真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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##第五十七話##

 

さて決着がついたのだがしかし、全員が来る前に俺は大和に

 

彰人

「はいはい、兄弟。寝てようね」

 

大和

「は、ぐいぢは!」

 

俺はやさしく大和を気絶させると、そこに全員が集合した、てかまゆっちのチェックポイント意味がなかったな…まあドンマイだが。

 

「や、大和!?」

 

河川敷で完全に伸びている大和に京はそのままそばにより

 

彰人

「安心しろ、京。こいつの体力は結構限界だったからそのまま寝かせてやったんだ。まあやり方は強引だったが」

 

クリス

「く、私が負けるなんて…しかしサインボールは犬が…」

 

彰人

「まあ種明かしは俺からするとしよう、その前に一ついいかクリス?」

 

クリス

「はい、なんでしょうか…」

 

彰人

「うちの兄弟は強いだろ?」

 

クリス

「……はい、認めざる終えません」

 

彰人

「そうか、それじゃあ種明かしといこう。ちなみにモロはわかっているだろう?」

 

モロ

「うん、一応見てたしね」

 

彰人

「それじゃあ種明かしといくか、その前にみんなご苦労さん。それじゃあまず、チェックポイントに全員がついて、そしてクリスがさきに山を降り始めたな」

 

クリス

「ああ、そして京が問題をとき私が下のところでサインボールを受け取る、そしてそれに気付いた大和たちが慌ててそしてあの犬が、走ってそして」

 

百代

「こけた…はいはい、妹よ。染みるぞ~」

 

百代は現在盛大にこけた一子の面倒をみているのだが。

 

一子

「い、痛い、痛い!!けど、が、がまん……」

 

岳人

「なんか、これ聞いているとエロいよな」

 

百代・彰人

「「アホ!!」」

 

NASAの報告により星が一つ増えました。

 

彰人

「ごほん、ごほん。それではまずはそこで一つ問題があるぞクリス、まず慌ててきたのは一子だ。しかしサインボールを持っていたのは大和だった」

 

クリス

「そうか、しかし。どうやって来るんだ?大和は山から降りてきていない……まさか!」

 

彰人

「まあ、こんなダウン状態でも頭は動いたらしいぞ。なんて言ったってこんな状態になった原因のはずの川にもう一度おちるんだからな。そしてクリス後はお前の心だな」

 

クリス

「私の心…」

 

彰人

「そうだ、お前一子がこけたから少し気を緩ましただろ。それが今回の敗因だ、そのまま本気で行っていれば勝っていたものを」

 

モロ

「そろそろ、旅館に戻ろうよ。さすがにこのままの大和じゃ不味いでしょ」

 

モロがそう言うとその場はそれで終了、俺はさきに大和を運ぶために大和をおんぶして山をかけて行った。

 

Side 大和

 

大和

「あ、あうぅぅ」

 

俺は目が覚めるとそこには京がいた、周りを確認するとそこは旅館の部屋でしかもみんな談笑していた。

 

「あ、起きたんだね。大丈夫?」

 

大和

「あ、ああまだ頭がボーっとしているみたいだ。」

 

「うん、薬貰ってきてるから」

 

そして目の前で薬が京の口の中に入った。

 

大和

「それでどうやって俺が薬を飲めと」

 

「口移し」

 

大和

「嘘付け、本物はその手に握ってあるやつだろう」

 

「ちっ見抜かれたか」

 

そして薬を飲む、そして俺のことに兄弟が気付いた。

 

彰人

「お、気付いたか兄弟、ほらクリス言うことがあるだろう?」

 

クリス

「う、あ、ああ」

 

そして緊張の面持ちでこっちに来た、俺は起き上がろうとしたが

 

クリス

「ム、無理はするな。そのままでいい」

 

クリスがそういうので俺はその言葉に甘えてそのまま膝枕の体勢でいることにした。

 

クリス

「お前の男の意地を魅してもらった、確かにお前は男だった。そしてその私は負けた、だから認めるというのも変だが認める!」

 

彰人

「つう事だ。あ、ちなみにお前の作戦は俺が全部言っといたから」

 

大和

「あはは、兄弟には丸見えかよ…」

 

彰人

「よく言うだろう、おか目八目ってな」

 

百代

「う~彰人は私の相手をしてろ~」

 

そしていつもと同じくこのバカップルは眼に毒だ、しかしみんな携帯を出しているのはまあアドレス交換のためだろう。

 

クリス

「よし、今から赤外線でおくるぞ」

 

百代

「よしこっちはきたぞ」

 

一子

「こっちも着たわね」

 

モロ

「僕にも大丈夫だよ」

 

岳人

「あれ、俺様こねぇぞ。」

 

クリス

「なに?ならもう一度」

 

キャップ

「お、俺のところにも来たな」

 

岳人

「こねぇ」

 

クリス

「ならば、送らなくてもよいか。」

 

岳人

「おい、俺様だけハブかよ。これだから女は怖いぜ、いっそのこと男にでも」

 

モロ

「うわぁぁぁ。クリス、岳人が変な方向に暴走する前にお願いだから送って」

 

クリス

「送信!」

 

岳人

「お、キタキタキタキタキター!!やっぱり女が一番だね」

 

まゆっち

「松風、赤外線とはなんでしょう?」

 

松風

「おい、まゆっちそれマジで言ってるのかよ、よくそれで女子高生なんてJOYできているな」

 

まゆっち

「しょぼんです~」

 

彰人

「そう思えば、まゆっちって携帯ないんだよな。」

 

まゆっち

「う、あ、はい」

 

彰人

「俺もないんだよな、だから今度一緒に行かないか、携帯ショップ」

 

まゆっち

「へ?」

 

彰人

「まあ、大体俺も携帯ショップがどこにあるか分からないから、こいつら連れて行くんだけどな」

 

一子

「うんうん、まゆっちも一緒に買いに行きましょうよ。結構安いところ知っているし」

 

モロ

「うん、電話料さえ気にしていれば大丈夫だから」

 

キャップ

「それにいつでも連絡できないと色々と困るしよ」

 

まゆっち

「あ、あ、み、皆さん。う、うれしいです。ありがとうございます」

 

モロ

「これで、やっと松風もストラップとして役に立つね」

 

彰人

「モロ、今話しかけても無駄だって」

 

モロ

「え、なんで?」

 

そして兄弟が指を指す方向にはすでにお花畑の空間にいるまゆっちだった。

 

まゆっち

「あはは、私にも青い春がきました~」

 

百代

「確かに本体がこれじゃあ無理だな」

 

そして全員で笑う、なんだかホントみんな仲良くなってきている、これで本格的に仲間入りだな。

 

キャップ

「よーし、あとは二人に川神魂を授けるだけか」

 

クリス

「川神魂?」

 

百代

「こういう詩がある。」

 

百代

「光灯る街に背を向け、我が歩むは果て無き荒野。奇跡もなく標もなく、ただ夜が広がるのみ。揺るぎ無い意思を糧にして、闇の旅を進んでいく」

 

百代

「これが川神魂だ。」

 

岳人

「あえて荒野を選ぶ男の詩だぜ」

 

一子

「女の子の私でもわかるわよ……長いけど」

 

キャップ

「一言で言えば勇往邁進だ」

 

クリス

「勇往…邁進」

 

彰人

「どんな困難でも向かっていく、正に不屈の心だ」

 

クリス

「いい言葉だな。」

 

百代

「辛い時はこれを思え出せ。どんなに辛くても同じたびをする仲間が居る事を思い出せばいい。」

 

彰人

「まあ大体これぐらいだよね、あ、もう一つ俺は思い出したがな」

 

キャップ

「はぁ~!?もう一つだと、俺はしらねぇぞ」

 

彰人

「まあ俺ら兄弟の詩があってな。懐かしい、なあ兄弟」

 

大和

「く、変な事を…」

 

彰人

「そうか、俺は凄く好きなんだがな、あの詩」

 

まゆっち

「なんですかそれは?」

 

クリス

「ああ、きになるな、どういうのだ」

 

百代

「そうだそうだ、私も気になるぞ~」

 

彰人

「こういう詩がある」

 

彰人

「我ら、諸葛孔明の扇なり。一枚ならば羽ばたくことは出来なくとも、二枚あればそれは空をも行ける翼となる。もう一度言う我ら、諸葛孔明の奥義なり」

 

彰人

「こんなのがあるんだよ。」

 

まゆっち

「あのう、諸葛孔明って確か中国の三国志時代の劉備率いる蜀軍の軍師ですよね」

 

彰人

「おお、まゆっちいいところに気付いたな。ならば分かるだろうが諸葛亮の扇てのは羽なんだ、羽、鳥とかについているあの羽な。だけど扇ってのは基本一つだろう、だけどそれが二枚あれば羽としてちゃんと効果発揮する。だから」

 

クリス

「空をも行ける、なるほど。これもその川神魂のような詩人が作ったのですか?」

 

彰人

「いや、これを作ったのは中一前の小学校六年生だ」

 

まゆっち

「うわぁ、それって凄いですね」

 

モロ

「あれ、その時期って確か…」

 

そしてモロが俺を見た、みるな、俺を見るな。

 

百代

「ああ。そう思えばそんなこと言っていたニヒルが居たな。そうだそうだ」

 

そして姉さんも俺を見始める、そしてその視線に全員が気付きそしてクリスこう言った

 

クリス

「まさか、この詩は大和が?」

 

彰人

「大正解」

 

その時の兄弟の顔は悪魔よりも凶悪な天使の顔だった。

 

彰人

「それはおいおいと教えることにして、兄弟も起きたし京もきたし乾杯しようぜ」

 

モロ

「いいね、それじゃあみんな飲み物ね」

 

百代

「彰人、はい、コーラ♪」

 

彰人

「いい子だな、百代はピーチだしな」

 

バカップルはこんなんだし、そして全員に飲み物がいきわたり、そしてキャップが

 

キャップ

「えっとそれでは、若葉変わり始め」

 

一子

「なによそれ、堅苦しい!!」

 

岳人

「てめぇ、は小学校の校長か!」

 

キャップ

「ああ、もう。わかったわかった、それじゃあ楽しもうぜ!」

 

全員

『カンパーイ!!』

 

そして新生風間ファミリーの誕生である。

 


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