魔法少女なのは・イリヤ   作:rain-c

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参加

 升目の浮かんだ不気味な暗い空を背景にして、三人の少女と一人の少年が宙に浮かび対峙していた。三人の少女たちのうちの一人、私立聖祥大附属小学校の制服によく似た服に身を包んでいる少女は、手に持った機械的な杖を力強く振り下ろす。

 

「いって、アクセルシューター!」

 

 杖の先より出現した彗星のように尾を引き進むのは二つのピンクの光。本来誘導弾であるそれは、術者の未熟さゆえか、はたまた狙ってやっているのかは本人しかわからないが、ただ愚直に高町なのはという魔導師の性格を表すかのように、まっすぐに軌跡を残し対峙している少年へと向かい空を駆ける。

 

「いくよ、美遊!」

 

「わかった」

 

 その光に続き、少年との距離を詰めにかかる少女たち。一人は身の丈を越す紅き槍を持ち、少々露出度の高い紫の目立つ袖のついたスクール水着のような衣装に身を包む少女だ。その手に持つ紅き槍により、その少女が近接戦闘を主眼に置いて動いていることがわかる。しかし、ピンクの上着に、白と赤のスカートを穿き、鳥が羽を広げたようなピンク色のマントを羽織るもう一人の少女の手に握られているのは中心部にある星が目立つ小学校低学年向けと思われる杖。身につけている衣装も含め、お世辞にも彼女に近接戦闘が向いているとは思えない格好である。

 予め打ち合わせしていた通り、紅き魔槍を手に持つ少女、美遊が玩具に見える杖を携えた少女、イリヤの前へと出る。

 

「圭、覚悟!」

 

 美遊と対峙している少年、圭との距離が狭まり、美遊が裂帛の気合を込め声を上げる。ただ気合を入れただけに見える美遊の行動。だが、それにはきちんと意味があった。

 

斬撃(シュナイデン)!」

 

 圭と美遊が接触するまで後数メートルというところでイリヤが美遊の影より飛びだし、刃を模した魔力の塊を手にした玩具のような杖、カレイドルビーより飛ばされる。一つ、二つ、三つと鋭い三日月状に固められた魔力が美遊を追い越し圭へと迫っていく。

 それが合図であったのか、ただ愚直に目標へと進んでいたアクセルシューターが左右より斬撃状に固められた魔力を追い越して行った。

 

「波状攻撃か。選択肢としては悪くない。けど、まだ甘い」

 

 成長を喜ぶように笑みを浮かべる圭。その笑みは一瞬でなりを潜め、真剣な表情となると、その身を沈め、急降下を開始した。それによりイリヤの放った斬撃は標的を失うこととなり、鏡面界の空の彼方へと消えていくのが確定する。

 

「まだだよ!」

 

「いって!」

 

 イリヤとなのはにしても斬撃が交わされるのは織り込み済みだったのだろう。動きを止めた圭へとなのはの放っていた誘導弾、アクセルシューターが急降下した圭を追う。

 

「アーチャー限定展開(インクルード)

 

 少しも慌てた様子を見せずに圭は限定展開(インクルード)を行った。両手に現れる干将・莫耶。柄をしっかりと握り締めた圭はその場で足を止め、黒と白。二振りの刃を二度振るう。

 圭の足を止めるのが彼女たちの目的であったとは気づかずに。

 

「ユーノくん!」

 

「任せてなのは!チェーンバインド!」

 

 圭を捕獲せんと鎖状の捕獲魔法を使用するユーノ。彼女たちの計画は成功し、伸ばされた鎖は圭の両手を拘束した。

 

「てっきり参加してないと思ってたんだけどな。まさかなのはちゃんの後ろに隠れているとは……」

 

 思い込みにより自ら招いた窮地に圭は苦笑いを浮かべ、自らを戒めた。戦闘訓練をしていたとはいえ、それは一対一を想定しての訓練だ。多数の敵と戦う際に思い込みで判断するのはやめようと心の中で誓う圭だが、あとの祭りだ。

 干将・莫耶ごと絡め取られた両手をバインドから抜け出させようと力を込める。しかし、動きを止めるための魔法から、腕力だけで抜け出すことなど当然出来ず、両手は宙に固定されたまま。

 

「とった!」

 

 宙を蹴り一直線に圭へと進んでいた美遊から声が上がる。後一回宙を蹴れば手にした魔槍は圭に届く距離。美遊の声からは歓喜の色が滲み出ている。

 

「悪い。簡単に負けてやれないんだ。お前たちのためにも、な。トパーズ、魔力障壁強化。壊れた幻想(ブロークンファンタズム)

 

 美遊の構えた刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルグ)が圭に届くより早く、圭の手に握られていた干将・莫耶が内側から弾け爆風と爆炎を巻き起こす。

 

「くっ」

 

 カレイドサファイヤになっているとはいえ、なんの備えも無く、宙を蹴った勢いのままに圭へと向かい、結果として爆心地へと飛び込むことになってしまった美遊にはかなりの衝撃がかかったのだろう。口からは苦悶の声が漏れ、軽い美遊の体は飛ばされてしまう。苦労して詰めた圭との距離は再び開いてしまった。

 

「あー。キツイ。だけど、多少の痛みを負った価値はあった」

 

 吹き飛んだ美遊の体がなのはとイリヤによって受け止められたのを確認しつつ、壊れた幻想(ブロークンファンタズム)によって、チェーンバインドが消え去り自由となった両手に再び干将・莫耶を呼び出すと両手は下げたままで、切っ先を少女たちへ向ける。今度は油断も慢心もない。

 

「まだ、やるか?」

 

 獰猛な肉食獣のように凄む圭。小学生が出すとは思えない凄みに、少女たちは一瞬呑まれてしまいゴクリと喉を鳴らし、息を呑む。しかし、彼女たちには簡単に退けない。否、ここで退いてはいけないという事をお互いの顔を見て、自分たちが何故ここにいるかを思い出す。

 

「当然だよ!」

 

「次は、勝つ」

 

「まだまだなの!」

 

 三者三様の言葉で答える少女たち。その表情からは諦め等の負の感情は一切見てとれない。それを見た圭の口角は自然と釣り上がっていった。

 

「上等っ!」

 

 圭の返事が開始の合図であったかのように言葉が終わると同時に動く美遊。再び刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルグ)を手に距離を詰めにかかる。先程の攻防から真っ直ぐに圭の元へと向かうが愚策であると悟ったのであろう。上下左右に進路をとり狙いを付けにくく動く。一回の行動で進む距離は短いが美遊は一人では無い。イリヤかなのはが隙を作ることが出来れば一気に距離を詰めることは可能だ。焦らずに、チャンスを見逃さないように、美遊は神経を研ぎ澄まし、宙を蹴る。

 イリヤとなのはも自分の役割をしっかりと把握しているのだろう。左右に離れて陣取ると二人はルビーとレイジングハート、それぞれの杖の先を圭に向けて構える。

 

斬撃(シュナイデン)!連続!」

 

 圭の視線を遮るために散弾を使いたいところだったが、文字通り散弾はただ散らばるだけ。圭の視界を遮るという目的は果たせそうではあるが、美遊に当たる可能性が非常に高い。よってイリヤが選んだのは、先程と同じ、斬撃を模した魔力弾である。連続とつけたように圭に向う魔力弾の数は先程に比べると多い。その数、一二。先程より多いとはなのはの様に自由自在に動かせる訳ではない。圭の視界を遮るには役不足である。美遊の動きを助けるには頼りない。

 

「アクセルシューター!」

 

 イリヤの魔力弾を活かすため、再度なのはは誘導弾であるディバインシューターを展開した。その数は今のなのはに展開できる最大弾数である四つ。それがイリヤの魔力弾を交わしずらくなる軌道を描き、圭へと殺到する。

 

「おまけだよ!抑え目のー、散弾!」

 

 斬撃状の魔力弾を放った後、美遊の動きを目で追いつつ、最初に居た位置より圭に近づいていたイリヤは美遊が射線上から引いたのを確認すると、圭の視線を遮るためにルビーの力を借り、威力を抑えた散弾状の魔力弾を飛ばす。これによって圭の視界はほぼ塞がれることとなった。

 

「マスター。散弾には殆ど魔力は込められていません」

 

「目くらましと割り切ってるんだな。本命は美遊かなのはちゃんだろうよ」

 

 先に到達した斬撃(シュナイデン)を干将・莫耶を振り逸らしつつ、相棒であるトパーズからの報告に自らの予想を話す圭。幾らなのはの愛機であるレイジングハートよりコピーした非殺傷設定がルビー、サファイヤ、トパーズに組み込まれているにしても、圭にはイリヤ、美遊、なのはから漂っている緊張感が微塵も感じられ無い。

 月村家での話し合いから五日、イリヤ、美遊、なのはが戦闘訓練を始めて今日で四日目。幾ら三人の少女に天から授けられた魔法技術や運動神経があるとは言っても、昔から訓練をしていた圭にすぐに追いつくことなど到底不可能である。圭自身、それを自覚しているためにトパーズの機能以外の魔術、技能を使用しないというハンデを設けているにも関わらず比較的冷静に対処できている。

 

「誘導弾が散弾に紛れてると厄介だが」

 

「そこまでなのはさんが誘導弾を操作できるとは思えません。それに散弾はあちらの視界も封じているかと思います」

 

「そうだな。誘導弾はどこかに退避させているだろう」

 

 話しながらも手は止めず、最後の斬撃をいなすと散弾の射程外へ移動するため、素早く圭は上空へと体を浮かせた。それと同時に美遊が散弾の影より圭を追う。接近戦では分が悪いと判断したのだろう。その手に散弾の影に隠れた間に戻したのかサファイヤの本体が付いた杖が握られていた。

 

「美遊っ!接近戦を貫けよ!」

 

「分の悪い賭けは嫌いだから、弾速最大、狙射(シュート)狙射(シュート)狙射(シュート)!!!」

 

 圭の訴えに律儀に答えながらも美遊はバスケットボール程の太さを持つ魔力弾を容赦無く連続して撃ち放つ。弾速最大ということもあり、斬撃(シュナイデン)とは比較にならない程の速度を出し、闇夜を切り裂く美遊の魔力弾。その光景は地上から見るとさながら流れ星に見えなくもないが、圭にとってはそんなロマンチックなものでは済まない。何せ一発一発が圭の墜落を狙い繰り出されている魔力砲なのだ。あたれば多かれ少なかれ魔力ダメージを被うのは確実である。

 

「イリヤ、なのは。今っ!」

 

「わかったの!ディバインバスター!」

 

「中ぐらいのー、散弾!」

 

 なかなか反撃に移ることが出来ず、回避に専念している圭の様子に、好機とみた美遊がイリヤとなのはに指示を出し、弾幕が形成された。

 

「手加減!手加減大事だから!」

 

「本気でやらなきゃ意味がない。手加減無しでやっていいって言ったのはお兄ちゃんなんだからね!」

 

 まさに自業自得。反論しようとイリヤに視線を向けた圭。移動する時間をあててしまったがために、隙以外の何物でもない間ができてしまう。そんな隙を当然見逃される筈がない。圭の死角、背後より放たれるなのはと美遊の魔力弾。今まで避けられていたのが嘘のようにあっさりと圭は二人の魔力弾に呑み込まれる。

 

「はあ、お前らやり過ぎだっての」

 

 魔力弾呑み込まれたにも関わらず、魔力弾が途切れると、どこか疲れた様子で圭が頭を掻き存在していた。傍目には無傷に見えるその姿。しかし、トパーズの魔術障壁で軽減したとはいえ、実際は密かにダメージを負っていたりする。無傷を装っているのは男としての無駄な意地だろう。

 

「でも、目的は達成できたの!」

 

「誤魔化したりしちゃ駄目だからね!」

 

「……私たちの勝ち」

 

 なのはは胸の前で両手でガッツポーズを作り喜び、イリヤは薄い胸を張って勝敗にケチをつけないように念を推し、美遊は控えめに喜んだ。三人娘は純粋に圭との勝負に勝てたことに喜ぶのと、勝敗の結果を誤魔化されないようにするので忙しいようで圭が見栄を張っているのに気づいた様子はない。

 

「はあ、そんなことしないよ。アーチャー接続解除(アンインクルード)。トパーズ戻るぞ」

 

「はい。半径十メートルにて反射路を形成。通常界へ帰還します」

 

 再度溜息を吐いた圭の要請に答えたトパーズにより、四人と一匹は現実世界へと帰還した。

 

◇◇◇

 

 圭がイリヤ、美遊、なのはと四人で訓練をしていたのにはもちろん理由がある。イリヤと美遊が戦うのを嫌い一人でクラスカードを回収すると豪語した圭であったが、そこにジュエルシードが関わった事により、事情が変わる。封印作業は圭には出来ない。よってなのはが関わることが必然となってしまったがために、圭の気遣いは音を立てて崩れてさってしまった。

 簡単に言えば、イリヤと美遊がごねたのである。二人曰く、なんでなのはだけを巻き込むのか。巻き込むなら自分たちも巻き込め、と。

 当然のことながら圭は簡単に了承したりしなかった。自分たちを巻き込もうとしない圭に業を煮やしたイリヤと美遊が、模擬戦で自分たちが参加するに値するか判断しろといい、圭は二人の勢いに負けて了承した、してしまった。いや、させられたというのが正解か。

 イリヤと美遊の参加条件は模擬戦にて圭に攻撃を当てること。一回やり実力差を見せつければ二人は諦めると思い込んだ圭は、拙いことに期限を設けなかった。

 一回目の模擬戦時、気を研ぎ澄まさせ程々にボロボロという奇妙な状態にして任せた圭はイリヤと美遊に力不足を指摘した。この件はこれで終わりだと勝手に思い込んでいた圭に美遊は「じゃあ、また明日挑むから。駄目なら勝手に付いて行くから」と衝撃の言葉を圭へとぶつけたのだ。この言葉に圭は唖然とし、自らが期限を設けていなかったことに気づき、がっくりと肩を落とし実力をあげてもらうしかないかと諦めて美遊の主張を受けいれさせられたのだった。

 

◇◇◇

 

 現実世界に帰還した四人は、圭の部屋へと集まり会議を行っていた。議題はもちろんジュエルシード探索についてである。

 

「初めに言っておくけど、イリヤと美遊が付いてくるのは許可するけど、二人が戦うのは無しだからな。特にイリヤ、よく覚えておくように」

 

「なんでよ?お兄ちゃんが一人で戦うよりずっと安全に対処出来るじゃない」

 

 圭の枕を抱きかかえ、ベッド上に陣取っていたイリヤは頬をふくらませ露骨に不満を露わにする。

 

「ダメなもんはダメ。美遊も澄ました顔で見てるけど、美遊もダメだからな」

 

 圭としてもここだけは譲れない。そのため、何処か他人事のように二人のやりとりをみていた美遊にも圭は念のために釘を刺す。

 

「……わかってる」

 

「はあ」

 

「あはは、慕われてるね、圭」

 

 思い通りにいかない未来が見え、溜息を吐く圭に、なのはの肩から移動したユーノは苦笑を浮かべつつ圭を慰めた。とは言っても当然この場にはフェレットを見てどんな感情を抱いているのかを測れる者などいない。声の様子とユーノの性格から判断するにきっと自分の思いを察してくれているのだろうと圭は結論づけ、ユーノの慰めを受け入れた。

 

「それよりもこれからどうしよう?やっぱり駄目でもともとで探し回ってみる?」

 

 圭が暗くなっているのを察したなのはは、話の流れを変えるため、月村邸での話し合いで却下された案を却下されるのを前提として再度提案した。

 月村邸にてこの案が却下されたのはジュエルシードが小さく、また探し回ることにより、いざ発動した時に疲労により回収が困難になる可能性があったからである。それなら探すのは圭たち以外で行い、回収を圭たちが担当する案も出たが探す者たちの安全を保証出来ないのでこちらも却下されている。

 

「いや。いざと言う時に備えてた方がいい。なのはちゃんもイリヤも美遊もまだ小学四年生だし、そこまで体力持たないだろう?特になのはちゃんは」

 

 ニヤリと口角を吊り上げ笑う圭の姿に、なのはは無意識にニコリと笑い拳を振り上げた。運動音痴とはとても信じられない腰の入った芸術と評するに価するほど綺麗なフォームから繰り出されたアッパーが圭の顎を目指し飛ぶ。

 

「ちょっ、暴力反対!」

 

 両手を重ねることで、なんとかなのはの拳が顎を打ち抜くのを阻めはしたが、圭はなのはが拳に込められた力強さに戦慄を覚える。

 

「人の好意を踏みにじるような人には、鉄拳制裁ってお兄ちゃんが言ってたの!」

 

「いや、確かに恭也さんなら言いそうだけど、顎狙いはないだろ!しかも今の力の入れ方は洒落にならんって!」

 

 言い争いに発展するも、なのはは拳を納めるつもりはないらしく、じわりじわりと体重をかけていく。このままでは押し切られてしまうだろう。ここで、圭にこの状況を打開する明暗が浮かぶ。

 

「イリヤ、なのはちゃんを抑えてくれたら後でポッキーをやる!」

 

「イリヤちゃん!圭くんを抑えてくれたら、今度翠屋でシュークリームをご馳走するの」

 

 物で援軍を釣り上げるという作戦は、結果としと敵を増やしただけに終わり、圭の意識はなのはの黄金の右により刈り取られ、この日の集まりは解散となった。

 

◇◇◇

 

「おかしい。何故、何も起きないんだ」

 

 夜の帳に囲まれた海鳴の地を一人の少年が首を傾げながら歩いていた。ここのところ毎日のように夕方から夜にかけて探し回っているのに一向に目標の姿を見つけられないでいた。

 

「俺以外が介入しているのは確実だ。というか十中八九前に見かけた男と女二人が関係しているとは思うんだが。やつらにはリンカーコアはなかった。だからジュエルシードを捜索したりは出来ないはずなのに。クソッ、こんなことなら聖小に入学させて貰えば良かったな」

 

 少年、樹咲紅(きざきくれない)は悪態をつき夜の海鳴市を歩く、樹の暴走までなのはに関わりにくいことは理解していたが、運が良ければ遭遇できるだろうと考えていたのだが、こうまでうまくいかないとは予想外であった。

 

「クソッ」

 

 再び悪態をつき、彼はその場を後にした。

 




きざきさんどうしよう。

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