真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

53 / 138
##第五十三話##

 

そして岳人がそう言ってきたが

 

彰人

「俺はパスだからな」

 

岳人

「いいじゃねぇか、こういうのはお前らぐらいしかいなんだからよ、キャップは女体に興味の無いお子様だし、モロはチキンボーイだし。そこでお前らが居るわけだ、大和は正常にエロいし」

 

大和

「そこまでエロくないから」

 

岳人

「そして唯一、この中で女の味を知っている最強のボディガード、それがお前だ彰人!お前ばっかいい思いしやがって、俺様たちにも協力しろ」

 

なんとも自己中心的だな、おい。

 

大和

「まあお前がへましない様に俺は行くよ。」

 

岳人

「よし、これで頭脳はカバーできた、あとは武力1000が必要だ、来い彰人」

 

そして手を伸ばされたが。

 

百代

「く、く、く。キイタゾ、キイタゾ」

 

百代が部屋に戻ってきた、どうかしたのか?

 

岳人

「大和大変だ、ラスボスがいきなり出てきたぞ~」

 

大和

「く、ここは勇者彰人の出番だ」

 

彰人

「どうしたの、百代」

 

岳人

「だめだ、勇者がまったく意味がない、これはどうしたら」

 

大和

「あ、あのう姉さん。ここは、まあ穏便に」

 

百代

「彰人、これを見ろ、ここにあるのはなにか分かるか?」

 

そして大きく見せてきたのは、ゴールデンウィーク限定家族風呂だった。まさか

 

百代

「いやぁ~昨日は知らなかったが、私がな、お風呂に入ろうとした際にだな、なんか掲示板を見たら張ってあってな。く、く、く、彰人すでに予約はしてある、後五分だ、さあ行こう」

 

岳人・大和

「「ほっ」」

 

彰人

「なに、ホッとしてやがる!」

 

百代

「あ、そうだ、お前ら」

 

岳人・大和

「「はい!?」」

 

百代

「捕まらないようにな。それではさあ行こう、彰人。安心しろ、家のようにあそこまではしないぞ、注意書きに書いてあったしな。だか洗いっこは別だぞ。さあ行こう」

 

そして俺は連れて行かれた。

 

Side 大和

 

なんか凄いものを見てしまったような気がしたが…

 

岳人

「おし、やはり勇者はラスボスを担当してくれたぞ。俺らは行くぞ、天国(エデン)へ」

 

そして俺らは山を降り始めた、そして山道を通り

 

岳人

「よし、もう少しでゴールだ」

 

そう、湯煙も見えてきて、もうすぐ

 

『シンニュウシャ、シンニュウシャ』

 

そして警備の音がなった、瞬時に周りを確認、カメラは無いようだ。しかし

 

岳人

「な、こんなの昼間は無かったぞ。ど、どうするよ大和」

 

そして俺が考えている時、岳人が滑ってしまい、そして俺も下にある、川に落ちた。

 

大和

「嘘だァァァァ」

 

side out

 

俺はあのあと、百代の体を隅々まで洗い、俺も洗われたのだが…ちょいと長湯だったせいが、もう少し入りたくなったから男湯に向かった。

 

彰人

「あれ、お前らどうかしたのか?」

 

そして俺が脱衣所に来た時、大和と岳人はびしょ濡れで脱ぐのに悪戦していた。

 

大和

「あ、ああ、あとで話す!、ああ、寒い」

 

岳人

「俺様でもこれはきつい」

 

俺はそんな尻目に、浴場に入っていった。

 

キャップ

「お、彰人じゃねぇか。よっ」

 

キャップが先に入っていたのだが。

 

モロ

「……」

 

モロはどうかしたのか?そして岳人達も入ってきた、そしてなんでびしょ濡れだったが聞いた。

 

キャップ

「わっかんねぇな覗きなんて」

 

岳人

「うるせぇ、これが男の性なんだよ!」

 

大和

「だけど、どうしたんだモロ?」

 

そして現在も大浴場の端で体育座りをしているモロ

 

モロ

「…ほっといて」

 

ホント、何があったのだろう?てかどうしたんだろう?

 

キャップ

「安心しろ、モロ。おもいっきりやれば剥ける、頑張れ」

 

彰人

「ああ、そういうこと」

 

モロ

「一番最初に触られた他人が男なんて」

 

岳人

「この場にいなくて良かったかもな」

 

俺もそう思うが、その時

 

大和

「へっくしゅん!」

 

大和がくしゃみをしたが大丈夫なのか?そして俺らは風呂から出て部屋に戻った。

しかしそこには安息の地ではなかった。

 

百代

「彰人~どこいたぁ~って風呂?」

 

大和

「そう思えば、なんで普通にこっちに来たんだ兄弟、姉さんと一緒に家族風呂に入ったわけでは」

 

俺は目で察せ、察せとアイコンタクトをした、その結果

 

大和

「あ、そういうこと。まあいいや。」

 

そして俺らは時間が過ぎて消灯となった。されど俺は大広間で寝ている、理由は

 

百代

「むにゃ!……ぬ~」

 

昨日と同じなわけだ、まだ俺は眠れそうも無いのでこう百代を見ていると…部屋の扉が開いた音がした。現在、男子が女子の部屋に入った場合粛清と言う名の拷問がある、しかしこれは男が女の部屋に入った場合だけである、なら逆はどうなるだろうか。ようは

 

彰人

「京、夜這いはどうかと思うぞ」

 

「…ビックリした、彰人か。寝てると思っていたよ、これは夜這いじゃないよ既成事実だよ」

 

もっと悪質だった。そして京は部屋に入っていったが、直ぐに出てきた。そしい普通に自分の部屋に戻ってきた…なにかあったのだろうか?

 

 

―――――五月五日。

 

今日は決闘の日であるのだが。

 

大和

「へーくしゅんっ」

 

まあいうならば、バカは成らないものだ。

 

キャップ

「大丈夫かよ」

 

そして今さっき入れた温度計が示した数字は

 

モロ

「八度一部。完全に熱だね。どうする決闘今日だよ」

 

大和

「やるさ、絶対に」

 

彰人

「無理はするなと言うたいが…ま、薬を貰ったし、それからちょいと川神流のやつをパクッテ指圧でもするさ」

 

そういうと大和はうつ伏せになった。現在百代たちは先に飯に行くように言っといた。

 

キャップ

「ま、普通のお前なら熱が出てるからやらない、だろうが根が負けず嫌いだからな」

 

大和

「ああ、あのクリスに一矢報いるんだ」

 

岳人

「男だな、大和」

 

モロ

「だけど、これじゃあバレルよ。たしかにクリスやまゆっちはわからないかも知れないけど僕らは付き合い長いし。それにこれもそれも岳人のせいなんだから延期してもらえばいいじゃないか」

 

彰人

「たとえばどんな理由よ」

 

モロ

「岳人が急に俺様をガイアに捧げるとか言って裸で外に出てそれを止めるために風を引いたってどう」

 

岳人

「俺様がどんだけ変態なんだっての」

 

大和

「確かにそれなら女子は信じるだろうが…嫌だ」

 

彰人

「まったく兄弟誰の影響でこんな無茶ばっかするようになったんだが。まあ嫌いではない」

 

そして俺は指圧に入る。そして俺の蛇が反応した、そして

 

キャップ

「うんなにか気配がする」

 

キャップも案外凄かった、そして

 

???

「にゃ~」

 

キャップ

「何だ猫か。」

 

おいおい、そこはそれで納得しちゃうのかよ。この気だとまゆっちだな。蛇が松風に反応しているし。

 

大和

「まて、可笑しいぞ。箱根の猫はラップちょうに鳴くって聴いていたのだが」

 

猫?

「にゃ、ニャニャー。にゃにゃにゃにゃにゃっにゃ♪」

 

大和

「まゆっちそろそろ出てこようか」

 

まああんだけ声を上げれば誰だか一発だよな、しかし

 

岳人

「お前ってやっぱSだよな」

 

そして部屋のドアが開き、まゆっちが出てきた。まあそうだろうな。

 

まゆっち

「あのう、私は皆さんを呼びに…来たのですが」

 

大和

「まゆっち」

 

大和はやさしく、そして笑顔で、脅迫のように

 

まゆっち

「は、はいっ!」

 

大和

「今のことは黙っといて」

 

まゆっち

「え、え、だけど」

 

大和

「お願い」

 

まるで何処かのウサギの如くまゆっちに笑顔で言った。

 

まゆっち

「は、はい……」

 

そして一瞬で意気消沈である。まゆっちそういう時は頑張らないとな、俺はそう思いながら大和に裏技をした…しかし

 

彰人

「いいか、これで少しは良くなるだろうからな。しかし薬の効果とも合わせてももって今から三時間だ。これ以上は症状が出ると思え、俺は偽物しか出来ないからな」

 

大和

「十分だ、モロどうだ、俺を横から見た感じ」

 

モロ

「大丈夫だと思うけど、バレルと思うけどな…」

 

そして俺は飯を食いにいった、そして大和と同じぐらいの試練が俺には待っていた。それは

 

百代

「遅いぞ、彰人。さ、さ、ご飯だ、ちなみに遅刻したからあ~んだけだ」

 

彰人

「…嘘だろ…」

 

俺は瞬時に助けを求めたが

 

キャップ

「さぁ~て、何から食おうかな」

 

キャップは既に無理。てか直ぐに行ってしまいこの事すら眼に入っていない。

 

大和

「さて、今日は軽めにしとくか」

 

俺を横目に、今日はすまんが無理と、そんな顔をしていた。

 

モロ

「…無理です」

 

既に声に出ていた、てか俺には援軍が

 

岳人

「俺様のここ、空いていますよ」

 

俺は瞬時に脇にボディブローを決めて、終了。うんうんストレス発散。

 

百代

「よし、まずはこの飯を」

 

く、こうなれば焼けだ

 

彰人

「あ、あ~ん」

 

そしてこんな赤裸々があるとは思わなかった…これは誤算だ。

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。