真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

81 / 138
##第八十一話##

 

そして大和と、そして京が付き合いだしてすでに数日、今日は金曜で集会の日だ。そしていつもの通りの朝の通学。岳人のこんな声から始まった。

 

岳人

「バカップルが、ふ、二人に増えた……だと……」

 

モロ

「岳人、最近これしか言わなくなったよね。まあ京が幸せそうでよかったけど、まあこれで少しは彰人達も落ち着くでしょうし」

 

彰人

「百代、今度の土日は、この前の体育祭の景品の旅行券で旅行だぞ~」

 

百代

「おお、そうか、そうか。うれしいなぁ~しかしキャップには言ったのか?今日はまだ見ていないぞ」

 

モロ

「……落ち着かなかったようだね。と、言うよりも逆に悪化しているような」

 

大和

「と、言うかお前らは随分と普通の反応だな。一応結構俺が渋っていたところがあるからそう言うところをおもいっきし弄られると思って覚悟していたのだが」

 

クリス

「まあいつかこうなると思っていたからな」

 

まゆっち

「時間の問題でしたから」

 

一子

「今までそれが無かったのが不思議なぐらいよね~」

 

うちの女性陣はなんともわかっていたようだ、ちなみに男性陣は本人を除いた四人中二人は分かっていたのだが、後の二人。まあ筋肉とガキなのだが。ちなみに俺はからかうのは辞めて普通に接している、てかお互いに話すときに彼女が腕を抱いているのを見て二人して笑ったものだ。

 

彰人

「ま。俺らぐらいのカップルになるのだな、兄弟」

 

大和

「兄弟はどこのボスキャラだ……」

 

百代

「しかし、否定しないとは……なんかウザイなおい。彰人、もっと私達も見せ付けるぞ」

 

彰人

「見せ付けるものじゃないだろうが、てかさっきから京静かだな……どうかしたのか?」

 

「はっ!幸せすぎてトリップしていた。それで彰人何?」

 

岳人

「グハッ!!」

 

そして岳人が倒れたが俺らはそのまま放置していった。ちなみにこの言葉にさすがに俺らで慣れていたはずのクリス達も驚いていた、ちなみに兄弟はそれで照れていたので俺が一発殴っておいた、だってムカつくのだもの

 

そして学校に到着、ちなみにこれを初日みた生徒達の反応は、『やっとか』と言うことだったらしい。まあこれで今までと変わらなければいいのだが、まあ俺らがそうだったから大丈夫かもしれないな。そして俺らは教室に入った。京の大和依存は激しさを増していたが、しかしそれを全員が暖かい目でみていたのでまあ大丈夫だった。まあある一部を除いてだが

 

それは廊下の一幕だ。

 

ヨンパチ

「最近、京と大和が暑くてバーローだぜ」

 

モロ

「まあ、僕達の場合は彰人たちのおかげでそこまで酷い衝撃はなかったけどね」

 

岳人

「ふ、ふ、ふ。これでお前らと俺、そして彰人、大和との差が出来た」

 

彰人

「は?差ってなんだよ岳人」

 

岳人

「俺様たちクリスマス偶数、お前ら奇数」

 

彰人

「……そういうことかよ」

 

モロ

「なにさ!そんな鬼の首を取ったようないい方しなくてもいいじゃないか!!それに彰人もそんな可愛そうな目でみないでよ!」

 

彰人

「いや、なに、なんていうかだな・・・」

 

と、俺らが休み時間を過ごしているとそこに来たのは準だった

 

岳人

「あ、井上じゃねぇか」

 

S組の彼なので当然、岳人たちは少し睨みながら準を見る、そして準はその目をまるで気にしないようにこっちに来た。

 

「お、お前らか……はぁ~」

 

モロ

「あれ、どうかしたの。と、いうよりもなんでそんなに疲れているの?」

 

「いやぁ~なんていうか、俺らのクラスって期末考査前っていつもほらぁ~ぴりぴりしているから、俺としてはきついわけよ。お前らのような委員長もいないしよ」

 

ヨンパチ

「と、いうよりもお前みたいなのがS組にいて引かれないんだよ」

 

「ああ、それは言うに事欠くがS組って個性が豊かだから…制服着ている奴のほうが少ないクラスってそうそうないぞ」

 

彰人

「なっとくだな」

 

「それでなんの話をしていたんだ?」

 

モロ

「それがね、彼女がいるか居ないかのそんな感じの話でさ」

 

「そんなの、彰人以外のこのメンバー全員……まさか」

 

岳人

「そうだぜ、ハゲ!!俺様勝ち組!」

 

「そ、そんなバカな……」

 

そしてそのままorzのポーズを廊下で取る準。そんなに悔しかったのだろうか?

 

モロ

「まあみんな、夏を前にして頑張っているんだよ」

 

「そうなのか……なら俺も頑張ってみるか!」

 

ヨンパチ

「お、お前まさか!」

 

そして、廊下の端から歩いてくるのは委員長だった、そして準はこう言いながら委員長ももとへと賭けていった

 

「気迫、熱血、覚醒!俺を止められるのは、佐藤と田中だけだぜぇぇぇ!!」

 

そして俺らは、それを見守った……そして数秒後

 

「ちっ、このキャラメルしょっペイや」

 

もちろん撃沈に終わったようだ。そして俺らはクラスに戻ることにした。

 

そしてそれから時間が経ち放課後となった。百代は今日は百人組み手なので、俺は一子についてそのまま鍛錬の相手をしていた。

 

一子

「…………」

 

彰人

「はぁっ!」

 

俺の攻撃を読んで避けて、現在それだけで十分は経過している。ちなみに一子はまったくしゃべれない、まあ意識を集中しているせいだろう。そして今の一子の問題点の一つ、それは完璧に避けられても攻撃が出来ないのだ、だから俺が攻撃をやめればそのままだ

 

彰人

「よし、いいだろう。一子!」

 

俺の声に一瞬、ビックリすると、一子はいつもの目に戻り、そして俺を見る

 

一子

「あ、彰人!それでどう、私ちゃんと避けてられてた。あの集中を使っちゃうと、私ってなんだかその時の記憶が曖昧なのよね」

 

彰人

「そうみたいだな、盾は手に入れたし……よし、それじゃあ次の段階だ、一子……と、言いたいところだが今日はここで終わりだ」

 

一子

「ええええ!」

 

彰人

「時間を見ろ、時間を」

 

そしてその時刻はすでに五時過ぎ。今日は集会もあるのでここで繰り上げておいた方がいいだろう。しかも今日だけは試験勉強を無しにしているので、一子もそれを分かってかそのまますぐに了承をくれた

 

一子

「そうね、丁度お腹すいたし、帰りましょう、彰人」

 

分かってくれたはず……

 

そしていつもの通りに院に戻ると、いつもの通りの人の山が出来ていた、そしてまだ死闘は続いていた。

 

百代

「はぁぁぁ!」

 

鉄心

「甘いぞモモ!川神流奥義……カワカミ波」

 

百代

「そんなもん、すでに彰人の戦いで見切っているだよジジイ!」

 

そして鉄爺は吹きとんで、そして百代が壇上に立っていた。俺は拍手しながら近づいた

 

彰人

「百代、さっきの蹴り。随分と上がっていたじゃないか……それに俺との鉄爺の試合を見ただけで見切るかよ普通」

 

百代

「あ、彰人~」

 

そして俺が声を掛けると抱き着いてきた、百代。いやだから

 

彰人

「さっきの試合についての感想を言っているのに、普通に抱きついてくるのがいるか……まあ嫌いじゃないが。それよりも時間、押しているからシャワー浴びて来い」

 

百代

「は~いっと、そう思えば今日は集会だったな。だけど京たちは来るのか?なんだがずっと二人で居そうだが」

 

彰人

「まあそれでもいいじゃないか。それじゃあさっさと行った行った」

 

そして俺は一子と、百代を待つ。そしてすぐに来たのは百代だ。そして俺の腕に抱きつく

 

百代

「いやぁ~いいな、彰人の匂いは」

 

彰人

「百代、まだ髪の毛乾いていないのに俺に当てるな濡れる。」

 

そんなこんな事をしていると一子も着たので、俺らはそのまま秘密基地に向かった。そしてついてみるとなんと俺らが一番最後だった。

 

彰人

「すまん、今日は少し遅れたようだな。と、いうか兄弟もちゃんと来たんだな」

 

大和

「当たり前だろう、な?京」

 

「うんうん」

 

クリス

「それに、ちゃんとした報告をしてもらっていないからな。私たちは」

 

そう思えば二人の報告をちゃんと面を向かってしてもらっていなかったな。

 

キャップ

「ああ、それも今日は議題にしていくぞ、と言う前に今日はバイト先からのピザだ、ドンドン食え」

 

俺らはピザを食いながらの話となった。

 

百代

「それじゃあ、ここはすでに夫婦の私達が進行するぞ彰人」

 

彰人

「了解だ」

 

モロ

「夫婦って所を訂正してよ、彰人!!」

 

彰人

「それではまず、質問のある方、挙手をしてその手を拳に変えて岳人に一発入れてください」

 

岳人

「彰人、お前なんて「そうなのか、彰人殿、それでは」ってクリス、マジでやるn、ぐはっ!!」

 

彰人

「はいどうぞ、クリスさん」

 

クリス

「一応なのだが、どっちが告白したのだ?やはり京なのか?それと場所もしりたいな」

 

づかづかと聞くクリス、しかしそれを大和は笑いながら

 

大和

「告白したのは、お前らが予想している通り京で、そしてその場所はこの上だ」

 

そして俺らは上、と言うことで上を見る。ようは屋上と言うことだ。なるほど、俺の予想が正しければ

 

彰人

「七夕補正にやられたな、兄弟」

 

大和

「さすがの兄弟か、お見通しらしいな。」

 

そしてそんな感じで俺らは、新たなるカップルを祝福しながら、今日の集会を終わらせた。そして全員帰る時間になり、俺はキャップにこう言った

 

彰人

「すまん、キャップ。明日、俺と百代はいないから」

 

全員

「はい!?」

 

この全員とは百代も含まれる、そして代表で聞いたのはモロだ

 

モロ

「一体どうかしたの?」

 

彰人

「ああ、お前ら、体育祭の景品覚えているか?」

 

モロ

「もちろん」

 

大和

「……まさか兄弟」

 

彰人

「ああ、と、言うことで俺はそれで勝ち取った旅行券である、軽井沢へ百代と二人で旅行に行こうとしているのだよ、この休日を使い」

 

百代

「それは、本当か彰人?」

 

彰人

「まあ夏休みは例の件が入っているしな」

 

そして俺が一瞬一子を見たことで百代もなんとなく分かり、そしてそのまま俺に抱きついた、と言うかさっきまで腕を抱きついていたのが肩までに変わっただけだ

 

百代

「やった!」

 

彰人

「と、言うことで一応言っておくぞキャップ」

 

キャップ

「わかった」

 

そして今日の集会の幕は閉じた。

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。