真・恋姫無双〜正義の味方〜   作:山隼

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2-7 黄巾大乱(1)

――――――濮陽城――――――

 

城内奥の部屋で、三人の少女が話し合っていた。

 

「大分追い詰められたね・・・・」

 

声の主は黄巾の乱の原因となった一人、長女張角、真名は天和。

 

「官軍はどれ位いるのっ?」

 

少し荒い口調で話しているのは次女張宝、真名は地和。

 

「今、陳留から10万,許昌は5万,平原が5万で

寿春の方はまだ粘っているけど、おそらく負けるわ。

それも合わさると考えると・・・・・大体25万って所ね。」

 

最後に冷静な口調なのは末妹張梁、真名は人和。

 

「こっちの方が数が上なら勝てるんじゃないのっ!?」

 

「こっちはもともと農民の寄せ集めよ、率いているのだって元農民だし、

質が違いすぎるわ。」

 

「そんな・・・・」

 

人和に言われ、落ち込む地和。

 

「・・・なんでこうなっちゃったんだろ・・・・・

ただ、皆に私達の歌を聞いてほしかっただけだったのに・・・」

 

天和が悲しそうに呟く。

 

「お姉ちゃん・・・・」

 

「姉さん・・・・・」

 

そんな姉を見て思わず呟く二人。

 

「これから如何するの人和?」

 

「・・・逃げましょう。今はそれしかないと思う。

天和姉さんもそれで良い?」

 

人和の提案に頷く二人。

 

「そうと決まったら早速準備しようよっ。」

 

慌しく準備し始める地和。

 

「官軍が濮陽に入って来て、混乱している時が良いと思うわ。

それまで機を待ちましょう。

あと・・・・姉さん、その本どうする?」

 

人和が見つめる先には、天和が持っている一冊の書があった。

 

「・・・・この本を他の人に渡したら、また同じ事が起きそうな気がするんだ。

だから持っていく。」

 

「わかったわ。天和姉さんも準備しておいてね。」

 

三人がそのまま話していると、誰かが部屋に近付いてくる。

 

「趙弘じゃない。どうしたの?」

 

「はっ。張角さまっ、そろそろ激励の方、出番ですっ!」

 

今から出陣する黄巾党の軍を激励する為に、ライブを行うのだ。

 

「うんっ。じゃあ行こうっ。地和ちゃん、人和ちゃん。」

 

三人は進んで行く。

 

自分達のステージに向かって。

 

 

 

 

 

――――――深夜、濮陽城、とある一室。――――――

 

「――さま、どうやらあの三人、逃げるようです。」

 

蝋燭の光だけが灯る部屋の中で、誰かがしゃがんで報告をしている。

 

その報告を別の男が椅子に座ったまま、報告する男を見下ろしながら聞いている。

 

「ふん、まあ其れしかないだろうな。

お前はあいつらが逃げる時、道案内をしてそのまま俺の所に連れて来い。

そろそろ回収する所だったしな。」

 

「はっ。その後は如何すれば?」

 

「あの三人には用は無い。後はお前の好きにしろ。

ついでにお前にも少し力を与えてやろう。しくじるなよ。」

 

しゃがんだままの男は、その言葉を聞いた瞬間げひた笑みを顔に浮かべる。

 

「有難う御座います――――」

 

礼を述べた後、しゃがんでいた男は立ち上がり、部屋から出て行く。

 

残されたのは椅子に座ったままの男一人。

 

 

 

「異国の服装をした男か・・・・・」

 

 

 

報告された敵将の特徴を呟く。

 

「確証は無いが、可能性が大きいな・・・・」

 

そのまま立ち上がり、椅子に強く拳を叩きつける。

 

「だがっ!こちらも準備はしたっ!

今回は俺達が勝つっ!!」

 

決意を秘めた目を暗闇に向け、男はそう叫んだ・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

バシャ、バシャ、バシャ・・・・・

 

「うわわわわっ!倒れますっ!」

 

「落ち着きい玖遠。ゆっくり体勢戻すんや。」

 

馬の上で慌てている玖遠を見て、霞が声を掛ける。

 

今、董卓、劉表連合軍は許昌から北東に進軍し、

そこから陳留に向かって渡河している最中である。

 

「無茶苦茶ぐらぐらしますっ・・・」

 

馬の脚が河底の岩や苔に脚を取られそうになり、

騎乗している玖遠はふらふらしていた。

 

「武器を地面につけて、体制を立て直せばどう~」

 

弧白に指摘され、急いで短剣二本と棒を組み合わせ、両刃槍を作り体勢を立て直す。

 

「ふうっ・・・・なんとかなりましたっ・・・・ありがとですっ!」

 

「慣れないと・・・・危ない・・・・ですね・・・・・」

 

その光景を見ていた援里が呟く。

 

「まだ馬に慣れていないから大変だな・・・・

水蓮達は慣れているのか?」

 

その光景を見ていた士郎は、隣に居る水蓮に話しかける。

 

「水は慣れてるしね。

それに士郎も大丈夫そうじゃない。」

 

玖遠と比べると士郎はまだまだ余裕がありそうだ。

 

「馬が良いからな。

かなり乗り心地はいいんだ。」

 

「まぁ士郎の場合足腰も鍛えてるしね・・・・

でもほら、聖も大丈夫でしょう。」

 

士郎が目を向けると、周りをキョロキョロ見回している聖がいた。

始めてみる風景を楽しんでいるのだろう。

 

「水蓮ちゃーん、士郎くーんっ、見てあれ変な山があるっ!」

 

こっちの視線に気づいた聖が、こっちに手を振りながら話しかけてくる。

 

「あんまりはしゃいで落ちても知らないわよーーっ!

・・・・とりあえず心配だから行ってくるわ。」

 

そう行って聖の所に行く水蓮。

 

「皆さん・・・賑やかですね。」

 

「と言うより緊張感が全くないわね。」

 

するといつの間にか近くに来ていた月と詠が士郎に話しかけてくる。

 

「十分休んだからな。変に緊張しているよりはよっぽどマシだと思うぞ。」

 

「まぁ・・・・それもそうだけど。」

 

どこか納得してない顔を浮かべる詠。

 

軍を率いて集団行動をする時に、皆が皆、賑やかなままではいざという時に困る。

誰かが、嫌われるのを覚悟で戒める人が必要なのだ。

 

本人が嫌われるのを望むかどうかは関係なく――――――――ー

 

「・・・・・・・・・・」

 

士郎は詠の頭に手を置く。

 

「俺も目を光らせてるから大丈夫だ。皆も多分分かってるさ。

詠も、これから忙しくなるから今くらいは気を休ませると良い。」

 

そのまま士郎は、詠の頭をやさしく撫でながら話す。

 

先に恋の部隊が渡河しており、周りを警戒している。

後ろも黄巾党はもうおらず。

もしもの為に一応殿には藍がついている。

 

「うん・・・・・」

 

そのまま撫でられている詠。

 

じ―――――――

 

その光景を横に居る月が見ている。

 

「・・・・・はっ!な、なに触ってんのよっ!」

 

その視線に気づいた詠が慌てて士郎の手を払いのける。

 

(あ、危なかったわ・・・・・

こいつ、まったく邪気が無いから、知らない内に受け入れちゃいそうになるのよね・・・・・)

 

心の中で呟く詠。

 

「詠ちゃん・・・・なんか楽しそう・・・・キャアッ!」

 

二人の様子に注意が向いていたせいで、月がバランスを崩し、落馬しそうになる。

 

下は岩が露出している水場。小柄な月は落馬しただけでも大怪我に繋がる。

 

「月っ!!」

 

詠が叫んだ瞬間、士郎が月を掴み、そのまま自分の前に抱き寄せる。

 

「―――っと。大丈夫か月。」

 

「っ―――――――」

 

月は一瞬思考が停止する。

 

「あっ!はい・・・大丈夫です。」

 

「そうか・・・・怪我する前で良かった・・・」

 

士郎は安堵のため息を吐く。

 

「月っ!大丈夫っ!」

 

「詠ちゃん・・・・大丈夫だよ。

だけど、馬が怪我しちゃった・・・・・」

 

月が乗っていた馬を見ると、脚を怪我しており、

おそらくもう乗れない。

 

予備の馬も後方にいる為、直ぐには準備できない。

 

「だったら私と一緒に・・・・・・」

 

「乗ればいいじゃない。」と詠が言おうとすると、

 

「ここで乗り降りするのは危険だろう。

幸い私の馬は大人しいし、このまま乗ってるといい。」

 

士郎の提案に詠と月が驚いた顔をする。

 

「ダメに決まってるじゃないっ!」

 

「あの・・・迷惑になりませんか?」

 

詠は反対しているが、月はそんなことも無いようだ。

 

「ああ。大丈夫だ。」

 

「月っ!?」

 

「じゃあ・・・・よろしくお願いします。」

 

そのまま月はちょこんと士郎の前に座る。

 

「う~~~~~っ!!

士郎っ!月に変なことしたら許さないからねっ!!」

 

「詠ちゃん・・・・・」

 

そのまま三人は恋達が待機している対岸に進んでいった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

「お疲れ・・・・・・」

 

士郎達が岩の横で座っている恋の横に近付くと、恋が声を掛けてきた。

 

「お疲れ。」

 

士郎が挨拶すると、恋は士郎の前に座っている月をじっと見つめだす。

 

「どうしたんですか・・・・?」

 

月がよく解らない顔を浮かべ聞くと、

 

「・・・・・兄妹?」

 

「ちっ、違いますっ!

私の馬が怪我したから、一緒に乗せて貰ってるんです・・・・・・」

 

真っ赤な顔をした月が、慌てて否定する。

 

「そうなの?・・・・・・・そう見えた・・・・・」

 

恋が首を傾げながら答える。

 

「まぁ俺も月くらいかわいい妹がいれば嬉しいけどな。

恋、新しい馬ってあるのか?」

 

「「えっ!?」」

 

それを聞いた月と詠は思わず声をだす。

 

「わかった・・・・・・」

 

そんな二人とは裏腹に、恋はのんびりと馬を持ってくる。

 

「はい・・・・・・・」

 

「ありがとう。」

 

恋から馬を渡され、それに移る士郎。

 

「あれ・・・・私が乗り換えるんじゃないんですか?」

 

「ああ。その馬大人しいし乗りやすいから、月が乗ってた方が安全だろ。

的盧(その馬)もそれでいいみたいだし。」

 

そう言って士郎は馬首の向きを変える。

 

「またこの戦が終わったら、返してくれれば良いから。

俺は聖達の所へ行ってくる。」

 

士郎はそのまま新しい馬で移動して行った。

 

「ありがとうございますーーー」

 

月は精一杯の声で礼を言う。

 

「行ったわね・・・・・」

 

「うん・・・」

 

詠と月がポツリと呟く。

 

「ほんとに変わった奴よね・・・・」

 

「あはは。でも私・・・士郎さんみたいな人がお兄ちゃんならいいな・・・・」

 

「月っ!?」

 

おもわず驚く詠。

 

「詠ちゃんもそう思わない?」

 

「まぁ・・・良い奴だってのは認めるけど・・・・」

 

すると横で聞いていた恋が話しだす。

 

「・・・・士郎は・・・・・強い・・・・・」

 

「どのくらいなの?」

 

「最初は私と同じくらい・・・・・・けど・・・・・・途中から強くなった・・・・・・」

 

おそらく許昌で戦った時を言っているのだろう。

 

「と言う事は・・・・・恋さんより強いんですか?」

 

月の質問に対してフルフルと首を振る恋。

 

「やってみないと・・・・・・分からない・・・・・・・」

 

「にしても霞には勝ったらしいからね・・・・・頭も良いし。

男だけど、あれだけの将は貴重ね・・・・」

 

「確か・・・客将で聖さんの軍に参加してるみたいだよ。」

 

「・・・・・・・」

 

月の言葉に考え込む詠。

 

「とりあえずはこの戦いが終わってからね・・・・」

 

そう言って気持ちを新たに進んで三人は進んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

濮陽から南に進むと、陳留に繋がる道がある。

その途中、丁度二つの街の中ほどの所に、山と川に挟まれた狭い道があり

士郎達はそこに陣を張っていた官軍と合流する。

ここなら道が狭い為大軍で攻め込めず、自軍と黄巾党の数の差が無くなる。

同等の兵なら兵や将、装備のすべてで自軍の方が上な為、黄巾党も攻め込めないのだ。

 

聖は官軍に合流した為、総大将に挨拶をしに行っていた。

 

「ご苦労!濮陽では前線で戦ってもらうゆえ、しっかりと休んでおくように!」

 

聖の前で話している男の名は何進、今の官軍の大将軍である。

 

「はい、有難う御座います。」

 

聖は頭を下げながら答える。

 

「そう言えば董卓殿の姿が見えんが、どうされた?

ワシや他の者達も会った事が無く、楽しみにしておったんだが・・・・・・」

 

「少し体調を崩しておりますので、天幕にて休んでおります。」

 

「そうか。まぁワシもここまでの進軍で疲れておるゆえ休ませてもらう。

また追って伝令を伝える。」

 

そう言い残して何進は去っていく。

 

何進が去った後、聖はため息をつきながら頭を戻す。

 

「なんかあの人と話すと疲れるよ~~

早く皆の所に戻ろうっと。」

 

そう言って足早に去っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま~~~・・・・・・」

 

疲れた様子の聖が帰ってくる。

そのまま椅子に座り、士郎が入れたお茶を飲む。

 

「ふう~~~~っ・・・・・生き返る~~~」

 

「なにかあったの?」

 

「何進さんと所に行ってたんだけど・・・・・・・

「ワシは疲れておるから戻る。」ってさっさと引っ込んで行った・・・・・・」

 

「なに言ってるのよあのジジイは。

あいつ等がしたのって陳留での迎撃と、ここまでの進軍だけでしょうが。」

 

聖の話を聞いて怒る水蓮。

 

「確か・・・陳留で戦ったのも・・・・袁紹さんと・・・・皇甫嵩さんだったようです・・・・・」

 

援里の話を聞いて全員ため息をつく。

 

そうしていると、誰かが天幕に入ってくる。

 

「聖さんはいますのっ!!」

 

「麗羽さまっ、勝手に入るのは不味いですよう・・・・」

 

「大丈夫だって斗詩。劉表さまは優しいからっ。」

 

ワイワイと言いながら入ってきたのは、

高めの声を出しなている、金髪縦ロールの女性と、

斗詩と呼ばれていたボブカットの青い髪をした女性、

そして活発そうな短い水色の髪の三人の女性だった。

 

「麗羽ちゃんっ、久しぶり~

どうしたの?」

 

聖が仲よさそうに話しかける。

 

「お久しぶりですわ聖さん。何進の奴に伝令を頼まれたんですのよ。

まぁ貴女にも一応顔を見せておこうと思いましたからね。」

 

「お久しぶりです麗羽さん。それで、伝令の内容は?」

 

「お久しぶりですわ水蓮さん。

斗詩さんっ、説明してくれます?」

 

麗羽に呼ばれた斗詩が話し出す。

 

「まず濮陽に居る黄巾党約30万。

それに対してまず平原方面の盧植さんと公孫瓚さん、

寿春から小沛に移動した朱儁さんと袁術さんがまず攻め込みます。

それを迎撃して数が減った所を、この陣に居る15万で一気に攻め込むようになってます。」

 

「成る程。要するに良いとこ取りをするつもりか・・・」

 

「そうですわ。

自分が率いる軍の消耗を最小限に抑えて手柄は独り占め・・・・

全く、あんなのが大将とは・・・・情けないですわっ。」

 

士郎の呟きに答える麗羽。

 

「まぁあんな俗物はこの名門、袁家からすれば大した事ない人ですわ。

おーっほっほっほっ!」

 

麗羽の高笑いが天幕内に響く・・・・・

 

初対面の士郎、玖遠、援里の三人は麗羽のテンションに呆気にとられていた・・・・・

 

「と、とりあえず作戦の内容は理解したよ・・・

麗羽ちゃんも疲れてるだろうし、はいどうぞ。」

 

聖も若干引きつつも、麗羽を落ち着かせるために士郎が淹れたお茶を勧める。

 

「あら、有難う御座います。頂きますわ。」

 

そう言って飲み始める。

 

「・・・・これはっ・・・・聖さんっ、このお茶はどこの物なんですのっ!?」

 

「支給された物だから葉は一緒だよ。

多分士郎くんが淹れたから美味しいんだと思うよっ。」

 

「士郎と言うのは?」

 

麗羽は周りを見回す。

それを見た士郎は一歩前に進み、

 

「始めまして、客将として劉表軍に参加している衛宮士郎と言います。」

 

士郎はお辞儀をしながら名乗りでる。

 

「貴方ですのね。私は四代にわたって三公を輩出した名門、袁家党首 袁紹本初ですわっ。

この二人は私が華麗な軍の将、文醜さんに顔良さんですわ。」

 

「よろしくっ!」

 

「よろしくお願いします。」

 

軽いノリの文醜に対して、礼儀正しい顔良。

この二人と居ると苦労しているんだろうなと、士郎は顔良に親近感を持てた。

 

 

「それで士郎さん、礼儀正しいし、お茶も美味しい・・・・・

あなたが望むのでしたら、私の側近にしても宜しいですわよ。」

 

「えええええっ!!ダメだようっ!」

 

麗羽の爆弾発言に思わず驚く聖。

周りの皆もポカンとしているが、

 

「ありがたい話ですが、私は聖さまの考えに賛同しているので・・・・」

 

士郎はやんわりと断る。

 

「そうですか。まぁ気が変わったら何時でもいいですわよ。」

 

そして麗羽達は踵を返し、

 

「それでは聖さん、次の戦ではよろしくお願いしますね。」

 

そのまま去っていった。

 

「・・・・・・・なんか色々凄い人だったな・・・・・・」

 

士郎は思わず呟き気を抜くが、

 

「・・・・・・行ったりしないですよねっ!?」

 

玖遠や聖から先程の質問を心配され、最後まで落ち着かない士郎だった。




三国志では劉表と袁紹は同盟を結んでいたので、
このSSでは同盟はしていませんが、
お互いに真名で呼ぶ位は仲が良いです。

袁紹も基本バカですが、少しはマシにしてます。
流石に原作のままだと太守は無理すぎる……

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