真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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##第六十七話##

 

ある日の学校の体育の時間である、今回は俺らF組とS組の合同授業であるのだが、なぜこの二つのクラスは争うのが好きなのだろう、と、いうよりも

 

女子達

『きゃぁぁぁぁぁ葵く~ん!!』

 

冬馬

「ふふ、女性からの声援には答えなければ」

 

ヨンパチ

「岳人、いっちょそこのモテる男を倒せ!!」

 

大串

「モロ、お前のオータム魂をあのスイーツどもにわからせてやれ!」

 

「大和~頑張ってぇぇ~」

 

一子

「たっちゃん、ファイト!」

 

彰人

「いいね、みんな応援されてて…まあキャップはこっちにながらあっちの声援に混じってるしな、てかこの面子で勝つのか」

 

ちなみにバスケのメンバーは、俺、兄弟、岳人、モロ、キャップ、忠勝だ。六人の理由は相手が六人に絞ってきたからであって、俺らはキャップの独断だ

 

「俺は、お前らのほうがいいがな」

 

準の場合はうちの委員長狙いだろうから、それもそうだろう。しかし相手を見ると、準に葵君、さらに部活動連中か、ここは少し作戦が必要かね

 

大和

「よし、全員やるぞ」

 

岳人

「ふ、ここは俺様の筋肉の力を見せてやるぜ!」

 

キャップ

「俺はシュートしたいぞ!!」

 

もうごっちゃ、だった。俺はすでに場所はどこでもいいので適当に着く、そして

 

ルー

「それじゃあ試合を開始するね、ジャンプボールだから一人こっちにきてネ」

 

審判のルー師範代がバスケのボールを持って真ん中に立っている、そしてうちらはもちろん

 

大和

「岳人行ってきてくれ、この中だとお前が一番高いしな」

 

大和の指示で岳人がボール取りに行くこととなり、相手は準だった。そして試合開始、それと同時にボールは

 

岳人

「ほい、モロ」

 

モロ

「え、えええぼ、僕!?」

 

岳人が見事取ったがパスの渡りはモロに、そしてすぐにキャップに回る、俺と大和は動く事をせずに忠勝はサポートにつく、そしてまずは一点。そして次は準たちのパス回し、てかさすがはS組、中々の強さ、しかし

 

大和

「頼むぞ兄弟」

 

彰人

「まったく、ここでこれを使うとは」

 

俺はそしてボールの持っている相手に突進をかけたように見せた、そしてそのモーションに気付いた相手はすかさずにパスをして、しかし

 

冬馬

「これは一本取られましたかね…」

 

俺の手の中にあるボール、相手は二人とも俺が片方に突進したと錯覚したのだ、まあ気の応用なんだが、ここまでうまくできるとはね。そして俺がボールを持っているのでそのまま特攻

 

彰人

「忠勝」

 

忠勝

「しゃーねぇな」

 

俺は忠勝にパスをだして俺はまたダッシュだ、パス&ゴーに習った行動だが

 

「おっと、お前さんを行かせるわけにはいかないな、て、無視!?」

 

俺は準のマークに追われるがしかし、これは囮だ。本命は

 

忠勝

「ほらよ!」

 

岳人

「ふ、ふ、ふ。これがダンクだ!」

 

岳人のダンクが決まった、しかし反応はやはりS組に持っていかれるのがオチだった、そして時間がすぎて勝敗は

 

ルー

「試合終了、20対4でF組の勝ちネ」

 

「若、すまねぇ。まさか彰人のやろうがあそこまで強いとは」

 

冬馬

「いえ、僕も少し侮りすぎました。やはり彼の対処はモモ先輩と同じかそれ以上でなければならないようです。それにあの二人の知では私は到底追いつけませんしね(やはり大和君とならばいい勝負だったのでしょうが彼がいるとすべてが無効ですね、想定外では済まされませんね今回の勝負は……)」

 

小雪

「おい、ハゲ!なに負けてるんだよ~」

 

「ユキ、人には言っていけないことが……」

 

小雪

「彰人、さすがだね、さすが僕のヒーロー!はい、ご褒美のマシュマロ」

 

そしてS組から来たユッキーだが、普通に体育の時間までそれを持っているのかよ……まあ俺もおいしく頂くがな

 

ヨンパチ

「ちっ、なんか無性にむかついてくるぜ!」

 

岳人

「だよな、あいつモモ先輩という彼女がいながら、あんなにも女子と親しく……」

 

「こら、ユキ。戻るぞ、それと俺と彰人の対応が違いすぎないか、おい」

 

小雪

「これが勝てば官軍負ければハゲだよ…」

 

「ハゲは元からだ!ああそれじゃあな彰人」

 

彰人

「ああ、じゃあな。それじゃあ今日のラジオも期待するぞ」

 

そしてその言葉に準は肩を落として去っていってしまった。

 

そして昼の時間となった

 

百代

「失礼するぞ!彰人~ご飯だ!!」

 

最近では、百代も自分で料理を覚えてきていてラジオの時は重箱ではなく普通の弁当箱を持ってきてくれるようになった、しかし普通に朝渡してくれればいいのだが、そう言うと「何をいう、学校で渡すからいいんだ」と、一言で跳ね返されてしまった

 

彰人

「お、百代。ご苦労様、それじゃあ今日もおいしく採点してやるからな、それとラジオ頑張って来い」

 

百代

「あ~もう少し撫でてくれ~」

 

猫のようになっている百代だが

 

彰人

「ほい、いって来い!」

 

俺が肩を持ち、百代を廊下の方にむかえさせて、そしてそのまま押す

 

百代

「は~い」

 

そして俺は弁当箱をもっていつもの席に着く、ちなみに最近では俺と大和、一子、京の準で座るようになった、いつもならそれに百代だが。キャップはいつも屋上で寝ているらしい、岳人は食堂で戦争中らしい、モロもたまに一緒だ

 

大和

「しかし、今日の試合はあっけなくいったな。やはり兄弟は凄いな」

 

彰人

「そういう軍師がいないと猛将はうごけないさ」

 

「く、く、く。その通りなのですよ」

 

一子

「京、どうしたの急に?」

 

「……分からないけど急に言いたくなちゃった、そして大和好き」

 

大和

「さらりと告白するな……考えておこう」

 

「おおおおおおおおおお!!」

 

なんとあの兄弟がいつもなら「お友達で」の兄弟がとうとう、折れたか

 

彰人

「ほう、兄弟もそろそろ考えだしたか、いいねぇ青春だねw」

 

大和

「青春を通り越して、新婚をしている兄弟に言われたくない!」

 

そんな感じでそしてラジオが始まった、

 

『それでは今日も始まりましたLOVEかわかみ、どうもパーソナリティの二年S組の井上準です、そして』

 

百代

『川神百代、もとい、御剣百代……まてよこの場合は川神の婿養子だから私は変わらないのか、すまないパーソナリティの川神百代だ』

 

『お願いですから、そういう砂糖がはけるような事を言わないでください、キャラが崩壊していますから』

 

百代

『黙れ、ハゲ。それで今日はなんか新しい事をするとか言っていたな、それはなんだ?』

 

『まったくもって話を聞きませんねあなたは。そうなんですよこの前のお悩み相談が公表でそして次に好評だったものがあるんですよ、それを今度のラジオからやろうと言うことになりまして……その目はなんですか…』

 

百代

『いやぁ、今、彰人は私の弁当をおいしく食べてるかなぁとだな』

 

『……ゴホン、それでは発表します……』

 

そして少しの沈黙、ちなみにさっきの百代のコメントで俺は視線ならば殺されているぐらい刺されている

 

『なんと、このラジオにゲストを招待しようと言う考えです』

 

百代

『彰人、来い!』

 

『やはりそうくると思いましたよ、ですけどこれは来週までの放送部前のポストに着たい人はその名前を書いてそして引くのは、あなたですよ…モモ先輩がひき、そしてそのままここに来てもらうと言うことで、それと※でこう書いてあります。注意、二年F組の御剣彰人君は書いていけません、これは学長の決定事項です……だそうですよ、モモ先ぱ、ひっ!!』

 

百代

『あのジジイ!!』

 

大和

「……なんか姉さん、ガチで切れてないか?」

 

彰人

「ああ、そうだろうな。う~んこの煮物おいしいな、百代特製か、あとで聞いてみよう」

 

『ぎゃぁぁぁ、だめですよモモ先輩、それを壊しては!』

 

百代

『どけハゲ、あのジジイに教えてやるんだ!』

 

大和

「……なあ兄弟、止めた方がいいと思うぞ。たぶん井上が死ぬ」

 

『あ、彰人!聴こえているなら、モモ先輩はぎゃぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁ!!』

 

放送からなんか助けの声が聞こえたので、俺は携帯を出すと徐に電話をした

 

百代

『あのジジイ!!“ブゥブウ”あ、彰人からだ、もしも~し』

 

彰人

「百代暴れるを辞めなさい、後で俺がちゃんと鉄爺と話すから、それと別に俺はラジオにも出たくないからな。大体にしてお前と一緒にいるのが長いんだから、な、そんなに怒らない。いいね?破ったらお仕置きだから」

 

百代

『はい♪……ゴホン取り乱してしまいすまなかった、それではそう言うことだ、おいどうしたハゲ?』

 

『彰人、もう少し早くにそうしてくれ…ガクシ』

 

百代

『ハゲが倒れたので今日のラジオはここまで、じゃあなぁ』

 

ちなみにその放課後学長室にて

 

彰人

「どういうことだ、鉄爺!」

 

鉄心

「ま、待つのじゃ彰人。あ、あれはさすがにラジオでお主らの会話など、まさしく砂糖が吐けるほどの」

 

彰人

「問答無用、スネークバイト!!」

 

鉄心

「る、ルーよ。一緒に止めるぞい!」

 

ルー

「はい、いくよ彰人!」

 

彰人

「二人ぐらいで俺が素直に引くと思うなよ!思う心の大きさを教えてやる!蛇!!」

 

そしてその言葉共に、川神学園学長室がこの世界から無くなったのは言うまでもなく、そしてその次の日、学長とルー先生が休んだのも言うまでない。

 


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