鎮守府の日常   作:弥識

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えぇ、とうとうやっちまいました。
あんだけ言っといて五月中に更新できないって言うね。
もう、なんか、泣きそうです。

しかも短いし、中途半端にネタ塗れで、さらに話は全然進んでないとか。まったくもってどうしようもないですな。

心を引き締め直して、改めて頑張っていこうと思います。

こんな拙作ですが、よろしくお願いします。


横須賀の日常?

○横須賀鎮守府

 

摩耶達の予想通り何とか復活した冴香は、今日の分の執務をある程度こなし、一息ついていた。

 

すると、執務室の部屋がノックされ、宮林艦隊所属の『ビスマルク』がドアから顔を覗かせる。

 

「大淀、入るわよー……ってあらサエカ。帰ってたの」

「ただいまービス子。うん、昨日の夕方にはね」

 

資料を抱えて入ってきたビスマルクに、冴香が片手を上げて応える。

 

「昨日……?なによ、それなら一言教えてくれても良いじゃない」

「ごめんねー、着いて直ぐ大淀に仕事押し付けられてさぁ」

「人聞きの悪い事言わないで下さいよ……」

 

不貞腐れる様にむくれるビスマルクに冴香がとりなすが、隣の机でビスマルクの書類を受け取った大淀がため息を一つ。

 

「冴香さんじゃないと捌けない事案、結構あるんですよ?

 査察も大事ですけど、貴女在っての宮林艦隊なんですから」

「分かってるよー。でも、今回は流石に『なぁなぁ』で終わらせれなかったからさ」

「舞鶴の土産話も気になるけど……サエカ、一ついいかしら」

「なにービス子」

「えぇ、ちょっと気になってる事が在るのだけれど

 なぜサエカはマヤに『腕挫十字固(うでひしぎじゅうじがため)』を掛けられているのかしら」

「…………か」

「か?」

「肩凝り解消?」

「いや、その理屈はおかしいでしょう!?」

「あんまり肩凝りが酷いもんだからいっそ更に負荷を掛けて『裏返す』みたいな?」

「……日本人は理解不能ね!?Why Japanese people!?よ」

「おいドイツ娘」

「あぁ、そう言えば最近のマイブームでしたっけ?」

「えぇ、漢字の勉強にもなるし、助かってるわ!」

「あー、最近やたらビス子の日本語が流暢なのってそれかー」

「ふふん、凄いでしょ!もっと褒めて良いのよ?」

「こういうトコみてると、ホンマ『デカい暁』やなぁ」

「そもそも、腕挫は肘に負荷を掛けるのであって、肩凝りには関係ないですよね」

「マジレスどーも。時に摩耶、私は摩耶のおっぱいと太もも、どっちを堪能すべきかな?」

「素直に肘に走る痛みを享受しとけ」

「この上更にマゾヒズム(被虐性欲)に目覚めろと!?」

「ホンマ冴香の発想宇宙やな」

「で、結局なにやって『ああなった』の?」

 

ビスマルクの言葉に、大淀が肩を竦める。

 

「遠征の報告にきた潮ちゃんに、『アレ』やってと頼みまして」

「そう、それは『事案』ね」

「んで、摩耶が『それならアタシが代わりにやってやるよ』ってな」

「まぁ、当然の流れね」

「要するに、アホいうこっちゃな」

 

大淀、龍驤、ビスマルクがうんうんと頷いていると、冴香が異議を申し立てる。

 

「ちょっと三人とも!提督をアホ呼ばわりって、私どうかと思うな!

 ハッ……潮ちゃん………おっぱいビックセブン………マゾ……閃いた!」

「通報しておきますね」

「はえーよホsじゃなかった速いよ大淀!私未だ何も言ってないよ!?」

「『閃いた』と心の中で思ったなら、その時スデに貴女の罪状は決まっているんです」

「罪状!?」

「強制わいせつ、公然わいせつ………まぁ、つまりわいせつですね」

「くっそう、実際にそっち方向の発想してたから否定しづらい……!!

 ていうか摩耶、だんだん力強くなってね?」

「そりゃ、強くしてるからな」

「まさかの肯定!?あれ、これデジャブ!?ちょ、まってまって、ホントにもげる!!」

「利き腕もぐのはアカンやろ。仕事これ以上滞るのは勘弁やで」

「お願いだから私の心配して!?ちょ、まや、タップタップ!!」

 

 

 

 

横須賀でも有数の練度を誇る『宮林艦隊』―――

 

その日常は、大体こんな感じである。

 

 

 

 

 

○おまけ

 

―――後日。横須賀鎮守府:宮林艦隊執務室

 

「があああああ」

「執務をする時はですね、誰にも邪魔されず

 自由でなんというか救われてなきゃあダメなんですよ

 独りで静かで豊かで……」

「だ、誰だぁ!?

 純粋な潮ちゃんにゴローちゃんのネタ(顔芸含む)を教えたのは誰だぁぁぁぁ!!」

「そう言えば、秋雲が孤独の○ルメのコミック持ってたような……」

「オータムクラウド先生かぁ!

 先生、これタグロックじゃないよぉ!?アームロックだよぉ!」

「潮ー、それ以上アカンで。利き腕折れたら仕事にならへん」

「だから私の心配をして!?身長差も相まってこれマジで痛いんだから!

 あ、でも潮ちゃんの胸(やさしさ)に包まれてるのは悪い気がs」

「……一回へし折った方が良いんでしょうかね?」

「潮ちゃんの目が笑ってない!?あ、冗談です反省してますギブですってギャーーーー!?」

 




ビス子
割と新入り。呼び方は『サエカ』
ちょっと前まで弄られ役だったが、すっかり馴染んでしまった。
初期のあだ名は『ビス丸』後に本人の(ガチ泣き含む)抗議により、『ビス子』へと落ち着いた。結構気に入ってるらしい。

潮ちゃん
実は古株。帯び方は『冴香さん』
ちょくちょく冴香のセクハラの被害を受けかけるが、なんやかんやで上手く回避。
一番やり手なのは実は彼女なのかもしれない。
吸収力が凄まじく、まさにスポンジのごとし。今回は顔芸も披露したらしい。


次回は真面目に行きますよ、ハイ。

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