真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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##第七話##

“チュン、チュンチュン”

 

あれ、ここは。そうかあの後俺ら、そのまま寝ちゃったんだ。・・・寝ちゃった・・・

 

彰人

「おい!!百代起きろ」

 

百代

「いいだろう。もう少し」

 

いやいや、現在俺のベットの中で、淫らな格好で寝ていなければ寝ててもいいけど。

 

彰人

「さすがに、その格好は不味いだろ・・・」

 

百代

「なんだ、朝から盛んだな」

 

彰人

「そういうことじゃなくて!!」

 

百代

「わかった、わかった。相変わらず初心なんだな。まあそこはかわいい所なんだが」

 

彰人

「昨日はお前の方が可愛かったがな」

 

なんて皮肉に言ったら

 

百代

「う、うるさい。このバカ!!」

 

“ボカ”

 

と、一発殴られた。まあ照れ隠しなんだろうが。

 

彰人

「それじゃ、着替えるから」

 

百代

「なんならお姉さんが着替えさせてあげるぞ」

 

彰人

「はいはい、出てった、出てった」

 

百代

「うー、冷たいな。うちの彼氏は」

 

百代は渋々出てってくれた。まあ自分の部屋が俺の隣だから簡単だけど。そして朝飯になって前と変わらない所で食事となった。

 

一子

「はいは~い。今日の献立は、お魚だよ」

 

一子が配膳をしていた。相変わらず、食にはこだわっているようだ

 

彰人

「一子、おはよう」

 

百代

「ワン子、おはよう」

 

一子

「あ、お姉さまに彰人。おはよう。お姉さま、今日は鍛錬してないのに早いのね。二人ともそこが二人の朝ごはんだから」

 

彰人・百代

「「は~い」」

 

二人して、朝はあまり強くは無かった。俺らが席に着いた時にちょうど、鉄爺の来た

 

鉄心

「皆の者おはよう。」

 

修行僧一同

「おはようございます」

 

鉄心

「うむ。みな、早くから起き、ご苦労。うちの孫娘とは全然」

 

百代

「おい、ジジイ、起きてるぞ」

 

鉄心

「彰人も大変じゃの~」

 

百代

「おいこら。ジジイ」

 

彰人

「まあまあ、百代、頂こう」

 

百代

「あ、ああ、頂きます」

 

鉄心

「ほ、ほ、ほ。」

 

ルー

「うーん、今日の朝ごはんもおいしいね」

 

一子

「そうだ。彰人、お昼は川神院のお弁当にするの?」

 

彰人

「あ、そう思えばそうだな・・・」

 

修行僧

「あのう、申し訳ない、食事中に彰人殿」

 

彰人

「うん?てか、彰人殿って」

 

修行僧

「その不仕付けでなければ修行を見ていただきたいのですが」

 

彰人

「うん。別に時間的には構わないよ。な、百代?」

 

百代

「ああ、てか私とも勝負してほしいぐらいだ」

 

ルー

「お、なんだかおもしろそうネ。私も手合わせ願いたいネ」

 

一子

「ああ!!お姉さまも、ルー師範代もずるい」

 

なんだろう、朝から面倒なことになってきた。

 

鉄心

「ほ、ほ、ほ。」

 

彰人

「鉄爺、笑ってないで、助けてよ。」

 

鉄心

「ならばルー。お前が勝負してやれ」

 

この言葉で、俺の朝飯が終わった後、修行僧の練習を見て、ルー師範代と勝負となった。

 

鉄心

「うむ。ルールは一つ。どちらかが戦闘不能になったら終了じゃ、それでは西方、御剣彰人」

 

彰人

「ああ」

 

鉄心

「東方ルー・イー」

 

ルー

「よろしくアルネ」

 

百代

「さて、彰人の力、見してもらおう。ワン子のよく見ておけ」

 

一子

「はい、お姉さま」

 

鉄心

「それでは・・・始めい!!」

 

言葉どおり勝負開始、そして同時に轟音と共に、寺院の壁が崩れ去り、ルーはそれに嵌っていた。

 

ルー

「が、がはっ!!」

 

簡単に言うとルー師範代は吹き飛ばされた。

 

鉄心

「そこまで」

 

修行僧

「おいおい、なんだ、いきなりルー師範代が・・・」

 

一子

「彰人、さらにスピードを上げたみたいね」

 

百代

「う~ん。さすが彰人。(私ですら確認出来ない、攻撃か・・・)」

 

彰人

「久しぶりに本気出したけど・・・大丈夫かな」

 

鉄心

「なに、気にするでない。ルーは今日一日安静にさせるからのう」

 

彰人

「教師なのに」

 

鉄心

「なに、そこらへんはワシがどうにかしよう。彰人よさらに磨いたようじゃのう」

 

彰人

「いえいえ、まだまだですよ。」

 

百代

「おい、彰人。そろそろ準備しないと遅刻すろぞ」

 

後ろから百代の声がした。

 

彰人

「あれ、一子は?」

 

百代

「お前の試合見て、私のがんばらなくっちゃって言って、トレーニングに行った」

 

彰人

「わかった。それじゃあね。鉄爺」

 

鉄心

「うむ。今日の集会でのう」

 

彰人

「それじゃ、行こう百代」

 

百代

「ああ、やはりこれが一番だ」

 

そういうと俺の腕に絡んできてそのまま通学路に出た。簡単に言うとバカップルをしていた。

 

 

 

Side 大和

 

今日はキャップも一緒に寮をでた。

 

キャップ

「しっかし、モモ先輩はこれで彰人にベッタリかな」

 

大和

「どうだろう・・・」

 

岳人

「まあ、あれで少しはモモ先輩のファンは減っただろう」

 

「ところが増えた。なんてありえるかもね・・・」

 

岳人

「あの人、どうにかしないと」

 

そこにモロの合流した。

 

モロ

「や、みんなおはよう」

 

大和

「うーい。モロ、どうだ、学校の掲示板は」

 

そう、俺は昨日帰る時、モロに学校の裏サイトにどういう反応があるか調べてもらっていた。

 

モロ

「そうだね。やっぱ、彰人のアンチが中心かな。なんであんな奴なんだとか、そんなのばっか」

 

大和

「ま、姉さんの彼氏だからな」

 

岳人

「だけど、あいつの強さ、知ったらみんな黙るんじゃないか」

 

「お、岳人の癖にナイス発言」

 

岳人

「癖に、てなんだ癖にって」

 

大和

「だけど、そんなに我が兄弟は力を見せるか?」

 

一同

「う~~~~~ん」

 

キャップ

「ま、なんとかなるんじゃないか」

 

だったらいいけど

 

小笠原

「あ、ナオっちに椎名っちそれに風間君。おはよう」

 

前に居た同じ学年の女子グループにあった

 

大和

「ああ、おはよう」

 

キャップ

「おお。おはようさん」

 

「・・・・」

 

大和

「ほら、京。挨拶」

 

「ん」

 

そして、挨拶していってしまった。

 

岳人

「なんで俺様には挨拶がないんだよ」

 

「まあ、クルミなんか持ってる時点で不審者。それにモロは影が無い」

 

モロ

「影が無いってなんだよ!!」

 

「ナイス突っ込み。さすがの速さ」

 

百代

「おお、居るな居るな。」

 

さらに姉さんが合流。すごく姉さんと彰人が注目されているが・・・

 

side out

 

 

 

彰人

「あの、百代。さすがに恥ずかしい」

 

百代

「いいじゃないか、別に人なんか気にするな」

 

岳人

「おお、彰人。見せてくれるな」

 

「本音は?」

 

岳人

「なに、朝からイチャイチャしてんだよ」

 

モロ

「すごいね、こんなに視線浴びてるのに」

 

彰人

「ああ、なんか嫉妬とか殺気とか嫉妬とか・・・」

 

大和

「ま、がんばれ兄弟」

 

そして、このメンバーで、橋を渡っていたら、

 

百代

「お、今日も挑戦者だ。」

 

と、俺がこの前リンチされそうになったところに一人の武人がいた。

 

武人

「私は川神鉄心に勝負を挑んだものだが、川神百代、または御剣彰人を倒してからくるようにと門前払いされた。」

 

彰人

「あの爺さんいつの間に、そんなシステムを」

 

百代

「まあ、しょうがない。ちなみに両者いるがどちらにする」

 

武人

「決まっている。男にするに決まっているだろうが、だれが女など相手にするか」

 

そういうと、武人は持ち場に着いた。

 

百代

「バカだね。ホント」

 

大和

「彰人を指名するなんて」

 

しかし、俺がすごく意外なのが、

 

彰人

「なんで内の学校の生徒が見てるんだ?」

 

岳人

「ああ、それは」

 

モロ

「大体がモモ先輩を見たいがため」

 

彰人

「ああ、納得。」

 

そして俺が持ち場に着いたら、歓声から

 

野次馬

「なんだ、なんだ。あいつ誰だよ!」

 

とか、

 

野次馬

「あれが、例のモモ先輩の彼氏だよ」

 

野次馬

「ええーーーあんなのが」

 

すげーなんか酷い。そして、百代の一言でみんな黙った。

 


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