真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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##第七十七話##

 

Side 大和

 

さて、今日も学校が終わり自室ののんびりを始まったのだが、しかしなんなんだこれは?

 

「それは昔のことでした~」

 

大和

「分かっているから」

 

「それから母は病気で逝きました、半年ぐらい前のことですが」

 

大和

「それも知っているよ」

 

「その時、お父さん泣いてた。あんなにも色んな事されていたのに、うん私のこの一途さはお父さん譲りだよ…けど体はあの母親譲りですはい」

 

大和

「そこで露骨にアピールするな」

 

「エロスです、はい」

 

大和

「変な風に言うな、まったく。襲うぞ?」

 

「襲えばいい、責任取るよ」

 

大和

「普通逆だろうが……」

 

そんな今日の始まりだった。

 

Side out

 

今日は朝からのルー師範代との試合など濃厚だったのだが、やはり一番のところはやはり百代との戦い。

 

最初は百代の一方的な攻撃、俺はそれを耐えに耐えて行動を起こす、それは

 

彰人

「いくよ、百代。スネークバイト!!」

 

俺は左腕で百代を攻撃するが、しかしそれはうまく決まらなかった、そう…防がれたのだ

 

百代

「私がいつまでもその技で納まると思うなよ彰人!!」

 

俺はそれに感心するように、そして俺は蛇を見る。蛇はまるで久しぶりの獲物のように舌をだす、俺はそしてもう一つの技を解禁した。それは

 

彰人

「百代?これならどうかな?」

 

百代

「な、なんだと……彰人の気がさらに膨れ上がるだと!まさか、あのスネークバイトが……本気じゃないのか?」

 

俺は気を百代にだけに当てて、そして構えを変える。蛇はまるで俺の全身に、そう俺がまるで蛇のように。そして

 

彰人

「わが、罪の断罪となるがいい……蛇翼(ジャヨク)…………崩天刃(ホウテンジン)!!」

 

そしてそれが決まった瞬間、百代は気絶した。すぐに瞬間回復が働き傷はつかない、しかし使った瞬間に百代は気を失った。それは近くで見ていたルー師範代もだ。そしてそれから数分、百代が起きた。

 

百代

「また、負けたか……はぁ~相変わらず彰人は強いな、この私ですら勝てないとは。結構無茶な事もして鍛錬したんだけどな」

 

彰人

「今回は結構ギリギリだったよ。さまか左腕の完全解放まで行かれるとはね。てかルー師範代もまた蹴りの速さ上がっているじゃないですか」

 

さっき起きたルー師範代

 

ルー

「当たり前ネ。彰人だって日々精進しているんだし、私だって負けてはいられないネ。それに一子の事もあるしね」

 

そう言ってルー師範代は一子のほうをみる、今は修行僧と組み手を行っているがまず一子には最初に絶対に攻撃を当たるなといってあり、修行僧には一子に一撃でも入れろと俺が指示をしていた、てかなぜか川神の修行僧は俺の指示も聞いてくれるのだろうか?そして一子は現在一撃もくらっていない。

 

修行僧

「(今までの一子殿と全然違う、まったく相手の動きが)「そこまで!」く、彰人殿」

 

彰人

「う~んやはり、一子は無我の境地に着てきたかな?ごめんねありがとう」

 

修行僧

「いえ、私もまだまだのようです。それでは」

 

そして修行僧は自分の鍛錬にもどっていった、やはり一子は一つに集中することはできるがしかし、問題として考えることができない、だからこれを逆手に取ったのはいいが……

 

彰人

「いつまで、ボーっとしているつもりだ、一子」

 

俺が一発いれようとするが避けられた、やはりこれを発動どうすると考えず無意識で攻撃を避けてしまう感じになってしまったな、今度は少しバランスを考えるか。

 

彰人

「はぁ~蛇。起こしてやれ」

 

俺ではなく背後の蛇が叩き一子はいつもの通り意識を戻す、いやこの場合は意識を戻すというよりもいつもの日常の一子に戻すといった感じか

 

一子

「あ、あれ?わ、私、たしかずっと避けていたはずだけど?」

 

彰人

「まあ避けていたが、お前考えずに避けられるようになったのはいいが、今度はなにも考えていないじゃないか……まったくそれじゃあ今度は攻撃ができないぞ。まあさっきの修行僧に一撃も入れられずにいたのは成果といえば成果か」

 

一子

「けど、あの状態の時だと不思議と攻撃がみえちゃうのよね……彰人、あの状態で私って勝負できないのかしら?」

 

彰人

「欲張るな、一子。まずはあの状態をどんなときでも発動できるようにしろ、そうしないと次の段階にはいけないぞ。メニューはまた改良するが、基本一緒だ。いいかお前はやっと俺らの攻撃を視るようになったんだ、今度はこれに対処、そして反撃だ、いいな」

 

一子

「オッス!!」

 

そして一子は普通のメニューに入っていった。

 

百代

「あれが一子の力か?」

 

彰人

「ああ、血じゃなく、遺伝でもなく、ただその人それぞれの本懐の力。一子の犬っぽいところを見て思っていたんだが」

 

百代

「野生の勘か」

 

ルー

「どちらかと言うと危機管理能力ネ。どんな動物でもそれがあるのが一番ネ」

 

百代

「しかしあのときのワン子の目はまるで上の空だな。あれでは私でもどこに攻撃するか迷うな、普通は相手の目を見て判断するが」

 

彰人

「……百代の場合は相手の覇気を見て攻撃するでしょ先に。それで鉄爺どうかしたの?そんなにじっと一子を見て」

 

鉄心

「なに、自分の孫の成長を見ているだけぞい」

 

彰人

「そう」

 

そして俺らは鍛錬に戻った。

 

時間が経ち俺は久しぶりに一人で商店街を歩いていた。百代はというと、もう少しで始まる期末考査のための俺が考えたテストに見事に撃沈して、現在俺の蛇監修の元(←百代が幽霊が苦手なので、若干薄くしてある蛇に完全にびびっていて、ドアに近づけずそして外に出れず俺の復習問題をこなしていた、一子もしかり。てか、百代はなんであの蛇を戦闘中は大丈夫なのに俺からはなれた単体だと駄目なんだろう?

 

彰人

「しかし、ここの本屋のチョイスは渋すぎるだろう」

 

と、言って手に取るのはSAOだ。これって確かにうれているけど、なんでもとの原案のほうなんだ、こっちにはムーンプリンセスだし。そしてこのおっさん

 

おっさん

「なんだ、おめぇ彰人か。なんか買っていくのか?」

 

彰人

「来てそうそう、それですかおやっさん、少しは客にいい面をしてください」

 

おっさん

「おめぇさんが客だったらそうしてやったよ、それよりもおめぇの女はどうしたんだい?」

 

彰人

「勉強中。そして俺はその暇つぶしだ」

 

おっさん

「そうかい、そうかい。それじゃあこれでどうでぇ」

 

そしてもってきた本は特撮の台本。ホントに渋いてかなんだこの000だ。そして俺が読んでいると

 

モロ

「すいませ~ん、この前頼んどいた特撮の台本って、彰人。あれモモ先輩は?」

 

おっさん

「お、おめぇ、渋いチョイスするじゃねぇか。届いているぜぇ~」

 

そして渡されるのは俺のと同じジャンルのWと書いてある奴だった。

 

彰人

「ああ、今日は完全にお勉強だ、あいつはな」

 

モロ

「ああ、なんだかワン子も一緒に机にむかってそう。あっ彰人もそれ読んでいるの!?」

 

彰人

「なんかないかって聞いたら。このおっさんはこれを渡してきた。そう思えば百代がたまに見ていたのを思い出してな、だから俺もちょっと読んでみているんだ」

 

モロ

「モモ先輩が特撮?」

 

彰人

「いや、たしかマスクライダーだけのはずだったかな?」

 

おっさん

「しかし、おめぇらはずっと仲がいいな」

 

モロ

「まあ、ずっと一緒ですしね」

 

彰人

「俺も一年いなかったけど。まあ彼女ができちまったしな」

 

おっさん

「どこまで、続くか俺の生きているうちは見ものだな」

 

モロ

「間違いなく惰性で大人まで続くでしょう……」

 

おっさん

「バッキャ野郎どもめ」

 

おっさんの呆れた笑い方をしながら、俺らを見ていたらお客さんの登場、それは

 

冬馬

「あれ、御剣君に師岡君ですね。こんなお店で会うのは珍しいですね」

 

そうあの葵君だ。そして後ろに続くのはユッキーに準だ

 

ユッキー

「まだ、トーマ…って、彰人だぁぁぁ」

 

「こら、ユキ走っちゃだめでしょ」

 

おっちゃん

「こっちはこっちで三トリオか、このバッキャ野郎どもめ!」

 

そして今日も商店街ではおっさんの笑い声が響いた。

 

Side 秘密基地

 

すでに時間は太陽が黄色に変わり、傾いてきている時間。この時間に秘密基地にいるのはこの二人で、片方はゲームを、片方はダンベルを上げていた。

 

岳人

「なあ、モロ。ちょっといいか」

 

モロ

「うん、な~に~」

 

岳人

「最近さ、ここの集まり悪くないか?」

 

モロ

「そう?けど金曜にはくるよ、そのための集会だし」

 

岳人

「そうだけどよ、知っているかモロ?こういう秘密基地ってのは普通小学生までなんだぜ」

 

モロ

「……まあ僕たちは特殊だと思うよ、色々と」

 

岳人

「そうだけどよ、俺さま思うんだよ、たぶんよ~俺さま達が避けているんじゃないかって?」

 

モロ

「絶対違うと思うよ、なんていうかな?あ、あれだよ居場所っていうか、あのコンビニとかでたむろっている不良とかと一緒なのかもね……」

 

岳人

「居場所ねぇ~けどここよりもいいところなんてあったらどうする?」

 

モロ

「今日は随分と突っかかってくるね、岳人。それにここよりも居場所のいいところなんてないよ、岳人は?」

 

岳人

「いいに決まっているだろう、ここ最高だぜ。いやぁ~なんか今日ジムでよ愚痴られたんだよ、彼女が出来ると愛想が悪くなるっていうだろう?」

 

モロ

「あるね、そんな通説。だけどさ、僕達の近くにもバカップルいるけどそんなことないじゃん」

 

岳人

「そうだよなぁ~、なにもし俺に彼女が出来ても、まあ怒ろるなよ」

 

モロ

「と、いうよりも集まりが悪いのはただ単にもう少しではじまる期末考査のせいだと思うよ、岳人」

 

岳人

「な、それをいいなモロ」

 

モロ

「それに「お、今日は馬鹿なお二人か~」……大丈夫だと思うよ」

 

ドアが開くとそこには川神家やキャップなどがいた。

 

百代

「どうかしたのか、お前ら。そんなに深刻ばってほれ、お姉さんに話してみろ、そして彰人抱き着かせろ」

 

モロ

「岳人に彼女が出来たっていう話」

 

彰人・キャップ・一子

「「「そらないわ」」」

 

岳人

「ハモんなよ!」

 

モロ

「そう、余計な心配だよ」

 

まだ、全員がしらない、歯車が動き出した。それは再生か、それとも破壊か……それは誰も知らない。

 

Side out

 


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