「にしてもあれやな~、こんな美少女ばかりのお泊り会に参加出来るケント君には感謝してもらわなあかんな~」
「お前、もう少女の年じゃないだろ」
足踏まれた、痛いです
「いたいけな女の子に対して年齢の事は話したらあかんよ~、私やってまだ『魔法少女』で通るんやから」
「自分で言ってて恥ずかしくないのか?」
「ごめん、むっちゃ恥ずかしい……魔法少女は流石に無かったわ」
だよな
そんなこんなでオフトレ当日、流石に人数が多いので次元転移ではなく次元航空船で行く事に、時間としては約四時間の長旅である
アインハルトも結局行く事となり後はヴィヴィオの友達のコロナ、彼女は自分専用のデバイスを持っていない為に恐らく二日目の大規模模擬戦には不参加になるだろう
あ、あとアインハルトについてだがヴィヴィオにえらい興味を示していた、やっぱり目で分かるんだろうな
だからと言って聖王家の人間が現存している方が考えにくい、多分今頃自分の頭の中で試行錯誤してるだろうな……オッドアイ自体も確率が少ないだけであって生まれてこないわけでもないし
ま、そこら辺はアインハルト自身が聞いて来るまで何も言うつもりはない
大人組子供組合わせて結構な人数が朝が早かった為に眠っている。で、俺の隣にははやて
男同士と言う事でエリオやザフィー辺りか
なと思ってたんだけど……まぁいいや、はやてならもう慣れたし
「俺はてっきりはやてはヴィータの隣だと思ってたけど」
「なんや~、不服か~?」
「いや、全然、むしろはやてみたいな『美少女』と隣になれるなんて光栄だよ」
「む、少し嫌味を感じる」
美少女なんだろ?
ちなみにヴィータはというとシャマルの隣、ザフィーについてはアインハルトにちょっとした講義的な何かをしている
覇王流と言うわけではないが近距離戦闘の武術派同士、アインハルトに対して上手く指導ができるだろう
ザフィーとアインハルトが戦ったら?そりゃあ百回やって百回ザフィーが勝つだろ……記憶で『戦争』を知った彼女と体で『戦争』を知っているザフィーとでは見えないところで『覚悟』が違うし経験や技量もザフィーが圧倒してる
リミッターがついたらまた変わるけど
また話す時があると思うが『インターミドル』、この試合の上位入賞者であってもなのはやフェイト、俺やシグナムの前では油断しない限り負ける気はしない
「そういや八神道場の子供は連れて来なくて良かったのか?いい経験になっただろうに」
「ん~、私もそう思ったんやけどヴィータ達からすれば『まだまだそのレベルじゃない』って、現役教導官は厳しいな~」
「だな」
なのはと並ぶスパルタと聞いてる
その割に子供っぽさが愛される理由なんだとか
「そういやケント君、すっごく気になっとったんやけど……背、伸びた?いや、伸ばした?」
「………ちょっとだけな、実際は伸びてないけど」
「盛りすぎや」
「大人モード万歳」
現在の俺の身長は170、理想の170代である
リアルは……言いたくない、合法ショタとか言いたくない
前までは167だったのだが僅かに術式を弄って3cm上昇、誰も気づいてないと思ってたんだけどな……
「毎日会ってるなのはちゃん達にはまだしも私は分かるで?ちょっと見下された感があったもん」
「これ解いたら俺誰からにも見下されるんだけどな、悪いが今の状態は維持させてもらう」
大丈夫、これ以上盛る予定はないから
逆に魔力が尽きない限り解くつもりもないけど
「男前が更に男前になって」
「顔だけだよ顔だけ、それとったら何も残らない」
「そんなことあらへんと思うけどな~」
所詮特典で貰った顔だけだよ
まぁ前世の時と比べて顔だけもらえたから儲けものだと思うけど、顔普通性格(多分)普通成績普通、いいところも悪いところもない人間だったと思うし……
「あとケント君、今私が自分で美少女って言ったみたいに自分で美少年やって認めたよな?」
「美少年とは言ってない、なんだかんだでいいとこ無いしな」
「また自分の事悲観的に捉えて、ケント君は十分魅力的な男の子やで?それこそどっかのエロゲの主人公みたいな」
「それもそれで問題だ」
エロゲの主人公って……別に俺はそんなイベント起こしてねーじゃねーか
「今回のお泊りでもしかするとラッキースケベとかあるかもしれへんで?」
「変なフラグ立てるなよ、悪いけど俺は回収しねーぞ」
直感があるのである程度のフラグは避ける事が出来るしな
未来予知に匹敵する直感に死角無し
「うにゃーー!!」
「へ?キャッ!?」
「………………」
突然椅子の隙間からはやてを包みこむように腕が伸び……その、胸を鷲掴みにする
目を反らす、男の子には刺激的な光景なのです
「やっぱりお姉様のもいいけどここには美乳揃いだね~、そう思うでしょお兄様?」
「取り敢えずやめろ、目のやり場がない」
隣では軽く喘ぐはやて、やめようとしないのでネリアにチョップを入れておく
ちなみに席を表すと俺の隣にはやて、はやての後ろにネリア、ネリアの隣にフェイトといった感じである
フェイトに関しては……出発直後にリタイアしたらしく疲れて寝ている
「いや~、エロゲの主人公に関わらずこういった集まりではよくある事だよ。女の子同士のスキンシップスキンシップ」
「お前のは過激すぎだ」
限度を知らないからな、屋敷に住んでいた時にあった盗撮やらはやめさせたが……流石にそこはやり過ぎだと本人も自覚してくれたらしくある日いきなり謝罪してきたからな
まぁ、フェイトにとっても身内同然だし全然よかったんだけどさ
「あーうー、それにしてもこの頃お兄様強く叩き過ぎじゃない?ネリアの頭はカチ割れそうなのですが」
「大袈裟過ぎる、軽く叩いただけだろ」
ブーブー言ってるが知らん、はやては……息を整えている。
ネリア、お前………
「エッチな本見てると一杯知識って入ってくるんだよ?女の子一人倒すのなんて簡単簡単」
「……………」
いつ教育を間違えたのだろうか
「……大丈夫か?はやて」
取り敢えず声をかけてみた、目がトロンとしてる
うわ~、かわええ
「大丈夫や、ネリアちゃん、中々ええテクニックしとるやんか」
「伝授しようか?」
「是非」
変な師弟関係が生まれた
「あとその、服の乱れ直せ、さっきと同様目のやり場に困る」
「ん~、あ、ホンマや」
全体的に服装を正すはやて……普通に反応したが恥ずかしくないのか?
「ん~、そりゃあ恥ずかしいわ、やけどケント君やったら別に問題ないよ~」
「なんだよそれ」
「私やって見知らぬ男に自分の体好き好んで見せるような事せえへんで」
そりゃそうだろ
いや、でもそれは捉え方によっては知っている相手に対してにはノーガードというわけで……ん?
「えへへ、よいしょっと」
「ちょっ、はやて」
俺の肩に頭を乗せるはやて、ちょっ、はやてっ
「ちょっとぐらいええやんか、私もそろそろ眠くなって来たし……頭乗せる場所くらい提供してーな」
「………ったく」
まぁ、カルナージまであと一時間ちょい、俺も寝るか
後でヴィータが不機嫌だったのは、また別の話