童話?と英雄記?に変態が介入するようです   作:鳩神

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予備校サボって執筆♪

ではでは本編に


第六話〜赤白戦争後編〜

〜戦場にて〜

 

今、俺は壮大な数のトランプ兵を見下している。

この光景を見ると、今から戦争をやることを改めて実感する。

だが。

不思議なもので、自然とこの緊張は気持ちいい。

いつだか忘れたが、昔格闘技の試合に出る直前に似ている。

体の奥から沸き上がる何かを抑えつつ、女王の演説を聞く。

「さぁ!勇猛な兵士達よ!立ち上がれ!」

 

・・・。

 

ないわー。

 

まじでないわー。

 

テンプレにも程があるわー。

 

そんなことじゃ兵士の士気は上がらない。

仕方が無い。

ここは俺が。

「女王少しいいかな?」

「なんだ?今忙しいのだが」

「そんなんじゃ士気は上がりませんよ」

「なんだと?ならば貴様ならばもっと士気を上げれるとでも?」

「もちろん、しかし、これから言うことに絶対に突っ込まないでください」

「少し不安だがいいだろう」

女王は下がり、代わりに俺が前に出る。

 

一息

 

そして胸一杯に空気を吸う

 

そして

 

「貴様らァァァァァァァァァァ、おっぱいは好きカァァァァァァァァ!」

 

そう叫ぶと、ざわめきが走る。

 

「あの揺れる乳が好きか!マシュマロみたいに柔らかい乳が好きか!ちっぱい特有のシルクのような触り心地が好きか!俺は好きだ!」

 

そこまで言うとざわめきが収まってきた。

 

「見ろ!此処に居られる女王の乳を!見事な乳を!」

 

もう誰も喋る奴はいない。

 

「いいか、貴様ら!貴様は国を守るために戦うのではない!この美しきおっぱいを守る為に戦うのだ!死力を尽くして守りきれ!貴様らが信じ、守るべき物(おっぱい)を!誰も死ぬな!生きてこのおっぱいをまた拝むために!さぁ剣をとれ!今こそ自分の信じる物のために!さぁ決戦の幕上げだぁ!」

 

ウォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

「貴様は馬鹿か!いや馬鹿だ!な、な、何を言ってくれとんじゃあ!」

戻ると同時にジャンピングニードロップを食らった。

白だ!

「あほ!あほ!このアホゥ!」

 

ゲシッ、ゲシッ、ゲシッ

 

「痛い!痛い!(*´д`*)モット激しく!!」

「きもい!死ね!」

 

ゴギ

 

女王様のご褒美は過激です・・・ガク。

「そこの馬鹿はほっといて作戦の最終確認をしよう」

女王は俺を踏みながら周りを見渡す。アリスちゃんが引いてる、そんな顔もかわいいね!

「初戦は奇襲部隊を森の前に配置して、チャシャの合図と共に突撃。その後森に隠れている伏兵を一掃したら、一度全員戻ってきて部隊を再編成。その間に、三日月うさぎは森の中に入り一番高い木の上に行くこと。三日月うさぎが登りきった合図が終わると同時に黒魔女と帽子屋率いる本部隊が突撃、私は頃合いを見計らいこの変体とアリスちゃんで突撃か、こいつは変体じゃなければ凄いやつなのだが、残念なやつだ」

誉めるな。

さぁ戦争開始だ。

 

 

〜森にて〜

 

「またうちの大将は待ち伏せか、本当に背や胸だけじゃなくて気も小さいな」

「ほんとにな、すぐ我が儘言うしな」

「今回の戦争の切っ掛けもうちの大将の駄々だっけ?」

「本当にしょうがないよなぁ」

『だがそれがいい』

 

パラパラ

 

「うん?黄色い粉が降ってきたぞ」

「まじで!?俺花粉症なんだけど」

「それは大変だな、てかこの季節って杉の花粉ってあっt」

 

 

ドカァァァァァァァァァン

 

 

「芸術は爆発だ!」

 

爆発と同時に林でスタンバイしていた本部隊が突撃する。

 

ウォォォォォォォォォォォォォォ!!

 

テキシュウダァ!!

 

「さて私は上空で戦いを見守るかな」

チャシャはいつもどおり、にまっと笑い下を眺める。

 

 

〜自陣営〜

 

どうやら、戦いが始まったようだ。

奇襲作戦は成功したみたいだね。

この調子なら初戦は確実に頂いたな。

「始まったようね、さて私も魔法の最終準備するかな」

そう言ってアリサは奥に行った。

「うう、緊張します・・・」

「そんなに緊張するならキスしてあげよう」

「な、な、なに言ってるんですか!?」

「緊張解れた?」

「え、あれ?本当だ」

それだけ言って、戦場を見る。

yesロリnoタッチだね。

 

 

さて粗方片付いたかな。

「奇襲作戦は終わったぜぇ、もうすぐこちらに部隊が戻ってくるはずさぁ」

「そうか、では部隊の最編成をしよう。あと帽子屋とチャシャ、ちょっとこっちに来てくれ・・・」

近づいた帽子屋に耳打ちする。

 

「さて本部隊の編成は終わった、皆の衆!行ってはじけてこい!」

戦いも終盤、さて白の女王はどう出てくるかな?

「じゃあちょっと行ってくる」

そう言ってアリサは勇ましくローブを翻しながら、魔女の帽子を被り直し出ていく。

かっけぇぇぇぇ、何今のかっこいいんですげど!

ff8のアーバ〇ンかよ。

「さて私達も遊撃部隊として行きますか!」

初めての戦場はどんな気分かな?

 

〜敵陣営にて〜

 

「待ち伏せしてあった部隊、全滅でぇす」

「うそ!?な、なんで!?」

「奇襲にあった模様ですネ」

「そんな・・・お姉ちゃんやるね。多分次は本部隊が来ると思うから部隊の再編成を初めて!」

「りょ〜かいで〜す」

「あと選りすぐりの精鋭を50人位連れてきて」

「かしこまり〜」

・・・まずいな、これは。

でもこちらも大どんでん返しの作戦もあるし大丈夫か。

あれ?あんなやついたっけ?

 

 

〜開けた地帯〜

 

「取り敢えず初撃は頂いたわ!」

そう言うとアリサの足元に魔法が展開する。

「君が滅びるまで撃つのを止めない!《流星群(コメット)》!」

 

ドドドドドドドド

 

ギャァァァァァァァァァァァ

 

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!」

 

ワーワー

 

戦場は既にカオスと化していた。

 

 

〜森の迂回ルートにて〜

 

「オールクリア、流石チャシャが選んだ秘密のルートだ。誰もいない」

「でも少し上手くことが進み過ぎていませんか?」

「運がこっちについてるのよ!」

「確かにね、運がいいといって片付けるのもどうかとおもうけど、一応隠し玉は用意している」

「まだ仕込みがあるんだ・・・」

「そりゃあ、こんなに可愛い女王様を傷付けるわけにはいかないからね」

「か、可愛いとか言うな///」

なにを赤くなってるんだい?アリスちゃんもなんで頬を膨らませているのかい?

こんなに上手く作戦が進行するとは思わなかった、間違いなく白の女王は何か手を打ってくるだろう。

 

〜敵陣営の中心にて〜

 

「さぁ観念しなさい!」

ついに白の女王を追い詰めた。

よく見ると超美幼女じゃねぇか!

「アリスちゃんなんでこちらを殴るのかい?」

「なんかムカついたからです」

乙女心はわからんものだ。

「ふふふ」

白の女王は笑った。

「なにを笑ってるの?自暴自棄にでもなった?」

「いや可笑しくて、お姉ちゃんは何にも私が用意してないと思ったの?」

「ハッタリはよしなさい!見苦しいわ」

 

パチン

 

白の女王が指を鳴らすと。

 

ボゴボゴボゴボゴボゴ

 

次々に地面から兵隊が現れた。

「ふふふ、罠を張っておいて正解だわ♪」

余裕の表情で白の女王は笑った。

「ちょ、ちょっと!優!なんか秘策があるのでしょ!なんとかしなさい!」

成程、この人は戦略に向いてないのか・・・、そりゃあ戦争まけるわ。

「白の女王様?ついさっき、変な話し方の見慣れない兵がいませんでしたか?」

「そんなのいるわけ・・・」

 

『かしこまり〜』

 

「ま、まさか」

 

ドサッドサッ

 

「いやー、帽子がないと本調子になれないねぇ」

 

ふらりと

 

ゆらりと

 

日本刀を肩に担ぎながら帽子のない(・・・・・)帽子屋は言う。

「お疲れー、いやぁすまんね。面倒くさいことを頼んじゃって」

「いんやぁ、結構楽しかったよ?」

「えぇぇぇぇぇぇ!?じゃ、じゃあ戦場にいる帽子屋は!?」

「うん?今頃上空でニヤニヤしながら下を見下してるんじゃないか?」

 

〜開けた地帯〜

 

「ちょっと!?なんでチャシャ!?帽子屋は!?」

「さぁね?私は上で健闘を祈ってるよ」

「ちょ、ちょっと待ちなさい!この軍勢を一人で指揮しろと!?」

「アデゥー」

「まちなさぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!!!!!」

戦場にアリサの叫び声が響きわたった。

 

 

〜敵陣営〜

 

「く、やってくれるわね!でも笑う剣豪がいたところで、この人数は倒せないわよ!」

 

ドサッドサッ

 

「な、なに!?まだなんかあるの!?」

 

 

〜森の高い木〜

 

「ん〜、優ちゃんの言ったようにやっぱり待機しといて正解ね。ふふふ、ちょっと惚れちゃったかも♪」

三日月うさぎは優が作ったスナイパーライフルを覗きながら嬉しそうに言った。

 

 

〜敵陣営〜

 

種明かしをすると、チャシャに帽子屋のふりをしてもらっていたのだ。

当の帽子屋はチャシャに一時的に帽子を貸して敵陣に潜入してもらっていたのだ。

そして最後の保険が三日月うさぎだ、あの距離から狙撃できるのはあいつぐらいたからね。

「く、まだ、まだ終わらんよ!」

「いい加減観念しなさい!」

 

 

さぁチェック・メイトだ

 

 




書いててとても楽しかったです

大どんでん返し

そんな展開っていいですよね!

裏の裏をかく

最高だね!

ノリノリで次の話も今日中に!

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