真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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##第八十八話##

 

Side S組

 

今日は試験だと言うのに、このクラスはまったく慌てていない、それもそうこのクラスは優秀者のクラスのためそんなに焦っていない、いつもと変わらない風景

 

不死川

「今日は自分とFクラスは静かじゃのう」

 

英雄

「ハ、ハ、ハ。庶民達は最後の悪あがきをしておるのだろう。なんともかわいらしいではないか」

 

九鬼英雄はいつも通り声高らかに笑っている、そしてここのトップに君臨する葵冬馬は

 

マルギッテ

「なんでも直江大和と椎名京が付き合いだしたとか」

 

冬馬

「それは本当ですか!?」

 

マルギッテ

「お嬢様からの情報だ間違いない」

 

冬馬

「それは本当ですか!?……これはショックです、もう空が落ちてきそうです」

 

マルギッテ

「葵はあういうのがタイプだったか?」

 

冬馬

「ええ、大和君は結構本気で狙っていたのですが」

 

マルギッテ

「男の方とは業が深い、慎みなさい。それと珍しくあなたが教科書を開けている理由を教えなさい」

 

「待て待て、普通にテスト勉強しているだけだろうが……って!若、一体どうしたんだ!?」

 

小雪

「もう、ハゲうるさいぞ!僕は寝たいんだ」

 

冬馬

「ほら、準。ユキは寝たいそうですから静かに」

 

「あ、ああすまんってそうじゃくて、一体どうしたんだ若?お前さんがテスト前に教科書を開いているのなんて初めて見るぞ」

 

英雄

「なんと、冬馬よお主どうしたのだ?」

 

冬馬

「まあ簡単に言えば今回は一位になれないかもしれませんから、ちゃんと勉強しておかないと思いましてね」

 

Sクラスメート

「葵君が誰かに負けるわけ無いじゃないか」

 

マルギッテ

「彰人殿ですか……ならば勉強に励みなさい」

 

マルギッテは何か一人で納得したのか自分の席に戻っていった。そして英雄は更に笑いだして

 

英雄

「そうか、今回からは彰人がいるからな!これは注意しないと我も順位を落としそうだ、あずみ」

 

あずみ

「はい英雄様、すでに教科書の準備は出来ております」

 

「彰人って彰人か?あいつは確かに頭も切れるから直江と同じぐらいの脳はあるかもしれんが「満点なんですよ彼」満点?」

 

冬馬

「ええ、準。彼は編入試験のテストを満点でここに来ているんですよ、これはマルギッテなどの情報では彼の答案が答えだったと言うことでほぼ間違いないかと」

 

「満点って……確か、あの編入試験って満点を取らせないための」

 

冬馬

「ええ、大学で行うようなモノが必ず一問は入っていますよ」

 

「化け物だな」

 

side out

 

現在、俺らのクラスでは非常に悪い悪あがきをしていた、それは朝の時間まだHR前の時、なぜか宇佐美先生がここにふらっと来て、そして

 

ヨンパチ

「よっと」

 

生徒が脇に小銭をねじ込み

 

宇佐美

「P23の例題2、それとP25の問題5」

 

ヨンパチ

「ウーッス」

 

生徒にテスト問題を教える代わりに金を貰っていた……これ高校だよな?

 

立花

「はい」

 

宇佐美

「すくねえな、ならページだけだ。P23、P25」

 

立花

「ああん、分からない」

 

まあこんな事をしていれば確実に正義の使者が出てくるだろうな、それこそ

 

クリス

「先生、なにをしているのだですか?」

 

クリスティアーネ・フリードリヒだ。まあこうなるだろうな、そして

 

宇佐美

「なにって、俺はただ独り言を言っているだけだぜ、それに」

 

宇佐美先生が周りを見るように、クリスも周りを見るとそこには「余計な事をするな」と睨んでいる人が大勢いた、しかしそんなものはこのKYには通用するはずもなく、また酷い空気になると思いきや

 

「先生、そろり時間」

 

京がそう言うと確かに時間的にそろそろくるだろう、うちの担任が

 

宇佐美

「おっと、さすがに梅先生に迷惑はかけられん。それじゃあこの金で今日の飯は豪華にするかな」

 

クリス

「援護感謝するぞ京、しかし困ったものだ宇佐美先生にも。今度カメラとかレコーダーとかでなにか証拠を」

 

大和

「無理だと思うぞ、それ。俺の何回かやってみたけどあの人すぐに見破るしな」

 

忠勝

「こういう事だけには良いぐらいに勘が鋭いんだよ、あのバカ親父は」

 

梅子

「皆の者、おはよう!それではこれより、試験を開始するから机の中を空にしろ。まあカンニングをしてみたいと言うものは、まあ三ヶ月ぐらいを離島で生活すると思え」

 

うちの担任のジョークはまったく笑えず、全員その言葉を鵜呑みにして完全に仕舞っている。そして俺らの試験は始まった。

 

Side 百代

 

今日は彰人との約束を守ってもらうための第一戦だ。慎重に行くぞ

 

三年生A

「お、おい。今日の百代さん、なんか迫力が違うぞ」

 

三年生B

「こ、このテストになにかあるのか?」

 

そして配られテスト用紙。私はこれを見て笑う

 

百代

「(この程度の問題、彰人のお仕置き前の問題に比べれば……お仕置きか……彰人……もっと虐めてくれるかな?っと集中集中)」

 

今日の百代は周りが驚くほどにテストに集中し、そして全部の空欄を埋めていた。

 

Side out

 

Side 大和

 

現在、俺は非常に集中できていない、理由は彼女なのだが……いかん、また想像が邪魔をする。京は完全に集中力が強いし兄弟はなんでこんな俺らよりも甘い生活しているはずなのに、普通に

 

梅子

「おい、御剣寝るな……はぁ、そうか、そう思えばそうだったなお前は」

 

寝ているんだよ!しかもあの梅先生ですら納得ってなんだ?なんなんだ?

次の問題XY…Yああ、だめだぁぁぁぁ

 

今日の大和は非常に集中が出来なくて大変でした。

 

Side out

 

俺らは一日目の試験が終わり早々に帰る者や、残って勉強する者など様々だった。そして兄弟がこっちに来た、どうかしたのだろうか?

 

大和

「兄弟、お前はやっぱり凄いよ」

 

彰人

「いきなりどうかしたのか兄弟?」

 

なぜか褒められた。ちなみに俺は開始10分で終わってしまいすぐに寝てしまったのだが、一子は現在忠勝に教えてもらっている。なんでも一子が普通の問題の質問が出来ているのが驚きだったらしい。一子よ、お前は俺がいない一年間の勉強はどんなものだったのだ?

 

「大和、帰ろう」

 

大和

「ああ。それじゃあな、お前ら」

 

彰人

「ああ、じゃぁ~な~」

 

大和たちはそのまま帰宅、現在教室に残っているのは俺、忠勝、一子、そして委員長、モロ、岳人、そして梅先生だ

 

梅子

「川神が普通に勉強しているとは……奇跡だな」

 

彰人

「担任なのに、酷い言いようですね」

 

梅子

「ああ、それにしても御剣。もう少しペース配分をだな……いやこの場合はペース配分でいいのだろうか?兎に角、もう少し時間をかけてやってくれないか。あれでは教科の先生達に非常に悪い態度だぞ」

 

彰人

「と、言われましても。何事にも全力を尽くすのが俺なので、それにちゃんと10分は起きていましたよ」

 

梅子

「あの時間でさえ、ゆっくりだったのか……」

 

モロ

「だから!どうしてそんな風になるのさ!?可笑しいでしょ、歴史の偉人が全員筋肉バカって」

 

岳人

「はぁ~何言ってやがる、三国志とか戦争だと大体筋力のあるやつが強いじゃん、呂布とか」

 

モロ

「それはゲームの話!普通は軍師とか、作戦で変わるの!」

 

この二人は馬鹿げた話を二人でしているし、隣の一子達は

 

忠勝

「これでいいだろう。一子、お前はもう少し先の事も見越せ」

 

一子

「さすがたっちゃん!こうなると、こうなのね。うんうん、ありがとう!」

 

忠勝

「か、勘違いするんじゃねぇよ////だたのお節介だ」

 

一子

「うんうん、本当に助かるよ」

 

うん、なんでだろう。俺は近いうちに新しいカップルの匂いがするぞ。

 

梅子

「しかし、なんでお前までもがここに残っているのだ?普通なら帰るだろう、お前ぐらいの脳なら」

 

俺は梅先生の言葉を答えるように廊下を指差して、そのまま鞄を持った。

 

彰人

「それでは失礼しますよ、先生。それじゃあなお前ら、一子!遅くなるなら連絡寄越せ、それとこれから一週間のトレーニングは早朝だけにするからな」

 

一子

「は~い」

 

梅子

「なるほどな、そういうことか」

 

梅先生は何か納得しながら、いやこの場合は呆れてながらなのだろうか。

 

百代

「すまんな、彰人。待たせてしまって、ちょっと弓に聞いていてな」

 

彰人

「構わないよ、それじゃあ帰るか」

 

百代

「ああ、それにしても今日のテストは簡単だったな……ああ、だけど途中でお前のことばかり考えてしまって逆に大変だったぞ、どうしてくれる?」

 

彰人

「それは俺のせいなのか?まあいい、今日は俺の部屋で勉強だろうどうせ」

 

百代

「保健体育の?」

 

彰人

「……それでもいいが……それでいいのか?」

 

百代

「く、こういう時だけそんな事を!しかし我慢だ、そう我慢だ。あとでのお楽しみのための我慢だ!……キスだけで我慢だ」

 

彰人

「下がったな一瞬」

 

百代

「一緒に寝てはくれるだろう?」

 

彰人

「さらに下がった。だがそうだな、これを気に「あ~き~と~」冗談だ、安心しろ。それに最近お前を抱きしめていないと不安なのが正直なのだがな」

 

百代

「彰人////今日はいつにもまして優しい……」

 

彰人

「これで成績が落ちるのなら「あ~き~と~!」さ、さあ帰るぞ!」

 

百代

「もう、覚えていろよ。絶対満点でもとって言うことを聞いてもらう!」

 

テストの初日が終了した。

 


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