真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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##第五十六話##

 

さて、第三戦が始まったが。これは

 

大和

「く……」

 

クリス

「ふん」

 

勝ち誇っているクリスと、悔しがっている大和の姿だった。簡単に説明すると百人一首の歌を覚えていればいるほど、この勝負は有利なのだがそれが両方ともとなるとこれは後は俊敏さだけだ。いつもならば大丈夫な大和、しかし今は違う。現在たぶん熱が出ていて大変だと思うが。

 

キャップ

「それでは四回戦はクリスの勝ちだ。まさか百人一首で大和が負けるなんてな」

 

クリス

「私も日本は大好きだからな。どうした直江大和、顔が赤いぞ、怒ったか?」

 

大和

「……(さすがに、そろそろきついな。頭がふらふらだ、もう言い返す力も無いとは。この顔だけで辛すぎる)」

 

俺はさすがにそろそろ種明かしの準備に入ったさすがに、そろそろ大和の体力が、持たないだろう、だから俺は

 

彰人

「大和「も、もうだめです。松風行きますよ」え?

 

松風

「そうだ言ったれまゆっち!今のお前は坂道のぼりで自転車に登っているもんだ、止まったらこけちまうぞ、だからペダルをこげ」

 

一子

「え、まゆっちいきなりどうしたの!?」

 

まゆっち

「大和さんは熱が上がってきたんじゃなくて、もとから高熱で」

 

大和

「おい、まゆっち!」

 

まゆっち

「熱を薬で抑えていて戦っていたんです!」

 

大和

「まゆっち黙って、え、兄弟」

 

彰人

「今回はお前の負けだな」

 

まゆっち

「だってだってもう見てられませんよ。熱を無理して戦うのが友達なんですか?ち、違うと思います!友達ってもっとこう……とにかくなんか違います!そのもっと、その大和さんとクリスさんが仲良くなれる…うう」

 

大和

「…おぉぉ」

 

クリス

「まゆっち」

 

まゆっち

「あ、わ、す、すいません。私のような新参者が」

 

百代

「いや、よく言ったぞまゆまゆ」

 

まゆっち

「え、え!?」

 

キャップ

「そうだぜ、言いたいことがあったらはっきり言わないとな。」

 

百代

「弟、薬で誤魔化していたな、そして夫、手伝ったな?」

 

彰人

「なに、弟に力を貸すのは兄として当然だ、まあ止めようとしたのは一緒だが、今回はまゆっちのほうが早かったがな」

 

一子

「もう、ったくさ、どうでもいいときはぎゃーぎゃー言うくせにこう言うときだけだんまりなんだもん」

 

大和

「だけど言ったら不戦敗だろ。それだけは嫌だったんだ。まゆっちは仲良くって言ったけどこれはクリスに俺を認めさせるための必要な戦いなんだ、だからこれは男の意地として引き下がれない」

 

岳人

「わかるぜ、男の意地だもんな」

 

百代

「ふ、ガキンチョだな。夫に似たかな?」

 

彰人

「男らしいじゃないか。大和だってそれぐらいの意地はあるさ。俺はそれに便乗しただけだ結局は途中から気力だけだったみたいだしな」

 

大和

「だけどまゆっちにここまで心配されてはな、確かに見ていていやだろうし……クリス提案だ」

 

クリス

「聞こう」

 

大和

「五回先取から、三回先取にしたい。丁度二対二だから…どうだ」

 

クリス

「いいだろう。それではお前の番だぞ」

 

そして俺はクジ箱を大和に渡した。そして引いたのは

 

大和

「山あり谷あり、それがどうしたステータスレース?なんだこれ」

 

彰人

「あ、それ当てたんだ兄弟。それは俺が作ったまともなレースだ。それではルール説明をする。まずのあの山のあそこからスタート、そしてこっちの河川敷に帰ってきたものの勝ち」

 

「大和、不利」

 

彰人

「安心しろ、そこら辺は俺が考えた、確かに降りてくれば勝ちなのだが問題はあの山々の間ようはああいうポイントにチェックポイントを設けたそこには雑学、文学、生物、物理、数学などのクイズがある、そしてそれに正解しサインボールを受け取りそれを持ってゴールしなければゴールにはならない。そして今回は特別にサポートとして一人助っ人を選べる」

 

そういうと俺は一枚のコインを出した。

 

百代

「まず、モロロ、まゆっちはポイントについてもらってキャップと彰人はここで待機、そして岳人と私はこのレースの審判、となるとそこで選べる助っ人は」

 

一子

「イェーイ」

 

「イェーイ」

 

彰人

「この二人になる、ちなみにゴールは助っ人がしてもOKだ。それではこのコインの表が一子、裏は京。それで投げるのは大和。」

 

「裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏」

 

大和

「のろいをかけないでください。裏出すから……」

 

彰人

「兄弟、変な動きはするなよ、したら俺の蛇の餌食だからな」

 

大和

「なっ!?それならもう天まかせだ!」

 

そして大きく上がったコインは…………表だった。

 

「サイテー」

 

大和

「しょうがないだろう、こういうのは運なんだから」

 

「ウワー言い訳とかカッコ悪」

 

大和

「あ~あ、すねちゃった」

 

一子

「よくわからないけど頑張ろうね」

 

そしてちょっとした休憩を挟むことにした、理由は大和の回復だ。どこぞのモンスターのようにセンターに行けば瞬時に回復できればバンバンザイなんだがそうもいかず、今回は百代の川神流の回復のツボでどうにかするらしい、しかし

 

百代

「無理そうだったら無理やりでも止めるからな。これは決定事項だ」

 

大和

「わかっているよ、それじゃあワン子ちょっと来て」

 

そして作戦会議の時間に入ったらしい、ちなみに対戦側は

 

クリス

「京、もしや大和のために手抜きなどしないだろうな」

 

「クリスいい線いってる」

 

クリス

「だめではないか」

 

「けど大丈夫、今回は純粋な勝負だから手加減はしない。(それに大和が負けたら私がそのまま介抱するし)」

 

京の顔を見る限り違う方向に燃えてるのがわかった、さて俺らはというと

 

キャップ

「しかしこれで決まるわけか。ワクワクしてくるぜ」

 

モロ

「ワクワクの前に大和の心配しようね」

 

岳人

「大和。お前はやっぱし男だぜ」

 

モロ・彰人

「「あんた(お前)のせいだろうが!!」」

 

百代

「しかし、あんな状態でよく薬だけでもったものだ……まさか彰人」

 

彰人

「あん、なんか呼んだか百代?」

 

百代

「いや、なんでもない(そんなはずがない、これは川神流の業、そんなことを簡単に真似するなぞ出来ないはず)」

 

キャップ

「それじゃあ、両者いいか?」

 

大和

「OKだ」

 

クリス

「問題ない」

 

キャップ

「それじゃあ用意……どん!!」

 

キャップの言葉に一斉にスタート、どは行かなかった、まあ簡単に言えば大和は走らず普通に歩いていった。たぶんさっきの作戦会議中に一子に聞いたのだろう、一子は今日の朝も山を走っているし、近道を利用したのだろう。そして俺は蛇を使って色んなとこを見ていた、その一つ、まずは最初のこれ

 

モロ

「あ、ワン子が最初だね。それじゃあどれにする」

 

一子

「うーんよくわからないけど物理!」

 

モロ

「光の収束は「日本語で話してぇ~」じゃあなんで物理なんて選んだよ!!」

 

うん、一子もう少し勉強しような。しかしさすがに一子のほうが早いか、しかしこれでなは、そうこうのうちにクリスも到着、そして

 

モロ

「えっとそれじゃあなににする?」

 

クリス

「もちろん日本史だ!」

 

モロ

「それでは江戸幕府第八代将軍徳川吉宗は何将軍といわれた?」

 

クリス

「そんなの決まっている、暴れん坊将軍」

 

モロ

「はい、間違いね」

 

クリス

「な、なに!?」

 

うん、アホが居た。そして京もこちらに来たようだ、しかし大和は、その時おもむろに一子の携帯がなった。

 

大和

「それで、問題は?」

 

一子

「光のしゅう「なんで物理を選んだ、アホ!!」うう、ごめんなさい……」

 

大和

「もう少しでそっちに着くから、それでクリスたちは?」

 

一子

「居るみたいだけど、一問間違えた。」

 

そして大和も合流、そして次の問題。

 

モロ

「それじゃあ次は「雑学」、うん了解。えっと包丁の切れ味が悪くなったときはどうするのがいい?」

 

大和

「火に通し鉄の酸化部分を無くす」

 

モロ

「うん、さすが大和。それじゃあこのサインボール」

 

そして、ああそう言うことか、しかしこれは賭けだな大和。そして京も時間になって正解、しかしその時

 

一子

「あれ、クリは?」

 

「こういう事」

 

そして京はおもいっきし国道に投げた、そしてそれを下でキャッチしたのは居たであろうクリス。

 

一子

「げっ!!これは急がなきゃ!」

 

そして一子はダッシュをかける、そして大和も作戦を始める、さて天はどちらに味方するかね。そしてそれから、一子がこけてしまい、それをクリスが確認し、少しスピードが緩んだ、お、これはそして場所が戻りチェックポイント

 

「あ、あれ、大和?」

 

モロ

「あはは、京にしては気付くのが遅かったね」

 

やっと大和が居ないことに気付く、そして大和はすでに川にダイブしてすでにした、さて後は両者の根性が。そして今おれらが居る河川敷。そして山を降りてきたのは

 

キャップ

「クリス、ここだ!」

 

そしてさらに後ろの川から

 

彰人

「兄弟、こっちだぞ!」

 

俺の言葉にその場に居た二人そしてクリスが驚いていた、それもそうだろう誰が川に飛び込む馬鹿がいるか。そしてそれに気付いた栗栖がダッシュをかけるしかしそれは遅く、大和はそのままキャップに抱きついた。

 

キャップ

「げっ、お前びしょびしょじゃねぇか!!」

 

百代

「しかし、そのまま持っとけよ。それでは彰人、勝敗は」

 

彰人

「それでは最終ゲームは大和、お前の勝ちだ。」

 

そしてクリスと大和の決闘は幕を閉じた。

 


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