真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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##第五十四話##

 

そして朝食も終わり俺らは大和とクリスの勝負様の考えをしていた。他はみんな先に行ってもらっている、この部屋にいるのはキャップと俺と百代。

 

キャップ

「うんじゃ、どうするか?」

 

彰人

「ここは無難にあれでいくか?それが一番ベストだろ。」

 

そういうとキャップはなんだか分からず、俺の肩を揺らす。

 

キャップ

「あれってなんだよ、俺にも分かりやすく教えろ~」

 

俺はしょうがなく、耳打ちで話、そして

 

キャップ

「了解だ!それじゃあさっそくネタ決めしないとな、それと紙と箱」

 

そうしてキャップは紙を探し始め、そして俺は現在百代に頬を引っ張られています

 

彰人

「にゃんで?」

 

百代

「私にも、耳打ちしろよ!」

 

彰人

「本音は?」

 

百代

「キスがしたい」

 

うん、ストレートだった。しかしここは

 

彰人

「お預け、もし破ったら…分かっているね?」

 

そして百代は俺にしがみつき

 

百代

「う~」

 

ああ、かわいいな癒される。そしてキャップが紙を持ってきた。そして俺らは色んな試練を用意し始めた。

 

時間も過ぎてすでに九時。俺らは全員を河川敷に呼んだ、大和のほうはまだ大丈夫のようだが、大丈夫かね…

 

キャップ

「これより大和とクリスのタイマンを行うぜ」

 

百代

「司会進行はキャップ、そしてジャッジは私と彰人で行うので夜露死苦」

 

彰人

「つうわけだ、ヨロシク頼むぜ」

 

クリス

「やや風邪気味と聞いていたが」

 

大和

「なに、心配ないさ。さあやろうぜ」

 

「だから夜、調子悪かったんだ」

 

たぶんお前のせいでもありそうだ京。

 

まゆっち

「…ぅう」

 

その時まゆっち唸っていた、これは…見てみようかな

 

一子

「お腹でも痛いの?」

 

まゆっち

「あ、いえ。そのただ心配で」

 

一子

「別に本気の殴り合いでもないんだし」

 

まゆっち

「(大和さん、一応いつもと変わらないぐらいの顔ですが、心配です)」

 

百代

「私と夫と、キャップで三分ほど考えた、公平な決闘法を」

 

キャップ

「んで、結局、川神戦役の縮小版をやろうと言うことになった」

 

まゆっち

「川神戦役?なにかとても戦いの予感が」

 

「これは中国でいうところの“童貫遊戯”のことだよ」

 

まゆっち

「知っているのですか、京さん」

 

「南宋の時代、童貫という元帥がいて彼は敵国の遼との間にやってのけたことなんだけど。兵力を使わず、戦の優劣を決めると言うすばらしいシステムを……」

 

キャップ

「京、ずるいぞ。解説は俺がやるんだ」

 

「……しょうもない」

 

キャップ

「これはな、主にクラスとクラスがやりあう時に使われる決闘法で、まずこれを用意する、その名もクジ箱」

 

そしてキャップは持っていたクジ箱を前に出した。

 

クリス

「クジ箱……その中に争う種目が入っているのか」

 

キャップ

「その通りだぜ。勝負は五戦勝ったほうが勝ちだ」

 

クリス

「中にはどんな種目が?」

 

キャップ

「体力重視、知力重視、感性重視、まあ色々だな。クリスに有利な物もあれば不利な物もある。ようは色んなモンがこの戦いには必要ってことだ」

 

クリス

「五回連続、私に不利なものがでたら?」

 

百代

「クジは平等に入れた、そこまで偏ることは無い」

 

彰人

「それに運も実力のうちだ、わかったか?」

 

キャップ

「ああ、お前ら勝手に解説をするな。まあ彰人の言うとおりだけどな。俺なんてカリカリ君五回連続当たった事もあるし」

 

モロ

「それ、最後はお腹が痛くてバスの中が大変だったまで言おうね」

 

キャップ

「俺はあの時なんども隣のワン子にダメと言ったか」

 

クリス

「それは犬も災難だったな」

 

一子

「うん、私がなんど励ましたことか」

 

キャップ

「あの時ワン子涙目だったもんな。」

 

一子

「あのね、隣でお腹痛い奴が“もうゴールしてもいいよね”って言われれば誰だって必死になるわよ!」

 

キャップ

「話が逸れたが運も実力」

 

クリス

「ああ、勝負がなんどかあることでクジでも構わない」

 

大和

「俺も異論はなしだ。まあ姉さんとキャップってところが不安だが、まあ兄弟が居れば安心だろうからな」

 

百代

「それじゃ最初にジャンケンをしてくれるか?」

 

クリス

「ジャンケン、何故?」

 

百代

「クジによっては二つのうち一つを選ぶ物もある、それに先にクジが引けたほうがいいのがあるかもしれないしな」

 

そして二人は向かい合った。

 

大和

「クリス、俺はグーを出すからな」

 

大和の心理戦にクリスはもちろん乗ってしまいもちろん大和の勝ち。

 

大和

「はぁ~、やり易いよ。ホントに」

 

クリス

「腹立つ!大和腹立つ!!」

 

クリスはその場で地団駄を踏んでいた、なんとも読みやすい子。

 

モロ

「ま、前哨戦は大和の勝ちだね」

 

「こういう風に思考が読みやすい相手だから、勝負を挑んでも勝てると思ったんだね大和」

 

モロ

「(風邪さえ引いていなければね)」

 

まゆっち

「(やっぱり……止めるべきです。だけど私のようなものがでじゃばっては…)」

 

百代

「さぁ、一回目のクジを引け、弟」

 

そして大和がクジ箱に手を入れた、そして

 

「あんッ!そこ!」

 

京が変な声を挙げ始めていた。てか動きが怖い。

 

大和

「今日の運気を調べてやる(ゴソゴソ)」

 

「な、中をかき回すなんてぇ」

 

大和

「誰か、そいつのイマジネーションプレイを止めてくれ」

 

そして百代が一言

 

百代

「京、私も今日からおあずけだから、お前もおあずけ!」

 

「は~い。大変だよねお互いにさ」

 

百代

「ホントだな~」

 

彰人

「どういう、解釈だお前ら!」

 

大和

「まあまあ、それじゃあ俺はこの赤い紙を選ぶぜ」

 

そして高らかに上げた紙を百代に渡した。

 

百代

「どれどれ、おー、弟よ。お前凄いくじ運だな」

 

大和

「どんなもんよ、クイズ勝負、それとも頭脳系か?」

 

百代

「じゃーん、チェーン・デス・マッチ。」

 

ああ、凄いくじ運だなホントに。俺が入れた唯一の純体力系。

 

大和

「ははは、殺せよ!!」

 

大和は笑うしかなかった。それもそうかもしれない、なんていたって

 

モロ

「……よりにもよって肉弾系を選ぶなんて。」

 

クリス

「ふふふ、これは面白いなぁ大和?ははは」

 

百代

「ギブアップか、この線外に出れば負けだからな」

 

そういうと、俺はマルを描いてく、そして完成、その名も軍師には不利の不利リング。

 

大和

「なんか、特殊のルールはあるんですか?それとも普通のチェーンデスマッチ?」

 

百代

「寝技ありだ、良かったな。試合にかこつけて襲えるぞ。」

 

クリス

「な、ふ、不埒だぞ大和!!」

 

大和

「俺は何も言っていないだろうが……う…」

 

大和の顔が一瞬しかめた、不味いな、そろそろ薬の効き目が切れてきたな、ただでさえこんな冗談に付き合っているんだからな。

 

大和

「種目、まさかこんなものばっかじゃないよね?」

 

彰人

「お前が一番不利なものを自分で引いたんだ、責任は自分で処理しろ」

 

クリス

「姑息な手ばっか使うから、運にも見放されるんだ。」

 

クリスは得意そうに言うが。

 

大和

「ぬっ……」

 

不味いな、流石に安静だったらの効き目の俺流あれじゃあもたんか。

 

キャップ

「ほら、大和手首出せ。俺が鎖でつないでやるから」

 

そして二人は鎖でつながれた。

 

クリス

「それではお前の気骨見せてもらうぞ」

 

クリスは既に戦闘体勢、しかし大和はやる気ゼロ。

 

百代

「それでは第一回戦。いざ尋常に、勝負!!」

 

大和

「ふ、クリスよ。俺はたとえ勝負でもな」

 

クリス

「なに?」

 

大和

「女子を素手で殴ることは出来ない」

 

クリス

「ふん、それは私を一人の戦士と見ていないのか、それは愚弄だぞ。これは誇りをかけた勝負だ、遠慮せずに来い」

 

しかし、そんな事をすれば間違いなく負けるだろうし、それに倒れるだろうから。

 

大和

「勝手な自己満足を覚悟でいいんだ。もう一度言う。俺は女子を殴ることは出来ない、だから次の勝負で頑張ることにするよ……ギブ…アップ」

 

キャップ

「死闘の幕開け第一回戦は勝者クリスだ!!」

 

クリス

「な、釈然としないぞ!!」

 

大和

「他にでもいくらでも勝負は出来る、他は負けない。それにこれ以上文句があるなら次の戦いの俺を見ていろ」

 

クリス

「……」

 

そう言うと俺はすぐに鎖を破壊した、なぜか二人とも驚いていたけど、どうかしたのだろうか?

 

モロ

「それでは解説の京さん、今回の戦いをどう見ますか?」

 

「肉弾系は大和じゃ勝てない、だからここは無駄な力を入れずに次に回す。だけど相手は納得しないだろうから理由をこじづけた」

 

モロ

「なるほどねぇ、大和。アンタってヒトは」

 

クリス

「つ、次だ次!!」

 

「クリスも勝ちを拾ったようなものでいい気分じゃないよね」

 

そして次はクリスがクジを引いた。

 


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