「ふぇ~、こうやって並ぶと壮観やね~」
「てか普通こんな事あり得ないからね、ん、てかプニプニしないで」
あの戦いから数時間……原作キャラの皆さん方は世界の修正力?的なもので奇跡的に皆無事だった
普通あり得ないんだけどな、ガチな殺傷設定、尚且つ魔力の塊みたいな奴を相手にして全員無事なんて……
まあそんな訳で、ベッドの上で目が覚めたら目の前にはやて………おでことおでこが触れた時は焦った
はやてもヤバイと思ったのだろうか……直ぐに頭を引いたのだが……あれは可愛い過ぎた……
いや、だって目の前に将来有望な美少女だぜ?いくら俺がロリコンでないと言っても今では同年代………顔が物凄く熱かった……
ちょっとした沈黙の後、何事も無かったかの様にはやてが何気ない話を振ってきたのでそこから正常
因みにはやてが『壮観』と言ったのは俺の隣に過去で俺が眠っているから……
う~ん、やっぱりちっちゃいな、俺が言えた事じゃないけど……
「うん、やっぱり弾力が違う、流石ケント君や」
「弾力って……そうか?」
う~ん、普段自分のほっぺたなんて触らないからな~、てかそれならはやてのほっぺたの方がいいんじゃないか?
「あ、はやてちゃん?リンディさんが呼んでますよ」
「あ、わかったシャマル、じゃあまた後でな~」
扉から出て行くはやて、残されるのは俺とオバ………金髪のお姉さん
何でだろうか……今一瞬大気が震えたのは気のせいだと思いたい
「え~と……ケント君でよかったかしら?」
「え、はい」
「一応体の検査しておきましょうか、大丈夫だとは思うけど……」
「は、はぁ……」
言われるがままに検査を受ける俺
……自己紹介とかはしないのだろうか、話しかけ辛くてしょうがない
「え~と…その~」
「………シャマルさんでしたよね?ありがとうございます」
「え、いえ、こちらこそ……」
……大人、と言えるだろうか?
俺が何者であるかは理解しているらしい、はやては純粋な子なのでそんな事は無いのだが………まあ分かっているんだったら無理に話しかける事もないだろう、彼女達は一応管理局の監視対象、その間に何かしでかす様ならば主であるはやてにどんな危害が加わるが分かったもんじゃない
「ああ、目が覚めたか」
「あ、クロノ君」
「おお、クロノ」
右手に包帯を巻きながら部屋に入ってくるクロノ
まぁ……無事で何よりだ、原作ではあまり登場してないが万が一があったら大変だしな
「今回の件、アースラの執務官として、局員として、悪い事をした」
「いやいやいやいや、あれは俺が勝手にした事であって謝られる筋合いはないから、謝るんだったら異次元からの渡航者?的な奴らに謝れよ」
「だ、だが……」
「管理局とコルテットの仲は安心しろ、俺が何とかしてやるから」
クロノはまだ何か言いたそうだったが強引に押しとどめる
何より、あれは俺が勝手に脱走して勝手に参加したものであってこいつらの責任じゃない
俺が勝手にした事が周りに迷惑をかけるのはいい気分はしない
まあ、あまり深く考えるなと言うことだ
「そう……か、分かった、それでどうだ?丁度お昼の時間だし、昼食を用意しているんだが」
「え?今昼なの?」
……知らなかった、精々夜明けだと思っていたんだが……
確かに、昨日の夜から何も食べていないせいで腹は減っている、ここはお言葉に甘えて貰おうかな………
「う……う~ん」
「お、過去の俺も起きたらしいな」
眠そうに目をこすりながら腕を伸ばす過去の俺
う~ん、違和感が凄い、特に自分がいつもしている動作だけに……
「立てるか?」
「ん、それぐらいは大丈夫、あ、それで検査の方は?」
「は、はい、異常なしです」
………硬くなってんな~
もうちょっと優しくなれないものかね~
まあ、しょうがないんだけど………
「ケント」
「なんだ~」
「あの魔法の事、キチンと教えてもらうからな」
「……………」
クロノのこの堅苦しい性格は、何とかならんのかね~
と、言う訳で寝起きの過去の俺を連れてやってきたのはアースラの食堂……原作キャラ勢ぞろいって感じだな
う~ん、まさかこんな形で巡り会えるとは……世の中よくわからん
かと言って近づくのも気が引ける、特に守護騎士とフェイトは今だ管理局による監査中……下手に接触して、彼女達の立場を悪くしたくない
……てか、あれってリインフォースとシグナムだよな?
なんつー胸してんだお前ら、特にリイン、胸の間をよくわからん紐?で分けるのやめろ
ただでさえエロい体が更にエロくなる、理性抑えるの大変だからやめて
それに何でバリアジャケット時のミニスカ?
やめて、マジやめて、その太ももを見せるのを自重して!!
「おー、ちょっと大っきくなった」
「…………初めまして」
「初めましてケントさ~ん、高町ヴィヴィオ十歳です!!」
元気よく挨拶してくれる金髪オッドアイ……間違いねぇ、二代目魔王だ……
てか何故俺に挨拶してきたのだろうか?
他にも色々いるだろ、過去のお母さんだっているし
「やっぱり……あまり身長変わってないな~」
「おいまて、今聞き捨てならぬ事が聞こえたのだが……」
自分と身長を比べて一人納得するヴィヴィオ
身長が変わってないだと……確かに、赤セイバーは身長が低い事をコンプレックスにしていたし青セイバーは14歳で選定の剣を抜いてから老化が止まっている
まさか……こんな部分でもセイバースペックの影響が出るのか?
ただで低い赤セイバーの身長を、さらに14で止めてしまっては……え?ヤバくない?
「ヴィヴィオちゃん……だったっけ?」
「そうですよ」
「未来から来たんだったよね……未来の俺の身長って……どれくらい?」
「えっと……確か………」
手を顎に乗せて考えるヴィヴィオ
ちなみに今の身長は138………せめて男なら……最低でも160は……
「『145』って言ってた様な……」
「…………オウゥ」
orz状態になる俺
この頃一番ショックだった事実ではないだろうか……男で145とか虚し過ぎる………
「えっと……ケントさん?」
「そっと……しといてくれ……」
心の中で涙を流す俺をヴィヴィオはオロオロしながら声をかける
うう……どうするか…最新の医学で身長伸びたりしねーのかな……
「え、え、あ!!こ、これだけ言わせて下さい」
「なに……」
「フェイトママをよろしくね」
そう言って去っていくヴィヴィオ……
……確かフェイトってヴィヴィオのママの一人になるんだよな……だけど今は関係ねぇーー!!こうなったらやけ食いじゃーー!!
目の前に積まれた料理の山に目を通す、ピザやらハンバーガーやら……コルテットでは食べれない料理ばかりだ
過去の俺はもきゅもきゅと食べ始めている……くそ、俺だって!!
『もきゅもきゅ』
爺が俺を見つけ出したのは、それから丁度一時間後
直ぐにミッドに連れ戻され罰として外出は当分禁止……あ……
記憶消さなくていいのかな?