真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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##第八十七話##

 

俺らは川神院に着いたのだが、俺はあることを思い出した。

 

彰人

「そう思えば、百代?」

 

現在、俺の腕に機嫌よくからんでいる百代。そして俺が質問をしたのだが、若干の顔をこっちに向けるだけで大体は俺の体に密着している。

 

百代

「うん?どうかしたのか、彰人。もうすぐで家だぞ」

 

彰人

「いやぁ~明日から学校だなっと思い出してな……明日から期末だなぁ~っとおもってな」

 

百代

「……彰人」

 

彰人

「なんだ百代、そんなアハハ忘れていたよ、みたいな感じは」

 

百代

「え、えっと」

 

そして百代は抱きついていた腕にさらに力を入れて

 

百代

「忘れていたぁ~……あ、けど彰人に言われていたことはやっていたな」

 

そう、こんな急な旅行などがあると予想というか保険をかけていたのでたぶん、百代も赤点を取らないですむだろう。

 

彰人

「なら、大丈夫だろう。さあついたぞ」

 

そして俺らが家に帰ると、そこには鉄爺、そして一子、ルー師範代が待っていた。

 

鉄心

「うむ、二人ともお帰りじゃ」

 

一子

「ふたりともおかえり~」

 

ルー

「おかえりネ」

 

彰人

「ええただいまです。一子、勉強は

 

一子

「し、していたわよ……五分ほど」

 

彰人

「明日からだから、以上」

 

そして俺らはそのまま家に入ろうとしたら

 

一子

「うわぁぁぁ!彰人、見捨てないでぇ~」

 

泣き着かれてしまったので、俺と百代は苦笑いをしながら

 

彰人

「それじゃあ、風呂と飯食ったら……復習するか、な、百代?」

 

百代

「私までもか……だけど彰人と一緒ならどこまでも」

 

そして俺らはその後、さきに夕食を取ることに

 

彰人

「それじゃあまずは修行僧、師範代のみなさん、それと料理長たちにこれね、ありきたりですまんな」

 

修行僧

「いえいえ、我々ももらえるとは。それでは他のところには我々が」

 

彰人

「すまないな」

 

定番のご当地お菓子だ、これが一番の荷物でもあったのだが。そして次は

 

百代

「よし、それでは合間ってのルー師範代、一子、ジジイの土産だ」

 

鉄爺

「ワシ、泣きそう」

 

ルー

「うん、いい感じの箸だね。今度からはこれで食べるとしようかネ」

 

一子

「わぁー、犬の絵柄。お姉さま、彰人ありがとう」

 

そして、俺らの土産配りは終わり、明日からの試験に準備を進めていた。

 

そして次の日。

 

Side 大和

 

俺らは今日から期末考査という、試験前なのだが

 

キャップ

「俺なら焼き海苔をご飯だけでもいけるぜ!」

 

クッキー

「そこでたまに食べるたくあんがいい仕事をしているんだよね」

 

クリス

「う~ん、今日はアジか。やはり日本の朝は焼き魚に味噌汁だなぁ~心に染み渡る」

 

まゆっち

「けど、もう少し綺麗に食べられますよ」

 

松風

「ほら、クリ吉。まだまだ食べられるところもあるぞぉ~まゆっちのこれをみな」

 

クリス

「本当だ、ここまで綺麗食べてあるとは。骨しか残っていないなんて」

 

「大和、あ~ん」

 

大和

「あ~ん」

 

俺らは皆がいる前とはいえ関係なく現在、バカップル全開でお送りしています、しかし全員の反応がいまいちなので聞いてみた

 

大和

「しかし、お前ら俺らが付き合いだして随分と普通に受け入れていたな」

 

「片方のべた付きがもう片方に移っただけだしな。それにお前らのところには大物バカップルがさらに居るしな」

 

これは珍しい、あの源さんが笑っている。やはりワン子と彰人の話だと彼なりの信頼があっての笑みなのだろうか?

 

クリス

「それに私はこうなると思っていたしな」

 

まゆっち

「はい、京さんの押して押してがいい感じになっただけですもんね」

 

「ブイブイ」

 

まゆっち

「けど、本当に彰人さん達に感謝かもしれませんね。この京さんたちの状態を普通で見られるのは間違いなく、あの」

 

大和

「新婚二人だな、俺もあそこまでは「ええ、大和~しようよ」……してしまうのだろうか……」

 

俺は京の押しに完全に防御不可になってきているところに、ここの寮母さん事岳人のお母さん麗子さんが現れた

 

麗子

「あんたら、これから期末だって言うのに随分と優雅ね」

 

クリス

「私とまゆっちは予習と復習をしていますから」

 

「私らは大体いつもとおんなじって感じ」

 

キャップ

「俺と源さんはもとより成績関係ないし」

 

忠勝

「なに、恥をかかないぐらいはとるさ」

 

麗子

「一番慌てないといけないのはここまで落胆か。うちの岳人なんてもう、それはそれは情けなくてねまだ往生際悪くやっているわよ。もう少し勉強しておけば良いのに」

 

と、そんな感じで俺らは朝食を食べていた。

 

Side out

 

川神院での朝食では現在、昨日の勉強で一子はオーバーヒート、そして百代は俺に虐められて、興奮。こんな感じで俺らはと言っても百代よ一子は焦っていた。

 

一子

「うえぇ~ん、なんで昨日私は寝ちゃうのよ!」

 

一子は、今回の成績が悪いとご飯の量が減らされる。そして

 

百代

「うおぉぉぉぉぉ!基礎がデキルだと、この私が」

 

いつもとは違う百代なのだが、今回は昨日見た限りでは60は行きそうだったので、俺が平均80を超えれば一つ何か言う事を聞くと言う条件を出したら、ちなみに出したのは今日の朝なのだが、この頑張りよう。すでに二人とも朝食は終わっており二人してギリギリまで勉強するようだ。

 

鉄心

「これは夢かのう?あのモモが勉強しておる」

 

彰人

「あはは、俺がちょっと条件を出したら」

 

そして鉄爺に握手された、しかも涙を流しながら

 

鉄心

「やはり、お主がモモの彼氏でよかった!これで川神院は安泰じゃ。それで、どんな条件を?」

 

彰人

「……俺の一日束縛権みたいなもの」

 

鉄心

「それが平日に施行か?」

 

彰人

「たぶん、そう。俺も平均80って分かった瞬間から百代が決めるって言ったから」

 

鉄心

「……すまんの、何から何まで」

 

彰人

「別にそれぐらいなんでもないさ、それよりも……夏休み、頼むよ鉄爺、いや川神鉄心殿」

 

鉄心

「分かっておる」

 

そして俺らの朝食は幕を閉じた、それから時間を経ち、一子はいつもの三倍の速さで学校に向かい、そして百代は

 

百代

「さぁー彰人、私の点数のためにお姫様抱っこだ」

 

歩きながらの教科書読みは危険と言ったらこうなった、俺は後悔しかしていない。百代なら普通に大丈夫だと言うのを忘れていた。

 

彰人

「それじゃあ、よいしょっと行くとするか?」

 

百代

「…………まさか本当にしてくれるとは」

 

彰人

「落とすか?」

 

百代

「そのままで、彰人の匂いで勉強も頑張れそうだ。それと時計似合っているじゃあいか、さすがは私」

 

彰人

「さすがはお前」

 

ちなみに俺が買ったこの赤モデルは百代の誕生日である、八月の31日まで封印だ。なんせ俺らは夏休みを離れて過ごす。まあ一言言えば俺はきつい、本当に百代の依存が移ったようで、昨日までの旅行で強まった、まあこれも義妹のためだと、思いながらいつもの通り俺らの集合している道に出た、やはり注目度は一番最初に戻った感じだ、そしてファミリーと合流

 

彰人

「うっすお前ら」

 

そして全員が硬直、それもそうだやはりこんな状況なら

 

全員

「モモ先輩が勉強をしている!!」

 

彰人・モロ

「「そっちに突っ込みかい!!」」

 

百代

「うるさいぞ、お前ら。私は今非常に忙しいのだ、それと彰人もっとギュッっとしてくれないと落ちる」

 

彰人

「ああ、すまん。それとモロ、お前がたぶん普通の反応だ」

 

モロ

「うん、僕も一瞬僕が変なのかと思ったよ」

 

キャップ

「けどビックリだぜ、モモ先輩が勉強しているなんて。そう思えばワン子は」

 

彰人

「俺よりも先に出たよ、たぶん今は教室で勉強しているよ「兄弟!」ど、どうした大和、いきなり大声をあげて」

 

大和

「よくやってくれた、いつも俺がドンだけ大変だったか」

 

彰人

「……そういうこと」

 

まあ一子は俺が鍛錬をしているために勉強をさせていた、そして百代はまあそんなのだ。ちなみに京と完全に腕を抱き合っている大和に俺は

 

彰人

「うんうん、いいカップルだ」

 

「えへ♪」

 

大和

「正直にうれしいのだが兄弟……その状態で言われても」

 

彰人

「俺もこの状況になる前に思ったよ。口は災いの元だって」

 

クリス

「しかし、普通に絵になるのも恐ろしいですね彰人殿は」

 

松風

「本当だぜ、急に視たら完全に怪我をした彼女は運んでいる彼氏。てか王子様とお姫様かこのやろう!一人身には毒だぜ!!」

 

モロ

「松風、すでに遅いみたいだよ。見てよあれ」

 

そしてモロが指差す方向には

 

岳人

「グァァァァァア、あめぇ!これが甘さか」

 

倒れている岳人、俺はそんなものは放置してそのまま学校に向かった。

 

岳人

「って!ちょっとまてよお前ら」

 

学校に到着、百代は今日はすんなりと放してくれたが

 

百代

「頑張ってくるぞ、チュっ。それじゃあな彰人」

 

彰人

「ああ、頑張って来い」

 

「離れているからこそ出来る芸当。恐るべしモモ先輩」

 

大和

「兄弟、さすがにこれ以上は京を刺激しないでくれ!俺でもあれは恥ずかしい」

 

彰人

「兄弟、慣れって怖いな」

 

モロ

「すでに遠い目ですか。それよりも僕らってテストだよ今日から」

 

モロがため息をつきながら教室に入る、やはりここでも起きていたのは川神姉妹の勉強騒動だった、俺らの期末は今から始まる。

 


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