転生オリ主チートハーレムでGO(仮)~アイテムアビリティこれだけあれば大丈夫~   作:バンダースナッチ

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召喚士 ―SUMMONER―

精霊の最高階級である幻獣を呼び出せる戦士
精霊との特殊な契約『召喚魔法』を使う



第10話

 イヴァリースとは予想していたよりもずっと広い国だった。

 作中において隣接した場所に向かうのに消費する時間は1日だ。これはその距離というよりも定義付けされたものであるというのは薄々には感じていたことだったのだが、いざその距離を移動してみるとこうもゲームと現実というものに差が現れるものかと感じさせられた。

 勿論、作中における移動している人数は30人程だ。今現在のように数百人での移動とはその行軍速度は比べるべくもないのだろうが、それを差し引いてもだ。

 1日かかる距離もあれば実際にはもっと近いもの、近いというよりは整備された街道でかかる労力が短いもの、そもそも1日じゃ無理な距離も存在する。

 初めて町から離れて判ったことで、恐らくはこういった事は多々あるのだろうという思考を巡らせながらゼルテニア城へ向かうことになった。

 

 現在は既にゼルテニア城へ到着しており、私は鍛練場でダレンさんと剣の稽古をしている所だ。

 父は軍議に参加すると言い残し、既に数時間が過ぎている。当然私がその軍議の席に参加できるはずもなく、こうして時間を潰す事になっている。私がいかに魔法を扱えようと子供は子供だ、そんな重要な会議に参加しても発言権は無いしそもそも周囲の目も気になてしまうので別に構わないのだが……ただまぁ少し覗いてみたいとは思ってしまったが。

 

「ふむ、少し見ないうちに随分と腕を上げられましたなトリスタン様」

 

 そう言いながらも私の剣を綺麗に捌いているダレンさん、それでもその表情からは剣の鍛錬を始めた頃から見れば余裕は無くなっている。

 前回の討伐時に私のレベルも上がり、それに伴いさらに自分の動きが良くなってくるのが分かるのだ。別に筋力が上がってるわけでもないのでレベルという目に見える数字が上がったことによる意識効果という可能性もあるが、やはり僅かながらも効果はあるのだろう。

 

「でも、今回は剣を使う機会は無いんだよね?」

 

 体を捻り、さらに攻撃を加えていく。

 現在の私の体格での最適と思える動きは剣の重量を利用し、その遠心力を利用しての攻撃が主体だ。私からすると普通の剣でも大人にとっての大剣のような感じになるので、その動きを参考にしている。

 攻撃をつなげる為に体を回したり、重心をずらす為に体を入れ替えたりと動き回るせいで最初の頃は少し気持ち悪くなってしまうという事もあったが、慣れてしまえばどうという事は無かった。

 

「しかし、それでも最後に身を守る術は自身の体と技術です。

戦場で安全な場所などありません、例え後方に居ても敵が寄せてくることも多々あります」

 

「そうだよね……せめて一撃は防げるようにならないとね」

 

「とは言え、トリスタン様の技術は相当なものです。それに、今回は私が護衛に付きますのでご安心ください」

 

 注意を促すには危険性を訴える事が効果的だ、しかし逆にその危険性に萎縮してしまってはそれはそれで危ない。そう思ってのフォローも入っているのだろう。父の副官として幾度も戦争に参加しているダレンさんだ、そういった所謂新兵の気持ちというものも理解できているのが今の私にはありがたく感じられる。

 

 

 剣の鍛錬が一息ついたところでダレンさんが手ぬぐいをこちらへと渡してきた。

 

「水桶を持ってきます、それまで剣のメンテナンスをしていて下さい」

 

 落ちてくる汗を拭いながら、言われたとおりにメンテナンスを始める。

 このメンテナンス、何を隠そうアビリティのメンテナンスだ。当初剣のメンテナンスを教わった時に何故かやり方が分かったのだ、このアビリティは装備破壊を防ぐものだったはずなのだが、どうやら文字通りの意味だったらしい。一度ダレンさんに聞いてみたが、しっかりとメンテナンスしておけば戦場で装備が壊れることは中々無いそうだ。それでも戦闘で壊されることもあるらしいが……。

 

 とは言え、このメンテナンスという作業は中々に面白いものだ。元々黙々と作業をするのが好きなたちというのもあるので、長時間でも苦にならなかったりする。

 

 

 ダレンさんを待ち、剣の手入れをする事数分……後ろの方から複数の足音が聞こえてきた。

 

「おいおい、こんなところで子供がなに遊んでるんだ?」

 

「ここは鍛練場だ、子供の遊び場と勘違いしてるのか」

 

「はっ、最近の子供ってのは剣が玩具変わりなのか? なんだったら俺たちが教えてやろうか?」

 

 さて、ここまで見事な三下のような台詞を聞けるとは思わなかった。思い返してみれば前世を含めて人に絡まれるという経験が殆ど無いのだ。

 男達は8人、先頭に立っているリーダー格は兜こそ着けていないものの、重装の鎧を身につけており、赤を基調とした黒獅子の紋章の入ったマントを身につけている。

 この黒獅子とはイヴァリースの国旗でもある二頭の有翼の獅子の片割れである。南天騎士団、そしてこのゼルテニア領でありゴルターナ家を表す紋章だ。

 そしてその格好をしているという事はこの男は最低でも騎士なのだろう……非常に分かりづらいので爵位を表す時や特別な用法の時は騎士、ジョブはナイトと区別しておこう。

 

 それはさておいて、私に一体何の用なのだろうか? まぁこのような場所に子供が一人で居れば叱られるというのも理解出来るのだが。

 

「ブランシュ子爵の息子、トリスタンと言います。今は父の副官のダレンから剣の手ほどきを受けていたところです」

 

「ブランシュ子爵の?」

 

「よくわからないな、上の人たちも……わざわざ戦争の時に自分の子供を連れてくるのか?」

 

「まさか、こんな子供を戦争に参加させようってのか?」

 

「ははは! それはないだろ、この体じゃ剣もまともに振れやしないだろ」

 

 とりあえず名乗ってみたところ、まずは私の身分というものは証明できたようだ。

 しかし、それでも絡まれ続けるのが億劫だ。そして私も戦争に参加するんです なんて言ったらさらに悪化しそうだ。ここは黙って成り行きを見守るのが吉なのだろうか?

 

「なあ、俺が剣の稽古をつけてやろうか?」

 

「おいおい、やめとけよ。あのおっさんにどやされるぞ?」

 

「何言ってるんだ、俺は親切心からだぜ?」

 

 相手側は仲間内で盛り上がり始めている、私を肴にだが。というか早くダレンさん戻ってこないかな……あの暑苦しい顔が今はむしろ必要になるのだから不思議なものだ。

 

 男たちが大人気なくはしゃいでいると、さらに別の複数の足音が聞こえてきた。

 私がそちらに気づくと、それに釣られて男たちも同じ方に視線を向けた。

 

 視線を向けると父を含めた8人程の大人たちだ。その先頭には赤を基調とした服に黒獅子の紋章の入った豪華なマント、そして射抜くような鋭い眼光を持つ男性。その体は引き締まっており、腰に携えた剣が飾りでない事を示すように威風堂々とした佇まいだ。

 私のイメージしていた人物とは明らかに異なっていたが、この人物こそがゴルターナ公……現ゼルテニア領主のダクスマルダ・ゴルターナ公爵なのだろう。身長はそれほど高くないにも関わらず、周囲の人間達と一線を画す程大きく感じられる存在感だ。

 

 その一団が来たことによって先程まで私に絡んでいた兵達は慌てて片膝を着き、頭を下げた。私もそれに習うように同じ姿勢を取ろうとしたが、片手で制されてしまった。

 

「この子供がお主の倅か? ブランシュよ」

 

「はい、私の自慢の息子です」

 

 周囲の一団がこちらに視線を集めてくる。正面に立つゴルターナ公に目が行きがちだったが、改めてそのメンバーを見てみる。

 左側に立っているのが父、その右側にはゴルターナ公程の威容は感じないが、尋常ではない力が感じられる。静かに目を閉じているが、その髪はオールバックに纏められているがやや逆立ち気味であり、服装はグレバドス信者が好んで着る神官用のローブを纏っている。恐らくこの人物があの雷神シドその人なのだろう。

 それ以外の実力者と言えば一番右端でこちらを値踏みするように片目を閉じながらにやついている金髪の男性だろうか? 一団の中で一番身長が高く、レイピアを腰に指している。装備は装飾のついた青い軽鎧を装備しているが、若干着崩しているため軽い印象を受ける。

 その他には落ち着いた様子で周囲を見渡す司教が意外にも鋭い視線を放っていた。

 後は父と似たような……よく言えば貴族のような、悪く言っても貴族のような何とも言えない面子である。

 

「イルヴァーナ・ブランシュの息子、トリスタンです」

 

 一団の視線を受け止め、こちらも相手を眺めてしまったが立場的には私のほうが挨拶をしなければならないのを思いだし、一礼をしながら自己紹介をした。

 その言葉にいち早く反応したのが先ほどからニヤついている男性だった。

 

「それで坊主、こっちの値踏みは終わったかい?」

 

「やめんか、リシューナ」

 

「いえいえ、別に脅してる訳じゃないですよ。ただ、先ほどの話だと魔道師と聞いていたんですが……なかなかどうして、剣の腕の方もね」

 

 不躾にこちらに話しを振ってきた事で思わず何も返すことが出来なかった。

 確かに相手側を見渡したのは事実だが、それをいざ言い当てられた事で一瞬だが心臓を掴まれたような感覚がした。というか子供相手にそんな事をいうものだろうか……と思ってしまったほどである。

 そこまで思って冷静に考えてみると、別に私も普通の子供ではなかったと思い至った。普通の子供は先ほど言われた通りに値踏みするような視線は送らないか。

 

「もちろんだリシューナ子爵……トリスは剣の腕も相当だ、すでにダレンにも勝つことがある位だからな」

 

「ほう! それは凄いですな。どうだ坊主、私と一戦交えてみないか?」

 

「え? あ、いえ……僕もまだ未熟な身ですので……」

 

「親の前で子に喧嘩をふっかけるな……さてトリスよ、こちらの方がゴルターナ公……ダクスマルダ・ゴルターナ公爵だ」

 

 父が紹介をしてくれた事でやっと普通の空気に戻ったようだ。

 そのまま短めな紹介が続いていった、予想した通り右側に立っているのはかの雷神、シドルファス・オルランドゥ伯爵だった。

 そしてリシューナ子爵と呼ばれた男の名前はダルガ・リシューナ。それ以外にはグルワンヌ大臣を始め、ボルミナ男爵、グリムス男爵、そしてエーリッヒ司教だ。

 

 このメンバーが現状のゴルターナ公の側近組であり、現状の南天騎士団の中枢と言えるのだろう。なぜそのような面子が揃って私の所にわざわざ来たのかは多少疑問に残るところだが、話しを聞いていると随分と父が私の事を紹介したがっていたようだ。

 そして私がベヒーモスを討伐したこも少しの噂となっていたようで、実際に見に来たというところらしい。

 

 父が一通りの紹介をし、話が一区切りついたところで再びリシューナ子爵から話の蒸し返しが来てしまった。

 

「それで、そこの子供……トリスタンと言ったかな? が、次の戦争に参加するというのなら多少なりとも実力の程を知りたいのですよ。

戦場では私たちは戦うのであり、子守をするわけではありませんからな」

 

「む……それはそうだが」

 

 言葉に詰まってる父の思うところもわかる、言っている事が最もなことなのだから。

 そもそも私のような子供が戦争に参加する事は基本的には有り得ないのだ、ダレンさんも言っていたようにいつ何が起こるか分からない戦場で、わざわざ足でまといになる可能性の高い子供を連れて行く冒険は犯したくないのだろう。

 

 私としては出来れば戦争などには一生参加したくない、とは言え立場上そうも言っていられないのだ。だがもっと先でもいいではないと言う思いは多々あるのだ。

 そうした心をある種代弁してくれるリシューナ子爵を、思わず心の中で応援してしまった私は悪くはあるまい。

 

「確かにリシューナの言う事も最もだな……どうだブランシュよ、少し実力を見てみたいのだが」

 

「……閣下がそう仰られるのなら」

 

 私の意思は関係ないのだろうか? いや、正しく関係ないのだろうが……。そもそも私の意思だったなら戦争などには参加しないだろうし。

 

「ふむ、でしたら……まぁ私が相手をするのも大人気ないというもの、おいそこのお前」

 

「はっ!」

 

「先ほど絡んでいたな……折角だ、一戦相手をしてやれ」

 

「は……はぁ、それは構いませんが……その」

 

「ああ、手加減などしなくていいぞ、でないと意味がないからな」

 

「そういう事でしたら」

 

 お手柔らかにお願いしたい……切にお願いしたい所なのだが、この感じを見ると諦めるしかないのか。相手は最初に私に絡んできた一団のリーダー格の男だ。

 身なりからしてジョブもナイトなのだろうと思うのだが、考えてみれば私は対人経験もそれほど無いのだ。ダレンさんとローランド、そしてステラとの鍛錬くらいなものだ。

 そう考えればこの手合わせはいい収穫になるのかもしれない、兵士の強さというもののある程度の基準になると思えば、この一戦も意味のあるものになるだろう。

 

 手入れをした剣をとり、ある程度の距離をとり改めて構える。相手もこちらを見て同じように構えてくる。

 向き合った感じから察するに、それ程の実力ではないのでは? と感じてしまったが、油断は禁物である。頭の中でジョブをナイトに切り替えておく。アビリティ以外にあまり意味の無い行動なのかもしれないが、それでも気分はナイトレベル8なのだ。なんだかやれそうな気がしてくる。

 

「それじゃあ行くぞ坊主……俺を恨むなよ!」

 

 なんともヤラレ役な台詞を吐き出しながら男がこちらへと駆け出してきた。そしてそのまま最上段から剣を振り下ろしてくる。

 ダレンさんに比べれば多少は素早く感じられるが、それでも普段の鍛錬通りの対応で問題ないだろう。体を半身にずらし、相手の剣の腹へと添えて軌道をそらす。直線的な動きでかつ重力に従った動きならばこうして剣筋をずらすことは容易なものだ。

 初撃を外された事によって、相手の表情に驚きが現れている。別に本当の実戦ではないが、そうした内面は隠しておくものではないだろうか? ともかく多少の隙をわざわざ作ってくれたのだから、それに呼応してこちらが仕掛けていく。

 

「んなっ!」

 

 胴へ向けて剣をピタリと寸止めしていく、相手の剣は振り下ろされた状態、私の剣先は相手の腹部の直前。目に見える勝利の形であろう。

 

「えーっと、僕の勝ちでいいですよね?」

 

「……参った、俺の負けだ」

 

 意外にも素直に引いてくれたようだ、まあ周りには偉い人たちが沢山いるのだ、仮にも騎士が見苦しい真似をするわけにもいかないのだろう。

 私の勝利に満面の笑みを浮かべているのは勿論父だ。ゴルターナ公に息子自慢を始め、リシューナ子爵に対して勝ち誇ったように話しかけている。

 

「うむ、見事な剣捌きだった。ブランシュから息子を参戦させると言われたときはどうかと思ったが、なるほど……自慢するだけはあるな」

 

 私に賛辞の言葉を送ってくれたのはゴルターナ公だった。

 

「そうだ、今の勝利に何か褒美を与えよう……何か欲しいものはあるか?」

 

 咄嗟にいえ、大体揃ってますので……と言ってしまいそうになった。最近どうにも自重が効かなくなりそうで怖い。とは言え実際に欲しいものは無いのだが……出来るなら屋敷に帰りたいと言いたいが、流石にそれを言ったら怒られるだろう。

 ならばと思い、提案をしてみる。

 

「それでしたら……そちらのオルランドゥ伯と戦ってみたいのですが……」

 

「はっはっは! あの雷神シドとか! いいだろう、どうだ? オルランドゥよ」

 

「はい、私は構いませんが……しかし、子供と戦った事などないのですが」

 

「なに、先ほどの様子を見るなら問題なかろう」

 

 どうやら応じてくれるようだ。

 なぜこんな提案をしたか? それは所謂憧れという感情なのかもしれない。

 作中に置いて最強といわれたキャラ、それが現実にこうして目の前に居るのだ。この国だけに問わず、周辺国からみても恐らくは最強クラスであろう剣士。自分の身の安全が保証されているならば戦ってみたいと思ってしまうだろう。

 

 そして先ほどの男と代わり、私の前に模造刀を構えてきた。

 剣を構える ただそれだけの動作でわかる戦力差。

 昔、高校生だった頃に柔道の授業でその担当の先生と最後の授業で戦う機会があった。その時に味わった……いや、それ以上の感想。

 

 勝利のイメージが全く沸かないどころか、ただ負けるという結果しか分からない状態になるのだ。

 まるで巨大な猛禽類を前にしているような錯覚を受ける。これならば……これならばベヒーモスを再び相手取ったほうがマシではと思ってしまう位に。

 

「では、かかってくるといい」

 

 灰色の髪を僅かに揺らしながら、ほぼ自然体のままの構えで言ってきた。

 どう切り込んでも防がれる、もしくは剣先が到達する前にやられるというイメージしか出てこないのだが、こんな機会はそうそうないだろうと腹をくくり、一気に切り込んでいく。

 

 先ほどとは代わり、私が切り込んでいく側だ。手前まで進んだところで体を回転させ、遠心力を利用した剣戟を打ち込んでいく。 が、当然簡単に、それも片手で止められてしまう。幾度打ち込もうとも結果は変わらない。

 

「くっ……この!」

 

「いい太刀筋だ、軽いのは仕方ないとしてもよく考えている。

だが、その状態での受けはどうだ?」

 

 不意に反撃を返された。この回転を主軸においた攻撃は躱された時に隙が大きくなってしまうのが難点なのだ。だがここは逆に体の小ささを最大限に利用する。

 袈裟斬りに対し、体を地面すれすれまで低くし、その剣先をくぐり抜けていく。勢い余ってそのままよこに転がるが、同時にそれで距離を稼ぐ。

 冷や汗が出てくるが、躱しきれたようだ……幾分か手を抜かれてはいるが。

 上がっている息を整える為に、呼吸を大きくとっていく。時間にすれば1分にも満たないはずなのに随分と体力を消耗したようだ。

 

「さて、今日のところはこのくらいでいいだろう。

明日には出陣する、これ以上は疲れを残す」

 

 そう言って剣を近くの兵士へと渡していた、今更ながらに気づいたが、左手に持っていた……何とも悔しいと思う反面、どんだけだよという驚きも強かった。

 

 結局この日はこれで解散となり、明日への準備になった。

 

 リシューナ子爵などは後で自分も稽古をつけてやる! と豪語しているのだが、あの手の人は絶対に加減をしないだろう、なので丁重にお断りの言葉をいれさせてもらった。恐らくそれでも付き合わされることになるのだろうが。

 

 そして翌日、私はついに戦争に参加する事になった。

 




次回戦争回

なお、作中での爵位持ちの相手の呼び方は本来の呼び方の作法とは違っていますが
今後もこのような感じで進めていきますので、ご了承下さい。

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