真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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##第七十三話##

 

今日は絶好の夏日となった、この水上体育祭。てかこれはすごい、なにが凄いって

 

百代

「彰人~♪、フフフフ」

 

布があるにもかかわらずこの自己主張の強い胸が俺の理性を削る、これは新手の精神鍛錬だった。ちなみになぜ百代がここにいるかと言うと

 

一子

「まさか、お姉さまのクラスと私たちのクラスが隣同士なんてね」

 

一子がそういうがその通りなのだ、これはなんも上からの指示とかではない、タブン……

 

大和

「まあたぶん学長が姉さんの面倒を任せただけじゃないか?」

 

そういう兄弟だが、これはこれで

 

ヨンパチ

「リア充って爆ぜればいいと思うな僕」

 

岳人

「そうだな、ムカムカムカムカ!」

 

えっとこれはこれで、戦力がわかれそうだな

 

百代

「あ~き~と~ほら、お前の女が甘えているんだぞ~もっとくっ付け」

 

彰人

「あとでしてあげるから、まだ始まっていないからね。開幕式」

 

俺らは全員水着でこの海辺に待機しているのだが、まだ開幕式が始まっていない、理由はなぞだ。

 

Side 先生ズ

 

教師全員は現在、生徒の出席状況の確認そして

 

鉄心

「うむ、これはよい光景じゃのう。目の保養じゃ」

 

宇佐美

「そうですね、これはこれで美ですよね」

 

鉄心

「しかし、全員がスク水ではなのが唯一の心のこりじゃがなぁ~」

 

宇佐美

「なにをいいますか、水着を着てくれるだけ御の字ですよ、それにあれとかどうです結構いい体型だと思いますよ」

 

鉄心

「ど、どこじゃ、千里眼でみてやるぞ!」

 

そして川神流の奥義を使い生徒を見る学長。

 

ルー

「なにをしているのです」

 

そして普通にそのストッパーのルー先生が二人を注意するが

 

宇佐美

「硬いこというんじゃねぇよ、ルー」

 

鉄心

「そうじゃ、そうじゃ」

 

ルー

「奥義を乱用しなければいいだけのことです……」

 

結局呆れてしまい、そのまま放置ということとなった。ちなみに梅先生は

 

男子生徒

『水着!水着!水着!水着!』

 

男子の水着コールに答えていた。

 

Side out

 

俺らは座りながら、梅先生の水着コールを見ていた。

 

彰人

「あれは、なんだ?」

 

「一年前から、ああだったよ」

 

彰人

「はぁ~」

 

そして、俺らのクラスのメンバーが主体となってコールしている、まあうちの担任でもあるわけだしな。しかし意外な人たちもコールしているな。例えばクマちゃんとか、完全に趣旨がわかっていないようだったし、モロは……まあむっつりだから仕方がなく、

 

忠勝

「水着~水着~」

 

彰人

「お前もかよ、忠勝」

 

忠勝

「ああ?ああ、宇佐美(オヤジ)がうるさくてな、こうしろって」

 

彰人

「ああ、なんとなく分かったよ。それよりも兄弟はいいのか、コールしなくて」

 

大和

「あれはあれで、一応参加したほうがいいのかもしれないけど、たぶん梅先生のことだろうから、観察しているぞ」

 

そして大和の言うとおり、梅先生は観察をしていた

 

梅子

「(直江は、やはりここは静かにしているな、それに比べ師岡が意外と言っているな、そして御剣は、川神と一緒か。やはり学長の言うとおりあの川神には御剣がいいようだ、ああも黙っていてくれれば我々教師陣も動きやすいからな)」

 

梅子

「それでは、今日は私も……水着で指導してやる!」

 

そして梅先生がいつものスーツを脱ぐとそこにはすでに水着を着用していた、てか

 

彰人

「あの人、やる気まんまんじゃないかよ……しかし際どい「アキト」うっ!な、なんだ百代」

 

百代

「ああいうのが、いいのか彰人?ああいうのが好きなのか、彰人!!」

 

彰人

「あ、あえ、えっとだな…結構好みかも……」

 

百代

「そうか、なら今度はお前が私の水着を選ばないとな。持っているのでは誘惑にかけそうだ。だが、私が隣にいるのに、失礼だろう?」

 

そしてさらに俺の腕に力を入れる百代。

 

彰人

「あはは、すまんすまん。お前を見ているからそれで「それではこれより開幕式じゃ!」……いくか?」

 

百代

「うぅ~さすがに開幕式はこれではいけないな。それじゃあな、彰人」

 

そして俺らはクラスのほうに並ぶこととなる、ちなみになぜか大串と準がすでにボコボコだったんはなぜだろう?

 

そして開幕式が終わり、俺らはクラスHRみたいな作戦会議が始まりそうだった。

 

大和

「梅先生、今回の優勝商品ってなんですか?」

 

どうも今回のこの体育祭では一位、二位、三位ぐらいまでは優勝商品があるらしい。

 

「うむ、今回は水に関係するものらしいぞ。まずは温泉旅行のペア宿泊券、シーフードピザのタダ券、はたまたペットショップの割引券など多彩だな」

 

彰人

「温泉か……、おい兄弟」

 

大和

「あ、ああどうかしたかというか、やる気あるな……」

 

彰人

「今度の夏休みは温泉だな、百代と」

 

大和

「俺もヤドカリにご馳走のために」

 

そして俺と兄弟はがっちり握手をして、今回の体育祭は優勝することを決めた。そして最初はよくある、あれだ、不安定な足場でのレース。

 

彰人

「最初はキャップだ、いけるな?」

 

キャップ

「もちろんだぜ」

 

千花

「なになに、今日は御剣君が軍師?」

 

彰人

「いや、そう言うわけでもないぞ。まあここでは副長って感じかな」

 

大和

「まあ、それじゃあキャップは一位が確認できているから、次は「お前だろう?」やはり兄弟だとやり易いな、それじゃあ次は俺か」

 

そしてレースを見てみてわかったことが

 

彰人

「なあ、忠勝。これって記録に残らないんだよな」

 

忠勝

「……ああ、だからあのS組があんな優雅なんだよ、商品にはまったく興味がないようだし、それにこれは一種の正月の特番のようなものだ、記録に残らないものには意味がないのならあいつらは動かない」

 

大和

「そうなると、完全に三グループに分かれるな?」

 

真与

「三グループですか?」

 

彰人

「そうだ、まずは俺らのようにやる気のあるところ、そしてやる気のないところ、そしてお祭り騒ぎがしたいところ。そうなると、次は、俺だな」

 

ヨンパチ

「こいつら、す、凄ぇ……なにも話していないのに、こいつらの中には同じ作戦が入っているのかよ」

 

クマ

「うん、ここまで息が合っているなんてね、モグモグ」

 

真与

「本当です、これが阿吽の呼吸なんですね」

 

冬馬

「そうですね、ここまで凄いと、なんか妬けそうです」

 

彰人

「普通に、ここにいるのはどうかと思うよ、葵君。一応ここでのスパイ活動はどうかと思うぞ」

 

冬馬

「これは失礼、一応F組の女性のみなさんには、挨拶したのですが」

 

そして後ろをみると、完全に骨抜きにされてるメンバーが数人、てか京達以外が軒並み棒全じゃないか

 

大和

「それで敵察ってところか?」

 

冬馬

「まあある意味そうかもしれません。しかしご安心ください、我々のS組はまったく優勝する気がないので」

 

彰人

「まあもしかしたら“偶々”優勝しちまうかもしれません、ってか?」

 

冬馬

「やはり御剣君とも一回ぐらい脳でのほうで勝負がしてみたいですね」

 

彰人

「そんなことがあればな。それじゃあ俺はいってきます」

 

そして今度の競技はただの水泳ではなく、障害物ありの水泳。しかもこの体育祭の注意書きに、俺は一種目、そして百代はなんと種目にでるな、となっているのが今回の体育祭。理由は鉄爺から一言「お主は加減ができるが、負ける気がないからのう。と、いうことでお主は一つじゃ」ということらしい。まったく酷いたらありゃしない。そして俺が準備に入ると

 

百代

「彰人~頑張れぇぇ」

 

百代の応援が聴こえた、てかあなたは自分のクラスを応援しろよと思うものも、うれしいので

 

彰人

「了解」

 

と、手を振り返してしまった言うまでもなく、そして

 

宇佐美

「バカップルだな、御剣。これで一位以外だったら笑いものだな」

 

スタートに立っていた、宇佐美先生にいやみをいわれてしまった。そして俺は、構えてスタートした。

 

Side 大和

 

兄弟がスタートしてわかったこと、それは

 

モロ

「さすが、彰人だよね。クラスによると競泳部とかも参加しているのに、完全にブッチギリで一位だもんね」

 

「まあ、モモ先輩にあんな応援されちゃあ、負けるに負けられないでしょう?」

 

岳人

「けど、いいのかよ。そろそろ一周遅れが出てくるぞ」

 

そういう岳人の言う通りで、兄弟は三人もの一周遅れをだしてダントツでゴール。その時は生徒の全員が拍手したのは言うまでもなかった。そしてそのあと姉さんに抱きつかれて、キスしていたのも言うまでもなく、全員で言った

 

全員

『この夫婦が!!』

 

たぶん、これほど川神学園の生徒がこころ合わせてなにか言うことはもうないだろう

 

side out

 

俺は百代を抱きかかえながらそのままクラスに戻ったら

 

岳人

「目がめがぁぁぁぁぁぁぁ」

 

なぜか、岳人が走り去ってしまった。そしてやはりキスは注目を浴びまくってやはり恥ずかしいものだったが

 

百代

「ご褒美だから、きにするな」

 

と、いうことで俺はきにしないことにした。

 

「いいなぁ~私も活躍したらご褒美欲しいな~ジィィィィィイ」

 

大和

「兄弟、頼むから控えてくれ!」

 

百代・彰人

「「無理!!」」

 

モロ

「……そこは二人ともなのね」

 

そして、放送がなった

 

鉄心

『それではこれより、お昼休憩を挟むぞい。午後の開始はまた放送する。それでは午前中でのトップから三位までのクラスをしょうかいするぞい。まずは三位は二年S組じゃ』

 

やはり、もとからのS組のパラメーターが高いのでやる気がなくても競技に出ればそれなりの結果がついてしまう。

 

鉄心

『それでは第二位は、三年B組じゃ』

 

ここは俺らと同じやるきのある組だ。あとで混乱でもさせておこう

 

鉄心

『それでは第一位は二年F組じゃ、それでは午後の後半戦も頑張るんだぞい、いくらでも逆転は可能じゃからのう』

 

そして俺らの水上体育祭の前半戦は終わった。

 


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