真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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##第七十八話##

 

時間はすでに放課後で今日はキャップの呼び出しで秘密基地に行く途中である、ちなみに百代も隣で普通に俺の匂いを吸っているようだ、完全に吸う音がするからな。

 

彰人

「まったく、お前は」

 

実の今日は七夕の七月七日なのだが最近、勉強でまったく百代の相手をしていなかったと思うと、ここで暴挙に出たのは今日の昼の休み時間のこと

 

百代

『最近私の彼氏が冷たいんだ……なあハゲ、助けろ、それかここに彰人を呼んでくれ』

 

『彰人!!こ、これは何をしたんだ、モモ先輩が机にのの字を書いて意気消沈だぞ。あ、モモ先輩、今日は俺がやりますので、ど、どうぞ彰人の方に』

 

百代

『あ、あはは。すまんなハゲ~』

 

『彰人!!頼んだぞ』

 

そして今に至る、実は今日からは期末考査前、普通に言うと期末試験前だ。今のところはなんともない、元来そこまで成績は悪くないのでどうにかなりそうだ。しかし百代は結構悪かったので、俺がちょいと離れて勉強をさせていたのだが、どうも一日の俺の成分がドンドン足りなくなって言っているらしい、これは京に言われたが。

 

百代

「はぁ~はぁ~はぁ~彰人の匂い~」

 

彰人

「別に俺の胸に埋まるのはいいけど、それで普通に歩かないでくれ。周りの目が温かいから」

 

百代

「いやだ。まったく彼女を夜に部屋にいれないなんて最低だぞ」

 

彰人

「たったの三日だぞ、今のところ。まったくそれにしても今日のこのメールはなんだろうな?キャップのことだから唐突のことだろうけど」

 

と、俺らは歩いていると秘密基地のビルにつく、そして丁度前にいたのはまゆっちとクリス。

 

彰人

「お、お前らもリーダーに呼ばれたようだな」

 

まゆっち

「あ、彰人さんに、モモ先輩。お二人ですか?」

 

百代

「おお、お前らか。てかもうここか」

 

彰人

「……周りを確認しながら抱きついてくれ。頼むから」

 

クリス

「相変わらずのようですね。」

 

そんな感じで俺らはいつもの飢えに入る、そしてすでに全員が揃っていた。

 

キャップ

「遅いぞ、お前ら」

 

彰人

「すまんすまん、それでなんで今日のこの日に全員で集合したんだ?川神の七夕の祭りは夕方からだろう?」

 

一子

「確かにそうね、こんな早くどうかしたのかしら?」

 

キャップ

「ああ、今日の七夕で俺は思い出したことがある」

 

大和

「思い出したこと?」

 

一子

「なにかあったかしら?」

 

彰人

「一子が金魚をすくえないで泣いて、それと百代と同じようにしようとしてこけて泣いて俺がおんぶしたことか?」

 

大和

「いや、それよりも射的の景品がとれなくて泣いたか?」

 

クリス

「泣いてばっかだな、犬は」

 

一子

「昔のことよ~それに大和も彰人もそんなに言わないでよぉ~」

 

彰人

「すまん、すまん、それでキャップ何を思い出したんだ?」

 

キャップ

「それはタイムカプセルだ」

 

全員

「タイムカプセル?」

 

キャップ

「ああ、なんかそんなものを七夕に埋めた覚えがあったという、夢を見た」

 

彰人

「夢かよ、しかしそう思えばそんなこともあったな、確か河川敷だなまだその頃はここではないだろうから」

 

大和

「と、いうよりもなんで今なんだキャップ?」

 

キャップ

「あれだ、夢でみたってことはなんかの知らせとおもうんだよな」

 

岳人

「けどよ、それって確か小学校ぐらいだよな。どこにあるかもしかも何を入れたのかもわかっていないぞ」

 

「……未来の自分への目標、それとたしかその時のおもちゃだったかな?」

 

モロ

「すごいね京は」

 

と、言うことなので俺らは祭りの前に先に河川敷に出ることにした。ちなみに俺らはそんなところなんてどこも分からないが、京の指示でそのまま一子が掘ると、なんとそこには

 

一子

「あ、あった。あったわよ!!」

 

一子が引き上げたのはかんかんだ。それも結構古くなっているものだ、そして俺はその缶に見覚えがあったのは言うまでもなく、なんとなくだった岳人も思い出したようだ。

 

キャップ

「よし、開けてみようぜ」

 

そして開けてみると今で思うとガラクタだった。それはソフビや、カードダソなど様々だったが兄弟が紙切れを取り出した。あ、それは

 

彰人

「兄弟それは」

 

一子

「大和、それって」

 

そして兄弟が取り出したのはこういう題名の自由帳

 

大和

「何々、大和名言集ってなんだそりゃ!」

 

それは兄弟がニヒルの頃に言ったことが書いてある非常に恥ずかしいものだった

 

クリス

「なんなんだ、それは」

 

そしてクリスが取り上げる、そして

 

大和

「や、辞めてくれ、それは俺が太宰にはまっていた時なんだ!」

 

しかしその声は虚しくクリスには届かなかったようだ。

 

クリス

「愛など妄想にしか過ぎない」

 

岳人

「やべぇ、あの頃思い出して、今でもあはははははは。腹痛ェ」

 

モロ

「だ、だめだよ岳人。そんなに笑っちゃ!」

 

と、言いつつもモロも笑っていた、笑っていないのは俺と地に伏せている兄弟ぐらいだ。

 

クリス

「俺には獣がすんでいる」

 

一子

「だ、だめ。これはだめだわ、面白すぎる!!」

 

「ククク」

 

松風

「こんな大和も痛い子だったんだな、今度からさん付けはしたくないぜ」

 

まゆっち

「大和さんもこんなときがあったんですね」

 

クリス

「な、なんだこれは☆マークで、『ヒトは死ねばゴミ』と、こんな感じか」

 

大和

「ガクシ」

 

すでに兄弟のライフはゼロのようだ。そしてこう叫んだ

 

大和

「誰だ、こんなものを入れたのは!」

 

もちろん

 

彰人・百代

「俺だ(私だ)」

 

大和

「この二人かよ!!」

 

百代

「なんだ文句でもあるのか?」

 

大和

「ああ、あるよ!」

 

百代

「ならばかかって来い、いつでもいいぞ。今回は彰人も参戦だ、さあどうする?」

 

大和

「泣き寝入りしかないのか」

 

「は~いこっちこっち」

 

そして京のいつものジェスチャーだが今回は

 

大和

「すまんのう」

 

なんと京の胸にいった。さすがにこれはこたえたらしい。

 

クリス

「しかしこの☆マークの物は一体なんなんですか、これだけが気になりますね」

 

彰人

「ああ、それはたぶん……」

 

一子

「…それはね、お姉さま」

 

百代

「そうだな、これは言っとく必要があるな。その当時の大和のまねをした彰人の言い方が実にマッチしていてな、一子が大泣きしてしまった、ちなみに私でもビビったぐらいだ」

 

モロ

「あ、それ思い出した、確か大和が熱で学校休んだ時に彰人が大和風とか言って言ったら先生が泣き出したとか」

 

クリス

「……どんなものなのだろう?」

 

一子

「クリ!変なこと言わないの「今言ってみるか?」ああ、止めて」

 

クリス

「しかし気になるではないか、すいませんが彰人殿お願いします」

 

彰人

「それでは……ヒトは死ねばゴミだ」

 

そして流れる沈黙……あれ?

 

彰人

「え、えっと。なんでしょうか百代さん、俺の腕をそんなにきつく抱いて。」

 

百代

「怖カッコイイぞ、彰人」

 

ちなみにそれから全員が戻るのには数分かかった、キャップも棒然だったしな。しかしそんなに怖いのだろうか

 

一子

「それよりも見つけないといけないものは見つけたの?」

 

キャップ

「ああ、それはこっちだぜ。それじゃあ開けるぜ」

 

そしてキャップが開けた、そして今度はキャップが読むこととなった

 

キャップ

「これは、岳人のだな……それでは、俺はまず朝は肉布団で目を覚ます」

 

それを聞いた女子連中一瞬で引いた。

 

岳人

「あ、あれ~?俺こんな感じだっけ?」

 

大和

「なにも変化が無い」

 

キャップ

「そして、目覚めはいつも年上のメイドたちに着替え、そして愉しませる。そして愛車オロチで出勤、受付嬢に挨拶代わりに口説かれる」

 

一子

「どこまで都合がいいのよ」

 

キャップ

「そしてエレベーターを使って社長室へ」

 

百代

「おお、社長だったらしいぞ」

 

キャップ

「そして二百階の社長室までエレベーターガールと愉しむ」

 

モロ

「二百階ってすでにバベルの塔じゃん!!」

 

百代

「これで秘書なんていう安直な考えだったら、岳人を一発殴る」

 

キャップ

「そして社長室に着くと秘書が待っていて、そして愉しむ」

 

岳人

「はぐっ!!」

 

百代

「酷いな」

 

岳人

「なにをいう、これこそ俺様の夢溢れて」

 

彰人

「溢れすぎてて、話にならん」

 

キャップ

「次は~ワン子のだな」

 

一子

「わーい、なんだろう?」

 

キャップ

「成長期になり、お姉さまに負けないぐらいの体型となった」

 

岳人

「かわいそうに最初からだめだ」

 

一子

「うるさいわねぇ~これからよこれから」

 

キャップ

「武道でもお姉さまや彰人とならび、ニュース出る。」

 

クリス

「これは面白い事を書くものなのか?」

 

一子

「これで真剣だったのよ」

 

キャップ

「次は俺か。宇宙の旅に出る!」

 

まゆっち

「これは子供らしい、感じでいいですね」

 

キャップ

「そして俺は探査機、ノワールで月を目指した。そしてそこで開発されていたモビルースーツを奪還する任務にあたる」

 

クリス

「なんか雲行きが怪しいな」

 

キャップ

「そして俺はそこでの科学者に助けられ太陽のエネルギーで地球に帰るのであった」

 

大和

「たぶんこのときのアニメの影響だろうな」

 

彰人

「スターメモリーだな確実に」

 

キャップ

「次は大和にモロ。中学にいき、進学し進学し就職。なんだこのお前らの人生設計は!!」

 

モロ

「現実を見ているといって欲しいね!」

 

キャップ

「次はモモ先輩だな」

 

百代

「私も覚えていないんだよな」

 

クリス

「けどなんか今のを見ていると」

 

まゆっち

「……ですよね~」

 

キャップ

「それじゃあいくぞ。私の隣に彰人がいればそれでいい、いなければつれて来い、そして言え、好きだ、と。これだ」

 

百代

「////////」

 

大和

「姉さんが赤くなっている」

 

百代

「う、うるさい!!/////」

 

彰人

「百代、うれしいぞ俺は」

 

百代

「あ……うん」

 

一子

「結局いつもと一緒ね」

 

キャップ

「それじゃあ次は彰人だな」

 

彰人

「俺、何書いたんだろう?恥ずかしいのは止めて欲しいが」

 

キャップ

「百代を守る……これだけだ」

 

岳人

「ヌオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

大和

「落ち着け岳人!」

 

モロ

「しょうがないよ、当時からこんな感じだったじゃん」

 

「けどなんでこんなことを?」

 

彰人

「……たぶん当時は同じぐらいの力だったからそれを追い越して守ろうとしたかったんだろうな、俺も男の子だったし」

 

百代

「ああ、彰人~すぐにキスをくれ、しかも深いのを。そうしないとすぐにお前を襲ってしまいそうだ!」

 

彰人

「はいはい、チュ。今はこれで抑えろ」

 

百代

「ふぁ~い」

 

キャップ

「それじゃあ、最後行くぞ」

 

そしてキャップが最後の願いを言う、そうそれは京の短冊だ。

 


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