする場合が多い気がする。前者は女性の敵である。

 

「っとちょうどいいところに。ついさっき彼女、目覚めた。診たところまだ熱が身体にこもってるみたいだけど、意識もあったしち喋ることもできるみたいだから大丈夫だと思う」

 

「そうか、よかった」

 

「まぁ素人の診察だからな。華佗のほうでもしっかりと診てやってくれ。俺は簡単になにか食べられそうなものを用意しておくから」

 

 そういってコップを差し出す。勿論冷たい水ではなく、常温の水だ。目覚めてすぐに冷たいものを飲むのは、身体にとってあまり良くない。

 

「本当に助かる、一刀がいてくれてよかった。俺はあまりこういった方面は詳しくなくてな。薬といったものならば作れるのだが・・・ちなみに得意料理は龍をつかった各種増強効果を持った丸薬だ」

 

「薬は料理言わない、それは調合だ。あと龍にはツッコまないぞ」

 

「ああ、龍には無闇矢鱈と突っ込まないほうがいい。俺でも未だに一匹しか倒せていないからな」

 

駄目だこいつ早く誰かなんとかしてくれ・・・

 ツッコんでも天然でスルーされるとか精神的にごっついきつい。ましてやなんかどや顔で胸を張られちゃ、逆に何も言えなくなってしまうじゃないか。

こういうときはこれ以上話を広げず、さっさと進めてしまう方がいい。

 

「そんなことより彼女が水を待ってるから、さっさといってやってくれ」

 

「おおっとそうだったな。後のことは俺に任せてくれ」

 

 軽快に走り去る姿はとても好青年っぽいのだが、あまりに熱血すぎる。激しく動いた末にコップから飛び散る水は、果たして彼女の口に入ることができるのだろうか。

 まぁそんなことを気にしてもしょうがない。あとで濡れたところを拭かせるとして、とりあえずは料理だ。

 いくつか頭のなかにレシピが浮かび、現在ある材料と合わさりひとつ、またひとつと選択肢は減っていった。

 

 

 

 

 

 

「で、これどうなってんの?」

 

 病人食ならやはり定番はおかゆだろうということで、さっぱりと梅粥を作った。立ち上る湯気とほんのり香る梅の匂いがなんともはや腹がへる。あとで自分用に作っておこう。いやもし食べられなければ自分で食べたっていいかもしれない。

 そしてお粥をお盆に載せ、少女がいる部屋に戻ってきた俺が見たものは、うつ伏せに倒れている華佗であった。が問題はそこではない。少女が寝ていた布団が空になっていたのだから。

 

「おい、何があった?」

 

「うッ・・・不覚・・・」

 

 慌てて華佗を起こしにかかると、声に反応して目を覚ます。頭を手で抑えていることから後頭部を殴られたようだ。頭部へのダメージは心配だが、検査に必要な機材があるわけでもないしどうしようもない。本職である華佗に自己検診でもしてもらおう。

それよりも気がかりなのは少女だ。

 

「あの娘は?」

 

「すまない、あの少女にやられた。目が覚めたらこの有様だ」

 

「そんな、すぐに動ける身体じゃなかったはずだけど」

 

「俺の鍼と相性が良すぎた。俺の気に呼応して彼女の気も作用し、超回復といっていいほどの劇的な治癒が起きたんだ。もしかしたらもとから気に対して適応できていたのかもしれない。俺がここに来た時にはすでにはっきりと受け答えができるほど回復していたようだ」

 

 なんだその超展開。人の皮を被った化け物ですか。さすが俺の鍼だと自画自賛しているこの天然を張り倒したくなる。

 

「それでもすぐに動いちゃ駄目だろうに」

 

「ああ心配だ。まだ診察すらしていなかったというのに」

 

 万が一、ということがあるかもしれない。それに問診でしかわからないことだってある。意識を取り戻してからが本当の治療の開始、といっても間違いではないと思う。

すぐさま少女を連れ戻さなければ。

 

「とりあえず探すぞ。華佗は殴られてるんだ。一応外に出ずに旅館の中を探してくれ」

 

「そうだな。それに外に出て迷子になるのは避けたい。俺は母屋を探そう」

 

「ついでに桂花を見かけたら保護してくれ。大丈夫だと思うが彼女が桂花に危害を加えないとも限らないからな」

 

「わかった」

 

第一目標は少女の発見。

第二目標は桂花の保護。

 

 目的を確認した後、すぐさま華佗は部屋から飛び出していた。

 

 

 それを見送った後、俺はおもむろに押入れを開けた。

 

「あ・・・」

 

 そこにはドラえもんスタイルとなって息を潜めていた少女が唖然とした顔でお出迎えをしてくれていた。

 なぜ彼女がここにいるのかわかったのかは、なんてことはなく半分は勘だ。先程まで寝ていた少女が、華佗をぶっ倒しつつ遠くまで逃げることなんて出来るだろうか。まして少女にとってここは未知の場所。迂闊に動いて状況が悪化することを危惧していたかもしれない。

そのことを踏まえて考えれば押入れという選択肢が見えてくるだろう。

 あとわざわざ華佗を追い出したのはあいつがこの場にいるとめんどくさいことになりそうだからである。

 

「あのさぁ」

 

俺は問いかける。

 

「君に自覚はないかもしれないけど、手当した相手をいきなり殴るってちょっとまずいんじゃないかと思うんだけどなぁ」

 

 彼女はびくっと身体をすくませる。上目遣いでこちらを恐る恐る伺う姿は、もし意識してやっているとしたらかなり悪質であろう。くそ、可愛いじゃんか。

 

「それに勝手に動きまわって死なれても拾ったこちとら目覚めが悪いし」

 

「私は捨て猫ですか・・・」

 

「どうだろうね。最近の捨て猫は、勝手に出て行かないし、恩知らずでもないと思うけどね」

 

 最近拾った捨て猫は、勝手に出ていくどころか、むしろじゃれついて離れません。勝手に布団に侵入するわ、お風呂に突撃しようとするわ、膝の上に勝手に座るわで我が物顔をしています。あれ、俺憑かれてね?

 

「ともかく反省したならさっさとここから出て布団に戻れ。これ以上面倒をかけるな」

 

 びしっと布団を指さす。少々きっつい物言いかもしれんが、ここでビシっと言っておかないとあとで舐められたりするとかなわん。上下関係をはっきりとさせておくべきところなのだ。

 

「一つ訂正があります」

 

 彼女はゆったりとした足取りで押し入れから出るとまっすぐこちらを見た。先ほどまでの恐る恐ると言った感はない、しっかりとした強い眼差しだった。

 

「私はもとよりここから逃げ出す気はありませんでした。むしろお礼を言おうと思っていました。しかしあの男は部屋に入ってくるなり『服を脱げ』と私に迫ってきたんです」

 

ここまで語ると彼女は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。

 

「・・・気づいた時には殴っていました。どうしようとオロオロしていた時、あなたの足音が聞こえ咄嗟に隠れてしまいました」

 

 そして最後に不服そうに『申し訳ありません』と付け足し、布団を頭からすっぽりと被った。

 元凶は身内にいた。俺もあの男をはっ倒すべきだろうか。

 

「あと私の名前は周泰と申します。・・・助けていただきありがとうございました」

 

 周泰さんは何も言えなくなっていた俺に対して自己紹介とお礼と告げると、再度布団をかぶり直した。

 

 

 

 

 

 

 

「すまん、ほんとーにすまん」

 

 周泰と桂花、二人に向けて華佗は深々と頭を下げた。なぜに桂花にまで頭を下げているのかというと、華佗は発見した桂花を気絶させ、肩に担ぐと今度は周泰を探すため旅館内をうろつき回ったらしい。哀れ桂花は不自然な格好によって身体を痛め、さっきからしんどそうな表情を浮かべている。

 

『しね』

 

「・・・」

 

『しね』

 

「反省している・・・」

 

 俺はご立腹の桂花の頭を撫でる。そして続いてお腹、腰をさすると痛みが和らいだのか目を細め気持よさそうに顔を緩ませた。

 華佗は医療とか以前に常識から学んだほうがいいのかもしれない。確実に世間一般の感覚とはずれている。

 

「わ、私の調子を診る為に言ってくださっていたんですよね。こちらこそ殴ってしまい申し訳ありません」

 

「いやこちらこそ言葉が足りなかった。ゴットベイドゥー継承者として情けない・・・」

 

「いや関係ないだろ」

 

これがゴットベイドゥースタイルであるならば、なかなか布教しないのも当たり前だろう。男には支持されるかもしれないが。

 

「それで容態の方はどうなんだ?」

 

「ああもう心配ない。気の流れも異常はないし傷の具合も上々だ。まぁだからといって動きまわっていいわけじゃないけどな」

 

 「ううっ」

 

 華佗でも嫌味を言うんだな、と少しだけ意外に思った。ほんの少しの付き合いでも直情的で言いたいことははっきりというような性格だと思っていたが、もしかすると患者のこととなるとまた異なるのかもしれない。いやむしろ殴られたことに腹を立てていたのだろうか。

 

「まぁ周泰さんも反省してるだろうし、説教はこのくらいで。そだ、おかゆ作ってきたんだった」

 

 ここに持ってきてから一度も手に触れていない盆を手に取る。土鍋ごと直接持ってきていたため、冷めず未だ温かいままだ。それを周泰の目の前で蓋を取ると、白い湯気と、ほんのりお米と梅の香りが立ち昇った。

 

「よかった、冷めてないみたいだ」

 

暖かなおかゆを適度な量、小皿に移す。混ぜたことによって、より匂いが拡散したようで、ぐうぅという音が3つ聞こえてきた。

 

「食欲はありそうだね」

 

 他の2つの音は気にしないでおこう。確かに梅の独特な薫りとお米の甘い香りは胃に来る。

 周泰は恥ずかしがりながらも身体を起こし、こちらに手を差し出した。しかしその手は空を切ることとなる。

 

「はい、あーん」

 

 北郷一刀のその行動は、周泰を笑顔のまま凍りつかせ、桂花を即座に威嚇体勢へとシフトチェンジに成功させ、華佗はしきりに感心しだした。

 この行為は稀によくあるお約束イベント、現代では食事が取れない程の重症患者は点滴を打たれ、大したことのないものには『喰え』と言わんばかりに目の前に食事が置かれるのみ。白衣の天使の手によって、なんてのは幻想入りして久しいだろう。幼少期に母親、または父親の手によって、というイベントならばあれど、一定の年齢に上がったならば気恥ずかしさによって、ただただ拒絶するだろう。他人の手、しかも異性というのは度重なる偶然と奇跡によって起こるものなのである。

 つまり俺がいいたいのは、リア充死ね。ではなく、こんな面白くなりそうなイベント、逃すべからず、ということである。

 周囲のお三方、予想通りの反応をありがとう。

 

「いや、あの、私大丈夫ですから、自分で食べられますから!」

 

「怪我人が無理して動いちゃ駄目だよ、怪我人なんだから」

 

 はうぁと叫びながら顔を真赤にしつつ目を回すという面白可愛いリアクションを楽しみつつ、予想通りの理論をぶつけ、罪悪感を想起されることで封殺する。

 隣の桂花は怒りがピークに達したのか、何故か懐からフォークを取り出し、周泰と自分の腕を見比べている。周泰はまだ排除するためという理屈が理解できるが、自分の腕というのは、自傷して自分もお世話してもらおうという魂胆でも考えているのだろうか。やばい、メダパニっているのはまだいいが、その方向性がヤバイ。

 そして華佗、この程度で感心って看護なめてるのだろうか。如何に今まで看護を軽視していたのかがわかる。まぁ鍼で治せるならそこまで重要視する必要はないかもしれないが。今後看護を本格的に学んでいこうと思うならば、この世界は奥が深い。

 

「ふむ、ならば妥協案を出そう」

 

このままでは桂花がヤンデレ化しそうなので次の段階に進ませよう。

 

「周泰さん、俺か、華佗、桂花から誰か選んでくれるかな」

 

 この一言がさらなる混沌を呼び起こしたのはいうまでもない。

 

 

 

 

 

 桂花は『あーん』したらなんとか正気を取り戻した。




ここまで読んできただいてありがとうございます

お返事できていませんが感想ありがとうございます

書き直しの件についてですが、一旦保留にします。
それよりもどんどん新しいものを書いて、より良くしていくほうがいい気がしてきました
いずれ指摘の合った部分と、自分d目お違和感がある部分を修正していきたいと思います

外史での一刀の不評さにびっくりしてます 正解です

最後に桂花がどんどん崩壊している件について
言葉がない分、スキンシップが激しくなってきております
果たして、男嫌いで触れるられるだけでもチキン肌になってしまう桂花さんは何処へ行ってしまったのでしょうか 
ツンがあってこその桂花だと思ってる方、大変申し訳無いです

ではまた次回

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